エーティーボストン（2007年生、母レディサバンナ）

エーティーボストン（2007年2月26日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「冠名＋アメリカの地名」。毛色は栗毛。種牡馬のマヤノトップガン（当時15歳）と交配したレディサバンナが8歳のときに産んだ2番仔が本馬である。産地は北海道沙流郡門別町、生産者は（株）門別牧場。戦績は、中央平地9戦0勝、地方19戦4勝2着4回。主な勝ち鞍は2010年の3歳以上C2 28。

経歴

デビュー前

1歳のとき、門別牧場から「北海道セレクションセールサラブレッド1歳」に上場され、荒木徹によって840万円で落札された。

木原一良厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2009年）

12月12日、デビュー戦は渡辺薫彦騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（阪神芝1600m 外回り晴/良）に出走。馬体重は446kg。14頭立ての12番人気で3番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線では末脚のキレが鈍く13着に終わった。

3歳（2010年）

1月11日、中3週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた2戦目は、熊沢重文騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（京都ダート1800m 曇/良）に出走。ダート戦への出走は初となった。16頭立ての14番人気で13番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを16番手で通過。直線では今一つ末脚が弾けず16着に終わった。

2月7日、中3週で迎えた3戦目は、上野翔騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（京都芝2200m 外回り晴/良）に出走。16頭立ての15番人気で2番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを16番手で通過。直線では速い脚を使えず16着に終わった。

4月25日、約2か月半の間隔を開けて迎えた4戦目は、3歳未勝利（京都芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は渡辺薫彦騎手（1戦0勝）。18頭立ての18番人気で14番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを13番手で通過。直線では末脚を伸ばせず15着に終わった。

5月16日、中2週で迎えた5戦目は、3歳未勝利（京都芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で渡辺薫彦騎手（2戦0勝）。18頭立ての16番人気で5番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、18番手を追走し、4コーナーは17番手で通過。直線では上がり4位タイの伸び脚を披露したが上位争いには参加できず11着に終わった。

6月19日、中4週で迎えた6戦目は、3歳未勝利（阪神芝1600m 外回り曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で渡辺薫彦騎手（3戦0勝）。18頭立ての17番人気で4番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを12番手で通過。直線では末脚に勢いがなく14着に終わった。

7月17日、中3週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた7戦目は、3歳未勝利（小倉芝2000m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は4戦連続で渡辺薫彦騎手（4戦0勝）。15頭立ての14番人気で10番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線ではじわじわとしか伸びず7着に終わった。

8月1日、中1週で迎えた8戦目は、田中健騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（小倉芝2000m 晴/良）に出走。18頭立ての17番人気で2番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを15番手で通過。直線では決め手が足りず14着に終わった。

8月21日、中2週で迎えた9戦目は、3歳未勝利（小倉芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は渡辺薫彦騎手（5戦0勝）。18頭立ての18番人気で3番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを13番手で通過。直線では末脚が冴えず12着に終わった。

9月25日、中4週で迎えた10戦目は、石川駿介騎手を鞍上に迎えて、3歳（佐賀ダート1300m 晴/良）に出走。7頭立ての5番人気で1番ゲートからスタート。でレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では目立つような脚を使えず4着に終わった。

10月3日、連闘で迎えた11戦目は、真島正徳騎手を鞍上に迎えて、3歳以上C2 23（佐賀ダート1300m 雨/重）に出走。9頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線に入ると、前で粘るドクトルバンダを次元の違う末脚でハナ差だけ差し切って待望の初勝利を挙げた。

10月11日、連闘で迎えた12戦目は、3歳以上C2 28（佐賀ダート1300m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で真島正徳騎手（1戦1勝）。7頭立ての圧倒的1番人気に推されて2番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始2番手を追走。直線に入ると、前で粘るバトルバットマンを交わし去り、最後は1馬身の差をつけて圧倒的支持に応えた。

4歳（2011年）

3月13日、約5か月の休み明けで馬体重を前走から17kg増やして迎えた13戦目は、大澤誠志郎騎手を鞍上に迎えて、4歳以上C2 15（佐賀ダート1300m 晴/良）に出走。8頭立ての5番人気で4番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始6番手を追走。直線では上がり1位タイの末脚を繰り出したが上位争いには絡めず4着に終わった。

3月21日、連闘で馬体重を前走から10kg絞って迎えた14戦目は、4歳以上C2 25（佐賀ダート1300m 雨/不良）に出走。鞍上は2戦連続で大澤誠志郎騎手（1戦0勝）。10頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始8番手を追走。直線では今ひとつ伸びが無く5着に敗れた。

4月10日、中2週で迎えた15戦目は、4歳以上C2 13（佐賀ダート1300m 晴/稍重）に出走。鞍上は真島正徳騎手（2戦2勝）。10頭立ての圧倒的1番人気に推されて3番ゲートからスタート。逃げる恰好となり、でレースを牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では目の覚めるような末脚を弾けさせて先頭に躍り出て、最後は2着のオールレディに2馬身半の差をつけて断然人気に応えた。

4月24日、中1週で迎えた16戦目は、4歳以上C2 13（佐賀ダート1300m 曇/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で真島正徳騎手（3戦3勝）。8頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始2番手を追走。直線では矢のような伸び脚で追い上げたが、抜け出したエムエムキセキにアタマ差届かず2着に甘んじた。

5月14日、中2週で迎えた17戦目は、4歳以上C2-10（佐賀ダート1300m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で真島正徳騎手（4戦3勝）。9頭立ての2番人気に推されて大外9番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始4番手を追走。直線では他馬と同じ脚色になってしまい4着に敗れた。

5月28日、中1週で迎えた18戦目は、4歳以上C2-10（佐賀ダート1300m 雨/不良）に出走。鞍上は4戦連続で真島正徳騎手（5戦3勝）。9頭立ての3番人気で4番ゲートからスタート。でレースが進む中、7番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを9番手で通過。直線では決め手に欠いて6着に敗れた。

6月12日、中1週で迎えた19戦目は、4歳以上C2-9（佐賀ダート1300m 雨/不良）に出走。鞍上は5戦連続で真島正徳騎手（6戦3勝）。9頭立ての6番人気で2番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始2番手を追走。直線ではスパッとキレる脚で追い上げたが、勝ったキタノレリクスに詰め切れず、1馬身半差の2着となった。

6月26日、中1週で迎えた20戦目は、4歳以上C2-8（佐賀ダート1300m 曇/稍重）に出走。鞍上は6戦連続で真島正徳騎手（7戦3勝）。9頭立ての3番人気で1番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では他馬と同じような脚勢になり4着に敗れた。

7月9日、中1週で迎えた21戦目は、4歳以上C2-9（佐賀ダート1300m 晴/稍重）に出走。鞍上は7戦連続で真島正徳騎手（8戦3勝）。9頭立ての圧倒的1番人気に推されて2番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭に躍り出て、最後は2着のサンマルエンゼルに2馬身半の差をつけて圧倒的人気に応えた。

7月23日、中1週で迎えた22戦目は、4歳以上C2-7（佐賀ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は8戦連続で真島正徳騎手（9戦4勝）。6頭立ての2番人気で3番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始2番手を追走。直線では持ち前の粘り強さで最後まで脚を伸ばしたが、勝ったパープルパッセージに詰め切れず、2馬身差の2着に敗れた。

8月16日、中2週で迎えた23戦目は、4歳以上C2-6（佐賀ダート1400m 曇/不良）に出走。鞍上は9戦連続で真島正徳騎手（10戦4勝）。9頭立ての3番人気で1番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始5番手を追走。直線では力強い脚運びでゴールまで頑張ったが、3着に終わった。

8月28日、中1週で迎えた24戦目は、竹吉徹騎手を鞍上に迎えて、4歳以上C2-6（佐賀ダート1400m 晴/良）に出走。9頭立ての4番人気で6番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線ではゴールまでジンワリと伸びたが、3着に終わった。

9月17日、中2週で迎えた25戦目は、4歳以上C2-5（佐賀ダート1400m 小雨/良）に出走。鞍上は真島正徳騎手（11戦4勝）。9頭立ての4番人気で7番ゲートからスタート。でレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では末脚を伸ばせず6着に敗れた。

9月25日、連闘で迎えた26戦目は、4歳以上C2 13（佐賀ダート1300m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で真島正徳騎手（12戦4勝）。5頭立ての2番人気で1番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始4番手を追走。直線では上がり1位タイの末脚を繰り出したが上位争いには参加できず4着に敗れた。

10月1日、連闘で迎えた27戦目は、薩摩街道伊集院宿賞（佐賀ダート1400m 晴/稍重）に出走。鞍上は大澤誠志郎騎手（2戦0勝）。9頭立ての5番人気で大外9番ゲートからスタート。でレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では一際目立つ伸び脚で追い上げたが、勝ったシゲルカカリチョウに詰め切れず、5馬身差の2着となった。

10月15日、中1週で迎えた28戦目は、3歳以上C2 16（佐賀ダート1400m 曇/不良）に出走。鞍上は2戦連続で大澤誠志郎騎手（3戦0勝）。10頭立ての5番人気で4番ゲートからスタート。でレースが進む中、8番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを5番手で通過。直線では上がり2位タイの伸び脚を披露したが上位には割り込めず4着に敗れた。