イサベル（2011年生、母スカーレット）

イサベル（2011年2月16日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。馬名の意味は「カスティーリャの女王名」。毛色は鹿毛。種牡馬のディープインパクト（当時9歳）と交配したスカーレットが7歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道安平町、生産者はノーザンファーム。戦績は、中央平地10戦4勝2着2回。主な勝ち鞍は2015年の三田特別(1000万下ハンデ)。

経歴

デビュー前

角居勝彦厩舎（栗東）へ入厩。

3歳（2014年）

3月16日、デビュー戦はM.デムーロ騎手を鞍上に据えて、牝馬限定の3歳未勝利（阪神芝1800m 外回り晴/良）に出走。馬体重は456kg。15頭立ての4番人気で3番ゲートからスタート。速いペースでレースが進む中、14番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを9番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて前にいた8頭を交わし去り、最後は2着のアデヤカコマチに3馬身半の差をつけて未勝利戦を制した。

4月27日、中5週で迎えた2戦目は、浜中俊騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定3歳G2のフローラステークス（東京芝2000m 晴/良）に出走。重賞競走への出走及び長時間の輸送競馬は初となった。18頭立ての2番人気に推されて16番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、18番手を追走し、4コーナーは17番手で通過。直線では上がり2位の末脚を見せたが上位には届かず7着に敗れた。

10月11日、約5か月半の休み明けで迎えた3戦目は、福永祐一騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（京都芝2000m 晴/良）に出走。18頭立ての2番人気に推されて17番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では目を引く伸び脚で猛追したが、抜け出したマヤノラムダに3/4馬身届かず2着に敗北した。

11月8日、中3週で迎えた4戦目は、3歳以上500万下（京都芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で福永祐一騎手（1戦0勝）。18頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線ではいいところがなく8着に敗れた。

12月14日、中4週で迎えた5戦目は、3歳以上500万下（阪神芝1800m 外回り晴/良）に出走。鞍上は浜中俊騎手（1戦0勝）。18頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では驚異的な末脚を弾けさせて悠々と抜け出し、最後は2着のエイシンエルヴィンに3馬身半の差をつけて2勝目を奪取した。

4歳（2015年）

2月21日、中9週で迎えた6戦目は、4歳以上1000万下の春日特別（京都芝1800m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で浜中俊騎手（2戦1勝）。12頭立ての2番人気に推されて9番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では息の長い末脚を発揮したが、3着に終わった。

5月23日、約3か月の休み明けで馬体重を前走から10kg増やして迎えた7戦目は、4歳以上1000万下のオーストラリアトロフィー（京都芝1800m 外回り曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で浜中俊騎手（3戦1勝）。11頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線では圧倒的な末脚を爆発させて前にいた8頭を交わし去り、最後は2着のブレイヴリーに1馬身1/4の差をつけて1着ゴールを果たした。

6月14日、中2週で迎えた8戦目は、ハンデ戦で3歳以上1000万下の三田特別（阪神芝2200m 晴/良）に出走。鞍上はM.デムーロ騎手（1戦1勝）。15頭立ての1番人気に推されて12番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線では強烈な末脚を弾けさせて前にいた9頭を次々と抜き去り、最後は2着のグランアルマダに1馬身1/4の差をつけて勝利をモノにする

7月18日、中4週で迎えた9戦目は、3歳以上1600万下のマレーシアカップ（中京芝2000m 晴/重）に出走。鞍上は浜中俊騎手（4戦2勝）。17頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線では力強いフットワークでゴールまで走り切ったが、3着に終わった。

11月29日、約4か月半の休養明けで迎えた10戦目は、3歳以上1600万下のウェルカムステークス（東京芝1800m 晴/良）に出走。鞍上はM.デムーロ騎手（2戦2勝）。13頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線では迫力満点の伸びを見せたが、勝ったネオリアリズムにねじ伏せられて1馬身差の2着に敗北した。