レピアーウィット（2015年生、母ランニングボブキャッツ）

レピアーウィット（2015年4月15日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「当意即妙」。毛色は栗毛。種牡馬のヘニーヒューズ（当時12歳）と交配したランニングボブキャッツが14歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道安平町、生産者はノーザンファーム。2021年のマーチステークス(ハンデG3)に勝利した他、2020年の栗東ステークス(オープンハンデ)で2着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

1歳のとき、ノーザンファームから「セレクトセールサラブレッド1歳」に上場され、金子真人ホールディングスによって1億5,120万円で落札された。

堀宣行厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（2017年）

6月10日、デビュー戦はM.デムーロ騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（東京芝1400m 晴/良）に出走。馬体重は512kg。18頭立ての圧倒的1番人気に推されて3番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて、馬場の大外を通りながら4コーナーを9番手で通過。直線では卓抜な伸び脚で驀進したが、伸びてきたプレトリア決め手に屈して半馬身差の2着に敗北した。

7月2日、中2週で迎えた2戦目は、2歳未勝利（中京芝1400m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は2戦連続でM.デムーロ騎手（1戦0勝）。12頭立ての圧倒的1番人気に推されて6番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線では一際目立つ伸び脚で猛追したが、勝ったコーディエライトに詰め切れず、6馬身差の2着に敗北した。

11月11日、約4か月半の休み明けで馬体重を前走から12kg増やして迎えた3戦目は、R.ムーア騎手を鞍上に迎えて、2歳未勝利（東京芝1600m 晴/良）に出走。12頭立ての圧倒的1番人気に推されて11番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線ではじわじわと長く脚を使ってゴールまで頑張ったが、4着に終わった。

11月25日、中1週で迎えた4戦目は、2歳未勝利（東京ダート1400m 晴/稍重）に出走。ダート戦への出走は初となった。鞍上は2戦連続でR.ムーア騎手（1戦0勝）。16頭立ての圧倒的1番人気に推されて1番ゲートからスタート。逃げを打つ形となり、ゆったりとしたペースで馬群を引っ張る。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のミスティカルに5馬身の差をつけて未勝利戦を制した。

3歳（2018年）

2月18日、約3か月の間隔を開けて馬体重を前走から10kg増やして迎えた5戦目は、3歳500万下（東京ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続でR.ムーア騎手（2戦1勝）。16頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線に入ると、前で粘るセイウンクールガイを次元の違う末脚で交わし去り、最後は2馬身の差をつけて1番人気に応えた。

6月24日、約4か月の休み明けで迎えた6戦目は、田辺裕信騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下の清里特別（東京ダート1400m 晴/重）に出走。16頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では末脚のキレが鈍く13着に敗れた。

4歳（2019年）

1月27日、約7か月の休養明けで馬体重を前走から10kg増やして迎えた7戦目は、C.ルメール騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1000万下（東京ダート1400m 晴/良）に出走。13頭立ての3番人気に推されて2番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを6番手で通過。直線では伸びを欠き7着に敗れた。

3月24日、中7週で迎えた8戦目は、4歳以上1000万下の鈴鹿特別（中京ダート1400m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は2戦連続でC.ルメール騎手（1戦0勝）。16頭立ての4番人気に推されて8番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは12番手で通過。直線では脚を伸ばせず16着に敗れた。

4月13日、中2週で迎えた9戦目は、石川裕紀人騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1000万下の利根川特別（中山ダート1800m 晴/良）に出走。15頭立ての11番人気で14番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のヘヴントゥナイトに約10馬身の大差をつけて制した。

5月26日、中5週で迎えた10戦目は、D.レーン騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1600万下の薫風ステークス（東京ダート1600m 晴/良）に出走。15頭立ての2番人気に推されて10番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線で前を交わして先頭に立つと、鮮烈な末脚を爆発させて、最後は2着のショームに1馬身3/4の差をつけて制した。

10月12日、約4か月半の休み明けで馬体重を前走から16kg増やして迎えた11戦目は、A.シュタルケ騎手を鞍上に迎えて、太秦ステークス（京都ダート1800m 雨/不良）に出走。16頭立ての4番人気に推されて11番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを10番手で通過。直線では最後まで息が続かず16着に敗れた。

5歳（2020年）

1月12日、約3か月の休養明けで迎えた12戦目は、ポルックスステークス（中山ダート1800m 曇/良）に出走。鞍上はM.デムーロ騎手（2戦0勝）。15頭立ての4番人気で14番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを8番手で通過。最後はタレてしまい14着に敗れた。

3月31日、約2か月半の間隔を開けて馬体重を前走から10kg減らして迎えた13戦目は、ハンデG3のマーチステークス（中山ダート1800m 曇/稍重）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は石川裕紀人騎手（1戦1勝）。16頭立ての8番人気で4番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、14番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを11番手で通過。直線では超凡な末脚を披露し、3着に入った。

5月17日、中6週で迎えた14戦目は、北村友一騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦でオープンの栗東ステークス（京都ダート1400m 晴/重）に出走。16頭立ての3番人気に推されて6番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では持ち前の忍耐力ででしぶとく走り抜いたが、抜け出したサクセスエナジーに半馬身届かず2着に敗北した。

6月27日、中5週で迎えた15戦目は、D.レーン騎手を鞍上に迎えて、アハルテケステークス（東京ダート1600m 晴/稍重）に出走。13頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、馬場の外目を回って10番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを7番手で通過。直線ではいい脚を見せられず11着に敗れた。

9月20日、約3か月の間隔を開けて迎えた16戦目は、石橋脩騎手を鞍上に迎えて、ラジオ日本賞（中山ダート1800m 曇/良）に出走。16頭立ての6番人気で9番ゲートからスタート。タフなペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では鮮やかな末脚を炸裂させて先頭を奪い、最後は2着のロードアクシスに1馬身3/4の差をつけて久々に白星を挙げた。

11月14日、中7週で迎えた17戦目は、G3の東京中日スポーツ杯武蔵野ステークス（東京ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で石橋脩騎手（1戦1勝）。16頭立ての7番人気で15番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、終始3番手を追走。最後は脚勢が鈍り10着に敗れた。

6歳（2021年）

3月28日、約4か月半の休養明けで馬体重を前走から18kg増やして迎えた18戦目は、ハンデG3のマーチステークス（中山ダート1800m 曇/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で石橋脩騎手（2戦1勝）。16頭立ての6番人気で3番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では自慢の末脚を爆発させて先頭に立ち、最後は2着のヒストリーメイカーを半馬身振り切って重賞ウィナーの仲間入りを果たした。

4月18日、中2週で馬体重を前走から12kg絞って迎えた19戦目は、G3のアンタレスステークス（阪神ダート1800m 晴/重）に出走。鞍上は4戦連続で石橋脩騎手（3戦2勝）。16頭立ての4番人気に推されて3番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを先頭で通過。最後は脚色が鈍り8着に敗れた。

8月8日、約3か月半の休み明けで迎えた20戦目は、横山武史騎手を鞍上に迎えて、G3のエルムステークス（函館ダート1700m 曇/良）に出走。14頭立ての5番人気で10番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では速い脚を持続できず、5着に終わった。

11月13日、約3か月の休養明けで馬体重を前走から12kg減らして迎えた21戦目は、G3の武蔵野ステークス（東京ダート1600m 晴/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で横山武史騎手（1戦0勝）。16頭立ての13番人気で7番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、終始16番手を追走。直線では上がり3位タイの末脚を見せたが上位争いには加われず14着に終わった。

12月11日、中3週で迎えた22戦目は、ハンデ戦でオープンの師走ステークス（中山ダート1800m 晴/稍重）に出走。鞍上は石橋脩騎手（4戦2勝）。16頭立ての3番人気に推されて15番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では他馬と同じ脚勢になってしまい6着に敗れた。

7歳（2022年）

1月9日、中3週で迎えた23戦目は、ポルックスステークス（中山ダート1800m 晴/良）に59kgの斤量を背負って出走。鞍上は2戦連続で石橋脩騎手（5戦2勝）。16頭立ての6番人気で10番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では鋭い脚を使えず9着に敗れた。

1月30日、中2週で迎えた24戦目は、大野拓弥騎手を鞍上に迎えて、G3の根岸ステークス（東京ダート1400m 曇/良）に出走。16頭立ての11番人気で2番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、15番手を追走し、4コーナーは14番手で通過。直線では今一つ伸び切れず12着に終わった。

2022年6月4日付で中央競馬の競走馬登録を抹消した。