プリンセスロマンス（1988年生、母シヤダイプリンセス）

プリンセスロマンス（1988年4月10日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。毛色は鹿毛。種牡馬のノーザンテースト（当時17歳）と交配したシヤダイプリンセスが13歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道勇払郡早来町、生産者は社台ファーム。戦績は、中央平地19戦2勝2着2回。1990年の札幌3歳ステークス(G3)で2着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

山岡浩久厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（1990年）

7月8日、デビュー戦は郷原洋行騎手を鞍上に据えて、牝馬限定の3歳新馬（札幌芝1000m 曇/良）に出走。馬体重は396kg。9頭立ての6番人気で大外9番ゲートからスタート。果敢にハナを切り、少し速いペースで集団を引っ張る。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では天性の敢闘精神でゴールまで力闘し、3着を確保した。

7月14日、連闘で迎えた2戦目は、3歳新馬（札幌ダート1000m 小雨/良）に出走。ダート戦への出走は初となった。鞍上は2戦連続で郷原洋行騎手（1戦0勝）。9頭立ての1番人気に推されて大外9番ゲートからスタート。敢然と先頭に立ち、ミドルペースでレースを引っ張る。先頭のまま2馬身以上のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のエウリユアレーに約11馬身の大差をつけて初白星を挙げた。

7月29日、中1週で迎えた3戦目は、2歳G3の札幌3歳ステークス（札幌芝1200m 曇/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は3戦連続で郷原洋行騎手（2戦1勝）。9頭立ての6番人気で4番ゲートからスタート。息の入らないペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では勝負根性が光る走りを見せたが、抜け出したスカーレットブーケを差し切れず、1馬身3/4差の2着となった。

8月26日、中3週で迎えた4戦目は、2歳オープンのクローバー賞（函館芝1200m 曇/不良）に出走。鞍上は4戦連続で郷原洋行騎手（3戦1勝）。11頭立ての4番人気で10番ゲートからスタート。苛烈なペースでレースが進む中、馬場の外目を回って終始2番手を追走。最後は勢いを失って7着に敗れた。

9月23日、中3週で迎えた5戦目は、菅原隆明騎手を鞍上に迎えて、2歳G3の函館3歳ステークス（函館芝1200m 晴/不良）に出走。11頭立ての9番人気で9番ゲートからスタート。厳しいペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを8番手で通過。直線では他馬と同じ脚色になってしまい5着に終わった。

10月28日、中4週で迎えた6戦目は、2歳オープンのいちょうステークス（東京芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は郷原洋行騎手（4戦1勝）。9頭立ての6番人気で大外9番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では伸びを欠き5着に終わった。

11月17日、中2週で迎えた7戦目は、蓑田早人騎手を鞍上に迎えて、2歳オープンの福島3歳ステークス（福島芝1200m 晴/良）に出走。12頭立ての5番人気で8番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では末脚が振るわず5着に敗れた。

12月1日、中1週で迎えた8戦目は、牝馬限定2歳G3のテレビ東京賞3歳牝馬ステークス（中山芝1600m 外回り晴/稍重）に出走。鞍上は郷原洋行騎手（5戦1勝）。16頭立ての12番人気で13番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、馬場の外目を回って6番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを9番手で通過。最後は失速してしまい14着に終わった。

3歳（1991年）

1月7日、中4週で迎えた9戦目は、牝馬限定3歳オープンのフローラステークス（中山芝1200m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で郷原洋行騎手（6戦1勝）。14頭立ての11番人気で2番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを6番手で通過。直線ではじわじわと長く脚を使ってゴールまで頑張り、5着に入り込んだ。

1月27日、中2週で迎えた10戦目は、牝馬限定3歳G3のクイーンカップ（東京芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で郷原洋行騎手（7戦1勝）。16頭立ての13番人気で13番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、馬場の外目を回って7番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを5番手で通過。直線では余力が残っておらず16着に終わった。

10月19日、約9か月の休み明けで迎えた11戦目は、奥多摩ステークス（東京芝1400m 晴/稍重）に出走。鞍上は4戦連続で郷原洋行騎手（8戦1勝）。11頭立ての11番人気で12番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始10番手を追走。直線ではジリ脚になってしまい9着に終わった。

11月9日、中2週で迎えた12戦目は、牝馬限定戦のユートピアステークス（東京芝1400m 晴/稍重）に出走。鞍上は5戦連続で郷原洋行騎手（9戦1勝）。12頭立ての11番人気で3番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では末脚を伸ばせず10着に終わった。

11月30日、中2週で迎えた13戦目は、沢昭典騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦の仲冬ステークス（中山芝1200m 外回り晴/良）に50kgの軽斤量で出走。13頭立ての13番人気で5番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線ではピリッとした末脚を使えず10着に終わった。

4歳（1992年）

6月20日、約7か月の休養明けで迎えた14戦目は、小迫次男騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（札幌ダート1000m 晴/良）に出走。12頭立ての4番人気で大外12番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線ではぐいぐいと末脚を伸ばして先頭に立ち、最後は2着のマンノエースを半馬身振り切って休み明け初戦をモノにした。

7月11日、中2週で迎えた15戦目は、的場均騎手を鞍上に迎えて、4歳以上900万下の室蘭特別（札幌ダート1000m 曇/良）に出走。12頭立ての5番人気で1番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを9番手で通過。直線ではジリジリとしか伸びず8着に敗れた。

8月1日、中2週で迎えた16戦目は、4歳以上900万下のおおぞらステークス（札幌芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は小迫次男騎手（1戦1勝）。14頭立ての11番人気で6番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始11番手を追走。直線ではジリジリとしか伸びず10着に終わった。

9月5日、中4週で迎えた17戦目は、4歳以上900万下の苗場特別（新潟芝1200m 晴/稍重）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は2戦連続で小迫次男騎手（2戦1勝）。13頭立ての6番人気で12番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを13番手で通過。直線では今一つ伸び切れず13着に敗れた。

9月26日、中2週で迎えた18戦目は、江田照男騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で4歳以上900万下の上総特別（中山芝1200m 外回り曇/稍重）に51kgの軽斤量で出走。13頭立ての12番人気で11番ゲートからスタート。緩みのないペースでレースが進む中、終始12番手を追走。直線ではピリッとした末脚を使えず8着に終わった。

11月8日、中5週で迎えた19戦目は、徳吉孝士騎手を鞍上に迎えて、4歳以上900万下（東京ダート1400m 曇/良）に52kgの軽斤量で出走。12頭立ての12番人気で2番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始10番手を追走。直線では見事な伸び脚で猛進したが、勝ったシンコウスピリットにねじ伏せられて3/4馬身差の2着となった。