キミワクイーン（2019年生、母チェリーペトルズ）

キミワクイーン（2019年3月31日）は、日本の競走馬。牝馬。馬名の意味は「屋号+女王」。毛色は鹿毛。種牡馬のロードカナロア（当時11歳）と交配したチェリーペトルズが10歳のときに産んだ3番仔が本馬である。産地は北海道安平町、生産者は追分ファーム。2023年の函館スプリントステークス(G3)に勝利した他、2023年の春雷ステークス(オープンハンデ)で2着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

1歳のとき、追分ファームから「セレクトセールサラブレッド1歳」に上場され、浦邊輝實によって2,200万円で落札された。

奥村武厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（2021年）

6月20日、デビュー戦はM.デムーロ騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（東京芝1400m 晴/稍重）に出走。馬体重は424kg。16頭立ての2番人気に推されて15番ゲートからスタート。端に立ち、非常に緩いペースで一団を牽引。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭に立ち、最後は2着のレッツリブオンを3/4馬身振り切って初白星を挙げた。

8月29日、中9週で迎えた2戦目は、2歳G3の新潟2歳ステークス（新潟芝1600m 外回り晴/良）に出走。重賞競走への出走及び長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は2戦連続でM.デムーロ騎手（1戦1勝）。12頭立ての8番人気で9番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では鋭い脚を使えず6着に終わった。

10月24日、中7週で迎えた3戦目は、内田博幸騎手を鞍上に迎えて、2歳1勝クラス（東京芝1400m 晴/良）に出走。8頭立ての4番人気で3番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線に入ると、前で粘るオタルエバーを上がり2位の末脚でクビ差だけ差し切って2勝目をつかんだ。

12月12日、中6週で迎えた4戦目は、牝馬限定2歳G1の阪神ジュベナイルフィリーズ（阪神芝1600m 外回り晴/良）に出走。G1級競走への出走は初となった。鞍上は2戦連続で内田博幸騎手（1戦1勝）。18頭立ての10番人気で7番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを6番手で通過。直線ではいい脚を見せられず10着に終わった。

3歳（2022年）

3月13日、約3か月の休み明けで馬体重を前走から10kg増やして迎えた5戦目は、牝馬限定3歳G2のフィリーズレビュー（阪神芝1400m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で内田博幸騎手（2戦1勝）。15頭立ての5番人気で10番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では切れる脚を使えず7着に敗れた。

9月3日、約6か月の休養明けで馬体重を前走からさらに10kg増やして迎えた6戦目は、横山武史騎手を鞍上に迎えて、3歳以上2勝クラスの札幌スポニチ賞（札幌芝1200m 晴/良）に出走。16頭立ての2番人気に推されて14番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では鮮烈な末脚を爆発させて先頭を奪い、最後は2着のケイアイオメガに1馬身3/4の差をつけて休養明け初戦をモノにした。

11月6日、中8週で馬体重を前走から14kg絞って迎えた7戦目は、3歳以上3勝クラスの道頓堀ステークス（阪神芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で横山武史騎手（1戦1勝）。10頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では堅実に脚を伸ばしたが、抜け出したジャスパージャックにハナ差届かず2着に甘んじた。

4歳（2023年）

1月15日、中9週で馬体重を前走から18kg戻して迎えた8戦目は、4歳以上3勝クラスのサンライズステークス（中山芝1200m 外回り小雨/良）に牝馬ながら56kgの斤量を背負って出走。鞍上は3戦連続で横山武史騎手（2戦1勝）。11頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線に入ると、前で粘るコスモカルナックを上がり2位タイの末脚で3/4馬身差し切って人気に違わぬ実力を証明した。

3月4日、中6週で迎えた9戦目は、岩田康誠騎手を鞍上に迎えて、G3のオーシャンステークス（中山芝1200m 外回り晴/良）に出走。16頭立ての4番人気に推されて11番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを4番手で通過。最後はバテてしまい12着に敗れた。

4月16日、中5週で迎えた10戦目は、ハンデ戦でオープンの春雷ステークス（中山芝1200m 外回り晴/重）に出走。鞍上は横山武史騎手（3戦2勝）。16頭立ての3番人気に推されて1番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では持ち前の勝負根性でしぶとく走り抜いたが、勝ったマッドクールにねじ伏せられてクビ差の2着に惜敗した。

6月11日、中7週で迎えた11戦目は、G3の函館スプリントステークス（函館芝1200m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で横山武史騎手（4戦2勝）。16頭立ての3番人気に推されて15番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを10番手で通過。直線では鮮烈な末脚を爆発させて先頭をうかがい、最後は2着のジュビリーヘッドを3/4馬身振り切って重賞初制覇を遂げる

8月27日、約2か月半の間隔を開けて迎えた12戦目は、G3のキーンランドカップ（札幌芝1200m 曇/重）に出走。鞍上は3戦連続で横山武史騎手（5戦3勝）。16頭立ての4番人気に推されて4番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを8番手で通過。直線では上がり2位タイの末脚を見せたが上位には食い込めず7着に敗れた。

10月1日、中4週で迎えた13戦目は、G1のスプリンターズステークス（中山芝1200m 外回り曇/良）に出走。鞍上は4戦連続で横山武史騎手（6戦3勝）。16頭立ての11番人気で15番ゲートからスタート。タフなペースでレースが進む中、14番手を追走し、4コーナーは15番手で通過。直線では上がり1位の末脚を繰り出したが上位争いには絡めず10着に終わった。

11月26日、中7週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた14戦目は、G3の京阪杯（京都芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で横山武史騎手（7戦3勝）。18頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では伸びを欠き11着に敗れた。

5歳（2024年）

3月2日、約3か月の休養明けで馬体重を前走から22kg戻して迎えた15戦目は、G3のオーシャンステークス（中山芝1200m 外回り曇/稍重）に出走。鞍上はM.デムーロ騎手（2戦1勝）。16頭立ての5番人気で11番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて、馬場の外目を通りながら4コーナーを7番手で通過。直線ではゴールまでジンワリと伸びたが、5着に終わった。

3月30日、中3週で迎えた16戦目は、菅原明良騎手を鞍上に迎えて、ハンデG3のダービー卿チャレンジトロフィー（中山芝1600m 外回り晴/稍重）に出走。16頭立ての15番人気で14番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを13番手で通過。直線では末脚にキレが無く16着に終わった。