サーペンアップ（1986年生、母シユンバルボア）

サーペンアップ（1986年5月8日）は、日本の競走馬、種牡馬。毛色は鹿毛。種牡馬のサーペンフロ（当時15歳）と交配したシユンバルボアが11歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道登別市、生産者は（有）登別上水牧場。戦績は、中央平地8戦3勝、地方2戦0勝。1989年の日本ダービー（東京優駿）(G1)で3着に入った他、1989年の青葉賞(オープン)に勝利するなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

梶与四松厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（1988年）

11月5日、デビュー戦は平目孝志騎手を鞍上に据えて、3歳新馬（東京芝1800m 晴/良）に出走。馬体重は526kg。12頭立ての6番人気で3番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを6番手で通過。直線では瞬発力に富んだ末脚を披露し、3着に入った。

11月27日、中2週で迎えた2戦目は、3歳新馬（東京芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で平目孝志騎手（1戦0勝）。14頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを3番手で通過。直線では切れ味のいい末脚を繰り出したが、3着に終わった。

3歳（1989年）

3月5日、約3か月半の休み明けで迎えた3戦目は、4歳未勝利（中山ダート1800m 雨/不良）に出走。ダート戦への出走は初となった。鞍上は3戦連続で平目孝志騎手（2戦0勝）。14頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを7番手で通過。直線に入ると、前で粘るエバープロスパーを次元の違う末脚で3/4馬身差し切って初勝利を挙げた。

3月26日、中2週で迎えた4戦目は、3歳G2のスプリングステークス（中山芝1800m 晴/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は4戦連続で平目孝志騎手（3戦1勝）。14頭立ての10番人気で大外14番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、徐々に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを8番手で通過。最後はバタバタになってしまい14着に終わった。

4月9日、中1週で迎えた5戦目は、田村正光騎手を鞍上に迎えて、4歳400万下（中山ダート1800m 晴/重）に出走。11頭立ての1番人気に推されて10番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを先頭で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のロータリーショウリに5馬身の差をつけて順当に勝利した。

4月29日、中2週で迎えた6戦目は、3歳オープンの青葉賞（東京芝2400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で田村正光騎手（1戦1勝）。18頭立ての8番人気で6番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、15番手を追走し、4コーナーは14番手で通過。直線に入ると、前で粘るロンドンボーイを次元の違う末脚で交わし去り、最後は1馬身1/4の差をつけて勝利を手に入れた。

5月28日、中3週で迎えた7戦目は、3歳G1の日本ダービー（東京優駿）（東京芝2400m 晴/良）に出走。G1級競走への出走は初となった。鞍上は3戦連続で田村正光騎手（2戦2勝）。24頭立ての11番人気で大外24番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、21番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを19番手で通過。直線では閃光のような末脚を発揮し、3着に入った。

5歳（1991年）

11月23日、約30か月半の休み明けで迎えた8戦目は、関口睦介騎手を鞍上に迎えて、4歳以上900万下（東京ダート2100m 晴/良）に出走。16頭立ての7番人気で13番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、終始16番手を追走。直線では決め手が足りず16着に敗れた。

6歳（1992年）

4月29日、約5か月半の休養明けで迎えた9戦目は、渡辺正治騎手を鞍上に迎えて、春暖特別（三条ダート1700m 晴/良）に出走。9頭立ての4番人気で大外9番ゲートからスタート。8着に敗れた。

5月14日、中1週で迎えた10戦目は、新緑特別（三条ダート1600m 曇/不良）に出走。鞍上は2戦連続で渡辺正治騎手（1戦0勝）。8頭立ての5番人気で1番ゲートからスタート。8着に終わった。