テンダリーヴォイス（2012年生、母ミスアンコール）

テンダリーヴォイス（2012年2月5日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。馬名の意味は「優しい歌声。母名より連想」。毛色は鹿毛。種牡馬のディープインパクト（当時10歳）と交配したミスアンコールが7歳のときに産んだ初仔が本馬である。産地は北海道安平町、生産者はノーザンファーム。戦績は、中央平地14戦2勝2着2回。2015年のフェアリーステークス(牝G3)で3着に入った他、2015年のアネモネステークス(オープン牝)に勝利するなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

萩原清厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（2014年）

6月22日、デビュー戦は北村宏司騎手を鞍上に据えて、牝馬限定の2歳新馬（東京芝1600m 小雨/稍重）に出走。馬体重は414kg。16頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では凄まじい末脚を炸裂させて先頭に躍り出て、最後は2着のテセラレフィナードに1馬身1/4の差をつけて初白星を挙げた。

9月13日、約3か月の間隔を開けて迎えた2戦目は、2歳500万下のアスター賞（新潟芝1600m 外回り雨/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は2戦連続で北村宏司騎手（1戦1勝）。13頭立ての1番人気に推されて11番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを4番手で通過。直線ではものすごい伸び脚で急追したが、抜け出したコスモナインボールにクビ差届かず2着に甘んじた。

11月1日、中6週で迎えた3戦目は、牝馬限定2歳G3のアルテミスステークス（東京芝1600m 小雨/稍重）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は3戦連続で北村宏司騎手（2戦1勝）。17頭立ての8番人気で18番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、馬場の外目を回って終始9番手を追走。直線では脚を伸ばせず10着に敗れた。

11月23日、中2週で迎えた4戦目は、牝馬限定2歳500万下の赤松賞（東京芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で北村宏司騎手（3戦1勝）。11頭立ての3番人気で2番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線ではしぶとく脚を伸ばしたが、伸びてきたディアマイダーリン決め手に屈してハナ差の2着に惜敗した。

3歳（2015年）

1月12日、中6週で迎えた5戦目は、牝馬限定3歳G3のフェアリーステークス（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で北村宏司騎手（4戦1勝）。16頭立ての3番人気に推されて1番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを8番手で通過。直線では息の長い末脚を発揮したが、3着に終わった。

3月14日、中8週で迎えた6戦目は、戸崎圭太騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定3歳オープンのアネモネステークス（中山芝1600m 外回り曇/良）に出走。16頭立ての1番人気に推されて14番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では豪快に末脚を伸ばして先頭に立ち、最後は2着のメイショウメイゲツを3/4馬身振り切って優勝

4月12日、中3週で迎えた7戦目は、福永祐一騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定3歳G1の桜花賞（阪神芝1600m 外回り晴/良）に出走。G1級競走への出走は初となった。18頭立ての9番人気で14番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを6番手で通過。直線ではいいところがなく12着に敗れた。

9月12日、約5か月の休養明けで馬体重を前走から20kg増やして迎えた8戦目は、牝馬限定3歳オープンの紫苑ステークス（中山芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は戸崎圭太騎手（1戦1勝）。18頭立ての1番人気に推されて12番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを5番手で通過。直線では伸びを欠き11着に敗れた。

10月18日、中4週で迎えた9戦目は、松山弘平騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定3歳G1の秋華賞（京都芝2000m 晴/良）に出走。18頭立ての18番人気で15番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを9番手で通過。最後は脚勢が衰えて18着に終わった。

11月22日、中4週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた10戦目は、牝馬限定の3歳以上1600万下のユートピアステークス（東京芝1600m 曇/良）に出走。鞍上は北村宏司騎手（5戦1勝）。18頭立ての7番人気で3番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では伸びあぐねて11着に敗れた。

4歳（2016年）

3月20日、約4か月の休み明けで迎えた11戦目は、4歳以上1600万下の幕張ステークス（中山芝1600m 外回り晴/稍重）に出走。鞍上は戸崎圭太騎手（2戦1勝）。16頭立ての8番人気で7番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。最後は力尽きて14着に敗れた。

4月17日、中3週で迎えた12戦目は、ハンデ戦で4歳以上1600万下の春興ステークス（中山芝1600m 外回り晴/良）に52kgの軽斤量で出走。鞍上は2戦連続で戸崎圭太騎手（3戦1勝）。16頭立ての12番人気で6番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを15番手で通過。直線では上がり2位タイの伸び脚を披露したが上位争いには参加できず11着に終わった。

6月18日、中8週で迎えた13戦目は、3歳以上1000万下の相模湖特別（東京芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で戸崎圭太騎手（4戦1勝）。11頭立ての3番人気で2番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを6番手で通過。直線では力強いフットワークでゴールまで走り切ったが、4着に終わった。

8月14日、中7週で迎えた14戦目は、ハンデ戦で3歳以上1000万下の豊栄特別（新潟芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で戸崎圭太騎手（5戦1勝）。18頭立ての4番人気に推されて5番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、終始18番手を追走。直線では上がり1位の伸び脚を披露したが上位には届かず7着に敗れた。