ヤマカツマーメイド（2017年生、母ヤマカツマリリン）

ヤマカツマーメイド（2017年4月7日）は、日本の競走馬。牝馬。馬名の意味は「冠名+人魚」。毛色は鹿毛。種牡馬のロードカナロア（当時9歳）と交配したヤマカツマリリンが14歳のときに産んだ6番仔が本馬である。産地は北海道静内郡静内町、生産者は岡田牧場。2020年のフィリーズレビュー(牝G2)で2着に入った他、2021年のタンザナイトステークス(オープンハンデ)で3着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

池添兼雄厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2019年）

7月14日、デビュー戦は酒井学騎手を鞍上に据えて、牝馬限定の2歳新馬（中京芝1400m 曇/重）に出走。馬体重は466kg。13頭立ての3番人気に推されて12番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線ではスパッと切れる脚を使えず7着に敗れた。

8月4日、中2週で迎えた2戦目は、池添謙一騎手を鞍上に迎えて、2歳未勝利（札幌芝1500m 晴/良）に出走。13頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線ではしぶとく伸び続けたが、伸びてきたアブソルティスモ決め手に屈してハナ差の2着に甘んじた。

8月24日、中2週で迎えた3戦目は、武豊騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の2歳未勝利（札幌芝1500m 曇/稍重）に出走。8頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。ハナに立つ恰好となり、凄まじいハイペースで馬群を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では渾身の力で末脚を持続させて、最後は2着のベッラヴォルタを半馬身振り切って未勝利戦を制した。

10月5日、中5週で迎えた4戦目は、牝馬限定2歳1勝クラスのりんどう賞（京都芝1400m 外回り晴/良）に出走。鞍上は池添謙一騎手（1戦0勝）。9頭立ての5番人気で4番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線に入ると、前で粘るシャドウブロッサムをクビ差だけ差し切って2勝目を奪取した。

11月2日、中3週で迎えた5戦目は、牝馬限定2歳G3のファンタジーステークス（京都芝1400m 外回り晴/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は2戦連続で池添謙一騎手（2戦1勝）。15頭立ての3番人気に推されて5番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線ではじわじわと長く脚を使ってゴールまで力戦したが、4着に終わった。

12月8日、中4週で迎えた6戦目は、牝馬限定2歳G1の阪神ジュベナイルフィリーズ（阪神芝1600m 外回り曇/良）に出走。G1級競走への出走は初となった。鞍上は武豊騎手（1戦1勝）。16頭立ての7番人気で1番ゲートからスタート。苛烈なペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線ではジワジワと長く脚を使ってゴールまで走り切ったが、5着に終わった。

3歳（2020年）

3月15日、約3か月半の休み明けで迎えた7戦目は、牝馬限定3歳G2の報知杯フィリーズレビュー（阪神芝1400m 晴/稍重）に出走。鞍上は池添謙一騎手（3戦1勝）。18頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。息の入らないペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを3番手で通過。直線では目を引く伸びを見せたが、勝ったエーポスにねじ伏せられて1馬身1/4差の2着に敗北した。

4月12日、中3週で迎えた8戦目は、牝馬限定3歳G1の桜花賞（阪神芝1600m 外回り雨/重）に出走。鞍上は2戦連続で池添謙一騎手（4戦1勝）。18頭立ての12番人気で15番ゲートからスタート。極端なハイペースでレースが進む中、馬場の外目を回って終始3番手を追走。最後は脚が止まってしまい18着に終わった。

5月10日、中3週で迎えた9戦目は、3歳オープンの橘ステークス（京都芝1400m 外回り曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で池添謙一騎手（5戦1勝）。9頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線ではいいところがなく6着に敗れた。

8月30日、約3か月半の休み明けで迎えた10戦目は、G3のキーンランドカップ（札幌芝1200m 小雨/重）に出走。鞍上は4戦連続で池添謙一騎手（6戦1勝）。16頭立ての4番人気に推されて大外16番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では伸びが続かず、5着に終わった。

10月10日、中5週で迎えた11戦目は、ハンデ戦でオープンの夕刊フジ杯オパールステークス（京都芝1200m 曇/重）に出走。鞍上は5戦連続で池添謙一騎手（7戦1勝）。18頭立ての2番人気に推されて13番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、馬場の外目を回って7番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では見所を作れず14着に敗れた。

10月25日、中1週で迎えた12戦目は、斎藤新騎手を鞍上に迎えて、ルミエールオータムダッシュ（新潟芝1000m 晴/重）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。18頭立ての10番人気で3番ゲートからスタート。7着に終わった。

12月26日、中8週で馬体重を前走から20kg増やして迎えた13戦目は、G2の阪神カップ（阪神芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で斎藤新騎手（1戦0勝）。16頭立ての12番人気で4番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は脚色が悪くなり13着に終わった。

4歳（2021年）

2月14日、中6週で迎えた14戦目は、横山和生騎手を鞍上に迎えて、北九州短距離ステークス（小倉芝1200m 小雨/良）に出走。18頭立ての7番人気で16番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では末脚に勢いがなく15着に敗れた。

2月20日、連闘で迎えた15戦目は、国分恭介騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定G3の京都牝馬ステークス（阪神芝1400m 晴/良）に出走。16頭立ての12番人気で2番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを10番手で通過。直線では他馬と同じ脚色になってしまい8着に終わった。

5月1日、中9週で迎えた16戦目は、団野大成騎手を鞍上に迎えて、天王山ステークス（阪神ダート1200m 曇/重）に出走。ダート戦への出走は初となった。15頭立ての8番人気で3番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは12番手で通過。直線では伸びが鈍く14着に敗れた。

6月19日、中6週で迎えた17戦目は、川須栄彦騎手を鞍上に迎えて、米子ステークス（阪神芝1600m 外回り小雨/重）に出走。15頭立ての12番人気で3番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では全く伸びず10着に終わった。

7月18日、中3週で迎えた18戦目は、宮崎北斗騎手を鞍上に迎えて、福島テレビオープン（福島芝1200m 晴/良）に出走。16頭立ての12番人気で10番ゲートからスタート。タフなペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。最後は脚勢が衰えて11着に終わった。

8月29日、中5週で迎えた19戦目は、朱鷺ステークス（新潟芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で宮崎北斗騎手（1戦0勝）。18頭立ての16番人気で1番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では鋭い脚を使えず9着に終わった。

12月18日、約3か月半の休養明けで迎えた20戦目は、田中健騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦でオープンのタンザナイトステークス（阪神芝1200m 晴/良）に51kgの軽斤量で出走。15頭立ての8番人気で4番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では天授の闘志でゴールまで頑張り、3着に入った。