スリーオウイン（1994年生、母スリーリリック）

スリーオウイン（1994年5月9日）は、日本の競走馬。牡馬。毛色は鹿毛。種牡馬のオウインスパイアリング（当時8歳）と交配したスリーリリックが9歳のときに産んだ2番仔が本馬である。産地は北海道静内郡静内町、生産者は（有）岡野牧場。戦績は、中央平地27戦4勝2着3回。主な勝ち鞍は1999年の5歳以上900万下。

経歴

デビュー前

橋本寿正厩舎（栗東）へ入厩。

3歳（1997年）

3月29日、デビュー戦は古川吉洋騎手を鞍上に据えて、4歳未出走（阪神ダート1200m 雨/稍重）に53kgの軽斤量で出走。馬体重は478kg。16頭立ての15番人気で13番ゲートからスタート。タフなペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では目を引く伸び脚で猛進したが、アイアンターフに交わされて2馬身差の2着となった。

4月12日、中1週で迎えた2戦目は、4歳未出走（阪神ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で古川吉洋騎手（1戦0勝）。13頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。端を取り切り、ややハイペースでレースを引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では、そのまま渾身の走りで粘り込んで、最後は2着のスナークスイセイに2馬身の差をつけて初白星を挙げた。

5月3日、中2週で迎えた3戦目は、4歳500万下（京都ダート1200m 雨/良）に出走。鞍上は3戦連続で古川吉洋騎手（2戦1勝）。16頭立ての10番人気で5番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、馬場の外目を回って2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。最後は勢いを失って16着に終わった。

5月24日、中2週で迎えた4戦目は、橋本美純騎手を鞍上に迎えて、4歳500万下（中京ダート1700m 雨/稍重）に出走。14頭立ての8番人気で1番ゲートからスタート。先手を奪い、遅いペースで一団を牽引。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では最後まで息が続かず9着に終わった。

6月15日、中2週で迎えた5戦目は、4歳500万下（阪神ダート1200m 小雨/良）に出走。鞍上は古川吉洋騎手（3戦1勝）。16頭立ての11番人気で大外16番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。最後はガス欠状態になり15着に終わった。

4歳（1998年）

1月5日、約7か月の休み明けで迎えた6戦目は、秋山真一郎騎手を鞍上に迎えて、5歳以上500万下（京都ダート1400m 晴/重）に出走。16頭立ての12番人気で11番ゲートからスタート。敢然と端を奪い、緩やかなペースでレースを進める。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では余力が残っておらず15着に終わった。

2月7日、中4週で迎えた7戦目は、松田大作騎手を鞍上に迎えて、5歳以上500万下（京都ダート1200m 曇/良）に53kgの軽斤量で出走。16頭立ての10番人気で大外16番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では力強い脚捌きでゴールまで頑張り、3着を確保した。

3月1日、中2週で迎えた8戦目は、竹之下智昭騎手を鞍上に迎えて、5歳以上500万下（中京ダート1000m 曇/良）に53kgの軽斤量で出走。16頭立ての2番人気に推されて8番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では終いの伸びを欠き、5着に終わった。

3月14日、中1週で迎えた9戦目は、5歳以上500万下（中京ダート1000m 晴/良）に53kgの軽斤量で出走。鞍上は2戦連続で竹之下智昭騎手（1戦0勝）。16頭立ての3番人気に推されて5番ゲートからスタート。先手を取り、若干緩いペースで一団を先導。先頭のまま2馬身以上のリードを保って4コーナーを通過。直線では一完歩ずつ着実に終いの脚を伸ばして先頭を奪い、最後は2着のアイミーンオーケーに2馬身半の差をつけて1位に入線したが、その後5着に降着となった。

3月29日、中1週で迎えた10戦目は、佐藤哲三騎手を鞍上に迎えて、5歳以上500万下（中京ダート1000m 晴/良）に出走。15頭立ての1番人気に推されて11番ゲートからスタート。先陣を切る恰好となり、後続を2馬身以上離して、ミドルペースでレースを牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では迫力満点の伸びを見せたが、サンエムショウリにハナ差交わされて2着に甘んじた。

4月18日、中2週で迎えた11戦目は、5歳以上500万下（中京ダート1000m 曇/良）に53kgの軽斤量で出走。鞍上は竹之下智昭騎手（2戦0勝）。13頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。端をきり、平均的なペースで一団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では渾身の力で末脚を持続させて、最後は2着のホクトフロンティアを半馬身振り切ってファンの高評価に応えた。

5月2日、中1週で迎えた12戦目は、5歳以上900万下（京都ダート1200m 曇/良）に53kgの軽斤量で出走。鞍上は2戦連続で竹之下智昭騎手（3戦1勝）。16頭立ての12番人気で8番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。最後は勢いを失って12着に終わった。

5月30日、中3週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた13戦目は、酒井学騎手を鞍上に迎えて、5歳以上900万下（中京ダート1000m 晴/重）に53kgの軽斤量で出走。13頭立ての5番人気で2番ゲートからスタート。ハナを奪い、少し遅いペースで一団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では持ち前の優れたスタミナでしぶとく走り抜いたが、テイエムベンチャーにクビ差交わされて2着となった。

11月1日、約5か月の休み明けで馬体重を前走から12kg絞って迎えた14戦目は、芹沢純一騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下の雲雀ケ原特別（福島ダート1000m 曇/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。12頭立ての3番人気に推されて大外12番ゲートからスタート。主導権を握り、平均的なペースで一団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では最後まで息が続かず8着に敗れた。

11月15日、中1週で馬体重を前走から10kg戻して迎えた15戦目は、池添謙一騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（京都ダート1200m 晴/良）に出走。16頭立ての7番人気で11番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は脚色が悪くなり16着に敗れた。

12月19日、中4週で迎えた16戦目は、4歳以上500万下（中京ダート1000m 晴/良）に出走。鞍上は酒井学騎手（1戦0勝）。15頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。端をきる恰好となり、少し緩いペースで集団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では鮮やかな末脚を弾けさせて、最後は2着のオデュッセウスをクビ差振り切って3勝目を獲得した。

5歳（1999年）

1月5日、中1週で迎えた17戦目は、熊沢重文騎手を鞍上に迎えて、5歳以上900万下の室町特別（京都芝1200m 晴/良）に出走。芝レースへの出走は初となった。15頭立ての11番人気で9番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線ではいいところがなく6着に終わった。

1月30日、中3週で迎えた18戦目は、5歳以上900万下の宇治川特別（京都芝1400m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で熊沢重文騎手（1戦0勝）。15頭立ての10番人気で16番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。最後は減速してしまい13着に終わった。

2月13日、中1週で迎えた19戦目は、ハンデ戦で5歳以上900万下の鈴鹿特別（中京芝1200m 晴/良）に54kgの軽斤量で出走。鞍上は竹之下智昭騎手（4戦1勝）。15頭立ての10番人気で5番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。最後はスピードが落ちてしまい15着に終わった。

2月27日、中1週で迎えた20戦目は、5歳以上900万下の知多特別（中京芝1200m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で竹之下智昭騎手（5戦1勝）。16頭立ての14番人気で14番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、終始4番手を追走。最後は脚勢が衰えて16着に終わった。

4月4日、中4週で迎えた21戦目は、岡冨俊一騎手を鞍上に迎えて、5歳以上900万下の播磨特別（阪神芝1200m 晴/良）に出走。11頭立ての8番人気で12番ゲートからスタート。逃げる形となり、少々速いペースでレースを進める。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では天賦のガッツでゴールまで勇戦し、4着を確保した。

4月24日、中2週で迎えた22戦目は、ハンデ戦で5歳以上900万下のメルボルントロフィー（京都芝1200m 曇/稍重）に54kgの軽斤量で出走。鞍上は2戦連続で岡冨俊一騎手（1戦0勝）。18頭立ての14番人気で大外18番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始3番手を追走。最後は脚勢が鈍り11着に終わった。

5月22日、中3週で迎えた23戦目は、5歳以上900万下（中京芝1200m 晴/良）に54kgの軽斤量で出走。鞍上は竹之下智昭騎手（6戦1勝）。12頭立ての9番人気で10番ゲートからスタート。主導権を奪う形となり、後続との差を2馬身以上保って、平均ペースで馬群を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では長く末脚を持続させて、最後は2着のナムラプラズマをクビ差振り切って4勝目をつかんだ。

6月6日、中1週で迎えた24戦目は、5歳以上900万下（中京ダート1000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で竹之下智昭騎手（7戦2勝）。15頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後はガス欠状態になり10着に敗れた。

11月21日、約5か月半の休養明けで迎えた25戦目は、4歳以上900万下の醍醐特別（京都芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で竹之下智昭騎手（8戦2勝）。10頭立ての6番人気で1番ゲートからスタート。逃げを打つ恰好となり、平均的なペースで集団を引っ張る。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。最後は脚色が衰えて10着に終わった。

12月11日、中2週で迎えた26戦目は、松永幹夫騎手を鞍上に迎えて、4歳以上900万下の北摂特別（阪神芝1200m 曇/良）に出走。14頭立ての9番人気で4番ゲートからスタート。敢然と端を奪い、緩みのないペースでレースを進める。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では余力が残っておらず14着に終わった。

6歳（2000年）

1月29日、中6週で迎えた27戦目は、ハンデ戦で5歳以上900万下の帆柱山特別（小倉芝1200m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は酒井学騎手（2戦1勝）。18頭立ての14番人気で大外18番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は脚色が鈍り18着に終わった。