イチコウエンゼル（1999年生、母エンジェルインザモーニング）

イチコウエンゼル（1999年4月30日）は、日本の競走馬。牡馬。毛色は芦毛。種牡馬のブラックタイアフェアー（当時13歳）と交配したエンジェルインザモーニングが7歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道三石郡三石町、生産者は上村清志。戦績は、地方42戦7勝2着5回。2004年の文月オープン(一般A1以下ハンデ)で2着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

当歳のとき、上村清志から「セレクトセールサラブレッド当歳」に上場されたが主取りとなった。

矢作和人厩舎（大井）へ入厩。

2歳（2001年）

9月24日、デビュー戦は戸崎圭太騎手を鞍上に据えて、2歳（大井ダート1000m 晴/稍重）に出走。馬体重は493kg。7頭立ての4番人気で1番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では上がり2位の伸び脚を披露したが上位争いには加われず4着に敗れた。

11月1日、中4週で迎えた2戦目は、2歳（大井ダート1200m 曇/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で戸崎圭太騎手（1戦0勝）。11頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線に入ると、前で粘るエビスプリティを次元の違う末脚で交わし去り、最後は3馬身の差をつけて初白星を挙げた。

12月10日、中5週で迎えた3戦目は、2歳（大井ダート1390m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で戸崎圭太騎手（2戦1勝）。12頭立ての3番人気に推されて7番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では末脚にキレが無く7着に敗れた。

12月28日、中2週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた4戦目は、的場文男騎手を鞍上に迎えて、2歳（大井ダート1490m 内回り晴/良）に出走。12頭立ての3番人気に推されて11番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では力感溢れる脚運びでゴールまで頑張ったが、3着に終わった。

3歳（2002年）

1月11日、中1週で迎えた5戦目は、3歳戦の福寿草特別（大井ダート1590m 内回り曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で的場文男騎手（1戦0勝）。13頭立ての2番人気に推されて11番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを7番手で通過。直線では鋭い脚を使えず9着に敗れた。

2月12日、中4週で迎えた6戦目は、3歳戦のフリージア特別（大井ダート1590m 内回り晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で的場文男騎手（2戦0勝）。12頭立ての4番人気で4番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では速い脚を使えず7着に敗れた。

2月21日、連闘で迎えた7戦目は、3歳（大井ダート1590m 内回り晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で的場文男騎手（3戦0勝）。10頭立ての4番人気で2番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを5番手で通過。直線ではジリジリとしか伸びず4着に敗れた。

3月12日、中2週で迎えた8戦目は、3歳戦の菜の花特別（大井ダート1590m 内回り晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で的場文男騎手（4戦0勝）。14頭立ての5番人気で13番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では物凄い伸び脚を見せたが、勝ったトートカッパドキヤにねじ伏せられて1馬身半差の2着となった。

4月11日、中3週で迎えた9戦目は、石崎隆之騎手を鞍上に迎えて、3歳戦のチューリップ特別（大井ダート1690m 曇/良）に出走。14頭立ての5番人気で9番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では伸びが劣勢になり6着に敗れた。

4月22日、中1週で迎えた10戦目は、3歳戦のスイートピー特別（大井ダート1690m 曇/不良）に出走。鞍上は的場文男騎手（5戦0勝）。12頭立ての2番人気に推されて10番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線で前を交わして先頭に立つと、豪脚を爆発させて、最後は2着のヒトリシズカに1馬身の差をつけて2勝目を手に入れた。

5月9日、中1週で迎えた11戦目は、3歳戦の紅ばら特別（大井ダート1790m 曇/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で的場文男騎手（6戦1勝）。11頭立ての5番人気で5番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では力強い脚捌きでゴールまで頑張ったが、3着に終わった。

6月15日、中4週で迎えた12戦目は、3歳戦のあじさい特別（大井ダート1790m 曇/不良）に出走。鞍上は3戦連続で的場文男騎手（7戦1勝）。11頭立ての6番人気で6番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを5番手で通過。直線では天稟の負けじ魂を発揮してゴールまで力走したが、4着に終わった。

6月27日、中1週で迎えた13戦目は、的場直之騎手を鞍上に迎えて、3歳地方重賞の若潮盃（船橋ダート1600m 雨/不良）に出走。13頭立ての11番人気で8番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを11番手で通過。直線ではじりじりとしか伸びず6着に終わった。

7月19日、中2週で迎えた14戦目は、3歳戦のコマクサ特別（大井ダート1690m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で的場直之騎手（1戦0勝）。10頭立ての7番人気で5番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では卓出した伸び脚で急追したが、勝ったシャコーヤングに詰め切れず、1馬身半差の2着となった。

8月13日、中3週で迎えた15戦目は、3歳オープンの芙蓉賞（川崎ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で的場直之騎手（2戦0勝）。8頭立ての4番人気で大外8番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では末脚を伸ばせず5着に敗れた。

9月11日、中3週で迎えた16戦目は、3歳ハンデ地方重賞の戸塚記念（川崎ダート2000m 晴/重）に出走。鞍上は的場文男騎手（8戦1勝）。12頭立ての8番人気で11番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では他馬と同じような脚勢になり6着に終わった。

9月26日、中1週で迎えた17戦目は、C.ホワイトリー騎手を鞍上に迎えて、一般B3一（大井ダート1690m 曇/良）に出走。14頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では決め手が足りず、3着に終わった。

10月16日、中2週で迎えた18戦目は、アルデバラン賞（大井ダート1790m 晴/稍重）に出走。鞍上は的場文男騎手（9戦1勝）。12頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では瞬発力に優れた末脚を披露したが、3着に終わった。

10月28日、中1週で迎えた19戦目は、レミニス賞（大井ダート1790m 晴/重）に出走。鞍上は2戦連続で的場文男騎手（10戦1勝）。13頭立ての2番人気に推されて8番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線ではきちんと終いの脚を伸ばして先頭に立ち、最後は2着のニシヤマシャトーをクビ差振り切って制した。

11月23日、中3週で馬体重を前走から14kg増やして迎えた20戦目は、錦秋賞（大井ダート1790m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で的場文男騎手（11戦2勝）。14頭立ての6番人気で大外14番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では力感溢れるフットワークでゴールまで頑張ったが、4着に終わった。

4歳（2003年）

7月4日、約7か月半の休養明けで馬体重を前走から19kg絞って迎えた21戦目は、有年淳騎手を鞍上に迎えて、一般B2四（大井ダート1590m 内回り曇/重）に出走。12頭立ての8番人気で4番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線ではジワリジワリと長く脚を使ってゴールまで走り切り、3着に入り込んだ。

7月25日、中2週で迎えた22戦目は、ハンデ戦のジュライ賞（大井ダート1390m 雨/重）に出走。鞍上は2戦連続で有年淳騎手（1戦0勝）。14頭立ての8番人気で13番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では力強い脚捌きでゴールまで頑張り、3着に入り込んだ。

8月11日、中1週で迎えた23戦目は、オーガスト賞（大井ダート1590m 内回り晴/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で有年淳騎手（2戦0勝）。14頭立ての4番人気で10番ゲートからスタート。敢然と先頭に立ち、非常に遅いペースでレースを引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではものすごい伸び脚で驀進したが、コマノブリザードに3/4馬身交わされて2着となった。

8月28日、中1週で迎えた24戦目は、サーフサイド賞（大井ダート1690m 曇/重）に出走。鞍上は4戦連続で有年淳騎手（3戦0勝）。12頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では自慢の末脚を弾けさせて先頭をうかがい、最後は2着のトライアスロンを半馬身振り切って勝利を手に入れた。

9月26日、中3週で迎えた25戦目は、ハンデ戦の’03ムーンライトカップ（大井ダート1790m 曇/不良）に出走。鞍上は5戦連続で有年淳騎手（4戦1勝）。16頭立ての8番人気で1番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では脚を伸ばせず8着に敗れた。

10月11日、中1週で迎えた26戦目は、ハンデ戦のマゼラン星雲賞（大井ダート1690m 曇/良）に出走。鞍上は6戦連続で有年淳騎手（5戦1勝）。13頭立ての9番人気で9番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線ではしぶとく脚を使って伸び続けたが、勝ったマルカカイゼルにねじ伏せられて1馬身差の2着となった。

10月22日、中1週で迎えた27戦目は、ハンデ戦のゴールデンナイト賞（大井ダート1790m 雨/不良）に出走。鞍上は7戦連続で有年淳騎手（6戦1勝）。11頭立ての5番人気で4番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを7番手で通過。直線では脚を伸ばせず8着に敗れた。

11月4日、中1週で迎えた28戦目は、M.デムーロ騎手を鞍上に迎えて、スターサファイア賞（大井ダート1790m 曇/稍重）に出走。11頭立ての3番人気で2番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線ではいい脚を見せられず5着に敗れた。

12月16日、中5週で迎えた29戦目は、歳末特別（川崎ダート1600m 晴/重）に出走。鞍上は的場文男騎手（12戦2勝）。14頭立ての8番人気で11番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを5番手で通過。直線に入ると、前で粘るエビスファイターを上がり2位タイの末脚で交わし去り、最後は1馬身の差をつけて5勝目を獲得した。

12月31日、中1週で迎えた30戦目は、ハンデ戦でオープンのジルベスターオープン（大井ダート1800m 曇/良）に52kgの軽斤量で出走。鞍上は有年淳騎手（7戦1勝）。12頭立ての7番人気で8番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では切れる脚を使えず8着に終わった。

5歳（2004年）

4月7日、約3か月半の休養明けで馬体重を前走から14kg減らして迎えた31戦目は、トゥインクルオープニング賞（大井ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で有年淳騎手（8戦1勝）。11頭立ての8番人気で9番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを3番手で通過。直線ではいいところがなく5着に終わった。

4月23日、中1週で迎えた32戦目は、ケンタウルス賞（大井ダート1800m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で有年淳騎手（9戦1勝）。14頭立ての10番人気で9番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを7番手で通過。直線では伸びあぐねて11着に終わった。

5月23日、中3週で迎えた33戦目は、ハンデ戦のペガサス賞（大井ダート1600m 内回り曇/重）に出走。鞍上は4戦連続で有年淳騎手（10戦1勝）。8頭立ての4番人気で大外8番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では一歩一歩確実に終いの脚を伸ばして先頭をうかがい、最後は2着のミノリコウジを3/4馬身振り切って勝利を手中に収めた。

6月8日、中1週で迎えた34戦目は、ハンデ戦の水無月特別（川崎ダート1600m 曇/重）に出走。鞍上は5戦連続で有年淳騎手（11戦2勝）。9頭立ての4番人気で6番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線に入ると、前で粘るトライアンフトーチを上がり2位の末脚で3/4馬身差し切って7勝目を手にした。

6月29日、中2週で迎えた35戦目は、ハンデ戦でオープンの隅田川オープン（大井ダート1200m 曇/良）に52kgの軽斤量で出走。鞍上は6戦連続で有年淳騎手（12戦3勝）。10頭立ての4番人気で大外10番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では決め手に欠いて4着に敗れた。

7月19日、中2週で迎えた36戦目は、ハンデ戦でオープンの文月オープン（川崎ダート1500m 晴/良）に出走。鞍上は7戦連続で有年淳騎手（13戦3勝）。8頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では一際目立つ伸び脚で猛追したが、勝ったロイヤルエンデバーに詰め切れず、2馬身差の2着に敗北した。

8月11日、中2週で迎えた37戦目は、地方重賞のスパーキングサマーカップ（川崎ダート1600m 晴/良）に53kgの軽斤量で出走。鞍上は的場文男騎手（13戦3勝）。10頭立ての4番人気で2番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では目立つような脚を使えず6着に敗れた。

9月14日、中4週で迎えた38戦目は、ハンデ戦の’04トワイライトカップ（大井ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は有年淳騎手（14戦3勝）。13頭立ての8番人気で2番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では天資のガッツでゴールまで力戦し、4着に入り込んだ。

10月14日、中3週で馬体重を前走から13kg増やして迎えた39戦目は、’04メトロポリタンオクトーバーカップ競走（大井ダート1800m 曇/重）に出走。鞍上は2戦連続で有年淳騎手（15戦3勝）。16頭立ての12番人気で大外16番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後はバテてしまい12着に終わった。

11月3日、中2週で迎えた40戦目は、ハンデ戦でオープンのおおとりオープン（大井ダート1600m 内回り晴/稍重）に52kgの軽斤量で出走。鞍上は3戦連続で有年淳騎手（16戦3勝）。14頭立ての11番人気で9番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では天性の負けん気を発揮してゴールまで力闘し、5着に入り込んだ。

11月24日、中2週で迎えた41戦目は、ハンデ戦の霜月特別（川崎ダート1600m 晴/稍重）に出走。鞍上は4戦連続で有年淳騎手（17戦3勝）。13頭立ての7番人気で6番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを9番手で通過。直線ではジリ脚になってしまい7着に敗れた。

6歳（2005年）

2月28日、約3か月の休み明けで迎えた42戦目は、ハンデ戦の仲春特別（川崎ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で有年淳騎手（18戦3勝）。13頭立ての10番人気で10番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを6番手で通過。直線では伸びが劣勢になり8着に終わった。