サウスパシフィック（2009年生、母フィジーガール）

サウスパシフィック（2009年4月5日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「南太平洋」。毛色は鹿毛。種牡馬のステイゴールド（当時15歳）と交配したフィジーガールが14歳のときに産んだ9番仔が本馬である。産地は北海道沙流郡門別町、生産者は（有）沖田牧場。戦績は、中央平地18戦2勝2着2回、地方19戦8勝2着1回。2014年の中島記念(地方重賞)に勝利した他、2014年の雷山賞(地方重賞)を制するなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

当歳のとき、沖田牧場から「北海道セレクションセールサラブレッド当歳」に上場され、ダーレー・ジャパンによって850.5万円で落札された。

二ノ宮敬宇厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（2011年）

9月18日、デビュー戦は蛯名正義騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（中山芝1800m 晴/良）に出走。馬体重は498kg。11頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では鋭い脚を使えず5着に敗れた。

10月29日、中5週で迎えた2戦目は、2歳未勝利（東京芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で蛯名正義騎手（1戦0勝）。10頭立ての4番人気で4番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は力尽きて7着に敗れた。

11月19日、中2週で迎えた3戦目は、平野優騎手を鞍上に迎えて、2歳未勝利（新潟ダート1800m 曇/稍重）に52kgの軽斤量で出走。ダート戦への出走及び長時間の輸送競馬は初となった。15頭立ての5番人気で1番ゲートからスタート。主導権を握り、平均的なペースで一団を牽引。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では詰めが甘くなり、4着に終わった。

12月10日、中2週で迎えた4戦目は、2歳未勝利（中山ダート1800m 晴/重）に出走。鞍上は蛯名正義騎手（2戦0勝）。16頭立ての5番人気で13番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは、馬場の外目を通りながら2番手で通過。直線では矢のような伸びを見せたが、伸びてきたサンマルデューク決め手に屈してクビ差の2着に惜敗した。

3歳（2012年）

1月15日、中4週で迎えた5戦目は、3歳未勝利（中山ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で蛯名正義騎手（3戦0勝）。15頭立ての1番人気に推されて12番ゲートからスタート。ハナに立つ形となり、やや緩いペースで馬群を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では鬼脚を炸裂させてすんなりと抜け出し、最後は2着のコパノウィリアムに3馬身半の差をつけて未勝利戦を制した。

2月12日、中3週で迎えた6戦目は、三浦皇成騎手を鞍上に迎えて、3歳500万下（東京ダート1600m 晴/良）に出走。13頭立ての5番人気で5番ゲートからスタート。果敢に端をきり、若干緩いペースで一団を引っ張る。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではもうワンパンチ足りず、4着に終わった。

3月3日、中2週で迎えた7戦目は、3歳500万下（中山ダート1800m 晴/不良）に出走。鞍上は蛯名正義騎手（4戦1勝）。11頭立ての3番人気で9番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線に入ると、前で粘るシュガーヒルを上がり2位の末脚で交わし去り、最後は1馬身の差をつけて2勝目を手にした。

10月13日、約7か月半の休み明けで馬体重を前走から12kg減らして迎えた8戦目は、木幡初広騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下（東京ダート2100m 晴/良）に出走。16頭立ての12番人気で3番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを16番手で通過。直線ではピリッとした末脚を使えず15着に終わった。

4歳（2013年）

1月5日、約3か月の間隔を開けて馬体重を前走から36kg戻して迎えた9戦目は、4歳以上1000万下（中山ダート1800m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で木幡初広騎手（1戦0勝）。16頭立ての10番人気で6番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを7番手で通過。最後は脚色が悪くなり16着に終わった。

3月9日、中8週で迎えた10戦目は、4歳以上1000万下（中山ダート2400m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で木幡初広騎手（2戦0勝）。16頭立ての15番人気で大外16番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを16番手で通過。直線ではジリ脚になってしまい16着に終わった。

6月23日、約3か月半の休み明けで馬体重を前走からさらに12kg減らして迎えた11戦目は、3歳以上500万下（函館ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は三浦皇成騎手（1戦0勝）。12頭立ての8番人気で大外12番ゲートからスタート。逃げる恰好となり、ややハイペースでレースを牽引。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では息の長い末脚を繰り出し、3着を確保した。

7月21日、中3週で迎えた12戦目は、3歳以上500万下（函館ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で三浦皇成騎手（2戦0勝）。13頭立ての2番人気に推されて8番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線ではシャープな伸びを見せたが、メイショウドゥーマに交わされて2馬身半差の2着に敗北した。

8月18日、中3週で迎えた13戦目は、柴田善臣騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（函館ダート1700m 小雨/重）に出走。12頭立ての3番人気に推されて3番ゲートからスタート。ハナを取り切り、ミドルペースでレースを引っ張る。しかし、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを3番手で通過。直線では伸びが劣勢になり5着に敗れた。

10月27日、中9週で迎えた14戦目は、3歳以上500万下（新潟ダート1800m 曇/稍重）に出走。鞍上は平野優騎手（1戦0勝）。12頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では末脚が振るわず10着に敗れた。

11月2日、連闘で迎えた15戦目は、3歳以上500万下（福島ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で平野優騎手（2戦0勝）。12頭立ての5番人気で10番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では鋭い脚を使えず6着に敗れた。

12月14日、中5週で迎えた16戦目は、武豊騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（中京ダート1800m 晴/良）に出走。16頭立ての7番人気で3番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを6番手で通過。最後は勢いを失って14着に敗れた。

5歳（2014年）

2月15日、中8週で迎えた17戦目は、田中博康騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（小倉ダート1700m 曇/重）に出走。16頭立ての11番人気で13番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを11番手で通過。直線では末脚がパッとせず16着に終わった。

3月2日、中1週で迎えた18戦目は、4歳以上500万下（小倉ダート1700m 曇/重）に出走。鞍上は2戦連続で田中博康騎手（1戦0勝）。13頭立ての9番人気で2番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを11番手で通過。直線では他馬と同じような脚勢になり11着に終わった。

4月19日、中6週で馬体重を前走から16kg増やして迎えた19戦目は、山口勲騎手を鞍上に迎えて、地方重賞の六角川賞（佐賀ダート1800m 曇/重）に出走。10頭立ての4番人気で1番ゲートからスタート。逃げる恰好となり、でレースを牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では猛烈な末脚を弾けさせて、最後は2着のシャイニーフェイトに1馬身半の差をつけて久々に白星を挙げた。

5月3日、中1週で迎えた20戦目は、地方重賞の高千穂峰賞（佐賀ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で山口勲騎手（1戦1勝）。7頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線ではしっかりと終いの脚を伸ばして先頭に立ち、最後は2着のマイネルパルフェを3/4馬身振り切って勝利を手中に収めた。

5月17日、中1週で迎えた21戦目は、地方重賞の阿蘇山賞（佐賀ダート1750m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で山口勲騎手（2戦2勝）。9頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では驚異的な末脚を弾けさせて先頭を奪い、最後は2着のマイネルパルフェに1馬身の差をつけて順当に勝利した。

6月15日、中3週で迎えた22戦目は、朝日山特別（佐賀ダート1400m 曇/良）に出走。鞍上は4戦連続で山口勲騎手（3戦3勝）。6頭立ての圧倒的1番人気に推されて2番ゲートからスタート。でレースが進む中、4番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを先頭で通過。直線では目の覚めるような末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のスイングエンジンに3馬身の差をつけて破竹の4連勝を決めた。

7月13日、中3週で迎えた23戦目は、地方重賞の吉野ヶ里記念（佐賀ダート1400m 曇/不良）に出走。鞍上は5戦連続で山口勲騎手（4戦4勝）。10頭立ての圧倒的1番人気に推されて2番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始2番手を追走。直線では持ち前の優れたスタミナでしぶとく走り抜いたが、勝ったスイングエンジンを半馬身捉え切れず2着に敗北した。

9月20日、中9週で迎えた24戦目は、烏帽子岳特別（佐賀ダート1400m 曇/不良）に出走。鞍上は6戦連続で山口勲騎手（5戦4勝）。9頭立ての3番人気で4番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始5番手を追走。直線では見所を作れず6着に敗れた。

10月5日、中1週で迎えた25戦目は、国見岳特別（佐賀ダート1800m 曇/良）に出走。鞍上は7戦連続で山口勲騎手（6戦4勝）。7頭立ての3番人気で4番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始3番手を追走。直線に入ると、前で粘るエスワンプリンスを交わし去り、最後は2馬身の差をつけて7勝目をマークした。

10月19日、中1週で迎えた26戦目は、地方重賞の雷山賞（佐賀ダート2000m 晴/良）に出走。鞍上は8戦連続で山口勲騎手（7戦5勝）。11頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。主導権を握る恰好となり、で集団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭を奪い、最後は2着のマイネルパルフェに2馬身の差をつけて1番人気に応えた。

11月9日、中2週で迎えた27戦目は、地方重賞の九州大賞典（佐賀ダート2500m 曇/不良）に出走。鞍上は9戦連続で山口勲騎手（8戦6勝）。11頭立ての圧倒的1番人気に推されて3番ゲートからスタート。でレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを7番手で通過。直線では今ひとつ伸びが無く5着に敗れた。

12月14日、中4週で迎えた28戦目は、新燃岳特別（佐賀ダート1800m 曇/不良）に出走。鞍上は10戦連続で山口勲騎手（9戦6勝）。9頭立ての2番人気に推されて8番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線に入ると、前で粘るプルーフポジティブをアタマ差だけ差し切って勝利を手に入れた。

12月28日、中1週で迎えた29戦目は、地方重賞の中島記念（佐賀ダート2000m 曇/稍重）に出走。鞍上は11戦連続で山口勲騎手（10戦7勝）。12頭立ての1番人気に推されて9番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて、最後は2着のコパノエクスプレスに3馬身の差をつけて下馬評通りの実力を証明した。

7歳（2016年）

1月1日、約12か月半の休養明けで馬体重を前走から10kg減らして迎えた30戦目は、今野忠成騎手を鞍上に迎えて、2016JBC川崎イヤー幕開け盃（川崎ダート1600m 晴/良）に出走。10頭立ての3番人気で5番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線ではいいところがなく9着に敗れた。

1月27日、中3週で迎えた31戦目は、町田直希騎手を鞍上に迎えて、猛虎特別（川崎ダート1600m 晴/良）に出走。14頭立ての9番人気で大外14番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを11番手で通過。直線では脚が残っておらず12着に終わった。

2月26日、中3週で迎えた32戦目は、佐藤友則騎手を鞍上に迎えて、梅花特別（笠松ダート1600m 曇/良）に出走。7頭立ての3番人気で3番ゲートからスタート。逃げを打つ恰好となり、で集団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は脚色が衰えて4着に敗れた。

3月11日、中1週で迎えた33戦目は、東海クラウン（笠松ダート1900m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で佐藤友則騎手（1戦0勝）。5頭立ての4番人気で1番ゲートからスタート。先手を取る形となり、で馬群を先導。しかし、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを5番手で通過。直線では他馬と同じ脚色になってしまい5着に終わった。

3月25日、中1週で迎えた34戦目は、東海クラウン（笠松ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で佐藤友則騎手（2戦0勝）。7頭立ての5番人気で5番ゲートからスタート。でレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では他馬と同じ脚勢になってしまい5着に終わった。

4月15日、中2週で迎えた35戦目は、安部幸夫騎手を鞍上に迎えて、八重桜特別（笠松ダート1800m 晴/良）に出走。10頭立ての7番人気で7番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始10番手を追走。直線では末脚が冴えず7着に終わった。

5月11日、中3週で迎えた36戦目は、井上俊彦騎手を鞍上に迎えて、ダイワメジャー・プレミアム（門別ダート1200m 曇/不良）に出走。8頭立ての7番人気で5番ゲートからスタート。でレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では今ひとつ伸びが無く7着に終わった。

5月25日、中1週で迎えた37戦目は、伊藤千尋騎手を鞍上に迎えて、地方重賞の赤レンガ記念（門別ダート2000m 晴/良）に出走。10頭立ての10番人気で3番ゲートからスタート。でレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では末脚が冴えず8着に終わった。