エイブルインレース（2006年生、母フサイチエイブル）

エイブルインレース（2006年5月9日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。馬名の意味は「レースで能力のある」。毛色は鹿毛。種牡馬のフジキセキ（当時14歳）と交配したフサイチエイブルが11歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道千歳市、生産者は社台ファーム。戦績は、中央平地6戦0勝、地方5戦3勝2着1回。2009年のクイーンカップ(牝G3)で3着に入った他、2008年のクローバー賞(オープン)で3着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

14歳のとき、社台ブラッドメアから「ジェイエス繁殖馬セールサラブレッド繁殖牝馬」に上場され、荒井ファームによって330万円で落札された。

柳沢好美厩舎（北海道）へ入厩。

2歳（2008年）

5月15日、デビュー戦は宮崎光行騎手を鞍上に据えて、牝馬限定2歳戦のフレッシュチャレンジ（札幌(地)ダート1000m 曇/良）に出走。馬体重は480kg。8頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。先手を奪い、で一団を牽引。他馬と先頭を併走しながら4コーナーを通過。直線では素晴らしい伸びを見せたが、ヤマイチチャチャに3/4馬身交わされて2着に敗北した。

6月12日、中3週で迎えた2戦目は、2歳戦のアタックチャレンジ（旭川ダート1000m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で宮崎光行騎手（1戦0勝）。8頭立ての圧倒的1番人気に推されて1番ゲートからスタート。最後は、2着のプレミアムに4馬身の差をつけて初白星を挙げた。

8月5日、中7週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた3戦目は、2歳オープンのターフチャレンジI（旭川ダート1500m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で宮崎光行騎手（2戦1勝）。8頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。3着に終わった。

8月31日、中3週で馬体重を前走から10kg絞って迎えた4戦目は、2歳オープンのクローバー賞（札幌芝1500m 晴/良）に出走。芝レースへの出走は初となった。鞍上は4戦連続で宮崎光行騎手（3戦1勝）。13頭立ての8番人気で2番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線ではゴールまでジンワリと伸び、3着に入り込んだ。

9月21日、中2週で馬体重を前走から9kg戻して迎えた5戦目は、2歳地方重賞のジュニアグランプリ（盛岡芝1600m 曇/良）に出走。鞍上は5戦連続で宮崎光行騎手（4戦1勝）。12頭立ての1番人気に推されて10番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では圧倒的な末脚を炸裂させて楽々と抜け出し、最後は2着のイシノイングランドに3馬身の差をつけて人気に違わぬ実力を証明した。

11月15日、中7週で迎えた6戦目は、2歳G2の京王杯2歳ステークス（東京芝1400m 曇/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は6戦連続で宮崎光行騎手（5戦2勝）。15頭立ての9番人気で9番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では末脚にキレが無く6着に終わった。

3歳（2009年）

2月21日、約3か月半の休養明けで馬体重を前走から12kg減らして迎えた7戦目は、戸崎圭太騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定3歳G3のクイーンカップ（東京芝1600m 晴/良）に出走。16頭立ての8番人気で14番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では力感溢れる脚捌きでゴールまで走り切り、3着に入った。

3月14日、中2週で迎えた8戦目は、内田博幸騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定3歳オープンのアネモネステークス（中山芝1600m 外回り曇/不良）に出走。16頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。最後は力尽きて14着に敗れた。

7月12日、約4か月の休養明けで馬体重を前走から20kg増やして迎えた9戦目は、3歳地方重賞のオパールカップ（盛岡芝1700m 曇/良）に出走。鞍上は戸崎圭太騎手（1戦0勝）。11頭立ての圧倒的1番人気に推されて1番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では一完歩ずつ着実に末脚を伸ばして先頭を奪い、最後は2着のフレンチマリーに1馬身の差をつけて断然の支持に応えた。

9月12日、中8週で迎えた10戦目は、牝馬限定3歳オープンの紫苑ステークス（中山芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で戸崎圭太騎手（2戦1勝）。16頭立ての9番人気で6番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。最後は一杯になって11着に終わった。

10月25日、中5週で迎えた11戦目は、3歳以上1000万下の神奈川新聞杯（東京芝1600m 曇/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で戸崎圭太騎手（3戦1勝）。10頭立ての6番人気で1番ゲートからスタート。先手を奪う形となり、スローペースで馬群を牽引。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は勢いを失って7着に終わった。