エックスファクター（2011年生、母エイブルインレース）

エックスファクター（2011年2月20日）は、日本の競走馬。牡馬。毛色は鹿毛。種牡馬のシンボリクリスエス（当時12歳）と交配したエイブルインレースが6歳のときに産んだ初仔が本馬である。産地は北海道千歳市、生産者は社台ファーム。戦績は、地方23戦8勝2着5回。主な勝ち鞍は2016年のうぐいす賞(一般B1二 B2一)。

経歴

デビュー前

藤田輝信厩舎（大井）へ入厩。

2歳（2013年）

10月18日、デビュー戦は坂井英光騎手を鞍上に据えて、2歳（大井ダート1200m 曇/良）に出走。馬体重は523kg。9頭立ての圧倒的1番人気に推されて4番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線ではものすごい伸び脚で急追したが、勝ったチーフテンに詰め切れず、1馬身差の2着に敗北した。

11月7日、中2週で迎えた2戦目は、2歳戦の紅葉山賞（大井ダート1200m 曇/不良）に出走。鞍上は2戦連続で坂井英光騎手（1戦0勝）。14頭立ての圧倒的1番人気に推されて8番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを6番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭に躍り出て、最後は2着のクロシャインに1馬身半の差をつけて初白星を挙げた。

3歳（2014年）

4月4日、約5か月の休み明けで迎えた3戦目は、3歳（大井ダート1400m 晴/重）に出走。鞍上は3戦連続で坂井英光騎手（2戦1勝）。14頭立ての2番人気に推されて13番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを3番手で通過。直線では持ち前の豊富なスタミナでしぶとく走り抜いたが、勝ったホストに詰め切れず、3馬身差の2着に敗北した。

4月25日、中2週で迎えた4戦目は、3歳（大井ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で坂井英光騎手（3戦1勝）。14頭立ての1番人気に推されて13番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では天性の闘志でゴールまで力闘したが、3着に終わった。

5月16日、中2週で迎えた5戦目は、3歳（大井ダート1600m 内回り晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で坂井英光騎手（4戦1勝）。10頭立ての2番人気に推されて大外10番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では矢のような伸び脚で追い上げたが、抜け出したブラックビアドを捕まえ切れず、アタマ差の2着に甘んじた。

6月6日、中2週で迎えた6戦目は、3歳（大井ダート1600m 内回り雨/不良）に出走。鞍上は6戦連続で坂井英光騎手（5戦1勝）。11頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを2番手で通過。直線では自慢の末脚を弾けさせて先頭に立ち、最後は2着のリトルカントリーをハナ差振り切って1番人気に応えた。

8月27日、約2か月半の間隔を開けて迎えた7戦目は、一般C1三四五（大井ダート1600m 内回り雨/良）に出走。鞍上は7戦連続で坂井英光騎手（6戦2勝）。12頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線ではぐんぐんと終いの脚を伸ばして、最後は2着のマヒナズヒルを半馬身振り切って単勝一倍台の期待に応えた。

9月19日、中2週で迎えた8戦目は、仲秋特別（大井ダート1800m 曇/良）に出走。鞍上は8戦連続で坂井英光騎手（7戦3勝）。14頭立ての3番人気に推されて大外14番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では末脚がパッとせず6着に敗れた。

10月24日、中4週で迎えた9戦目は、オフト大郷賞（大井ダート1600m 内回り晴/重）に出走。鞍上は9戦連続で坂井英光騎手（8戦3勝）。15頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。敢然とハナを奪い、少し遅いペースで一団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では豪快な末脚を炸裂させて、最後は2着のドラゴンカントリーを3/4馬身振り切って勝利を手に入れた。

4歳（2015年）

3月20日、約5か月の休み明けで迎えた10戦目は、陽春賞（大井ダート1600m 内回り曇/重）に出走。鞍上は10戦連続で坂井英光騎手（9戦4勝）。14頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを9番手で通過。直線では末脚にキレが無く11着に敗れた。

4月21日、中4週で迎えた11戦目は、ケンタウルス賞（大井ダート1800m 曇/不良）に出走。鞍上は11戦連続で坂井英光騎手（10戦4勝）。16頭立ての5番人気で4番ゲートからスタート。ハナに立ち、少し速いペースで集団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は脚色が悪くなり10着に敗れた。

5月18日、中3週で迎えた12戦目は、矢野貴之騎手を鞍上に迎えて、エキサイティングナイト賞（大井ダート1600m 内回り曇/良）に出走。13頭立ての8番人気で4番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では一気に末脚を伸ばして先頭に立ち、最後は2着のストーミングソウルをクビ差振り切って勝利を手中に収めた。

6月22日、中4週で迎えた13戦目は、赤岡修次騎手を鞍上に迎えて、サンケイスポーツ賞（大井ダート1600m 内回り曇/稍重）に出走。16頭立ての4番人気に推されて3番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では鮮烈な末脚を爆発させて、最後は2着のカラーレストパーズを3/4馬身振り切って制した。

7月10日、中2週で迎えた14戦目は、ミルキーウェイ賞（大井ダート1600m 内回り晴/不良）に出走。鞍上は2戦連続で赤岡修次騎手（1戦1勝）。15頭立ての2番人気に推されて14番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを3番手で通過。直線では詰めが甘くなり、4着に終わった。

11月27日、約4か月半の休養明けで迎えた15戦目は、本田正重騎手を鞍上に迎えて、プロキオン賞（大井ダート1600m 内回り晴/不良）に出走。16頭立ての3番人気に推されて14番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線に入ると、前で粘るエイシンコクーンをクビ差だけ差し切って休養明けの一戦を物にした。

12月24日、中3週で迎えた16戦目は、クリスマスイブ賞（大井ダート1800m 晴/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で本田正重騎手（1戦1勝）。16頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では全く伸びず7着に敗れた。

5歳（2016年）

1月11日、中2週で迎えた17戦目は、ウエルカム2016賞（大井ダート1600m 内回り晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で本田正重騎手（2戦1勝）。14頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線ではゴールまでジワジワと伸びたが、3着に終わった。

2月12日、中4週で迎えた18戦目は、うぐいす賞（大井ダート1600m 内回り曇/良）に出走。鞍上は坂井英光騎手（11戦4勝）。9頭立ての4番人気で3番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線で前を交わして先頭に立つと、一完歩ずつ着実に終いの脚を伸ばして、最後は2着のテラザインパクトに1馬身半の差をつけて8勝目を収める

2月25日、中1週で迎えた19戦目は、寒梅賞（大井ダート1600m 内回り晴/重）に出走。鞍上は2戦連続で坂井英光騎手（12戦5勝）。9頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを7番手で通過。直線では決め手が足りず5着に敗れた。

7月14日、約4か月半の休養明けで迎えた20戦目は、日刊スポーツ賞（大井ダート1400m 雨/不良）に出走。鞍上は3戦連続で坂井英光騎手（13戦5勝）。13頭立ての4番人気で6番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを7番手で通過。直線ではじわじわとしか伸びず6着に敗れた。

8月1日、中2週で迎えた21戦目は、ロマンティックナイト賞（大井ダート1600m 内回り晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で坂井英光騎手（14戦5勝）。9頭立ての3番人気で1番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では迫力満点の伸び脚で猛追したが、勝ったサンタクローチェに詰め切れず、3馬身差の2着となった。

9月9日、中5週で迎えた22戦目は、伊勢原観光道灌まつり記念（川崎ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で坂井英光騎手（15戦5勝）。10頭立ての4番人気で5番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを2番手で通過。直線ではしぶとさが光る走りを見せたが、抜け出したプロファウンドを捕まえ切れず、1馬身半差の2着となった。

10月11日、中4週で迎えた23戦目は、繁田健一騎手を鞍上に迎えて、夢と誇りあるふるさと葛飾賞（大井ダート1600m 内回り曇/重）に出走。15頭立ての6番人気で10番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線ではゴールまでじわりじわりと伸び、3着に入った。