チャーミングクリス（2000年生、母Too Cool to Fool）

チャーミングクリス（2000年2月6日）は、アメリカ合衆国で生まれ、日本で調教された競走馬、繁殖牝馬。馬名の意味は「可愛らしいクリス（父名より）」。毛色は黒鹿毛。種牡馬のKris S.（当時23歳）と交配したToo Cool to Foolが10歳のときに産んだ仔が本馬である。戦績は、中央平地26戦2勝2着6回。主な勝ち鞍は2004年の熱田特別(500万下)。

経歴

デビュー前

松田博資厩舎（栗東）へ入厩。

3歳（2003年）

2月1日、デビュー戦は藤田伸二騎手を鞍上に据えて、3歳新馬（京都ダート1400m 晴/良）に出走。馬体重は468kg。16頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。ハナを取り切り、ミドルペースでレースを牽引。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では迫力のある伸び脚で猛進したが、バントラインに交わされて3馬身差の2着に敗北した。

2月15日、中1週で迎えた2戦目は、3歳新馬（京都ダート1800m 晴/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で藤田伸二騎手（1戦0勝）。7頭立ての圧倒的1番人気に推されて6番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では末脚がパッとせず3着に敗れた。

3月9日、中2週で迎えた3戦目は、橋本美純騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（阪神ダート1400m 小雪/稍重）に出走。16頭立ての1番人気に推されて15番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線ではいいところがなく6着に敗れた。

3月29日、中2週で迎えた4戦目は、3歳未勝利（阪神ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は藤田伸二騎手（2戦0勝）。13頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。逃げを打つ恰好となり、平均的なペースで集団を牽引。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では終いの伸びを欠き、4着に終わった。

4月13日、中1週で迎えた5戦目は、3歳未勝利（阪神ダート1400m 晴/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で藤田伸二騎手（3戦0勝）。15頭立ての3番人気に推されて9番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて、馬場の外目を通りながら4コーナーを6番手で通過。直線では力感溢れる脚運びでゴールまで頑張ったが、5着に終わった。

4月26日、中1週で迎えた6戦目は、安藤勝己騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（京都ダート1400m 曇/不良）に出走。16頭立ての3番人気に推されて11番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、15番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを13番手で通過。直線では矢のような伸び脚で追い上げたが、抜け出したナムラハリマオを差し切れず、3馬身半差の2着に敗北した。

5月17日、中2週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた7戦目は、3歳未勝利（京都ダート1400m 晴/重）に出走。鞍上は2戦連続で安藤勝己騎手（1戦0勝）。16頭立ての3番人気に推されて6番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、14番手を追走し、4コーナーは13番手で通過。直線では閃光のような末脚を発揮したが、3着に終わった。

5月24日、連闘で馬体重を前走から6kg絞って迎えた8戦目は、3歳未勝利（中京ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で安藤勝己騎手（2戦0勝）。14頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを6番手で通過。直線ではビュッとキレる脚で追い上げたが、勝ったテイエムスラッガーに詰め切れず、3馬身差の2着に敗北した。

6月21日、中3週で迎えた9戦目は、3歳未勝利（阪神ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で安藤勝己騎手（3戦0勝）。16頭立ての圧倒的1番人気に推されて3番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを3番手で通過。直線では矢のような伸び脚で追い上げたが、抜け出したコンゴウエンジェルに半馬身届かず2着に敗北した。

7月13日、中2週で迎えた10戦目は、3歳未勝利（阪神ダート1800m 小雨/稍重）に出走。鞍上は5戦連続で安藤勝己騎手（4戦0勝）。13頭立ての4番人気で11番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線ではゴールまでじわりじわりと伸びたが、4着に終わった。

8月10日、中3週で迎えた11戦目は、横山典弘騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（函館芝2000m 晴/重）に出走。芝レースへの出走は初となった。15頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを5番手で通過。直線では豪脚を炸裂させて先頭を奪い、最後は2着のベニーマイスズカに1馬身半の差をつけて待望の初白星を挙げた。

12月27日、約4か月半の休養明けで迎えた12戦目は、3歳以上500万下（阪神ダート1800m 曇/良）に出走。鞍上は安藤勝己騎手（5戦0勝）。16頭立ての7番人気で2番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線ではじわじわと長く脚を使ってゴールまで頑張り、4着に入った。

4歳（2004年）

1月18日、中2週で迎えた13戦目は、4歳以上500万下（京都ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で安藤勝己騎手（6戦0勝）。16頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、終始12番手を追走。直線ではキレのいい末脚を繰り出したが、4着に終わった。

2月15日、中3週で迎えた14戦目は、4歳以上500万下（京都ダート1400m 小雨/良）に出走。鞍上は3戦連続で安藤勝己騎手（7戦0勝）。15頭立ての2番人気に推されて13番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを9番手で通過。直線では印象的な伸び脚で急追したが、勝ったクラフティスズカに詰め切れず、5馬身差の2着に敗北した。

3月28日、中5週で迎えた15戦目は、4歳以上500万下の熱田特別（中京芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は横山典弘騎手（1戦1勝）。17頭立ての4番人気に推されて1番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを9番手で通過。直線では自慢の末脚を爆発させて先頭をうかがい、最後は2着のメイショウアカシをクビ差振り切って優勝

4月25日、中3週で迎えた16戦目は、ハンデ戦で4歳以上1000万下の紫野特別（京都芝1800m 外回り晴/良）に出走。鞍上は安藤勝己騎手（8戦0勝）。12頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線ではビュッとキレる脚で追い上げたが、抜け出したフミノキングダムにクビ差届かず2着に甘んじた。

5月15日、中2週で迎えた17戦目は、4歳以上1000万下（京都芝1600m 外回り曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で安藤勝己騎手（9戦0勝）。12頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線では上がり1位タイの末脚を見せたが上位争いには参加できず6着に敗れた。

6月6日、中2週で迎えた18戦目は、菊沢隆仁騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定のハンデG3の愛知杯（中京芝2000m 曇/稍重）に50kgの軽斤量で出走。重賞競走への出走は初となった。18頭立ての7番人気で7番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、14番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを11番手で通過。直線では長くいい脚を使ってゴールまで頑張ったが、5着に終わった。

9月25日、約3か月半の休み明けで迎えた19戦目は、松田大作騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下の恵庭岳特別（札幌芝2000m 晴/良）に出走。12頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを8番手で通過。直線では決め手に欠いて6着に敗れた。

10月24日、中3週で馬体重を前走から12kg減らして迎えた20戦目は、3歳以上500万下（京都芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は安藤勝己騎手（10戦0勝）。18頭立ての2番人気に推されて11番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、14番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを16番手で通過。直線では力強い脚捌きでゴールまで頑張ったが、5着に終わった。

11月7日、中1週で迎えた21戦目は、高田潤騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（京都芝1800m 外回り晴/良）に出走。15頭立ての3番人気に推されて8番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では決め手が足りず7着に敗れた。

12月4日、中3週で迎えた22戦目は、3歳以上500万下の鳴海特別（中京芝2000m 雨/良）に出走。鞍上は2戦連続で高田潤騎手（1戦0勝）。18頭立ての5番人気で17番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは、大外に持ち出して12番手で通過。直線では今一つ末脚が弾けず10着に敗れた。

5歳（2005年）

7月2日、約7か月の休み明けで迎えた23戦目は、3歳以上500万下（阪神芝2000m 小雨/稍重）に出走。鞍上は安藤勝己騎手（11戦0勝）。16頭立ての6番人気で11番ゲートからスタート。緩みのないペースでレースが進む中、15番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを8番手で通過。直線ではジワリジワリと長く脚を使ってゴールまで走り切り、4着に入った。

7月24日、中2週で迎えた24戦目は、3歳以上500万下の湯浜特別（函館芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は横山典弘騎手（2戦2勝）。12頭立ての2番人気に推されて9番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを6番手で通過。直線では上がり2位タイの末脚を繰り出したが上位争いには加われず5着に敗れた。

8月21日、中3週で迎えた25戦目は、3歳以上500万下の十勝岳特別（札幌芝2000m 雨/重）に出走。鞍上は2戦連続で横山典弘騎手（3戦2勝）。12頭立ての3番人気に推されて大外12番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、馬場の外目を回って終始7番手を追走。直線では強靭な末脚を発揮したが、3着に終わった。

9月3日、中1週で迎えた26戦目は、3歳以上500万下の石狩特別（札幌芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で横山典弘騎手（4戦2勝）。14頭立ての4番人気で7番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では脚勢がやや鈍り、4着に終わった。