モアナ（2014年生、母プロミネント）

モアナ（2014年1月29日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。馬名の意味は「大洋、大海（ハワイ語）」。毛色は青鹿毛。種牡馬のキンシャサノキセキ（当時11歳）と交配したプロミネントが11歳のときに産んだ5番仔が本馬である。産地は北海道安平町、生産者はノーザンファーム。戦績は、中央平地13戦3勝2着2回。主な勝ち鞍は2019年の秋風ステークス(3勝クラス)。

経歴

デビュー前

高橋文雅厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（2016年）

8月28日、デビュー戦は藤岡佑介騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（新潟芝1200m 晴/良）に出走。馬体重は490kg。18頭立ての4番人気に推されて11番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを10番手で通過。直線では力感溢れる脚捌きでゴールまで走り切ったが、3着に終わった。

9月24日、中3週で迎えた2戦目は、内田博幸騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の2歳未勝利（中山芝1200m 外回り曇/稍重）に出走。16頭立ての3番人気に推されて14番ゲートからスタート。忙しいペースでレースが進む中、終始14番手を追走。直線では上がり1位の伸び脚を披露したが上位には割り込めず6着に敗れた。

3歳（2017年）

1月15日、約4か月の休養明けで迎えた3戦目は、牝馬限定の3歳未勝利（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で内田博幸騎手（1戦0勝）。16頭立ての3番人気に推されて12番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では長くいい末脚でゴールまで頑張ったが、3着に終わった。

2月4日、中2週で迎えた4戦目は、3歳未勝利（東京芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で内田博幸騎手（2戦0勝）。16頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では圧倒的な末脚を弾けさせて先頭を奪い、最後は2着のアイアムビューティに2馬身半の差をつけて未勝利戦を制した。

5月7日、約3か月の休み明けで迎えた5戦目は、3歳500万下（東京芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で内田博幸騎手（3戦1勝）。11頭立ての4番人気で3番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線ではぐんぐんと末脚を伸ばして先頭に立ち、最後は2着のパルティトゥーラを半馬身振り切って勝利を手に入れた。

6月4日、中3週で迎えた6戦目は、ハンデ戦で3歳以上1000万下の由比ヶ浜特別（東京芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で内田博幸騎手（4戦2勝）。14頭立ての2番人気に推されて11番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では天稟の負けん性を発揮してゴールまで力走したが、3着に終わった。

11月11日、約5か月半の休み明けで馬体重を前走から10kg増やして迎えた7戦目は、3歳以上1000万下の三鷹特別（東京芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は6戦連続で内田博幸騎手（5戦2勝）。15頭立ての4番人気で3番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では力感溢れる脚運びでゴールまで頑張り、3着に入った。

12月2日、中2週で迎えた8戦目は、3歳以上1000万下（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は7戦連続で内田博幸騎手（6戦2勝）。15頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では迫力満点の伸び脚で猛追したが、抜け出したドーヴァーに半馬身届かず2着に敗北した。

4歳（2018年）

1月20日、中6週で迎えた9戦目は、ハンデ戦で4歳以上1000万下の東雲賞（中山芝1600m 外回り曇/良）に出走。鞍上は8戦連続で内田博幸騎手（7戦2勝）。13頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを4番手で通過。直線では一歩一歩着実に差を詰めて先頭に立ち、最後は2着のショウナンアンセムをクビ差振り切って優勝

4月8日、約2か月半の間隔を開けて馬体重を前走から12kg減らして迎えた10戦目は、戸崎圭太騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で4歳以上1600万下の大阪―ハンブルクカップ（阪神芝1400m 曇/良）に出走。18頭立ての6番人気で10番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では末脚のキレが鈍く10着に敗れた。

5月13日、中4週で迎えた11戦目は、荻野琢真騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で4歳以上1600万下の錦ステークス（京都芝1600m 外回り雨/不良）に出走。10頭立ての7番人気で6番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線ではゴールまでジンワリと伸び、3着を確保した。

10月7日、約5か月の休養明けで迎えた12戦目は、川田将雅騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下の鷹巣山特別（東京芝1600m 晴/良）に出走。9頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では持ち前の忍耐力で最後まで脚を伸ばしたが、伸びてきたレッドヴェイロン決め手に屈して半馬身差の2着に敗北した。

10月27日、中2週で迎えた13戦目は、C.オドノヒュー騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で3歳以上1000万下の国立特別（東京芝1400m 晴/良）に出走。18頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では天資の負けん性を発揮してゴールまで力戦したが、3着に終わった。

5歳（2019年）

3月30日、約5か月の休み明けで迎えた14戦目は、浜中俊騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1000万下の仲春特別（阪神芝1400m 雨/稍重）に出走。10頭立ての1番人気に推されて9番ゲートからスタート。緩みのないペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では速い脚を持続できず、3着に終わった。

5月18日、中6週で迎えた15戦目は、D.レーン騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1000万下（東京芝1400m 晴/良）に出走。18頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では驚異的な末脚を爆発させて先頭をうかがい、最後は2着のアンリミットをハナ差振り切って久しぶりに勝ち星を挙げた。

6月29日、中5週で迎えた16戦目は、3歳以上3勝クラスのテレビユー福島賞（福島芝1200m 小雨/良）に出走。鞍上は戸崎圭太騎手（1戦0勝）。13頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では脚色がやや鈍り、4着に終わった。

8月10日、中5週で迎えた17戦目は、ハンデ戦で3歳以上3勝クラスの新潟日報賞（新潟芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で戸崎圭太騎手（2戦0勝）。18頭立ての1番人気に推されて9番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、馬場の外目を回って終始4番手を追走。直線では迫力満点の伸びを見せたが、伸びてきたジョイフル決め手に屈してアタマ差の2着に甘んじた。

9月28日、中6週で迎えた18戦目は、3歳以上3勝クラスの秋風ステークス（中山芝1600m 外回り曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で戸崎圭太騎手（3戦0勝）。12頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線で前を交わして先頭に立つと、長く末脚を持続させて、最後は2着のルガールカルムに1馬身3/4の差をつけて勝利を手中に収めた。

12月14日、約2か月半の間隔を開けて馬体重を前走から10kg増やして迎えた19戦目は、石橋脩騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定のハンデG3のターコイズステークス（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。16頭立ての6番人気で3番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを7番手で通過。直線では脚が上がってしまい15着に敗れた。

6歳（2020年）

2月22日、中9週で馬体重を前走から12kg絞って迎えた20戦目は、A.シュタルケ騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定G3の京都牝馬ステークス（京都芝1400m 外回り曇/重）に出走。17頭立ての16番人気で15番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。最後は脚を失くしてしまい16着に終わった。

2020年2月29日付で中央競馬の競走馬登録を抹消した。