メイショウラムセス（1998年生、母メイショウヤエガキ）

メイショウラムセス（1998年3月28日）は、日本の競走馬。牡馬。毛色は栗毛。種牡馬のラムタラ（当時6歳）と交配したメイショウヤエガキが6歳のときに産んだ初仔が本馬である。産地は北海道沙流郡平取町、生産者は（有）稲原牧場。戦績は、中央平地19戦6勝2着4回。2002年の富士ステークス(G3)に勝利した他、2001年の京阪杯(ハンデG3)で4着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

伊藤雄二厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2000年）

12月2日、デビュー戦はJ.ベイリー騎手を鞍上に据えて、3歳新馬（阪神芝2000m 晴/良）に出走。馬体重は440kg。10頭立ての4番人気で5番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線ではパワフルな末脚を披露したが、3着に終わった。

3歳（2001年）

2月4日、中8週で迎えた2戦目は、M.デムーロ騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（小倉芝2000m 曇/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。14頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを6番手で通過。直線ではゴールまでジンワリと伸びたが、5着に終わった。

4月21日、約2か月半の間隔を開けて迎えた3戦目は、福永祐一騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（京都芝1800m 外回り曇/良）に出走。18頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線に入ると、前で粘るアグネスフェスタを次元の違う末脚で交わし去り、最後は1馬身1/4の差をつけて初白星を挙げた。

5月4日、中1週で迎えた4戦目は、後藤浩輝騎手を鞍上に迎えて、3歳オープンのプリンシパルステークス（東京芝2200m 晴/良）に出走。16頭立ての4番人気に推されて10番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり、馬場の大外を通りながら4コーナーを10番手で通過。直線では伸びあぐねて11着に敗れた。

5月19日、中1週で迎えた5戦目は、3歳500万下の白藤賞（中京芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は福永祐一騎手（1戦1勝）。10頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では迫力十分の伸び脚で猛追したが、抜け出したカノヤチカラにクビ差届かず2着に甘んじた。

6月10日、中2週で迎えた6戦目は、3歳500万下のインディアトロフィー（中京芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で福永祐一騎手（2戦1勝）。15頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて、馬場の大外を通りながら4コーナーを6番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭に躍り出て、最後は2着のホッコーダグラスに2馬身半の差をつけて2勝目を掴み取った。

7月8日、中3週で迎えた7戦目は、河内洋騎手を鞍上に迎えて、3歳オープンの菩提樹ステークス（阪神芝1600m 晴/良）に出走。11頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを3番手で通過。直線では鬼脚を爆発させて先頭をうかがい、最後は2着のスティーマーをハナ差振り切って先頭ゴールを果たした。

7月29日、中2週で迎えた8戦目は、NSTオープン（新潟芝1800m 外回り晴/良）に出走。鞍上は後藤浩輝騎手（1戦0勝）。12頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では持ち前の優れたスタミナでしぶとく走り抜いたが、勝ったサイレントセイバーにねじ伏せられてクビ差の2着に甘んじた。

9月9日、中5週で迎えた9戦目は、松永幹夫騎手を鞍上に迎えて、札幌日経オープン（札幌芝2600m 曇/良）に出走。12頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを6番手で通過。直線ではじわじわとしか伸びず6着に敗れた。

11月3日、中7週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた10戦目は、カシオペアステークス（京都芝1800m 外回り小雨/稍重）に出走。鞍上は河内洋騎手（1戦1勝）。9頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線ではビュッと切れる脚で追い上げたが、抜け出したエイシンスペンサーにハナ差届かず2着に甘んじた。

11月24日、中2週で迎えた11戦目は、ハンデG3の京阪杯（京都芝1800m 外回り晴/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上はM.デムーロ騎手（1戦0勝）。18頭立ての1番人気に推されて大外18番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、13番手を追走し、4コーナーは14番手で通過。直線では息の長い末脚を披露したが、4着に終わった。

4歳（2002年）

6月23日、約7か月の休養明けで迎えた12戦目は、K.デザーモ騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下の京橋特別（阪神芝2000m 晴/良）に出走。16頭立ての2番人気に推されて12番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを2番手で通過。直線で前を交わして先頭に立つと、一完歩ずつ着実に終いの脚を伸ばして、最後は2着のダンディラッシュに1馬身1/4の差をつけて久々の一戦を物にした。

7月21日、中3週で迎えた13戦目は、ハンデG3の函館記念（函館芝2000m 晴/良）に54kgの軽斤量で出走。鞍上は福永祐一騎手（3戦2勝）。16頭立ての1番人気に推されて9番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを6番手で通過。直線では目立つような脚を使えず6着に敗れた。

8月3日、中1週で迎えた14戦目は、横山典弘騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1600万下の漁火ステークス（函館芝1800m 曇/良）に出走。9頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線ではキレのいい末脚を繰り出したが、3着に終わった。

9月14日、中5週で迎えた15戦目は、3歳以上1600万下の大阪スポーツ杯（阪神芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は福永祐一騎手（4戦2勝）。12頭立ての圧倒的1番人気に推されて大外12番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを3番手で通過。直線に入ると、前で粘るイチロースワンを鮮やかな末脚でアタマ差だけ差し切って断然人気に応えた。

9月28日、中1週で迎えた16戦目は、ポートアイランドステークス（阪神芝1600m 曇/稍重）に出走。鞍上は河内洋騎手（2戦1勝）。10頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では卓抜な伸び脚で驀進したが、伸びてきたモノポライザー決め手に屈してハナ差の2着に甘んじた。

10月19日、中2週で迎えた17戦目は、柴田善臣騎手を鞍上に迎えて、G3の富士ステークス（中山芝1600m 外回り曇/良）に出走。15頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では圧倒的な末脚を弾けさせて先頭をうかがい、最後は2着のミデオンビットを3/4馬身振り切って初の重賞タイトルを奪取した。

11月17日、中3週で迎えた18戦目は、G1のマイルチャンピオンシップ（京都芝1600m 外回り晴/良）に出走。G1級競走への出走は初となった。鞍上は2戦連続で柴田善臣騎手（1戦1勝）。18頭立ての4番人気に推されて14番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを14番手で通過。直線では力強い脚捌きでゴールまで頑張ったが、5着に終わった。

5歳（2003年）

1月5日、中6週で迎えた19戦目は、ハンデG3の京都金杯（京都芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で柴田善臣騎手（2戦1勝）。16頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では余力が残っておらず9着に敗れた。