ミデオンビット（1997年生、母ピアグレイス）

ミデオンビット（1997年4月10日）は、日本の競走馬。牡馬。毛色は鹿毛。種牡馬のアジュディケーティング（当時10歳）と交配したピアグレイスが10歳のときに産んだ3番仔が本馬である。産地は北海道新冠郡新冠町、生産者は（有）ムラカミファーム。戦績は、中央平地36戦6勝2着7回。2003年の七夕賞(ハンデG3)に勝利した他、2002年の富士ステークス(G3)で2着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

河野通文厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（1999年）

7月10日、デビュー戦は田中勝春騎手を鞍上に据えて、3歳新馬（函館芝1000m 曇/良）に出走。馬体重は476kg。9頭立ての5番人気で4番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は脚を失くしてしまい7着に敗れた。

12月11日、約5か月の休養明けで馬体重を前走から34kg増やして迎えた2戦目は、蛯名正義騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（中山ダート1800m 晴/良）に出走。ダート戦への出走は初となった。9頭立ての4番人気で5番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では持ち前のタフネスで根気強く脚を伸ばしたが、勝ったマークターミーに詰め切れず、3馬身差の2着となった。

12月19日、連闘で迎えた3戦目は、M.ロバーツ騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（中山ダート1800m 晴/良）に出走。13頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では閃光のような末脚を発揮したが、3着に終わった。

12月25日、連闘で迎えた4戦目は、J.ムルタ騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（中山ダート1800m 晴/良）に出走。16頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。ハナを奪い、忙しいペースで一団を先導。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では猛烈な末脚を爆発させて、最後は2着のムテキケンショーをアタマ差振り切って初勝利を挙げた。

3歳（2000年）

1月29日、中4週で迎えた5戦目は、中舘英二騎手を鞍上に迎えて、4歳500万下のあすなろ賞（小倉芝2000m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。14頭立ての10番人気で6番ゲートからスタート。主導権を奪う恰好となり、かなりのスローペースで集団を牽引。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではしぶとく伸び続けたが、アタラクシアにクビ差交わされて2着となった。

2月13日、中1週で迎えた6戦目は、4歳500万下のくすのき賞（小倉芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で中舘英二騎手（1戦0勝）。15頭立ての5番人気で4番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では一完歩ずつ確実に前との差を詰めて先頭をうかがい、最後は2着のアイアンリアリティをクビ差振り切って2勝目を収める

3月19日、中4週で迎えた7戦目は、3歳G2のスプリングステークス（中山芝1800m 曇/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は3戦連続で中舘英二騎手（2戦1勝）。15頭立ての11番人気で12番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では見せ場なく9着に終わった。

4月1日、中1週で迎えた8戦目は、3歳オープンの伏竜ステークス（中山ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で中舘英二騎手（3戦1勝）。10頭立ての6番人気で9番ゲートからスタート。緩みのないペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを9番手で通過。直線では末脚にキレが無く10着に終わった。

6月3日、中8週で迎えた9戦目は、4歳900万下のエーデルワイスステークス（東京芝1600m 曇/良）に出走。鞍上は田中勝春騎手（1戦0勝）。13頭立ての7番人気で7番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて、馬場の外目を通りながら4コーナーを6番手で通過。直線では息長く末脚を伸ばして先頭をうかがい、最後は2着のグラヴィティタイムをアタマ差振り切って3勝目を手に入れた。

7月2日、中3週で迎えた10戦目は、田中剛騎手を鞍上に迎えて、3歳G3のラジオたんぱ賞（東京芝1800m 小雨/良）に出走。14頭立ての9番人気で1番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを5番手で通過。直線では天授の闘志でゴールまで頑張り、4着に入り込んだ。

10月29日、約4か月の休み明けで迎えた11戦目は、ハンデ戦で4歳以上1600万下の白秋ステークス（東京芝1600m 曇/重）に出走。鞍上は田中勝春騎手（2戦1勝）。16頭立ての8番人気で2番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、終始5番手を追走。最後はガス欠状態になり11着に敗れた。

11月25日、中3週で迎えた12戦目は、北村宏司騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で4歳以上1600万下のキャピタルステークス（東京芝1600m 晴/良）に出走。18頭立ての9番人気で15番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では全く伸びず8着に敗れた。

12月23日、中3週で迎えた13戦目は、4歳以上1600万下のクリスマスカップ（中山芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は蛯名正義騎手（1戦0勝）。13頭立ての4番人気で2番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを6番手で通過。直線では末脚に勢いがなく8着に敗れた。

4歳（2001年）

1月20日、中3週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた14戦目は、柴田善臣騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で4歳以上1600万下の初富士ステークス（中山芝1600m 外回り曇/良）に出走。14頭立ての7番人気で9番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは、馬場の外目を通りながら2番手で通過。直線ではじわじわと長く脚を使ってゴールまで力戦し、3着に入った。

2月10日、中2週で迎えた15戦目は、4歳以上1600万下のバレンタインステークス（東京芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で柴田善臣騎手（1戦0勝）。12頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。果敢に端を奪い、若干遅いペースで一団を引っ張る。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では一完歩ずつ着実に末脚を伸ばして、最後は2着のサンデーピクニックをクビ差振り切って優勝

10月20日、約8か月半の休養明けで馬体重を前走から16kg増やして迎えた16戦目は、江田照男騎手を鞍上に迎えて、G3の富士ステークス（東京芝1600m 晴/良）に出走。14頭立ての13番人気で10番ゲートからスタート。ハナを切り、少し速いペースで集団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は脚色が悪くなり14着に終わった。

11月18日、中3週で迎えた17戦目は、村田一誠騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1600万下の奥多摩ステークス（東京芝1400m 曇/良）に出走。18頭立ての4番人気に推されて13番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では持ち味の忍耐力で最後まで奮闘したが、勝ったフサイチオーレにねじ伏せられて1馬身1/4差の2着に敗北した。

12月15日、中3週で馬体重を前走から12kg減らして迎えた18戦目は、飯田祐史騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1600万下の逆瀬川ステークス（阪神芝1600m 晴/良）に出走。16頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では持ち前の粘り強さでしぶとく脚を伸ばしたが、勝ったメイショウキオウにねじ伏せられて1馬身1/4差の2着に敗北した。

5歳（2002年）

1月19日、中4週で馬体重を前走から12kg戻して迎えた19戦目は、吉田豊騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1600万下の初富士ステークス（東京芝1600m 晴/良）に出走。16頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。端に立つ恰好となり、ハイペースで集団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では一寸刻みに前との差を詰めて、最後は2着のサンフレアを3/4馬身振り切って5勝目を奪取した。

3月31日、中9週で迎えた20戦目は、ハンデG3のダービー卿チャレンジトロフィー（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で吉田豊騎手（1戦1勝）。15頭立ての7番人気で10番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを2番手で通過。直線では末脚に勢いがなく6着に敗れた。

7月14日、約3か月半の休養明けで迎えた21戦目は、NSTオープン（新潟芝1400m 曇/良）に出走。鞍上は田中勝春騎手（3戦1勝）。18頭立ての13番人気で13番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、終始3番手を追走。最後は減速してしまい11着に終わった。

7月28日、中1週で迎えた22戦目は、G3の関屋記念（新潟芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は柴田善臣騎手（2戦1勝）。14頭立ての9番人気で7番ゲートからスタート。ハナを切り、かなり緩いペースで集団を引っ張る。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では持ち前のスタミナでしぶとく走り抜いたが、マグナーテンに交わされて1馬身1/4差の2着となった。

9月8日、中5週で迎えた23戦目は、ハンデG3の京成杯オータムハンデキャップ（新潟芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で柴田善臣騎手（3戦1勝）。11頭立ての4番人気で10番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では持ち味の豊富なスタミナで最後まで奮闘したが、勝ったブレイクタイムにねじ伏せられて4馬身差の2着となった。

10月19日、中5週で迎えた24戦目は、G3の富士ステークス（中山芝1600m 外回り曇/良）に出走。鞍上は田中勝春騎手（4戦1勝）。15頭立ての8番人気で大外15番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では迫力十分の伸び脚で猛進したが、伸びてきたメイショウラムセス決め手に屈して3/4馬身差の2着となった。

11月17日、中3週で迎えた25戦目は、幸英明騎手を鞍上に迎えて、G1のマイルチャンピオンシップ（京都芝1600m 外回り晴/良）に出走。G1級競走への出走は初となった。18頭立ての14番人気で13番ゲートからスタート。ハナを取り切り、ややスローペースでレースを引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は脚勢が衰えて9着に終わった。

6歳（2003年）

4月6日、約4か月半の休み明けで迎えた26戦目は、ハンデG3のダービー卿チャレンジトロフィー（中山芝1600m 外回り晴/重）に出走。鞍上は吉田豊騎手（2戦1勝）。14頭立ての5番人気で10番ゲートからスタート。先頭に立つ格好となり、ミドルペースでレースを牽引。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後はスピードが落ちてしまい14着に敗れた。

5月18日、中5週で迎えた27戦目は、G2の京王杯スプリングカップ（東京芝1400m 曇/良）に出走。鞍上は田中勝春騎手（5戦1勝）。13頭立ての12番人気で3番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを4番手で通過。最後はタレてしまい13着に終わった。

6月8日、中2週で迎えた28戦目は、G1の安田記念（東京芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は吉田豊騎手（3戦1勝）。18頭立ての16番人気で11番ゲートからスタート。前に出て、ややスローペースでレースを引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は脚勢が悪くなり8着に終わった。

7月13日、中4週で迎えた29戦目は、ハンデG3の七夕賞（福島芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は田中勝春騎手（6戦1勝）。13頭立ての6番人気で10番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では一歩一歩着実に終いの脚を伸ばして先頭に躍り出て、最後は2着のウインブレイズに1馬身3/4の差をつけて悲願の重賞初制覇を果たした。

8月31日、中6週で迎えた30戦目は、ハンデG3の新潟記念（新潟芝2000m 外回り曇/重）に出走。鞍上は2戦連続で田中勝春騎手（7戦2勝）。17頭立ての6番人気で8番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。最後は脚色が悪くなり13着に敗れた。

7歳（2004年）

5月16日、約8か月半の休養明けで迎えた31戦目は、小野次郎騎手を鞍上に迎えて、G2の京王杯スプリングカップ（東京芝1400m 曇/稍重）に出走。18頭立ての18番人気で10番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始3番手を追走。最後は垂れてしまい18着に終わった。

6月6日、中2週で迎えた32戦目は、岡部幸雄騎手を鞍上に迎えて、G1の安田記念（東京芝1600m 雨/稍重）に出走。18頭立ての18番人気で4番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを7番手で通過。最後は脚色が悪くなり17着に終わった。

7月11日、中4週で迎えた33戦目は、勝浦正樹騎手を鞍上に迎えて、巴賞（函館芝1800m 雨/重）に出走。15頭立ての11番人気で大外15番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを7番手で通過。最後はタレてしまい15着に終わった。

7月24日、中1週で迎えた34戦目は、ハンデ戦でオープンの青函ステークス（函館芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は岡部幸雄騎手（1戦0勝）。14頭立ての13番人気で4番ゲートからスタート。ハイペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は脚色が衰えて10着に終わった。

8月14日、中2週で迎えた35戦目は、札幌日刊スポーツ杯（札幌芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で岡部幸雄騎手（2戦0勝）。15頭立ての12番人気で8番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線ではじわじわとしか伸びず10着に終わった。

9月12日、中3週で馬体重を前走から12kg減らして迎えた36戦目は、ハンデG3の京成杯オータムハンデキャップ（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で岡部幸雄騎手（3戦0勝）。9頭立ての6番人気で4番ゲートからスタート。主導権を握り、遅いペースで一団を牽引。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。直線では脚が上がってしまい9着に終わった。