ウインブレイズ（1997年生、母スーパーセブン）

ウインブレイズ（1997年4月22日）は、日本の競走馬。牡馬。毛色は鹿毛。種牡馬のメジロライアン（当時10歳）と交配したスーパーセブンが12歳のときに産んだ5番仔が本馬である。産地は北海道新冠郡新冠町、生産者は（有）ハクツ牧場。戦績は、中央平地33戦9勝2着7回。2002年の福島記念(ハンデG3)に勝利した他、2003年の鳴尾記念(ハンデG3)を制するなど、重賞3勝を挙げた。

経歴

デビュー前

1歳のとき、ハクツ牧場から「北海道8月市場サラブレッド2歳」に上場され、ティーエムインターナショナルによって1,470万円で落札された。

ウインレーシングクラブにて総額3,200万円（16万×200口）で一口馬主が募集された。

宗像義忠厩舎（美浦）へ入厩。

3歳（2000年）

4月2日、デビュー戦は横山典弘騎手を鞍上に据えて、4歳未出走（中山芝2000m 曇/良）に出走。馬体重は542kg。15頭立ての9番人気で9番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを12番手で通過。直線では決め手に欠いて10着に終わった。

4月16日、中1週で迎えた2戦目は、4歳未出走（中山芝1600m 外回り曇/重）に出走。鞍上は2戦連続で横山典弘騎手（1戦0勝）。12頭立ての8番人気で大外12番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを5番手で通過。直線では力感溢れるフットワークでゴールまで走り切り、3着に入り込んだ。

4月29日、中1週で迎えた3戦目は、4歳未勝利（東京芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で横山典弘騎手（2戦0勝）。16頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線ではビュッとキレる脚で猛追したが、抜け出したメジロマリーを捕まえ切れず、1馬身差の2着に敗北した。

5月13日、中1週で迎えた4戦目は、4歳未勝利（東京芝1400m 雨/良）に出走。鞍上は4戦連続で横山典弘騎手（3戦0勝）。18頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを2番手で通過。直線では圧倒的な末脚を弾けさせて悠々と抜け出し、最後は2着のケイアイツヨシに3馬身半の差をつけて初白星を挙げた。

6月3日、中2週で迎えた5戦目は、4歳500万下（東京芝1600m 曇/良）に出走。鞍上は5戦連続で横山典弘騎手（4戦1勝）。10頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。速いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線に入ると、前で粘るゴッドブレスシチーを交わし去り、最後は3馬身の差をつけて2勝目を掴み取った。

4歳（2001年）

1月7日、約7か月半の休養明けで馬体重を前走から22kg増やして迎えた6戦目は、4歳以上900万下（中山ダート1800m 曇/良）に出走。ダート戦への出走は初となった。鞍上は6戦連続で横山典弘騎手（5戦2勝）。16頭立ての9番人気で7番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線ではしぶとく脚を伸ばしたが、伸びてきたスパンキージャック決め手に屈してアタマ差の2着となった。

1月21日、中1週で迎えた7戦目は、4歳以上900万下（中山ダート1800m 晴/重）に出走。鞍上は7戦連続で横山典弘騎手（6戦2勝）。12頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線ではしぶとく脚を使って伸び続けたが、抜け出したフジゼファーにハナ差届かず2着に甘んじた。

2月4日、中1週で迎えた8戦目は、田中勝春騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で4歳以上900万下の節分賞（東京芝1600m 曇/良）に出走。16頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線ではスパッと切れる脚で猛進したが、伸びてきたリベレーション決め手に屈して半馬身差の2着に敗北した。

2月24日、中2週で迎えた9戦目は、ハンデ戦で4歳以上900万下の房総特別（中山芝1600m 外回り小雨/良）に出走。鞍上は2戦連続で田中勝春騎手（1戦0勝）。16頭立ての2番人気に推されて15番ゲートからスタート。息の入らないペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では驚異的な末脚を弾けさせて先頭に立ち、最後は2着のマイネルチャージを半馬身振り切って勝利を手中に収めた。

8月18日、約6か月の休み明けで迎えた10戦目は、3歳以上1000万下のHBC賞（札幌芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は横山典弘騎手（7戦2勝）。14頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを10番手で通過。直線では上がり1位の伸び脚を披露したが上位争いには絡めず7着に敗れた。

9月29日、中5週で馬体重を前走から18kg減らして迎えた11戦目は、大西直宏騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で3歳以上1000万下の加治川特別（新潟芝1800m 外回り晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。7頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では全く伸びず3着に敗れた。

10月21日、中2週で迎えた12戦目は、3歳以上1000万下の紅葉特別（東京芝1600m 曇/良）に出走。鞍上は田中勝春騎手（2戦1勝）。9頭立ての2番人気に推されて8番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線に入ると、前で粘るトウショウリープを強烈な末脚で3/4馬身差し切って先頭ゴールを果たした。

11月11日、中2週で迎えた13戦目は、3歳以上1000万下のTVKテレビ賞（東京芝1600m 晴/重）に出走。鞍上は2戦連続で田中勝春騎手（3戦2勝）。10頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを3番手で通過。直線では迫力満点の伸び脚で猛追したが、勝ったショウナンマインドに詰め切れず、4馬身差の2着に敗北した。

11月25日、中1週で迎えた14戦目は、ハンデ戦で3歳以上1000万下のアプローズ賞（東京芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で田中勝春騎手（4戦2勝）。9頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線で前を交わして先頭に立つと、鮮やかな末脚を爆発させて、最後は2着のダイタクバートラムに1馬身1/4の差をつけて勝利を手中に収めた。

5歳（2002年）

3月16日、約3か月半の休養明けで馬体重を前走から12kg増やして迎えた15戦目は、ハンデ戦で4歳以上1600万下のスピカステークス（中山芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は4戦連続で田中勝春騎手（5戦3勝）。15頭立ての7番人気で7番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを8番手で通過。直線では力感溢れる脚運びでゴールまで走り切ったが、5着に終わった。

4月14日、中3週で馬体重を前走から6kg絞って迎えた16戦目は、4歳以上1600万下の卯月ステークス（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で田中勝春騎手（6戦3勝）。15頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線で前を交わして先頭に立つと、豪快な末脚を炸裂させて、最後は2着のカオリジョバンニに2馬身半の差をつけて6勝目を獲得した。

5月4日、中2週で迎えた17戦目は、オアシスステークス（東京ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は6戦連続で田中勝春騎手（7戦4勝）。16頭立ての2番人気に推されて大外16番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、馬場の外目を回って6番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線ではパワフルな末脚を発揮したが、3着に終わった。

6月23日、中6週で迎えた18戦目は、福島テレビオープン（福島芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は7戦連続で田中勝春騎手（8戦4勝）。16頭立ての1番人気に推されて12番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを10番手で通過。直線では息の長い末脚を発揮したが、4着に終わった。

7月28日、中4週で迎えた19戦目は、G3の関屋記念（新潟芝1600m 外回り晴/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は8戦連続で田中勝春騎手（9戦4勝）。14頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では力感溢れる脚捌きでゴールまで頑張ったが、4着に終わった。

10月20日、約3か月の間隔を開けて馬体重を前走から12kg減らして迎えた20戦目は、木幡初広騎手を鞍上に迎えて、ハンデG3のカブトヤマ記念（福島芝1800m 小雨/良）に出走。14頭立ての6番人気で9番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、14番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを6番手で通過。直線ではビュッと切れる脚で猛進したが、伸びてきたカンファーベスト決め手に屈して3/4馬身差の1着重賞ウィナーの称号をゲットした。

11月17日、中3週で迎えた21戦目は、ハンデG3の福島記念（福島芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で木幡初広騎手（1戦1勝）。16頭立ての2番人気に推されて10番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを3番手で通過。直線では一完歩ずつ確実に前との差を詰めて先頭に立ち、最後は2着のアンクルスーパーをクビ差振り切って重賞2勝目を挙げた。

6歳（2003年）

2月2日、約2か月半の間隔を開けて馬体重を前走から16kg増やして迎えた22戦目は、G3の東京新聞杯（中山芝1600m 外回り曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で木幡初広騎手（2戦2勝）。14頭立ての4番人気で6番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では力感溢れる脚捌きでゴールまで頑張ったが、4着に終わった。

3月9日、中4週で馬体重を前走から10kg絞って迎えた23戦目は、ハンデG3の中京記念（中京芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で木幡初広騎手（3戦2勝）。16頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを3番手で通過。直線では末脚を持続できず、4着に終わった。

6月8日、約3か月の休養明けで迎えた24戦目は、G1の安田記念（東京芝1600m 晴/良）に出走。G1級競走への出走は初となった。鞍上は5戦連続で木幡初広騎手（4戦2勝）。18頭立ての14番人気で12番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを5番手で通過。直線では見せ場なく9着に終わった。

7月13日、中4週で迎えた25戦目は、ハンデG3の七夕賞（福島芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は6戦連続で木幡初広騎手（5戦2勝）。13頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを3番手で通過。直線では持ち味の忍耐力で最後まで奮闘したが、勝ったミデオンビットにねじ伏せられて1馬身3/4差の2着に敗北した。

7月27日、中1週で迎えた26戦目は、ハンデG3の函館記念（函館芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は7戦連続で木幡初広騎手（6戦2勝）。15頭立ての4番人気で7番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では天稟の勝負根性でゴールまで力走したが、5着に終わった。

11月16日、約3か月半の休養明けで迎えた27戦目は、ハンデG3の福島記念（福島芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は8戦連続で木幡初広騎手（7戦2勝）。16頭立ての4番人気に推されて15番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを7番手で通過。直線ではシャープな伸び脚で追い上げたが、抜け出したメイショウドメニカにクビ差届かず2着に惜敗した。

12月14日、中3週で迎えた28戦目は、ハンデG3の鳴尾記念（阪神芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は9戦連続で木幡初広騎手（8戦2勝）。16頭立ての5番人気で2番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを3番手で通過。直線では息長く末脚を伸ばして先頭をうかがい、最後は2着のチアズブライトリーをクビ差振り切って3つ目の重賞タイトルをゲットした。

12月28日、中1週で迎えた29戦目は、G1の有馬記念（中山芝2500m 晴/良）に出走。鞍上は10戦連続で木幡初広騎手（9戦3勝）。12頭立ての10番人気で5番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線ではイマイチ伸び切れず5着に終わった。

7歳（2004年）

5月2日、約4か月の休養明けで迎えた30戦目は、G1の天皇賞（春）（京都芝3200m 外回り曇/良）に出走。鞍上は11戦連続で木幡初広騎手（10戦3勝）。18頭立ての16番人気で4番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを6番手で通過。最後は一杯になって17着に終わった。

8歳（2005年）

1月5日、約8か月半の休み明けで馬体重を前走から14kg増やして迎えた31戦目は、ハンデG3の中山金杯（中山芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は12戦連続で木幡初広騎手（11戦3勝）。15頭立ての7番人気で4番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では伸びが鈍く11着に敗れた。

2月27日、中7週で馬体重を前走から8kg絞って迎えた32戦目は、G2の中山記念（中山芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は13戦連続で木幡初広騎手（12戦3勝）。14頭立ての12番人気で13番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、終始5番手を追走。最後は勢いを失って13着に終わった。

3月27日、中3週で迎えた33戦目は、小野次郎騎手を鞍上に迎えて、ハンデG3のマーチステークス（中山ダート1800m 晴/良）に出走。16頭立ての11番人気で4番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは、馬場の外目を通りながら7番手で通過。最後は脚が止まってしまい15着に終わった。