フサイチオーレ（1998年生、母トリプルワウ）

フサイチオーレ（1998年3月6日）は、日本の競走馬。牡馬。毛色は黒鹿毛。種牡馬のサンデーサイレンス（当時12歳）と交配したトリプルワウが16歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道千歳市、生産者は社台ファーム。戦績は、中央平地34戦5勝2着3回、海外3戦0勝。2004年の北九州短距離ステークス(オープンハンデ)に勝利するなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

当歳のとき、社台ファームから「セレクトセールサラブレッド当歳」に上場され、関口房朗によって1億8,900万円で落札された。

森秀行厩舎（栗東）へ入厩。

3歳（2001年）

1月27日、デビュー戦はM.デムーロ騎手を鞍上に据えて、3歳新馬（京都芝1800m 外回り雨/不良）に出走。馬体重は450kg。13頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。主導権を握り、若干速いペースで一団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では驚異的な末脚を炸裂させて悠々と抜け出し、最後は2着のランファーストに3馬身半の差をつけて初白星を挙げた。

2月11日、中1週で迎えた2戦目は、3歳G3のきさらぎ賞（京都芝1800m 外回り晴/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は2戦連続でM.デムーロ騎手（1戦1勝）。12頭立ての4番人気で5番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は脚勢が鈍り7着に敗れた。

7月22日、約5か月半の休み明けで迎えた3戦目は、幸英明騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（小倉芝1700m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。14頭立ての1番人気に推されて大外14番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを4番手で通過。直線では天資の敢闘精神でゴールまで力戦したが、4着に終わった。

8月11日、中2週で迎えた4戦目は、安藤勝己騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（新潟芝1600m 外回り曇/良）に出走。18頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では自慢の末脚を炸裂させて先頭に立ち、最後は2着のショウナンマインドを3/4馬身振り切って2勝目をゲットした。

9月8日、中3週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた5戦目は、福永祐一騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下の蓬莱峡特別（阪神芝1600m 晴/良）に出走。11頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では見所を作れず6着に敗れた。

10月7日、中3週で迎えた6戦目は、吉田稔騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下の保津峡特別（京都芝1600m 外回り晴/良）に出走。14頭立ての2番人気に推されて大外14番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、馬場の外目を回って終始2番手を追走。直線では息長く末脚を伸ばして先頭に立ち、最後は2着のレガシーアンサーをクビ差振り切って制した。

10月28日、中2週で迎えた7戦目は、3歳以上1600万下の京洛ステークス（京都芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で吉田稔騎手（1戦1勝）。15頭立ての5番人気で11番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では鋭い末脚を繰り出せず6着に敗れた。

11月18日、中2週で迎えた8戦目は、石崎隆之騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1600万下の奥多摩ステークス（東京芝1400m 曇/良）に出走。18頭立ての1番人気に推されて17番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを6番手で通過。直線ではぐんぐんと終いの脚を伸ばして先頭に躍り出て、最後は2着のミデオンビットに1馬身1/4の差をつけて4勝目を手中に収めた。

12月15日、中3週で迎えた9戦目は、G2のCBC賞（中京芝1200m 曇/良）に出走。鞍上はM.デムーロ騎手（2戦1勝）。15頭立ての4番人気で3番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では伸びが鈍く8着に敗れた。

4歳（2002年）

1月14日、中3週で迎えた10戦目は、ニューイヤーステークス（東京芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は石崎隆之騎手（1戦1勝）。12頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では末脚のキレが鈍く5着に敗れた。

2月3日、中2週で迎えた11戦目は、和田竜二騎手を鞍上に迎えて、ハンデG3のシルクロードステークス（京都芝1200m 曇/良）に53kgの軽斤量で出走。16頭立ての11番人気で3番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを9番手で通過。直線では伸びを欠き11着に終わった。

3月17日、中5週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた12戦目は、松永幹夫騎手を鞍上に迎えて、東風ステークス（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。16頭立ての10番人気で12番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。最後は脚色が悪くなり13着に終わった。

7月6日、約3か月半の休養明けで馬体重を前走から6kg戻して迎えた13戦目は、川原正一騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1600万下のストークステークス（阪神芝1600m 晴/良）に出走。14頭立ての7番人気で6番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では天稟の闘志でゴールまで力走し、3着に入った。

7月20日、中1週で迎えた14戦目は、小牧太騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で3歳以上1600万下の佐世保ステークス（小倉芝1200m 曇/良）に出走。11頭立ての3番人気で7番ゲートからスタート。先手を奪う形となり、平均ペースで馬群を先導。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではあとひと押しが利かず、3着に終わった。

8月17日、中3週で迎えた15戦目は、3歳以上1600万下の北九州短距離ステークス（小倉芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は川原正一騎手（1戦0勝）。10頭立ての6番人気で2番ゲートからスタート。厳しいペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では今一つ伸び切れず4着に終わった。

9月21日、中4週で迎えた16戦目は、V.エスピノーザ騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で3歳以上1600万下のセプテンバーステークス（新潟芝1400m 晴/良）に出走。13頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線ではしぶとく脚を伸ばしたが、勝ったナムラマイカに詰め切れず、1馬身1/4差の2着に敗北した。

10月13日、中2週で迎えた17戦目は、ハンデ戦で3歳以上1600万下の桂川ステークス（京都芝1400m 外回り晴/良）に出走。鞍上は安藤勝己騎手（1戦1勝）。10頭立ての3番人気で3番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では闘争心が光る走りを見せたが、抜け出したナリタダイドウを差し切れず、1馬身1/4差の2着となった。

11月9日、中3週で迎えた18戦目は、3歳以上1600万下の京洛ステークス（京都芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で安藤勝己騎手（2戦1勝）。10頭立ての3番人気で7番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線ではジワジワと長く脚を使ってゴールまで力走したが、3着に終わった。

12月8日、中3週で迎えた19戦目は、3歳以上1600万下の六甲アイランドステークス（阪神芝1200m 小雨/良）に出走。鞍上は吉田稔騎手（2戦1勝）。12頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。タフなペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では上がり3位タイの末脚を繰り出したが上位には届かず6着に敗れた。

5歳（2003年）

1月12日、中4週で迎えた20戦目は、C.ルメール騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1600万下の新春ステークス（京都芝1400m 外回り晴/良）に出走。16頭立ての2番人気に推されて9番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを7番手で通過。直線では伸びが劣勢になり12着に敗れた。

6月21日、約5か月半の休み明けで迎えた21戦目は、3歳以上1600万下のストークステークス（阪神芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は吉田稔騎手（3戦1勝）。8頭立ての5番人気で6番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では持ち前のタフネスでしぶとく走り抜いたが、トゥルーサーパスに交わされて1馬身差の2着となった。

7月13日、中2週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた22戦目は、勝浦正樹騎手を鞍上に迎えて、巴賞（函館芝1800m 晴/良）に出走。9頭立ての7番人気で3番ゲートからスタート。ハナを切る形となり、やや厳しいペースで馬群を先導。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。最後は失速してしまい8着に終わった。

10月11日、約3か月の休み明けで迎えた23戦目は、3歳以上1600万下のアイルランドトロフィー（東京芝1600m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で勝浦正樹騎手（1戦0勝）。16頭立ての8番人気で3番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。最後は力尽きて16着に敗れた。

11月2日、中2週で迎えた24戦目は、ハンデ戦で3歳以上1600万下の白秋ステークス（東京芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で勝浦正樹騎手（2戦0勝）。13頭立ての11番人気で1番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを6番手で通過。直線では伸びが鈍く8着に終わった。

6歳（2004年）

7月25日、約9か月の休養明けで馬体重を前走から14kg増やして迎えた25戦目は、ハンデ戦で3歳以上1600万下の佐世保ステークス（小倉芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は小牧太騎手（1戦0勝）。12頭立ての7番人気で8番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では天性の闘志でゴールまで力闘し、4着を確保した。

8月8日、中1週で迎えた26戦目は、小倉日経オープン（小倉芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で小牧太騎手（2戦0勝）。12頭立ての5番人気で6番ゲートからスタート。先陣を切る形となり、少々速いペースでレースを進める。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は脚が止まってしまい8着に敗れた。

8月29日、中2週で迎えた27戦目は、赤木高太郎騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦でオープンの北九州短距離ステークス（小倉芝1200m 曇/良）に52kgの軽斤量で出走。9頭立ての6番人気で大外9番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では豪快な末脚を弾けさせて先頭をうかがい、最後は2着のヒューマを半馬身振り切って久々に白星を挙げた。

9月12日、中1週で迎えた28戦目は、G3のセントウルステークス（阪神芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で赤木高太郎騎手（1戦1勝）。12頭立ての8番人気で10番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始11番手を追走。直線ではジリ脚になってしまい10着に終わった。

10月24日、中5週で迎えた29戦目は、村田一誠騎手を鞍上に迎えて、福島民友カップ（福島芝1200m 晴/良）に出走。16頭立ての8番人気で5番ゲートからスタート。ハイペースでレースが進む中、終始16番手を追走。直線では上がり4位タイの伸び脚を披露したが上位争いには加われず9着に敗れた。

11月14日、中2週で迎えた30戦目は、ハンデ戦でオープンのオーロカップ（東京芝1400m 曇/良）に53kgの軽斤量で出走。鞍上は2戦連続で村田一誠騎手（1戦0勝）。18頭立ての9番人気で15番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始16番手を追走。直線では今一つ末脚が切れず12着に敗れた。

11月28日、中1週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた31戦目は、ハンデ戦でオープンのアンドロメダステークス（京都芝1200m 晴/良）に53kgの軽斤量で出走。鞍上は小牧太騎手（3戦0勝）。18頭立ての13番人気で17番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、17番手を追走し、4コーナーは16番手で通過。直線では他馬と同じような脚色になり16着に終わった。

7歳（2005年）

1月15日、中6週で迎えた32戦目は、淀短距離ステークス（京都芝1200m 雨/良）に出走。鞍上は赤木高太郎騎手（2戦1勝）。16頭立ての13番人気で12番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、終始15番手を追走。直線では鋭い脚を使えず16着に終わった。

6月19日、約5か月の休養明けで迎えた33戦目は、ハンデ戦でオープンのバーデンバーデンカップ（福島芝1200m 晴/良）に52kgの軽斤量で出走。鞍上は勝浦正樹騎手（3戦0勝）。16頭立ての13番人気で14番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、13番手を追走し、4コーナーは14番手で通過。直線ではイマイチ伸び切れず14着に終わった。

7月17日、中3週で迎えた34戦目は、小林淳一騎手を鞍上に迎えて、NSTオープン（新潟芝1400m 晴/良）に出走。18頭立ての16番人気で8番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、終始15番手を追走。直線では上がり3位の末脚を繰り出したが上位争いには加われず7着に終わった。