サミンクレヴァー（2005年生、母ナスノシラユリ）

サミンクレヴァー（2005年5月18日）は、日本の競走馬。牝馬。毛色は鹿毛。種牡馬のアジュディケーティング（当時18歳）と交配したナスノシラユリが13歳のときに産んだ5番仔が本馬である。産地は北海道静内郡静内町、生産者は静内山田牧場。戦績は、地方12戦7勝2着2回。主な勝ち鞍は2009年のマルチグレート特別(一般B2 B3)。

経歴

デビュー前

矢野義幸厩舎（船橋）へ入厩。

3歳（2008年）

2月7日、デビュー戦は佐藤裕太騎手を鞍上に据えて、3歳（船橋ダート1500m 晴/不良）に出走。馬体重は518kg。6頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。主導権を奪い、平均的なペースで一団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では自慢の末脚を爆発させてあっさりと抜け出し、最後は2着のパワーグラマンに3馬身の差をつけて初白星を挙げた。

3月3日、中3週で迎えた2戦目は、3歳（船橋ダート1500m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で佐藤裕太騎手（1戦1勝）。8頭立ての3番人気で3番ゲートからスタート。ハナに立ち、少し速いペースで集団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では生得の持続力で渋太く末脚を持続させて、最後は2着のタケノタイショウに2馬身の差をつけて2勝目をマークした。

4月4日、中4週で迎えた3戦目は、牝馬限定3歳戦のさくら特別（船橋ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で佐藤裕太騎手（2戦2勝）。8頭立ての3番人気で1番ゲートからスタート。逃げる形となり、ミドルペースでレースを進める。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では鮮やかな伸び脚で驀進したが、プレイバックに交わされて2馬身差の2着となった。

7月22日、約3か月半の休み明けで馬体重を前走から27kg減らして迎えた4戦目は、牝馬限定3歳戦のサンダーソニア賞（船橋ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で佐藤裕太騎手（3戦2勝）。12頭立ての1番人気に推されて10番ゲートからスタート。他馬と併走しながら端に立ち、平均的なペースで一団を先導。道中で単騎先頭に変わり、1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では異次元の末脚を弾けさせて突き抜け、最後は2着のワタリフローラに5馬身の差をつけて勝利をモノにする

8月19日、中3週で迎えた5戦目は、3歳戦のオーガストフラワー賞（川崎ダート1500m 雨/良）に出走。鞍上は5戦連続で佐藤裕太騎手（4戦3勝）。12頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。先手を奪う形となり、厳しいペースで馬群を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて、最後は2着のサンライズアイをクビ差振り切って4勝目を収める

9月30日、中5週で迎えた6戦目は、一般B3三（川崎ダート1500m 曇/不良）に出走。鞍上は6戦連続で佐藤裕太騎手（5戦4勝）。12頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。端をきる恰好となり、平均的なペースで集団を牽引。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。直線では鬼脚を爆発させてあっさりと抜け出し、最後は2着のハネダマーチに3馬身の差をつけて5勝目を奪取した。

12月9日、中9週で馬体重を前走から13kg増やして迎えた7戦目は、フェイスフルステッキ特別（船橋ダート1600m 曇/稍重）に出走。鞍上は7戦連続で佐藤裕太騎手（6戦5勝）。14頭立ての1番人気に推されて12番ゲートからスタート。他馬と併走しながら逃げる形となり、若干遅いペースでレースを進める。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。直線では末脚を持続できず、4着に終わった。

4歳（2009年）

1月8日、中3週で馬体重を前走からさらに12kg増やして迎えた8戦目は、平成盃（船橋ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は8戦連続で佐藤裕太騎手（7戦5勝）。11頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。逃げを打ち、ミドルペースでレースを進める。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では末脚が続かず、4着に終わった。

2月3日、中3週で馬体重を前走から12kg絞って迎えた9戦目は、立春特別（船橋ダート1600m 曇/稍重）に出走。鞍上は9戦連続で佐藤裕太騎手（8戦5勝）。10頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。端をきる恰好となり、少し緩いペースで集団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではきちんと末脚を伸ばして、最後は2着のキタニッポンに1馬身半の差をつけて6勝目を奪取した。

2月25日、中2週で迎えた10戦目は、フェブラリースター賞（川崎ダート1600m 曇/不良）に出走。鞍上は10戦連続で佐藤裕太騎手（9戦6勝）。13頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。ハナを奪う恰好となり、やや遅いペースで集団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では持ち前の強靭な心肺能力で最後まで敢闘したが、ニチリンサンカに半馬身交わされて2着に敗北した。

3月17日、中2週で迎えた11戦目は、マルチグレート特別（浦和ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は11戦連続で佐藤裕太騎手（10戦6勝）。11頭立ての3番人気で8番ゲートからスタート。先頭に立つ格好となり、ややスローペースでレースを牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭に躍り出て、最後は2着のワイルドキャットに2馬身の差をつけて先頭ゴールを果たした。

6歳（2011年）

9月20日、約30か月半の休養明けで馬体重を前走から26kg増やして迎えた12戦目は、穂波スプリント（船橋ダート1000m 曇/重）に出走。鞍上は12戦連続で佐藤裕太騎手（11戦7勝）。12頭立ての7番人気で8番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、12番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線では上がり1位の末脚を見せたが上位争いには参加できず10着に終わった。