セレンアイリス（2003年生、母ブラシングテースト）

セレンアイリス（2003年4月15日）は、日本の競走馬。牝馬。馬名の意味は「月の女神（ギリシャ神話）＋虹の女神（ギリシャ神話）」。毛色は鹿毛。種牡馬のダンスインザダーク（当時10歳）と交配したブラシングテーストが7歳のときに産んだ2番仔が本馬である。産地は北海道浦河郡浦河町、生産者は（有）カナイシスタッド。戦績は、中央平地8戦0勝2着1回、地方27戦5勝2着2回。2005年のサラ・プリンセス特別(牝地方重賞)で3着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

坂口正則厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2005年）

7月16日、デビュー戦は小牧太騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（小倉芝1000m 晴/良）に出走。馬体重は446kg。13頭立ての6番人気で3番ゲートからスタート。激烈なハイペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを5番手で通過。直線では切れ味抜群の末脚を発揮し、3着に入った。

7月31日、中1週で迎えた2戦目は、赤木高太郎騎手を鞍上に迎えて、2歳未勝利（小倉芝1200m 曇/重）に出走。10頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。凄まじいハイペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では終いの伸びを欠き、3着に終わった。

8月13日、中1週で迎えた3戦目は、2歳未勝利（小倉芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は小牧太騎手（1戦0勝）。13頭立ての4番人気で6番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では見所を作れず6着に敗れた。

8月20日、連闘で迎えた4戦目は、幸英明騎手を鞍上に迎えて、2歳未勝利（小倉芝1000m 曇/良）に出走。10頭立ての4番人気で6番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では力感溢れるフットワークでゴールまで走り切ったが、3着に終わった。

9月3日、中1週で迎えた5戦目は、2歳未勝利（小倉芝1000m 晴/良）に出走。鞍上は小牧太騎手（2戦0勝）。10頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では目を引く伸び脚で追い上げたが、抜け出したドナラークに半馬身届かず2着に敗北した。

10月4日、中3週で迎えた6戦目は、倉地学騎手を鞍上に迎えて、一般B7（名古屋ダート1400m 曇/良）に出走。ダート戦への出走は初となった。9頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。でレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では上がり0位の末脚を繰り出したが上位には割り込めず4着に敗れた。

10月19日、中1週で迎えた7戦目は、宇都英樹騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の一般B5（名古屋ダート1600m 晴/稍重）に出走。10頭立ての1番人気に推されて大外10番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始3番手を追走。直線では切れる脚を使えず4着に敗れた。

11月3日、中1週で迎えた8戦目は、吉田稔騎手を鞍上に迎えて、2歳地方重賞のゴールドウィング賞（名古屋ダート1600m 曇/良）に出走。11頭立ての3番人気で9番ゲートからスタート。でレースが進む中、7番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを4番手で通過。直線ではゴールまでジンワリと伸びたが、4着に終わった。

11月9日、連闘で迎えた9戦目は、牝馬限定2歳地方重賞のサラ・プリンセス特別（笠松ダート1400m 晴/稍重）に出走。鞍上は倉地学騎手（1戦0勝）。7頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。でレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では上がり0位の末脚を見せたが上位争いには加われず3着に敗れた。

3歳（2006年）

7月27日、約8か月半の休み明けで馬体重を前走から14kg増やして迎えた10戦目は、一般C5（名古屋ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は宇都英樹騎手（1戦0勝）。9頭立ての1番人気に推されて大外9番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始2番手を追走。直線で前を交わして先頭に立つと、そのまま渾身の走りで粘り込んで、最後は2着のシャイニングダンスに4馬身の差をつけて待望の初勝利を挙げた。

8月9日、中1週で迎えた11戦目は、牝馬限定3歳地方重賞の東海クイーンカップ（名古屋ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で宇都英樹騎手（2戦1勝）。12頭立ての5番人気で11番ゲートからスタート。でレースが進む中、9番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを5番手で通過。直線では末脚にキレが無く6着に敗れた。

8月25日、中1週で迎えた12戦目は、一般C2（名古屋ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で宇都英樹騎手（3戦1勝）。8頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。ハナを切る恰好となり、で馬群を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では、そのまま渾身の走りで粘り込んで、最後は2着のオオイシアイコに1馬身半の差をつけて2勝目を手に入れた。

12月3日、約3か月半の休養明けで迎えた13戦目は、3歳以上500万下（中京芝1200m 曇/良）に出走。鞍上は赤木高太郎騎手（1戦0勝）。18頭立ての7番人気で1番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始18番手を追走。直線では上がり2位タイの末脚を見せたが上位争いには絡めず14着に敗れた。

4歳（2007年）

1月20日、中6週で迎えた14戦目は、北村友一騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（小倉芝2000m 晴/良）に51kgの軽斤量で出走。17頭立ての12番人気で大外17番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを5番手で通過。直線では末脚を伸ばせず11着に終わった。

2月4日、中1週で迎えた15戦目は、船曳文士騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（小倉芝1800m 晴/良）に51kgの軽斤量で出走。16頭立ての13番人気で3番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、15番手を追走し、4コーナーは16番手で通過。直線では上がり2位タイの末脚を繰り出したが上位には割り込めず13着に終わった。

3月29日、中7週で迎えた16戦目は、一般C5（名古屋ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は宇都英樹騎手（4戦2勝）。9頭立ての2番人気に推されて8番ゲートからスタート。でレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線ではしぶとく脚を使って伸び続けたが、勝ったミステリーチューンに詰め切れず、1馬身差の2着に敗北した。

4月13日、中1週で迎えた17戦目は、一般C6（名古屋ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で宇都英樹騎手（5戦2勝）。10頭立ての圧倒的1番人気に推されて9番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて悠々と抜け出し、最後は2着のナツノマリーンに3馬身の差をつけて断トツの支持に応えた。

4月20日、連闘で迎えた18戦目は、チューリップ特別（名古屋ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で宇都英樹騎手（6戦3勝）。12頭立ての4番人気で8番ゲートからスタート。でレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では脚が残っておらず10着に敗れた。

5月4日、中1週で迎えた19戦目は、一般C4（名古屋ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で宇都英樹騎手（7戦3勝）。10頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では豪快に終いの脚を伸ばして先頭を奪い、最後は2着のニシノカナタに1馬身半の差をつけて1番人気に応えた。

5月11日、連闘で迎えた20戦目は、クレマチス特別（名古屋ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で宇都英樹騎手（8戦4勝）。10頭立ての4番人気で3番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始7番手を追走。直線では強靭な末脚を披露したが、3着に終わった。

5月25日、中1週で迎えた21戦目は、しゃくなげ特別（名古屋ダート1800m 雨/不良）に出走。鞍上は6戦連続で宇都英樹騎手（9戦4勝）。12頭立ての4番人気で10番ゲートからスタート。でレースが進む中、9番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを12番手で通過。直線では鋭い末脚を繰り出せず12着に敗れた。

6月8日、中1週で迎えた22戦目は、一般C2（名古屋ダート1400m 曇/良）に出走。鞍上は7戦連続で宇都英樹騎手（10戦4勝）。10頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線に入ると、前で粘るエイシンスパイスを上がり2位の末脚で3/4馬身差し切って勝利をモノにする

6月21日、中1週で迎えた23戦目は、なつつばき特別（名古屋ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は倉地学騎手（2戦0勝）。9頭立ての6番人気で6番ゲートからスタート。でレースが進む中、4番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを8番手で通過。直線では今ひとつ伸びが無く7着に終わった。

8月24日、中8週で迎えた24戦目は、水野貴史騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦の百日草特別（浦和ダート1400m 晴/良）に出走。12頭立ての3番人気に推されて8番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では末脚が振るわず6着に敗れた。

9月26日、中4週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた25戦目は、一般C1二アイ（船橋ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で水野貴史騎手（1戦0勝）。10頭立ての6番人気で8番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では上がり2位の伸び脚を披露したが上位には割り込めず5着に終わった。

10月19日、中2週で迎えた26戦目は、一般C1四五（浦和ダート1400m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で水野貴史騎手（2戦0勝）。9頭立ての6番人気で1番ゲートからスタート。ハナに立ち、かなり緩いペースで集団を引っ張る。しかし、徐々にポジションが下がり4コーナーを3番手で通過。最後は脚色が衰えて7着に終わった。

11月7日、中2週で迎えた27戦目は、一般C1三（川崎ダート1500m 晴/稍重）に出走。鞍上は4戦連続で水野貴史騎手（3戦0勝）。12頭立ての12番人気で10番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線では力感溢れる脚運びでゴールまで走り切り、3着に入り込んだ。

11月23日、中1週で迎えた28戦目は、一般C1四五（浦和ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で水野貴史騎手（4戦0勝）。11頭立ての6番人気で大外11番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では鋭い末脚を繰り出せず5着に敗れた。

12月26日、中4週で迎えた29戦目は、岡田大騎手を鞍上に迎えて、三峯山特別（浦和ダート1900m 晴/重）に出走。9頭立ての5番人気で大外9番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では今ひとつ伸びが無く7着に敗れた。

5歳（2008年）

1月7日、中1週で迎えた30戦目は、一般C2二アイ（船橋ダート1200m 曇/良）に出走。鞍上は水野貴史騎手（5戦0勝）。12頭立ての6番人気で11番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線では素晴らしい伸び脚で急追したが、抜け出したリュウノケンシロウにクビ差届かず2着となった。

1月22日、中1週で迎えた31戦目は、葉牡丹特別（浦和ダート1500m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で水野貴史騎手（6戦0勝）。11頭立ての5番人気で6番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では終いが甘くなり、4着に終わった。

2月11日、中2週で迎えた32戦目は、一般C1六（浦和ダート1500m 晴/不良）に出走。鞍上は3戦連続で水野貴史騎手（7戦0勝）。11頭立ての6番人気で6番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では目立つような脚を使えず6着に敗れた。

2月25日、中1週で迎えた33戦目は、ハンデ戦の一般C1六 C2二（川崎ダート1500m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で水野貴史騎手（8戦0勝）。8頭立ての5番人気で5番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では他馬と同じ脚勢になってしまい6着に終わった。

3月17日、中2週で迎えた34戦目は、ハンデ戦の幸手権現堂桜堤（浦和ダート1500m 曇/良）に出走。鞍上は5戦連続で水野貴史騎手（9戦0勝）。9頭立ての6番人気で1番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを4番手で通過。直線では末脚を伸ばせず5着に終わった。

4月14日、中3週で迎えた35戦目は、一般C1五（川崎ダート1500m 曇/不良）に出走。鞍上は6戦連続で水野貴史騎手（10戦0勝）。12頭立ての10番人気で1番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始12番手を追走。直線では上がり2位の末脚を繰り出したが上位には食い込めず12着に終わった。