ニシノコマンド（1998年生、母ブランドアート）

ニシノコマンド（1998年3月9日）は、日本の競走馬。牡馬。毛色は鹿毛。種牡馬のヘクタープロテクター（当時10歳）と交配したブランドアートが10歳のときに産んだ初仔が本馬である。産地は北海道勇払郡鵡川町、生産者は（株）西山牧場。戦績は、中央平地18戦2勝、地方22戦5勝2着2回。2001年のジュニアカップ(オープン)に勝利するなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

石毛善彦厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（2000年）

9月10日、デビュー戦は勝浦正樹騎手を鞍上に据えて、3歳新馬（札幌芝1000m 曇/稍重）に出走。馬体重は518kg。10頭立ての7番人気で3番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線では他馬と同じような脚色になり8着に終わった。

9月24日、中1週で迎えた2戦目は、3歳新馬（札幌芝1200m 小雨/良）に出走。鞍上は2戦連続で勝浦正樹騎手（1戦0勝）。13頭立ての9番人気で5番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを6番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭をうかがい、最後は2着のユノピエロを半馬身振り切って初勝利を挙げた。

10月22日、中3週で迎えた3戦目は、3歳500万下のきんもくせい特別（福島芝1700m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で勝浦正樹騎手（2戦1勝）。13頭立ての6番人気で7番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを12番手で通過。直線では今ひとつ伸びが無く12着に敗れた。

11月26日、中4週で迎えた4戦目は、3歳500万下のベゴニア賞（東京芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で勝浦正樹騎手（3戦1勝）。13頭立ての11番人気で11番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、13番手を追走し、4コーナーは12番手で通過。直線では上がり1位の末脚を見せたが上位争いには加われず11着に終わった。

12月16日、中2週で迎えた5戦目は、菊沢隆徳騎手を鞍上に迎えて、3歳500万下のひいらぎ賞（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。16頭立ての16番人気で大外16番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、馬場の外目を回って8番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを6番手で通過。直線ではジワリジワリと長く脚を使ってゴールまで力走し、5着に入り込んだ。

3歳（2001年）

1月6日、中2週で迎えた6戦目は、柴田善臣騎手を鞍上に迎えて、3歳オープンのジュニアカップ（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。13頭立ての11番人気で10番ゲートからスタート。タフなペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを10番手で通過。直線では途轍もない末脚を爆発させて先頭をうかがい、最後は2着のシェリルウーマンをアタマ差振り切って制した。

3月18日、中9週で迎えた7戦目は、3歳G2のスプリングステークス（中山芝1800m 晴/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は2戦連続で柴田善臣騎手（1戦1勝）。16頭立ての9番人気で5番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、14番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを9番手で通過。直線では切れる脚を使えず12着に終わった。

4歳（2002年）

3月3日、約11か月半の休み明けで馬体重を前走から12kg増やして迎えた8戦目は、4歳以上1600万下のアクアマリンステークス（中山芝1600m 外回り曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で柴田善臣騎手（2戦1勝）。14頭立ての11番人気で13番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、12番手を追走し、4コーナーは13番手で通過。直線では目立つような脚を使えず12着に終わった。

3月16日、中1週で迎えた9戦目は、ハンデ戦で4歳以上1600万下のスピカステークス（中山芝2000m 曇/良）に53kgの軽斤量で出走。鞍上は勝浦正樹騎手（4戦1勝）。15頭立ての14番人気で4番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは12番手で通過。直線では鋭い末脚を繰り出せず12着に終わった。

4月14日、中3週で迎えた10戦目は、4歳以上1600万下の卯月ステークス（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で勝浦正樹騎手（5戦1勝）。15頭立ての11番人気で1番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを12番手で通過。直線では末脚に勢いがなく13着に終わった。

4月28日、中1週で迎えた11戦目は、武幸四郎騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1600万下の府中ステークス（東京芝2000m 晴/良）に出走。11頭立ての9番人気で4番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、終始11番手を追走。直線では速い脚を使えず11着に終わった。

5歳（2003年）

8月24日、約16か月の休み明けで迎えた12戦目は、四位洋文騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下の摩周湖特別（札幌芝1500m 曇/良）に出走。12頭立ての12番人気で8番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを8番手で通過。直線では脚が残っておらず12着に終わった。

8月31日、連闘で迎えた13戦目は、3歳以上1000万下のグリーンチャンネルカップ（札幌芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は勝浦正樹騎手（6戦1勝）。11頭立ての9番人気で2番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では脚を伸ばせず10着に終わった。

9月13日、中1週で迎えた14戦目は、ハンデ戦で3歳以上1000万下のポプラ特別（札幌芝1500m 曇/稍重）に53kgの軽斤量で出走。鞍上は2戦連続で勝浦正樹騎手（7戦1勝）。12頭立ての8番人気で8番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線ではいいところがなく12着に終わった。

9月28日、中1週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた15戦目は、松田大作騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下の北斗賞（札幌ダート1700m 曇/良）に出走。ダート戦への出走は初となった。13頭立ての12番人気で11番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを12番手で通過。直線ではスパッと切れる脚を使えず11着に終わった。

6歳（2004年）

1月18日、約3か月半の休養明けで馬体重を前走から20kg戻して迎えた16戦目は、江田照男騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1000万下（中山ダート1800m 晴/良）に出走。15頭立ての11番人気で2番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを8番手で通過。直線では他馬と同じような脚色になり7着に終わった。

1月31日、中1週で迎えた17戦目は、4歳以上1000万下（東京ダート2100m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で江田照男騎手（1戦0勝）。16頭立ての15番人気で12番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを7番手で通過。直線ではピリッとした末脚を使えず7着に終わった。

2月29日、中3週で迎えた18戦目は、4歳以上1000万下（中山ダート1800m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で江田照男騎手（2戦0勝）。16頭立ての12番人気で7番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、14番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを12番手で通過。直線ではジワジワとしか伸びず10着に終わった。

5月21日、約2か月半の間隔を開けて馬体重を前走から11kg増やして迎えた19戦目は、石崎隆之騎手を鞍上に迎えて、ムーンストーン賞（大井ダート1600m 内回り晴/重）に出走。13頭立ての5番人気で5番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを9番手で通過。直線では電光石火の末脚を繰り出したが、4着に終わった。

6月11日、中2週で迎えた20戦目は、早乙女賞（大井ダート1800m 雨/不良）に出走。鞍上は2戦連続で石崎隆之騎手（1戦0勝）。11頭立ての4番人気で8番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では決め手に欠いて7着に敗れた。

6月27日、中1週で迎えた21戦目は、石崎駿騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦の万緑賞（大井ダート1800m 曇/稍重）に出走。10頭立ての7番人気で8番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを4番手で通過。直線では持ち前のタフネスでしぶとく脚を伸ばしたが、勝ったマルハチジャルダンに詰め切れず、2馬身半差の2着となった。

7月6日、連闘で迎えた22戦目は、彦星賞（大井ダート1600m 内回り曇/良）に出走。鞍上は石崎隆之騎手（2戦0勝）。9頭立ての3番人気で4番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線ではゴールまでジンワリと伸びたが、3着に終わった。

7月22日、中1週で迎えた23戦目は、ジュライ賞（大井ダート1600m 内回り曇/良）に出走。鞍上は石崎駿騎手（1戦0勝）。13頭立ての7番人気で9番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線では末脚が振るわず10着に敗れた。

10月16日、約3か月の間隔を開けて迎えた24戦目は、リゲル賞（大井ダート1600m 内回り曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で石崎駿騎手（2戦0勝）。13頭立ての12番人気で大外13番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始11番手を追走。直線では上がり1位の末脚を見せたが上位には届かず6着に終わった。

7歳（2005年）

3月9日、約5か月の休養明けで馬体重を前走から11kg増やして迎えた25戦目は、弥生特別（大井ダート1600m 内回り晴/良）に出走。鞍上は石崎隆之騎手（3戦0勝）。14頭立ての8番人気で5番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを12番手で通過。直線ではイマイチ伸び切れず6着に終わった。

3月25日、中1週で迎えた26戦目は、今野忠成騎手を鞍上に迎えて、春風特別（大井ダート1600m 内回り晴/重）に出走。14頭立ての3番人気に推されて6番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを6番手で通過。直線ではゴールまでじわりじわりと伸びたが、5着に終わった。

4月7日、中1週で迎えた27戦目は、こぐま座特別（大井ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は石崎駿騎手（3戦0勝）。14頭立ての6番人気で4番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、終始10番手を追走。直線ではゴールまでジンワリと伸びたが、5着に終わった。

5月13日、中4週で迎えた28戦目は、北区特別（大井ダート1200m 曇/良）に出走。鞍上は石崎隆之騎手（4戦0勝）。12頭立ての5番人気で1番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線ではジワリジワリと長く脚を使ってゴールまで走り切ったが、4着に終わった。

5月29日、中1週で迎えた29戦目は、ペガサス賞（大井ダート1200m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で石崎隆之騎手（5戦0勝）。14頭立ての10番人気で13番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始14番手を追走。直線では決め手が足りず12着に終わった。

6月7日、連闘で迎えた30戦目は、アンガールズドリーム賞（大井ダート1600m 内回り曇/良）に出走。鞍上は石崎駿騎手（4戦0勝）。14頭立ての10番人気で3番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、13番手を追走し、4コーナーは12番手で通過。直線では上がり3位の末脚を繰り出したが上位には食い込めず9着に終わった。

7月31日、中7週で迎えた31戦目は、真島正徳騎手を鞍上に迎えて、4歳以上C1（佐賀ダート1400m 曇/不良）に出走。7頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では、そのまま渾身の走りで粘り込んで、最後は2着のタガノウィンターに8馬身の差をつけて久方ぶりに美酒を浴びた。

8月15日、中1週で迎えた32戦目は、九千部賞（佐賀ダート1750m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で真島正徳騎手（1戦1勝）。10頭立ての2番人気に推されて大外10番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では持ち前の優れたスタミナでしぶとく走り抜いたが、抜け出したハッピードラゴンを捕まえ切れず、5馬身差の2着に敗北した。

9月4日、中2週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた33戦目は、3歳以上B2（佐賀ダート1400m 雨/重）に出走。鞍上は3戦連続で真島正徳騎手（2戦1勝）。9頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを先頭で通過。直線では、そのまま渾身の走りで粘り込んで、最後は2着のミスジャスミンに3馬身の差をつけて勝利を手中に収めた。

9月25日、中2週で馬体重を前走から5kg戻して迎えた34戦目は、3歳以上B2（佐賀ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で真島正徳騎手（3戦2勝）。9頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを先頭で通過。直線では、そのまま渾身の走りで粘り込んで、最後は2着のハッピードラゴンに4馬身の差をつけて5勝目をマークした。

10月2日、連闘で迎えた35戦目は、3歳以上B2（佐賀ダート1400m 雨/良）に出走。鞍上は5戦連続で真島正徳騎手（4戦3勝）。10頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。でレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線に入ると、前で粘るベストフジを上がり0位の末脚で半馬身差し切って優勝

11月5日、中4週で迎えた36戦目は、3歳以上B1 B2（佐賀ダート1400m 曇/良）に出走。鞍上は6戦連続で真島正徳騎手（5戦4勝）。12頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。でレースが進む中、7番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを3番手で通過。直線では一完歩ずつ前との差を詰めて先頭をうかがい、最後は2着のシャンハイハニーを半馬身振り切って破竹の4連勝を決めた。

12月18日、中5週で迎えた37戦目は、師走特別（佐賀ダート1750m 晴/不良）に出走。鞍上は7戦連続で真島正徳騎手（6戦5勝）。11頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。でレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線ではゴールまでジンワリと伸びたが、4着に終わった。

8歳（2006年）

1月2日、中1週で迎えた38戦目は、新春特別（佐賀ダート1750m 晴/良）に出走。鞍上は8戦連続で真島正徳騎手（7戦5勝）。11頭立ての4番人気で10番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始6番手を追走。直線では上がり0位の伸び脚を披露したが上位争いには加われず5着に敗れた。

1月22日、中2週で迎えた39戦目は、吉田隆二騎手を鞍上に迎えて、M&Kジョッキーズカップ第2戦（佐賀ダート1800m 晴/稍重）に出走。12頭立ての4番人気で6番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始5番手を追走。直線では末脚がパッとせず7着に敗れた。

2月11日、中2週で迎えた40戦目は、立春特別（佐賀ダート1750m 曇/稍重）に出走。鞍上は真島正徳騎手（8戦5勝）。11頭立ての7番人気で3番ゲートからスタート。でレースが進む中、11番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを8番手で通過。直線では上がり0位の末脚を繰り出したが上位争いには参加できず7着に終わった。