スカンジナビア（2019年生、母エメラルドコースト）

スカンジナビア（2019年5月18日）は、日本の競走馬。牝馬。馬名の意味は「スカンジナビア半島より」。毛色は栗毛。種牡馬のカレンブラックヒル（当時10歳）と交配したエメラルドコーストが12歳のときに産んだ6番仔が本馬である。産地は北海道浦河郡荻伏村、生産者は藤春修二。主な勝ち鞍は2022年の3歳未勝利(牝)。

経歴

デビュー前

1歳のとき、藤春修二から「北海道サマーセールサラブレッド1歳」に上場され、市川義美ホールディングスによって462万円で落札された。

四位洋文厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2021年）

10月30日、デビュー戦は秋山真一郎騎手を鞍上に据えて、牝馬限定の2歳新馬（阪神ダート1400m 晴/良）に出走。馬体重は446kg。15頭立ての11番人気で2番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、終始14番手を追走。直線では上がり3位タイの伸び脚を披露したが上位争いには絡めず11着に終わった。

3歳（2022年）

4月17日、約5か月半の休養明けで迎えた2戦目は、富田暁騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳未勝利（阪神ダート1800m 晴/良）に出走。16頭立ての11番人気で3番ゲートからスタート。先手を奪う恰好となり、平均ペースで集団を先導。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では持ち前のタフさで最後まで敢闘したが、ラピドゥスに交わされて2馬身差の2着となった。

5月1日、中1週で迎えた3戦目は、牝馬限定の3歳未勝利（阪神ダート1800m 小雨/不良）に出走。鞍上は2戦連続で富田暁騎手（1戦0勝）。12頭立ての2番人気に推されて11番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線ではものすごい伸び脚で急追したが、抜け出したエグモントを捕まえ切れず、半馬身差の2着に敗北した。

6月19日、中6週で迎えた4戦目は、角田大和騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳未勝利（函館ダート1700m 曇/良）に出走。13頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。敢然と端をきり、ミドルペースで一団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のクオーレドーロに6馬身の差をつけて初勝利を挙げた。

7月3日、中1週で迎えた5戦目は、牝馬限定の3歳以上1勝クラス（函館ダート1700m 晴/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で角田大和騎手（1戦1勝）。14頭立ての1番人気に推されて10番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを3番手で通過。直線では伸びが甘くなり、4着に終わった。

7月17日、中1週で迎えた6戦目は、牝馬限定の3歳以上1勝クラス（函館ダート1700m 雨/重）に出走。鞍上は3戦連続で角田大和騎手（2戦1勝）。13頭立ての3番人気に推されて7番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では終いの伸びを欠き、4着に終わった。

7月30日、中1週で迎えた7戦目は、3歳以上1勝クラス（札幌ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で角田大和騎手（3戦1勝）。14頭立ての6番人気で2番ゲートからスタート。先手を取る恰好となり、極端なスローペースで集団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では天資の負けん気を発揮してゴールまで力戦し、3着に入った。

4歳（2023年）

1月14日、約5か月半の休み明けで馬体重を前走から14kg増やして迎えた8戦目は、牝馬限定の4歳以上1勝クラス（小倉ダート1700m 曇/不良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は富田暁騎手（2戦0勝）。11頭立ての3番人気で4番ゲートからスタート。先頭に立ち、ミドルペースでレースを引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では持ち前のタフネスでしぶとく走り抜いたが、クインズジュピタにハナ差交わされて2着に惜敗した。

1月29日、中1週で迎えた9戦目は、牝馬限定の4歳以上1勝クラス（小倉ダート1700m 曇/重）に出走。鞍上は2戦連続で富田暁騎手（3戦0勝）。13頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。果敢に端を奪い、若干遅いペースで一団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では末脚を持続できず、3着に終わった。

6月25日、約5か月の休養明けで馬体重を前走から14kg増やして迎えた10戦目は、岩田望来騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳以上1勝クラス（阪神ダート1800m 曇/良）に出走。10頭立ての3番人気で9番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では持ち前のスタミナでしぶとく走り抜いたが、勝ったノボリクレバーにねじ伏せられて4馬身差の2着となった。

8月5日、中5週で迎えた11戦目は、北村友一騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳以上1勝クラス（札幌ダート1700m 曇/不良）に出走。13頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では自慢の末脚を爆発させて先頭をうかがい、最後は2着のベルシャンソンをアタマ差振り切って2勝目を手に入れた。

9月3日、中3週で迎えた12戦目は、3歳以上2勝クラス（札幌ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で北村友一騎手（1戦1勝）。14頭立ての8番人気で9番ゲートからスタート。ハナに立つ恰好となり、ゆったりとしたペースで馬群を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は垂れてしまい9着に終わった。

5歳（2024年）

1月13日、約4か月半の休養明けで迎えた13戦目は、幸英明騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の4歳以上2勝クラスの響灘特別（小倉ダート1700m 晴/良）に出走。16頭立ての8番人気で13番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。最後は脚色が鈍り12着に敗れた。

1月27日、中1週で迎えた14戦目は、牝馬限定の4歳以上2勝クラスの平尾台特別（小倉ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は角田大和騎手（4戦1勝）。16頭立ての13番人気で4番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。最後は脚勢が悪くなり10着に終わった。

2月18日、中2週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた15戦目は、酒井学騎手を鞍上に迎えて、4歳以上2勝クラスの天ケ瀬特別（京都ダート1800m 曇/良）に出走。13頭立ての10番人気で6番ゲートからスタート。果敢にハナを切り、緩いペースで集団を引っ張る。しかし、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを3番手で通過。最後は脚色が悪くなり12着に終わった。

3月16日、中3週で迎えた16戦目は、牝馬限定の4歳以上2勝クラス（阪神ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で酒井学騎手（1戦0勝）。15頭立ての8番人気で14番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では天稟の負けん気を発揮してゴールまで力走し、3着に入った。

3月30日、中1週で迎えた17戦目は、4歳以上2勝クラス（阪神ダート1800m 晴/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で酒井学騎手（2戦0勝）。15頭立ての6番人気で14番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では見事な伸び脚で驀進したが、伸びてきたハギノロックオン決め手に屈して半馬身差の2着となった。

4月20日、中2週で迎えた18戦目は、牝馬限定の4歳以上2勝クラス（京都ダート1800m 曇/良）に出走。鞍上は4戦連続で酒井学騎手（3戦0勝）。11頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は脚勢が衰えて8着に敗れた。

10月20日、約6か月の休養明けで迎えた19戦目は、牝馬限定の3歳以上2勝クラスの3歳以上2勝クラス（京都ダート1800m 晴/稍重）に出走。鞍上は北村友一騎手（2戦1勝）。16頭立ての11番人気で大外16番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを16番手で通過。直線ではイマイチ伸び切れず16着に終わった。