モルトグランデ（2004年生、母New Dice）

モルトグランデ（2004年2月17日）は、アメリカ合衆国で生まれ、日本で調教された競走馬。牡馬。馬名の意味は「とても大きい、偉大な（伊）」。毛色は鹿毛。種牡馬のWar Chant（当時7歳）と交配したNew Diceが6歳のときに産んだ仔が本馬である。戦績は、中央平地38戦6勝2着5回。2010年の京阪杯(G3)で3着に入った他、2009年、2011年とシルクロードステークス(ハンデG3)で2回3着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

久保田貴士厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（2006年）

11月18日、デビュー戦は蛯名正義騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（東京ダート1400m 晴/良）に出走。馬体重は470kg。16頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線ではゴールまでじわりじわりと伸びたが、3着に終わった。

12月16日、中3週で迎えた2戦目は、2歳未勝利（中山芝1200m 外回り晴/良）に出走。芝レースへの出走は初となった。鞍上は2戦連続で蛯名正義騎手（1戦0勝）。16頭立ての2番人気に推されて12番ゲートからスタート。厳しいペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では圧倒的な末脚を弾けさせて先頭を奪い、最後は2着のワンダーフルーツに2馬身半の差をつけて未勝利戦を制した。

3歳（2007年）

3月3日、約2か月半の間隔を開けて馬体重を前走から14kg増やして迎えた3戦目は、3歳500万下の黄梅賞（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で蛯名正義騎手（2戦1勝）。16頭立ての2番人気に推されて8番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では今ひとつ伸びが無く6着に敗れた。

3月25日、中2週で迎えた4戦目は、3歳500万下（中山芝1200m 外回り小雨/重）に出走。鞍上は4戦連続で蛯名正義騎手（3戦1勝）。13頭立ての1番人気に推されて10番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線で前を交わして先頭に立つと、しっかりと終いの脚を伸ばして、最後は2着のエイワンキセキに2馬身半の差をつけて2勝目をマークした。

4月22日、中3週で迎えた5戦目は、福永祐一騎手を鞍上に迎えて、3歳オープンの橘ステークス（京都芝1200m 小雨/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。10頭立ての4番人気で5番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では力強い脚捌きでゴールまで頑張ったが、3着に終わった。

6月3日、中5週で迎えた6戦目は、上村洋行騎手を鞍上に迎えて、3歳1000万下のあじさいステークス（中京芝1200m 晴/良）に出走。13頭立ての3番人気に推されて5番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線ではぐいぐいと末脚を伸ばして先頭に立ち、最後は2着のキングスベリーを3/4馬身振り切って勝利を手中に収めた。

7月15日、中5週で迎えた7戦目は、G3のアイビスサマーダッシュ（新潟芝1000m 晴/重）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は蛯名正義騎手（4戦2勝）。18頭立ての7番人気で1番ゲートからスタート。7着に敗れた。

11月4日、約3か月半の休み明けで迎えた8戦目は、川田将雅騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1600万下の京洛ステークス（京都芝1200m 晴/良）に出走。18頭立ての1番人気に推されて11番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始12番手を追走。直線では切れ味抜群の末脚を発揮したが、4着に終わった。

11月18日、中1週で迎えた9戦目は、ハンデ戦で3歳以上1600万下の奥多摩ステークス（東京芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は蛯名正義騎手（5戦2勝）。18頭立ての1番人気に推されて10番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線ではものすごい伸び脚で驀進したが、伸びてきたダンスフォーウィン決め手に屈してクビ差の2着に甘んじた。

12月9日、中2週で迎えた10戦目は、M.デムーロ騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で3歳以上1600万下の六甲アイランドステークス（阪神芝1400m 晴/良）に出走。18頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを7番手で通過。直線では天稟のガッツでゴールまで力走したが、6着に終わった。

4歳（2008年）

3月30日、約3か月半の休養明けで迎えた11戦目は、田辺裕信騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で4歳以上1600万下の心斎橋ステークス（阪神芝1400m 小雨/良）に出走。18頭立ての3番人気に推されて12番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では力感溢れる脚捌きでゴールまで頑張ったが、3着に終わった。

4月20日、中2週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた12戦目は、四位洋文騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1600万下の淀屋橋ステークス（阪神芝1200m 晴/良）に出走。16頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。タフなペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを4番手で通過。直線では持ち前の勝負根性でしぶとく走り抜いたが、伸びてきたアーバンストリート決め手に屈して3/4馬身差の2着に敗北した。

5月24日、中4週で馬体重を前走から12kg戻して迎えた13戦目は、ハンデ戦で4歳以上1600万下のフリーウェイステークス（東京芝1400m 曇/良）に出走。鞍上は蛯名正義騎手（6戦2勝）。18頭立ての1番人気に推されて16番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線ではじわじわと長く脚を使ってゴールまで頑張ったが、4着に終わった。

7月20日、中7週で迎えた14戦目は、ハンデ戦で3歳以上1000万下の火打山特別（新潟芝1400m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で蛯名正義騎手（7戦2勝）。18頭立ての1番人気に推されて13番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では一歩一歩確実に差を詰めて先頭をうかがい、最後は2着のボムシェルを半馬身振り切って1着ゴールを果たした。

9月20日、中8週で馬体重を前走から14kg減らして迎えた15戦目は、3歳以上1600万下のセプテンバーステークス（中山芝1200m 外回り晴/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で蛯名正義騎手（8戦3勝）。16頭立ての1番人気に推されて14番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では天性の負けん気を発揮してゴールまで力闘したが、3着に終わった。

10月19日、中3週で馬体重を前走から8kg戻して迎えた16戦目は、藤田伸二騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1600万下の白秋ステークス（東京芝1400m 曇/良）に出走。18頭立ての1番人気に推されて13番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを9番手で通過。直線では上々の伸びを見せたが、抜け出したゲイルスパーキーを差し切れず、1馬身3/4差の2着に敗北した。

11月23日、中4週で迎えた17戦目は、吉田隼人騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で3歳以上1600万下の奥多摩ステークス（東京芝1400m 晴/良）に出走。18頭立ての3番人気に推されて4番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを4番手で通過。直線では力感溢れるフットワークでゴールまで頑張ったが、3着に終わった。

12月6日、中1週で迎えた18戦目は、3歳以上1600万下の市川ステークス（中山芝1200m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で吉田隼人騎手（1戦0勝）。16頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを3番手で通過。直線で前を交わして先頭に立つと、そのまま渾身の粘りで持ち堪えて、最後は2着のレッドビームシチーに1馬身1/4の差をつけて5勝目をつかんだ。

5歳（2009年）

2月8日、中8週で迎えた19戦目は、ハンデG3のシルクロードステークス（京都芝1200m 晴/良）に54kgの軽斤量で出走。鞍上は藤田伸二騎手（1戦0勝）。16頭立ての4番人気に推されて9番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線ではジワジワと長く脚を使ってゴールまで走り切ったが、3着に終わった。

3月7日、中3週で迎えた20戦目は、G3のオーシャンステークス（中山芝1200m 外回り晴/稍重）に出走。鞍上は蛯名正義騎手（9戦3勝）。16頭立ての4番人気に推されて大外16番ゲートからスタート。息の入らないペースでレースが進む中、馬場の外目を回って終始7番手を追走。直線では鋭い末脚を繰り出せず6着に敗れた。

5月23日、約2か月半の間隔を開けて迎えた21戦目は、テレビ愛知オープン（中京芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は藤田伸二騎手（2戦0勝）。18頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線ではもうひとつ伸びを欠き、5着に終わった。

6月14日、中2週で迎えた22戦目は、ハンデG3のCBC賞（中京芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は上村洋行騎手（1戦1勝）。17頭立ての6番人気で7番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線ではいい脚を見せられず7着に敗れた。

7月5日、中2週で迎えた23戦目は、横山典弘騎手を鞍上に迎えて、G3の函館スプリントステークス（札幌芝1200m 曇/良）に出走。16頭立ての6番人気で大外16番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線ではいいところがなく9着に敗れた。

8月2日、中3週で迎えた24戦目は、三浦皇成騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦でオープンのUHB杯（札幌芝1200m 曇/良）に出走。16頭立ての8番人気で13番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線ではじわじわと長く脚を使ってゴールまで頑張り、3着に入った。

8月30日、中3週で迎えた25戦目は、G3のキーンランドカップ（札幌芝1200m 曇/良）に出走。鞍上は田辺裕信騎手（1戦0勝）。16頭立ての12番人気で7番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線ではしぶとく脚を伸ばしたが、勝ったビービーガルダンに詰め切れず、1馬身3/4差の2位に入線したが、その後8着に降着となった。

10月25日、中7週で迎えた26戦目は、福島民友カップ（福島芝1200m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で田辺裕信騎手（2戦0勝）。16頭立ての4番人気に推されて14番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線では印象的な伸び脚を見せたが、勝ったジェイケイセラヴィにねじ伏せられてクビ差の2着に惜敗した。

6歳（2010年）

6月20日、約8か月の休養明けで迎えた27戦目は、ハンデ戦でオープンのバーデンバーデンカップ（福島芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は蛯名正義騎手（10戦3勝）。16頭立ての3番人気に推されて2番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では天性の闘志でゴールまで力闘したが、3着に終わった。

8月1日、中5週で迎えた28戦目は、ハンデ戦でオープンのUHB杯（函館芝1200m 曇/良）に出走。鞍上は吉田隼人騎手（2戦1勝）。12頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを5番手で通過。直線ではしぶとく脚を使って伸び続けたが、勝ったウエスタンビーナスを半馬身捉え切れず2着に敗北した。

8月29日、中3週で迎えた29戦目は、岩田康誠騎手を鞍上に迎えて、G3のキーンランドカップ（札幌芝1200m 晴/良）に出走。16頭立ての4番人気に推されて6番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを8番手で通過。直線では長くいい末脚でゴールまで走り切ったが、5着に終わった。

10月24日、中7週で迎えた30戦目は、福島民友カップ（福島芝1200m 曇/良）に出走。鞍上は田辺裕信騎手（3戦0勝）。12頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では猛烈な末脚を炸裂させて先頭に立ち、最後は2着のスカイノダンに1馬身3/4の差をつけて久しぶりに白星を挙げた。

11月27日、中4週で迎えた31戦目は、G3の京阪杯（京都芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で田辺裕信騎手（4戦1勝）。18頭立ての5番人気で10番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを8番手で通過。直線では長くいい脚を使ってゴールまで走り切り、3着に入った。

7歳（2011年）

1月29日、中8週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた32戦目は、ハンデG3のシルクロードステークス（京都芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で田辺裕信騎手（5戦1勝）。16頭立ての4番人気に推されて7番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では力感溢れる脚運びでゴールまで頑張ったが、3着に終わった。

10月8日、約8か月半の休み明けで馬体重を前走から14kg絞って迎えた33戦目は、N.ピンナ騎手を鞍上に迎えて、オパールステークス（京都芝1200m 晴/良）に出走。16頭立ての7番人気で7番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では最後まで息が続かず15着に敗れた。

8歳（2012年）

10月20日、約12か月半の休養明けで馬体重を前走から14kg戻して迎えた34戦目は、木幡初広騎手を鞍上に迎えて、G3の富士ステークス（東京芝1600m 晴/良）に出走。18頭立ての17番人気で12番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、終始15番手を追走。直線ではいい脚を見せられず17着に終わった。

11月3日、中1週で迎えた35戦目は、和田竜二騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦でオープンの京洛ステークス（京都芝1200m 晴/良）に出走。16頭立ての13番人気で14番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では末脚がパッとせず12着に終わった。

12月9日、中4週で迎えた36戦目は、丸田恭介騎手を鞍上に迎えて、尾張ステークス（中京芝1200m 晴/良）に出走。12頭立ての10番人気で5番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では伸びを欠き9着に終わった。

12月22日、中1週で迎えた37戦目は、ラピスラズリステークス（中山芝1200m 外回り曇/稍重）に出走。鞍上は田辺裕信騎手（6戦1勝）。14頭立ての14番人気で8番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線では伸びが劣勢になり10着に終わった。

9歳（2013年）

4月7日、約3か月半の休み明けで迎えた38戦目は、春雷ステークス（中山芝1200m 外回り晴/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で田辺裕信騎手（7戦1勝）。16頭立ての16番人気で9番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、馬場の外目を回って6番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを10番手で通過。直線では伸びが劣勢になり14着に終わった。