ダノンプレミアム（2015年生、母インディアナギャル）

ダノンプレミアム（2015年4月3日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「冠名+高品質。格別な働きを期待して」。2017年にJRA賞最優秀2歳牡馬を受賞した。毛色は青鹿毛。種牡馬のディープインパクト（当時13歳）と交配したインディアナギャルが11歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道三石郡三石町、生産者はケイアイファーム。2017年の朝日杯フューチュリティステークス(G1)に勝利した他、2019年の天皇賞（秋）(G1)で2着に入るなど、G1級競走1勝を含む重賞3勝を挙げた。

経歴

デビュー前

中内田充正厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2017年）

6月25日、デビュー戦は川田将雅騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（阪神芝1800m 外回り小雨/稍重）に出走。馬体重は476kg。10頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では途轍もない末脚を弾けさせて難なく抜け出し、最後は2着のスプリングスマイルに4馬身の差をつけて初勝利を挙げた。

10月7日、約3か月半の休養明けで迎えた2戦目は、2歳G3のサウジアラビアロイヤルカップ（東京芝1600m 曇/稍重）に出走。重賞競走への出走及び長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は2戦連続で川田将雅騎手（1戦1勝）。18頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線で前を交わして先頭に立つと、グングンと末脚を伸ばして、最後は2着のステルヴィオに1馬身3/4の差をつけて重賞初挑戦初制覇を果たした。

12月17日、中9週で迎えた3戦目は、2歳G1の朝日杯フューチュリティステークス（阪神芝1600m 外回り晴/良）に出走。G1級競走への出走は初となった。鞍上は3戦連続で川田将雅騎手（2戦2勝）。16頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では猛烈な末脚を炸裂させてすんなりと抜け出し、最後は2着のステルヴィオに3馬身半の差をつけて2歳マイル王の称号を勝ち取った。

3歳（2018年）

3月4日、約2か月半の間隔を開けて迎えた4戦目は、3歳G2の弥生賞（中山芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で川田将雅騎手（3戦3勝）。10頭立ての1番人気に推されて9番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線で前を交わして先頭に立つと、勢いよく末脚を伸ばして、最後は2着のワグネリアンに1馬身半の差をつけて無傷の4連勝で3つ目の重賞タイトルを手にした。

5月27日、約3か月の間隔を開けて迎えた5戦目は、3歳G1の日本ダービー（東京優駿）（東京芝2400m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で川田将雅騎手（4戦4勝）。18頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では詰めが甘くなり、6着に終わった。

4歳（2019年）

3月10日、約9か月半の休み明けで迎えた6戦目は、G2の金鯱賞（中京芝2000m 雨/稍重）に出走。鞍上は6戦連続で川田将雅騎手（5戦4勝）。13頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では異次元の末脚を弾けさせて先頭を奪い、最後は2着のリスグラシューに1馬身1/4の差をつけて4つ目の重賞タイトルをつかんだ。

4月21日、中5週で迎えた7戦目は、G2のマイラーズカップ（京都芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は7戦連続で川田将雅騎手（6戦5勝）。10頭立ての圧倒的1番人気に推されて6番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線に入ると、前で粘るグァンチャーレを交わし去り、最後は1馬身1/4の差をつけて5つ目の重賞タイトルを掴み取った。

6月2日、中5週で迎えた8戦目は、G1の安田記念（東京芝1600m 曇/良）に出走。鞍上は8戦連続で川田将雅騎手（7戦6勝）。16頭立ての2番人気に推されて15番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、終始9番手を追走。最後は勢いを失って16着に敗れた。

10月27日、約5か月の休養明けで迎えた9戦目は、G1の天皇賞（秋）（東京芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は9戦連続で川田将雅騎手（8戦6勝）。16頭立ての3番人気に推されて9番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを3番手で通過。直線では持ち前の豊富なスタミナでしぶとく走り抜いたが、勝ったアーモンドアイにねじ伏せられて3馬身差の2着に敗北した。

11月17日、中2週で迎えた10戦目は、G1のマイルチャンピオンシップ（京都芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は10戦連続で川田将雅騎手（9戦6勝）。17頭立ての1番人気に推されて14番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では持ち前のタフネスで最後まで脚を伸ばしたが、勝ったインディチャンプにねじ伏せられて1馬身半差の2着に敗北した。

5歳（2020年）

4月11日、J.マクドナルド騎手を鞍上に迎えて、G1のクイーンエリザベスステークス（オーストラリア・ロイヤルランドウィック芝2000m）に出走。12頭立ての3番人気に推されて3番ゲートからスタート。3着に終わった。

6月7日、中7週で迎えた12戦目は、D.レーン騎手を鞍上に迎えて、G1の安田記念（東京芝1600m 晴/稍重）に出走。14頭立ての4番人気で1番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始3番手を追走。最後はタレてしまい13着に敗れた。

11月1日、約5か月の休み明けで馬体重を前走から10kg減らして迎えた13戦目は、G1の天皇賞（秋）（東京芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は川田将雅騎手（10戦6勝）。12頭立ての6番人気で11番ゲートからスタート。先頭に立ち、後続を2馬身以上離して、落ち着いたペースでレースを引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では脚勢がやや鈍り、4着に終わった。

12月13日、W.ビュイック騎手を鞍上に迎えて、G1の香港カップ（香港・シャティン芝2000m）に出走。8頭立ての4番人気で6番ゲートからスタート。4着に敗れた。

6歳（2021年）

6月6日、約6か月の休み明けで迎えた15戦目は、池添謙一騎手を鞍上に迎えて、G1の安田記念（東京芝1600m 曇/良）に出走。14頭立ての6番人気で6番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では切れる脚を使えず7着に敗れた。

2021年7月1日付で中央競馬の競走馬登録を抹消した。