イリュージョン（2020年生、母アートオブビーン）

イリュージョン（2020年3月9日）は、日本の競走馬。牝馬。馬名の意味は「幻想」。毛色は鹿毛。種牡馬のTalismanic（当時7歳）と交配したアートオブビーンが14歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道静内郡静内町、生産者は岡田牧場。戦績は、中央平地11戦0勝2着4回、地方10戦3勝2着2回。主な勝ち鞍は2023年のヒイラギ特別(一般C12 C21)。

経歴

デビュー前

西田雄一郎厩舎（美浦）へ入厩。

3歳（2023年）

1月14日、デビュー戦は横山和生騎手を鞍上に据えて、牝馬限定の3歳新馬（中山ダート1800m 小雨/良）に出走。馬体重は462kg。16頭立ての9番人気で1番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを8番手で通過。直線では矢のような伸び脚で追い上げたが、抜け出したエントラップメントにアタマ差届かず2着となった。

2月5日、中2週で迎えた2戦目は、3歳未勝利（東京ダート2100m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で横山和生騎手（1戦0勝）。16頭立ての1番人気に推されて14番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを4番手で通過。直線ではジワリジワリと長く脚を使ってゴールまで力走したが、4着に終わった。

4月1日、中7週で迎えた3戦目は、牝馬限定の3歳未勝利（中山ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で横山和生騎手（2戦0勝）。14頭立ての3番人気に推されて13番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを2番手で通過。直線では詰めが甘くなり、4着に終わった。

4月16日、中1週で迎えた4戦目は、牝馬限定の3歳未勝利（中山ダート1800m 曇/不良）に出走。鞍上は4戦連続で横山和生騎手（3戦0勝）。15頭立ての4番人気で3番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では切れ味鋭い末脚を発揮し、3着に入った。

6月18日、中8週で迎えた5戦目は、牝馬限定の3歳未勝利（函館ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で横山和生騎手（4戦0勝）。14頭立ての1番人気に推されて10番ゲートからスタート。先手を取る形となり、超スローペースで馬群を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では矢のような伸びを見せたが、デルマオシダシにクビ差交わされて2着に甘んじた。

7月2日、中1週で迎えた6戦目は、牝馬限定の3歳未勝利（函館ダート1700m 曇/稍重）に出走。鞍上は6戦連続で横山和生騎手（5戦0勝）。12頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。先陣を切る形となり、若干遅いペースでレースを進める。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では末脚が続かず、4着に終わった。

7月15日、中1週で迎えた7戦目は、牝馬限定の3歳未勝利（函館ダート1700m 雨/不良）に出走。鞍上は7戦連続で横山和生騎手（6戦0勝）。13頭立ての4番人気で1番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では矢のような伸び脚で追い上げたが、抜け出したパラディにクビ差届かず2着に惜敗した。

8月5日、中2週で迎えた8戦目は、3歳未勝利（札幌ダート1700m 曇/不良）に出走。鞍上は8戦連続で横山和生騎手（7戦0勝）。14頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを5番手で通過。直線では弾けるような伸び脚で追い上げたが、勝ったポワンキュルミナンに詰め切れず、3馬身半差の2着に敗北した。

8月27日、中2週で迎えた9戦目は、横山典弘騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳未勝利（札幌ダート1700m 曇/良）に出走。14頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを5番手で通過。直線では伸びが劣勢になり7着に敗れた。

10月4日、中4週で迎えた10戦目は、岩橋勇二騎手を鞍上に迎えて、翔けろ!浦河産馬特別（門別ダート1600m 内回り晴/良）に出走。12頭立ての2番人気に推されて10番ゲートからスタート。でレースが進む中、6番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを2番手で通過。直線では詰めが甘くなり、3着に終わった。

10月17日、中1週で迎えた11戦目は、ツワブキ特別（門別ダート1800m 晴/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で岩橋勇二騎手（1戦0勝）。12頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線に入ると、粘り切れず5着に沈んだ。

11月2日、中1週で迎えた12戦目は、ヒイラギ特別（門別ダート1200m 晴/重）に出走。鞍上は3戦連続で岩橋勇二騎手（2戦0勝）。10頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて悠々と抜け出し、最後は2着のブレーヴジャーニーに5馬身の差をつけて待望の初白星を挙げた。

12月19日、中6週で迎えた13戦目は、廣瀬航騎手を鞍上に迎えて、さざんか賞（園田ダート1230m 曇/稍重）に出走。12頭立ての1番人気に推されて10番ゲートからスタート。でレースが進む中、8番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを2番手で通過。直線では脚色がやや衰え、3着に終わった。

4歳（2024年）

1月10日、中2週で迎えた14戦目は、下原理騎手を鞍上に迎えて、なにわの畜産ひろば特別（園田ダート1400m 曇/良）に出走。9頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始2番手を追走。直線では持ち前の優れたスタミナでしぶとく走り抜いたが、勝ったエンドレスロードをクビ差捉え切れず2着に甘んじた。

1月31日、中2週で迎えた15戦目は、ひょうごの穂々笑実特別（姫路ダート1400m 雨/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で下原理騎手（1戦0勝）。10頭立ての圧倒的1番人気に推されて7番ゲートからスタート。でレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを3番手で通過。直線では長く末脚を持続させて先頭をうかがい、最後は2着のギユウをアタマ差振り切って断トツ人気に応えた。

2月29日、中3週で迎えた16戦目は、4歳以上B2（姫路ダート1400m 小雨/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で下原理騎手（2戦1勝）。12頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。でレースが進む中、5番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを3番手で通過。直線ではジワジワと長く脚を使ってゴールまで力走したが、3着に終わった。

3月22日、中2週で迎えた17戦目は、4歳以上B2一（園田ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で下原理騎手（3戦1勝）。12頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始4番手を追走。直線では天授の勝負根性でゴールまで頑張ったが、4着に終わった。

5月1日、中5週で迎えた18戦目は、アマリリス特別（門別ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は岩橋勇二騎手（3戦1勝）。11頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始2番手を追走。直線では迫力のある伸び脚で追い上げたが、勝ったクラシカルスカラーを半馬身捉え切れず2着に敗北した。

5月15日、中1週で迎えた19戦目は、ニリンソウ特別（門別ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で岩橋勇二騎手（4戦1勝）。12頭立ての圧倒的1番人気に推されて11番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では強烈な末脚を爆発させて、最後は2着のランペイジシチーに1馬身の差をつけて断トツの支持に応えた。

8月11日、約3か月の間隔を開けて迎えた20戦目は、三浦皇成騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1勝クラス（新潟ダート1200m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。15頭立ての9番人気で13番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、馬場の外目を回って5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では全く伸びず7着に終わった。

9月7日、中3週で迎えた21戦目は、牝馬限定の3歳以上1勝クラス（中山ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で三浦皇成騎手（1戦0勝）。16頭立ての9番人気で8番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、馬場の外目を回って終始4番手を追走。直線では末脚がパッとせず9着に終わった。

2023年8月30日付で中央競馬の競走馬登録を抹消した。