オーシャンフリート（2008年生、母ウインクパール）

オーシャンフリート（2008年3月19日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。馬名の意味は「大洋の艦隊」。毛色は栗毛。種牡馬のアフリート（当時24歳）と交配したウインクパールが13歳のときに産んだ7番仔が本馬である。産地は北海道新冠郡新冠町、生産者は（有）村田牧場。戦績は、中央平地16戦5勝2着3回、地方1戦0勝。主な勝ち鞍は2013年の河原町ステークス(1600万下ハンデ)。

経歴

デビュー前

ローレルクラブにて総額1,300万円（6.5万×200口）で一口馬主が募集された。

昆貢厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2010年）

10月10日、デビュー戦は藤田伸二騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（京都芝1400m 晴/重）に出走。馬体重は480kg。14頭立ての4番人気で6番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では終いが甘くなり、5着に終わった。

10月24日、中1週で迎えた2戦目は、牝馬限定の2歳未勝利（京都ダート1400m 曇/良）に出走。ダート戦への出走は初となった。鞍上は2戦連続で藤田伸二騎手（1戦0勝）。12頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のメーンテーブルに5馬身の差をつけて未勝利戦を制した。

11月7日、中1週で迎えた3戦目は、柴原央明騎手を鞍上に迎えて、2歳500万下（東京ダート1300m 曇/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。15頭立ての6番人気で13番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを8番手で通過。直線では脚を伸ばせず10着に敗れた。

11月21日、中1週で迎えた4戦目は、2歳500万下のもちの木賞（京都ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で柴原央明騎手（1戦0勝）。12頭立ての9番人気で7番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線ではいい脚を見せられず5着に終わった。

12月25日、中4週で迎えた5戦目は、2歳500万下の樅の木賞（小倉ダート1700m 曇/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で柴原央明騎手（2戦0勝）。15頭立ての4番人気で14番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、徐々に進出して、馬場の大外を通りながら4コーナーを3番手で通過。直線ではパワフルな末脚を披露し、3着に入った。

3歳（2011年）

1月23日、中3週で迎えた6戦目は、牝馬限定の3歳500万下（京都ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は藤田伸二騎手（2戦1勝）。13頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。敢然とハナを奪い、平均的なペースで一団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では一完歩ずつ着実に終いの脚を伸ばして、最後は2着のカラフルデイズに2馬身の差をつけて勝利を手に入れた。

3月21日、中7週で迎えた7戦目は、牝馬限定3歳G2のフィリーズレビュー（阪神芝1400m 曇/稍重）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は柴原央明騎手（3戦0勝）。16頭立ての16番人気で13番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、終始14番手を追走。直線では今一つ末脚が切れず13着に終わった。

4歳（2012年）

2月11日、約11か月の休養明けで迎えた8戦目は、牝馬限定の4歳以上1000万下（京都ダート1400m 曇/良）に出走。鞍上は藤田伸二騎手（3戦2勝）。16頭立ての3番人気に推されて1番ゲートからスタート。端に立つ恰好となり、平均的なペースで集団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では、そのまま渾身の走りで粘り込んで、最後は2着のアートオブビーンに3馬身の差をつけて休養明けの一戦をモノにした。

4月29日、約2か月半の間隔を開けて迎えた9戦目は、ハンデ戦で4歳以上1600万下の高瀬川ステークス（京都ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で藤田伸二騎手（4戦3勝）。15頭立ての4番人気で14番ゲートからスタート。ハナを奪う形となり、やや緩いペースで馬群を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では力強いフットワークでゴールまで頑張り、3着に入った。

6月17日、中6週で馬体重を前走から12kg増やして迎えた10戦目は、3歳以上1000万下の津軽海峡特別（函館ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で藤田伸二騎手（5戦3勝）。13頭立ての3番人気に推されて11番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では矢のような伸びを見せたが、グラッツィアにクビ差交わされて2着に惜敗した。

7月15日、中3週で迎えた11戦目は、3歳以上1000万下の渡島特別（函館ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で藤田伸二騎手（6戦3勝）。13頭立ての圧倒的1番人気に推されて5番ゲートからスタート。端を奪い、少々速いペースで一団を引っ張る。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では逸出した伸び脚で驀進したが、スターバリオンに交わされて3馬身差の2着に敗北した。

9月2日、中6週で迎えた12戦目は、3歳以上1000万下の釧路湿原特別（札幌ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で藤田伸二騎手（7戦3勝）。13頭立ての圧倒的1番人気に推されて4番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では持ち味のガッツで最後まで奮闘したが、ツクバコガネオーに交わされて1馬身差の2着に敗北した。

5歳（2013年）

1月19日、約4か月半の休養明けで迎えた13戦目は、牝馬限定の4歳以上1000万下（京都ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は6戦連続で藤田伸二騎手（8戦3勝）。16頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では一完歩ずつ確実に前との差を詰めて先頭に立ち、最後は2着のマイユクールを半馬身振り切って単勝一倍台の支持に応えた。

1月27日、連闘で迎えた14戦目は、上村洋行騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1600万下の三河ステークス（中京ダート1400m 晴/良）に出走。13頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。主導権を握る恰好となり、ユッタリとしたペースで集団を先導。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではあとひと押しが足りず、3着に終わった。

2月17日、中2週で迎えた15戦目は、ハンデ戦で4歳以上1600万下の河原町ステークス（京都ダート1400m 晴/重）に出走。鞍上は藤田伸二騎手（9戦4勝）。13頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。主導権を奪い、平均的なペースで一団を牽引。先頭のまま2馬身以上のリードを保って4コーナーを通過。直線では不屈のスロトングスピリットで渋太く末脚を持続させて、最後は2着のセイカプリコーンに2馬身の差をつけて勝利を手中に収めた。

4月3日、中5週で迎えた16戦目は、牝馬限定Jpn3のマリーンカップ（船橋ダート1600m 曇/不良）に出走。鞍上は2戦連続で藤田伸二騎手（10戦5勝）。14頭立ての4番人気で12番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では末脚が振るわず7着に敗れた。

7月7日、約3か月の休み明けで迎えた17戦目は、秋山真一郎騎手を鞍上に迎えて、マリーンステークス（函館ダート1700m 晴/良）に出走。12頭立ての4番人気で10番ゲートからスタート。端をきり、若干緩いペースで一団を引っ張る。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。最後はガス欠状態になり11着に敗れた。