グラッツィア（2008年生、母フェアリーバラード）

グラッツィア（2008年4月21日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「上品で優美（伊）」。毛色は鹿毛。種牡馬のキングカメハメハ（当時7歳）と交配したフェアリーバラードが10歳のときに産んだ4番仔が本馬である。産地は北海道千歳市、生産者は社台ファーム。戦績は、中央平地36戦6勝2着2回、中央障害3戦1勝2着1回、地方3戦0勝。2013年の川崎記念(Jpn1)で3着に入った他、2015年の新潟ジャンプステークス(JG3)で2着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

角居勝彦厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2010年）

11月6日、デビュー戦は四位洋文騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（京都芝1600m 晴/良）に出走。馬体重は472kg。15頭立ての9番人気で大外15番ゲートからスタート。敢然とハナを奪い、緩いペースで一団を先導。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では息の長い末脚を繰り出し、3着を確保した。

11月21日、中1週で迎えた2戦目は、2歳未勝利（京都芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で四位洋文騎手（1戦0勝）。14頭立ての2番人気に推されて11番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では目の覚めるような末脚を弾けさせて先頭を奪い、最後は2着のダノンシャークに1馬身半の差をつけて未勝利勝ちを決めた。

3歳（2011年）

7月16日、約8か月の休み明けで馬体重を前走から14kg増やして迎えた3戦目は、福永祐一騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（新潟芝1600m 外回り晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。18頭立ての1番人気に推されて10番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では脚が残っておらず7着に敗れた。

8月6日、中2週で迎えた4戦目は、和田竜二騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下の鹿屋特別（小倉芝1700m 曇/良）に出走。10頭立ての3番人気で3番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。最後は脚色が悪くなり5着に敗れた。

8月20日、中1週で迎えた5戦目は、鮫島良太騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下の青島特別（小倉芝1700m 曇/良）に出走。14頭立ての3番人気に推されて5番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを7番手で通過。直線では末脚に勢いがなく11着に敗れた。

9月3日、中1週で迎えた6戦目は、3歳以上500万下の唐津特別（小倉ダート1700m 曇/良）に出走。ダート戦への出走及び長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は2戦連続で鮫島良太騎手（1戦0勝）。15頭立ての6番人気で13番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを5番手で通過。直線では長くいい末脚でゴールまで頑張ったが、4着に終わった。

11月6日、中8週で馬体重を前走から14kg増やして迎えた7戦目は、中舘英二騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（新潟ダート1800m 曇/良）に出走。11頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のハリウッドスターに5馬身の差をつけて2勝目を手にした。

11月19日、中1週で迎えた8戦目は、3歳以上1000万下の相川特別（新潟ダート1800m 雨/重）に出走。鞍上は2戦連続で中舘英二騎手（1戦1勝）。15頭立ての1番人気に推されて11番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では凄まじい末脚を炸裂させて先頭に立ち、最後は2着のドレミファドンを半馬身振り切って3勝目を手中に収めた。

4歳（2012年）

2月26日、約3か月半の休養明けで迎えた9戦目は、C.デムーロ騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で4歳以上1600万下の伊丹ステークス（阪神ダート1800m 曇/稍重）に出走。16頭立ての1番人気に推されて11番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを5番手で通過。直線では見せ場を作れず7着に敗れた。

3月18日、中2週で迎えた10戦目は、M.デムーロ騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で4歳以上1600万下の下総ステークス（中山ダート1800m 曇/不良）に出走。16頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを4番手で通過。直線では闘争心が光る走りを見せたが、勝ったグリッターウイングに詰め切れず、1馬身差の2着に敗北した。

4月8日、中2週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた11戦目は、4歳以上1600万下の梅田ステークス（阪神ダート2000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続でM.デムーロ騎手（1戦0勝）。15頭立ての2番人気に推されて14番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線ではやや伸びを欠き、5着に終わった。

6月17日、中9週で迎えた12戦目は、岩田康誠騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下の津軽海峡特別（函館ダート1700m 晴/良）に出走。13頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを3番手で通過。直線に入ると、前で粘るオーシャンフリートを次元の違う末脚でクビ差だけ差し切って4勝目を獲得した。

7月14日、中3週で迎えた13戦目は、内田博幸騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1600万下の柳都ステークス（新潟ダート1800m 曇/稍重）に出走。15頭立ての1番人気に推されて9番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを5番手で通過。直線では力強いフットワークでゴールまで走り切ったが、4着に終わった。

7月29日、中1週で迎えた14戦目は、浜中俊騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1600万下のKBC杯（小倉ダート1700m 晴/良）に出走。16頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線ではグングンと終いの脚を伸ばして先頭をうかがい、最後は2着のプレファシオをクビ差振り切って優勝

9月29日、中8週で迎えた15戦目は、ハンデG3のシリウスステークス（阪神ダート2000m 曇/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は岩田康誠騎手（1戦1勝）。16頭立ての4番人気に推されて大外16番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。最後は減速してしまい9着に敗れた。

10月21日、中2週で迎えた16戦目は、柴田善臣騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦でオープンのブラジルカップ（東京ダート2100m 晴/良）に出走。16頭立ての4番人気に推されて6番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを3番手で通過。直線では一際目立つ伸び脚で猛進したが、勝ったナムラビクターにねじ伏せられて5馬身差の2着に敗北した。

11月4日、中1週で迎えた17戦目は、G3のみやこステークス（京都ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は和田竜二騎手（1戦0勝）。16頭立ての12番人気で4番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを7番手で通過。直線ではゴールまでジンワリと伸び、5着に入り込んだ。

5歳（2013年）

1月30日、約3か月の間隔を開けて馬体重を前走から10kg減らして迎えた18戦目は、Jpn1の川崎記念（川崎ダート2100m 晴/稍重）に出走。G1級競走への出走は初となった。鞍上は岩田康誠騎手（2戦1勝）。11頭立ての3番人気で1番ゲートからスタート。先陣を切る恰好となり、非常に遅いペースでレースを牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では脚色がやや衰え、3着に終わった。

2月9日、中0週で馬体重を前走から14kg戻して迎えた19戦目は、ハンデ戦でオープンのアルデバランステークス（京都ダート1900m 晴/稍重）に出走。鞍上は和田竜二騎手（2戦0勝）。16頭立ての2番人気に推されて12番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では見所を作れず10着に敗れた。

3月24日、中5週で迎えた20戦目は、ハンデG3のマーチステークス（中山ダート1800m 曇/良）に出走。鞍上は柴田善臣騎手（1戦0勝）。16頭立ての5番人気で10番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを4番手で通過。直線ではじわじわと長く脚を使ってゴールまで力戦し、4着に入った。

4月13日、中2週で迎えた21戦目は、G3のアンタレスステークス（阪神ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上はC.デムーロ騎手（1戦0勝）。16頭立ての10番人気で12番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、終始12番手を追走。直線では伸びが鈍く13着に終わった。

8月11日、約4か月の休養明けで迎えた22戦目は、中井裕二騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦でオープンの阿蘇ステークス（小倉ダート1700m 晴/良）に出走。16頭立ての7番人気で4番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを2番手で通過。直線では力感溢れる脚運びでゴールまで走り切り、4着に入った。

9月15日、中4週で迎えた23戦目は、ラジオ日本賞（中山ダート1800m 晴/不良）に出走。鞍上は柴田善臣騎手（2戦0勝）。16頭立ての7番人気で10番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを2番手で通過。直線では圧倒的な末脚を炸裂させて先頭を奪い、最後は2着のベルシャザールに2馬身半の差をつけて6勝目を手にした。

9月28日、中1週で迎えた24戦目は、ハンデG3のシリウスステークス（阪神ダート2000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で柴田善臣騎手（3戦1勝）。16頭立ての4番人気に推されて1番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線ではジワジワとしか伸びず7着に敗れた。

11月10日、中5週で迎えた25戦目は、田辺裕信騎手を鞍上に迎えて、G3の武蔵野ステークス（東京ダート1600m 曇/良）に出走。16頭立ての9番人気で12番ゲートからスタート。端を奪う形となり、やや遅いペースで馬群を引っ張る。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は垂れてしまい16着に終わった。

6歳（2014年）

1月26日、約2か月半の間隔を開けて迎えた26戦目は、松田大作騎手を鞍上に迎えて、G2の東海ステークス（中京ダート1800m 晴/良）に出走。16頭立ての12番人気で9番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線ではジワジワとしか伸びず6着に終わった。

3月30日、中8週で迎えた27戦目は、丸山元気騎手を鞍上に迎えて、ハンデG3のマーチステークス（中山ダート1800m 小雨/重）に出走。16頭立ての8番人気で9番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを4番手で通過。直線では全く伸びず8着に敗れた。

4月19日、中2週で迎えた28戦目は、藤田伸二騎手を鞍上に迎えて、G3のアンタレスステークス（阪神ダート1800m 晴/良）に出走。16頭立ての14番人気で7番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、14番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを7番手で通過。最後は脚勢が悪くなり13着に終わった。

5月11日、中2週で迎えた29戦目は、ハンデ戦でオープンのブリリアントステークス（東京ダート2100m 晴/良）に出走。鞍上は四位洋文騎手（2戦1勝）。14頭立ての13番人気で3番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを6番手で通過。最後はタレてしまい13着に終わった。

7月20日、中9週で迎えた30戦目は、幸英明騎手を鞍上に迎えて、ジュライステークス（中京ダート1800m 晴/良）に出走。16頭立ての12番人気で3番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを5番手で通過。直線ではゴールまでジンワリと伸び、5着に入り込んだ。

8月17日、中3週で迎えた31戦目は、高倉稜騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦でオープンの阿蘇ステークス（小倉ダート1700m 晴/稍重）に出走。15頭立ての9番人気で9番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを7番手で通過。直線ではキレのいい末脚を繰り出し、5着に入り込んだ。

9月23日、中4週で迎えた32戦目は、森泰斗騎手を鞍上に迎えて、Jpn2の日本テレビ盃（船橋ダート1800m 晴/良）に出走。10頭立ての4番人気で2番ゲートからスタート。先手を奪い、平均的なペースで一団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではやや伸びを欠き、3着に終わった。

10月7日、中1週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた33戦目は、Jpn3の白山大賞典（金沢ダート2100m 晴/重）に54kgの軽斤量で出走。鞍上は浜中俊騎手（1戦1勝）。10頭立ての3番人気で5番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始2番手を追走。直線では終いが甘くなり、3着に終わった。

11月9日、中4週で迎えた34戦目は、C.ルメール騎手を鞍上に迎えて、G3のみやこステークス（京都ダート1800m 曇/良）に出走。16頭立ての11番人気で13番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。最後は減速してしまい15着に終わった。

11月30日、中2週で迎えた35戦目は、田中勝春騎手を鞍上に迎えて、オータムリーフステークス（京都ダート1400m 曇/稍重）に出走。16頭立ての10番人気で11番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始12番手を追走。直線では目立つような脚を使えず9着に終わった。

7歳（2015年）

1月11日、中5週で迎えた36戦目は、ポルックスステークス（中山ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は柴田善臣騎手（4戦1勝）。16頭立ての12番人気で3番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。最後は脚色が鈍り12着に終わった。

1月25日、中1週で迎えた37戦目は、藤岡康太騎手を鞍上に迎えて、G2の東海ステークス（中京ダート1800m 晴/良）に出走。14頭立ての12番人気で7番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、12番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線では他馬と同じ脚色になってしまい10着に終わった。

2月14日、中2週で迎えた38戦目は、酒井学騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦でオープンのアルデバランステークス（京都ダート1900m 晴/良）に出走。15頭立ての13番人気で13番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて、馬場の外目を通りながら4コーナーを9番手で通過。直線では末脚が冴えず6着に終わった。

5月3日、約2か月半の間隔を開けて迎えた39戦目は、オアシスステークス（東京ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は四位洋文騎手（3戦1勝）。12頭立ての11番人気で8番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では全く伸びず9着に終わった。

7月12日、中9週で迎えた40戦目は、高田潤騎手を鞍上に迎えて、障害3歳以上未勝利（中京障害芝3000m 晴/良）に出走。11頭立ての3番人気で9番ゲートからスタート。3着に終わった。

8月2日、中2週で迎えた41戦目は、障害3歳以上未勝利（新潟障害芝2850m 外→内晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で高田潤騎手（1戦0勝）。14頭立ての1番人気に推されて大外14番ゲートからスタート。最後は、2着のビッグプレゼンターに8馬身の差をつけて久しぶりに勝ち星を挙げた。

8月29日、中3週で迎えた42戦目は、J・G3の新潟ジャンプステークス（新潟障害芝3250m 外→内晴/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で高田潤騎手（2戦1勝）。14頭立ての2番人気に推されて11番ゲートからスタート。最後は、勝ったティリアンパープルから1馬身3/4差の2着に敗北した。