プレファシオ（2007年生、母チアズメッセージ）

プレファシオ（2007年2月8日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「前書き、序文（西）」。毛色は芦毛。種牡馬のクロフネ（当時9歳）と交配したチアズメッセージが8歳のときに産んだ初仔が本馬である。産地は北海道安平町、生産者はノーザンファーム。戦績は、中央平地24戦5勝2着1回、地方15戦1勝2着2回。2010年の昇竜ステークス(オープン)に勝利した他、2013年の皐月盃を制するなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

サンデーサラブレッドクラブにて総額4,800万円（120万×40口）で一口馬主が募集された。

藤岡健一厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2009年）

11月21日、デビュー戦は秋山真一郎騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（福島ダート1700m 晴/稍重）に出走。馬体重は498kg。15頭立ての2番人気に推されて9番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを先頭で通過。直線では次元の違う末脚を弾けさせて先頭を奪い、最後は2着のグスベリーに1馬身1/4の差をつけて初白星を挙げた。

12月26日、中4週で迎えた2戦目は、2歳500万下の樅の木賞（中京ダート1700m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で秋山真一郎騎手（1戦1勝）。16頭立ての3番人気に推されて大外16番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、16番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを10番手で通過。直線ではキレのいい末脚を披露したが、4着に終わった。

3歳（2010年）

1月11日、中1週で迎えた3戦目は、藤岡康太騎手を鞍上に迎えて、3歳500万下（京都ダート1800m 晴/良）に出走。10頭立ての3番人気で2番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では脚を伸ばせず7着に敗れた。

3月7日、中7週で迎えた4戦目は、浜中俊騎手を鞍上に迎えて、3歳500万下のアルメリア賞（阪神芝1800m 外回り小雨/稍重）に出走。芝レースへの出走は初となった。14頭立ての9番人気で7番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて、馬場の外目を通りながら4コーナーを5番手で通過。直線では天性の闘争本能でゴールまで力闘し、4着に入り込んだ。

3月20日、中1週で迎えた5戦目は、石橋脩騎手を鞍上に迎えて、3歳500万下（中山ダート1800m 晴/良）に出走。16頭立ての4番人気に推されて6番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の大外を通りながら4コーナーを2番手で通過。直線に入ると、前で粘るモエレエンデバーを次元の違う末脚で交わし去り、最後は1馬身1/4の差をつけて制した。

4月4日、中1週で迎えた6戦目は、3歳オープンの伏竜ステークス（中山ダート1800m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で石橋脩騎手（1戦1勝）。11頭立ての7番人気で8番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では末脚のキレが鈍く6着に終わった。

5月8日、中4週で迎えた7戦目は、幸英明騎手を鞍上に迎えて、3歳G2の京都新聞杯（京都芝2200m 外回り晴/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。17頭立ての15番人気で12番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、12番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線では他馬と同じ脚色になってしまい8着に終わった。

5月22日、中1週で迎えた8戦目は、藤岡佑介騎手を鞍上に迎えて、3歳オープンの昇竜ステークス（京都ダート1800m 曇/良）に出走。10頭立ての4番人気で大外10番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では一完歩ずつ前との差を詰めて先頭に立ち、最後は2着のキラウエアをアタマ差振り切って3勝目を獲得した。

7月14日、中7週で迎えた9戦目は、3歳Jpn1のジャパンダートダービー（大井ダート2000m 晴/重）に出走。G1級競走への出走は初となった。鞍上は2戦連続で藤岡佑介騎手（1戦1勝）。12頭立ての8番人気で13番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では末脚に勢いがなく8着に終わった。

8月22日、中5週で迎えた10戦目は、柴田善臣騎手を鞍上に迎えて、3歳重賞のレパードステークス（新潟ダート1800m 晴/良）に出走。13頭立ての7番人気で9番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを10番手で通過。直線では上がり3位タイの末脚を繰り出したが上位争いには加われず5着に敗れた。

10月24日、中8週で迎えた11戦目は、熊沢重文騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦でオープンのブラジルカップ（東京ダート2100m 曇/良）に52kgの軽斤量で出走。16頭立ての12番人気で9番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、15番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて、馬場の外目を通りながら4コーナーを13番手で通過。直線では見せ場なく15着に終わった。

11月7日、中1週で迎えた12戦目は、G3のみやこステークス（京都ダート1800m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で熊沢重文騎手（1戦0勝）。16頭立ての15番人気で11番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、終始15番手を追走。直線では鋭い末脚を繰り出せず15着に終わった。

4歳（2011年）

5月8日、約6か月の休み明けで迎えた13戦目は、吉田隼人騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦でオープンのブリリアントステークス（東京ダート2100m 晴/良）に53kgの軽斤量で出走。16頭立ての16番人気で9番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、終始14番手を追走。直線では目立つような脚を使えず14着に終わった。

7月31日、約3か月の間隔を開けて迎えた14戦目は、3歳以上1000万下の響灘特別（小倉ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は藤岡康太騎手（1戦0勝）。16頭立ての8番人気で15番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを7番手で通過。直線では上がり4位タイの伸び脚を披露したが上位争いには参加できず7着に敗れた。

8月20日、中2週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた15戦目は、ハンデ戦で3歳以上1000万下のTVQ杯（小倉ダート1700m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で藤岡康太騎手（2戦0勝）。16頭立ての4番人気に推されて2番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では長くいい末脚でゴールまで頑張ったが、3着に終わった。

9月10日、中2週で迎えた16戦目は、3歳以上1000万下の鳥取特別（阪神ダート2000m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で藤岡康太騎手（3戦0勝）。11頭立ての2番人気に推されて大外11番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では今一つ末脚が切れず6着に敗れた。

11月19日、中9週で迎えた17戦目は、佐藤哲三騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下の相川特別（新潟ダート1800m 雨/重）に出走。15頭立ての4番人気で8番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線ではゴールまでジワジワと伸び、3着に入った。

12月3日、中1週で迎えた18戦目は、ハンデ戦で3歳以上1000万下の岩国特別（小倉ダート1700m 晴/不良）に出走。鞍上は吉田隼人騎手（1戦0勝）。16頭立ての1番人気に推されて9番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを2番手で通過。直線では豪快な末脚を弾けさせて先頭を奪い、最後は2着のユウキマリアッチに1馬身半の差をつけて久方ぶりに美酒を浴びた。

5歳（2012年）

1月28日、中7週で迎えた19戦目は、4歳以上1600万下の雅ステークス（京都ダート1900m 曇/良）に出走。鞍上は藤岡康太騎手（4戦0勝）。16頭立ての8番人気で15番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線では決め手が足りず8着に敗れた。

2月12日、中1週で迎えた20戦目は、4歳以上1600万下の桜島ステークス（小倉ダート1700m 晴/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で藤岡康太騎手（5戦0勝）。14頭立ての6番人気で7番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、徐々に進出して、馬場の大外を通りながら4コーナーを8番手で通過。直線ではジワジワとしか伸びず7着に敗れた。

5月27日、約3か月半の休養明けで馬体重を前走から12kg増やして迎えた21戦目は、4歳以上1600万下の東大路ステークス（京都ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で藤岡康太騎手（6戦0勝）。15頭立ての13番人気で10番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では天性の闘志でゴールまで力闘し、5着を確保した。

7月29日、中8週で迎えた22戦目は、3歳以上1600万下のKBC杯（小倉ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で藤岡康太騎手（7戦0勝）。16頭立ての7番人気で8番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では一際目立つ伸びを見せたが、勝ったグラッツィアにねじ伏せられてクビ差の2着となった。

8月25日、中3週で迎えた23戦目は、田辺裕信騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で3歳以上1600万下の宮崎ステークス（小倉ダート1700m 晴/良）に出走。16頭立ての4番人気に推されて1番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを5番手で通過。直線では脚が残っておらず7着に敗れた。

9月22日、中3週で迎えた24戦目は、丸田恭介騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で3歳以上1600万下のながつきステークス（中山ダート1800m 曇/良）に出走。16頭立ての5番人気で15番ゲートからスタート。先陣を切る恰好となり、ミドルペースでレースを牽引。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では豪快な末脚を爆発させて、最後は2着のセイカフォルテを3/4馬身振り切って先頭ゴールを果たした。

6歳（2013年）

3月3日、約5か月半の休養明けで迎えた25戦目は、仁川ステークス（阪神ダート2000m 晴/稍重）に出走。鞍上は藤岡佑介騎手（2戦1勝）。16頭立ての13番人気で7番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、終始7番手を追走。最後は脚を失くしてしまい15着に終わった。

5月8日、中8週で迎えた26戦目は、石崎駿騎手を鞍上に迎えて、皐月盃（船橋ダート1700m 晴/良）に出走。11頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを3番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のルクレルクに4馬身の差をつけて6勝目を挙げた。

6月19日、中5週で迎えた27戦目は、森泰斗騎手を鞍上に迎えて、S3のグランドマイラーズ（船橋ダート1600m 小雨/稍重）に出走。14頭立ての2番人気に推されて大外14番ゲートからスタート。厳しいペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では持ち味のスタミナで最後まで奮戦したが、勝ったセイントメモリーに詰め切れず、4馬身差の2着に敗北した。

7月16日、中3週で迎えた28戦目は、文月オープン（船橋ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で森泰斗騎手（1戦0勝）。7頭立ての圧倒的1番人気に推されて3番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では持ち前の豊富なスタミナでしぶとく走り抜いたが、勝ったトーセンアドミラルに詰め切れず、3馬身差の2着に敗北した。

8月21日、中4週で迎えた29戦目は、S3のスパーキングサマーカップ（川崎ダート1600m 曇/稍重）に出走。鞍上は石崎駿騎手（1戦1勝）。12頭立ての4番人気で8番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを4番手で通過。直線では天稟の敢闘精神でゴールまで力走したが、4着に終わった。

12月3日、約3か月半の休み明けで馬体重を前走から16kg増やして迎えた30戦目は、総の国オープン（船橋ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は森泰斗騎手（2戦0勝）。14頭立ての4番人気で13番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。最後はバタバタになってしまい9着に敗れた。

7歳（2014年）

1月9日、中4週で迎えた31戦目は、千葉テレビ放送盃（船橋ダート1700m 曇/不良）に出走。鞍上は2戦連続で森泰斗騎手（3戦0勝）。7頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。速いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では全く伸びず5着に敗れた。

2月12日、中4週で迎えた32戦目は、S3の報知グランプリカップ（船橋ダート1800m 晴/不良）に出走。鞍上は3戦連続で森泰斗騎手（4戦0勝）。14頭立ての10番人気で3番ゲートからスタート。厳しいペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線では末脚を伸ばせず11着に終わった。

5月14日、約3か月の休み明けで迎えた33戦目は、S2の大井記念（大井ダート2000m 曇/稍重）に出走。鞍上は4戦連続で森泰斗騎手（5戦0勝）。16頭立ての15番人気で8番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。最後は脚勢が鈍り12着に終わった。

6月26日、中5週で迎えた34戦目は、ハンデ戦でオープンの武蔵野オープン（大井ダート1600m 内回り晴/重）に出走。鞍上は5戦連続で森泰斗騎手（6戦0勝）。15頭立ての12番人気で9番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では天資の負けん性を発揮してゴールまで力戦し、5着に入り込んだ。

8月20日、中7週で迎えた35戦目は、石崎隆之騎手を鞍上に迎えて、S3のスパーキングサマーカップ（川崎ダート1600m 晴/良）に出走。13頭立ての8番人気で5番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを9番手で通過。直線ではイマイチ伸び切れず5着に終わった。

9月15日、中3週で迎えた36戦目は、S2の東京記念（大井ダート2400m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で石崎隆之騎手（1戦0勝）。12頭立ての7番人気で5番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、終始11番手を追走。直線では今ひとつ伸びが無く8着に終わった。

9月30日、中1週で迎えた37戦目は、’14ムーンライトカップ（大井ダート1600m 内回り晴/良）に出走。鞍上は石崎駿騎手（2戦1勝）。9頭立ての7番人気で2番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを7番手で通過。直線ではゴールまでジンワリと伸び、3着に入り込んだ。

12月2日、中8週で迎えた38戦目は、総の国オープン（船橋ダート1600m 晴/重）に出走。鞍上は2戦連続で石崎駿騎手（3戦1勝）。14頭立ての6番人気で10番ゲートからスタート。厳しいペースでレースが進む中、終始11番手を追走。直線では他馬と同じ脚色になってしまい10着に敗れた。

12月31日、中3週で迎えた39戦目は、ハンデ戦でオープンのおおとりオープン（大井ダート1600m 内回り晴/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で石崎駿騎手（4戦1勝）。15頭立ての9番人気で7番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを9番手で通過。直線では上がり2位の末脚を繰り出したが上位争いには参加できず6着に終わった。