スティルインラブ（2000年生、母ブラダマンテ）

スティルインラブ（2000年5月2日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。馬名の意味は「今でも愛してる」。2003年にJRA賞最優秀3歳牝馬を受賞した。毛色は栗毛。種牡馬のサンデーサイレンス（当時14歳）と交配したブラダマンテが15歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道沙流郡門別町、生産者は（株）下河辺牧場。戦績は、中央平地16戦5勝2着2回。2003年に桜花賞、オークス（優駿牝馬）及び秋華賞を制して中央競馬3歳牝馬三冠を達成するなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

松元省一厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2002年）

11月30日、デビュー戦は幸英明騎手を鞍上に据えて、牝馬限定の2歳新馬（阪神芝1400m 曇/良）に出走。馬体重は452kg。16頭立ての1番人気に推されて15番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では鮮烈な末脚を炸裂させて悠々と抜け出し、最後は2着のキタノスザクに3馬身半の差をつけて初勝利を挙げた。

3歳（2003年）

1月19日、中6週で迎えた2戦目は、牝馬限定3歳オープンの紅梅ステークス（京都芝1400m 外回り小雨/良）に出走。鞍上は2戦連続で幸英明騎手（1戦1勝）。15頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線に入ると、前で粘るモンパルナスを途轍もない末脚で3/4馬身差し切って2勝目を奪取した。

3月8日、中6週で迎えた3戦目は、牝馬限定3歳G3のチューリップ賞（阪神芝1600m 晴/稍重）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は3戦連続で幸英明騎手（2戦2勝）。16頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線ではシャープな伸び脚で追い上げたが、抜け出したオースミハルカを捕まえ切れず、クビ差の2着に甘んじた。

4月13日、中4週で迎えた4戦目は、牝馬限定3歳G1の桜花賞（阪神芝1600m 晴/良）に出走。G1級競走への出走は初となった。鞍上は4戦連続で幸英明騎手（3戦2勝）。17頭立ての2番人気に推されて9番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では猛烈な末脚を炸裂させて先頭を奪い、最後は2着のシーイズトウショウに1馬身半の差をつけて桜の女王の座に輝いた。

5月25日、中5週で迎えた5戦目は、牝馬限定3歳G1のオークス（優駿牝馬）（東京芝2400m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は5戦連続で幸英明騎手（4戦3勝）。17頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線では鮮烈な末脚を弾けさせて前にいた8頭を交わし去り、最後は2着のチューニーに1馬身1/4の差をつけて3歳女王の称号を掴み取った。

9月21日、約4か月の休養明けで馬体重を前走から22kg増やして迎えた6戦目は、牝馬限定3歳G2のローズステークス（阪神芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は6戦連続で幸英明騎手（5戦4勝）。12頭立ての1番人気に推されて11番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では伸びを欠き5着に敗れた。

10月19日、中3週で迎えた7戦目は、牝馬限定3歳G1の秋華賞（京都芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は7戦連続で幸英明騎手（6戦4勝）。18頭立ての2番人気に推されて17番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、徐々に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを6番手で通過。直線ではぐんぐんと末脚を伸ばして先頭に立ち、最後は2着のアドマイヤグルーヴを3/4馬身振り切って牝馬三冠を成し遂げた。

11月16日、中3週で迎えた8戦目は、牝馬限定G1のエリザベス女王杯（京都芝2200m 外回り晴/良）に出走。鞍上は8戦連続で幸英明騎手（7戦5勝）。15頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では勝負根性が光る走りを見せたが、伸びてきたアドマイヤグルーヴ決め手に屈してハナ差の2着に甘んじた。

4歳（2004年）

5月29日、約6か月半の休み明けで迎えた9戦目は、G2の金鯱賞（中京芝2000m 晴/良）に牝馬ながら57kgの斤量を背負って出走。鞍上は9戦連続で幸英明騎手（8戦5勝）。12頭立ての5番人気で10番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では末脚にキレが無く8着に敗れた。

6月27日、中3週で迎えた10戦目は、G1の宝塚記念（阪神芝2200m 晴/良）に出走。鞍上は10戦連続で幸英明騎手（9戦5勝）。15頭立ての10番人気で11番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを10番手で通過。直線では目立つような脚を使えず8着に終わった。

7月18日、中2週で迎えた11戦目は、G3の北九州記念（小倉芝1800m 晴/良）に牝馬ながら58kgの斤量を背負って出走。鞍上は11戦連続で幸英明騎手（10戦5勝）。13頭立ての4番人気で6番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。最後は減速してしまい12着に敗れた。

10月17日、約3か月の休み明けで馬体重を前走から10kg減らして迎えた12戦目は、牝馬限定G3の府中牝馬ステークス（東京芝1800m 晴/良）に牝馬ながら57kgの斤量を背負って出走。鞍上は12戦連続で幸英明騎手（11戦5勝）。16頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線ではゴールまでじわりじわりと伸びたが、3着に終わった。

11月14日、中3週で迎えた13戦目は、牝馬限定G1のエリザベス女王杯（京都芝2200m 外回り曇/良）に出走。鞍上は13戦連続で幸英明騎手（12戦5勝）。18頭立ての3番人気に推されて15番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では末脚がパッとせず9着に敗れた。

5歳（2005年）

5月28日、約6か月半の休み明けで迎えた14戦目は、G2の金鯱賞（中京芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は14戦連続で幸英明騎手（13戦5勝）。10頭立ての4番人気で6番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを5番手で通過。直線では伸びが劣勢になり6着に敗れた。

6月26日、中3週で迎えた15戦目は、G1の宝塚記念（阪神芝2200m 晴/良）に出走。鞍上は15戦連続で幸英明騎手（14戦5勝）。15頭立ての14番人気で14番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始15番手を追走。直線では速い脚を使えず9着に終わった。

10月16日、約3か月半の休み明けで迎えた16戦目は、牝馬限定G3の府中牝馬ステークス（東京芝1800m 曇/稍重）に牝馬ながら57kgの斤量を背負って出走。鞍上は16戦連続で幸英明騎手（15戦5勝）。17頭立ての5番人気で5番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、15番手を追走し、4コーナーは、馬場の外目を通りながら14番手で通過。直線では伸びが鈍く17着に敗れた。