ゼネラリスト（1993年生、母Ruthless Rose）

ゼネラリスト（1993年3月25日）は、イギリスで生まれ、日本で調教された競走馬、種牡馬。毛色は鹿毛。種牡馬のデインヒル（当時7歳）と交配したRuthless Roseが9歳のときに産んだ仔が本馬である。戦績は、中央平地14戦4勝。1997年の金鯱賞(G2)に勝利した他、1996年のNHKマイルカップ(G1)で3着に入るなど、重賞2勝を挙げた。

経歴

デビュー前

山本正司厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（1995年）

11月12日、デビュー戦は松永幹夫騎手を鞍上に据えて、3歳新馬（京都芝1600m 晴/良）に出走。馬体重は492kg。13頭立ての圧倒的1番人気に推されて3番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線に入ると、前で粘るカネトシシェーバーを次元の違う末脚で交わし去り、最後は1馬身1/4の差をつけて初勝利を挙げた。

11月19日、連闘で迎えた2戦目は、3歳500万下の白菊賞（京都芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で松永幹夫騎手（1戦1勝）。12頭立ての3番人気に推されて8番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、馬場の外目を回って5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では矢のような伸び脚で追い上げたが、勝ったエイシンガイモンに詰め切れず、2馬身差の2位に入線したが、その後4着に降着となった。

12月10日、中2週で迎えた3戦目は、横山典弘騎手を鞍上に迎えて、2歳G1の朝日杯3歳ステークス（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。G1級競走への出走及び長時間の輸送競馬は初となった。12頭立ての4番人気で9番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを5番手で通過。直線ではじわりじわりと長く脚を使ってゴールまで頑張り、3着に入った。

3歳（1996年）

1月14日、中4週で迎えた4戦目は、3歳G3のシンザン記念（京都芝1600m 外回り小雨/良）に出走。鞍上は松永幹夫騎手（2戦1勝）。15頭立ての1番人気に推されて11番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では強烈な末脚を爆発させて先頭を奪い、最後は2着のロゼカラーに1馬身半の差をつけて重賞初制覇を果たした。

2月25日、中5週で迎えた5戦目は、3歳G3のアーリントンカップ（阪神芝1600m 小雨/良）に出走。鞍上は2戦連続で松永幹夫騎手（3戦2勝）。14頭立ての圧倒的1番人気に推されて8番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを9番手で通過。直線では今一つ末脚が弾けず7着に敗れた。

4月20日、中7週で迎えた6戦目は、3歳G2のニュージーランドトロフィー4歳ステークス（東京芝1400m 曇/重）に出走。鞍上は横山典弘騎手（1戦0勝）。17頭立ての3番人気に推されて13番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始11番手を追走。直線では上がり3位タイの伸び脚を披露したが上位争いには加われず7着に敗れた。

5月12日、中2週で迎えた7戦目は、M.ロバーツ騎手を鞍上に迎えて、3歳G1のNHKマイルカップ（東京芝1600m 晴/良）に出走。18頭立ての7番人気で1番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では息の長い末脚を発揮し、3着に入った。

6月9日、中3週で迎えた8戦目は、吉田豊騎手を鞍上に迎えて、G1の安田記念（東京芝1600m 曇/良）に出走。17頭立ての10番人気で11番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを16番手で通過。直線ではジリ脚になってしまい14着に終わった。

12月22日、約6か月半の休み明けで迎えた9戦目は、石橋守騎手を鞍上に迎えて、六甲ステークス（阪神芝2000m 晴/良）に出走。14頭立ての3番人気に推されて11番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを4番手で通過。直線では力感溢れる脚捌きでゴールまで走り切ったが、3着に終わった。

4歳（1997年）

4月19日、約4か月の休養明けで馬体重を前走から18kg増やして迎えた10戦目は、ハンデ戦でオープンのオーストラリアトロフィー（京都芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は松永幹夫騎手（4戦2勝）。17頭立ての5番人気で15番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを2番手で通過。直線に入ると、前で粘るテイエムジャンボを上がり4位タイの末脚で交わし去り、最後は1馬身半の差をつけて3勝目をゲットした。

5月24日、中4週で迎えた11戦目は、G2の金鯱賞（中京芝2000m 雨/良）に出走。鞍上は2戦連続で松永幹夫騎手（5戦3勝）。9頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは、馬場の外目を通りながら2番手で通過。直線で前を交わして先頭に立つと、息長く終いの脚を伸ばして、最後は2着のメイショウヨシイエに1馬身1/4の差をつけて重賞2勝目をマークした。

6月15日、中2週で迎えた12戦目は、G2の鳴尾記念（阪神芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で松永幹夫騎手（6戦4勝）。15頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを11番手で通過。直線では今一つ伸び切れず7着に敗れた。

7月6日、中2週で迎えた13戦目は、G1の宝塚記念（阪神芝2200m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で松永幹夫騎手（7戦4勝）。12頭立ての5番人気で7番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを2番手で通過。直線では全く伸びず6着に敗れた。

10月5日、約3か月の休養明けで迎えた14戦目は、G2の京都大賞典（京都芝2400m 外回り晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で松永幹夫騎手（8戦4勝）。10頭立ての3番人気で7番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、終始6番手を追走。最後はタレてしまい10着に敗れた。