ヤマニンボワラクテ（2011年生、母ヤマニンカルフール）

ヤマニンボワラクテ（2011年5月6日）は、日本の競走馬。馬名の意味は「冠名＋天の川（仏）」。毛色は鹿毛。種牡馬のキングカメハメハ（当時10歳）と交配したヤマニンカルフールが12歳のときに産んだ6番仔が本馬である。産地は北海道新冠郡新冠町、生産者は（株）錦岡牧場。戦績は、中央平地29戦5勝2着5回。2016年の中日新聞杯(ハンデG3)で4着に入った他、2016年の福島民報杯(オープン)で3着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

松永幹夫厩舎（栗東）へ入厩。

3歳（2014年）

2月15日、デビュー戦は上村洋行騎手を鞍上に据えて、3歳新馬（京都ダート1800m 曇/不良）に出走。馬体重は480kg。13頭立ての7番人気で5番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では伸びが劣勢になり11着に敗れた。

5月10日、約3か月の間隔を開けて迎えた2戦目は、義英真騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（京都芝2000m 晴/良）に53kgの軽斤量で出走。芝レースへの出走は初となった。14頭立ての8番人気で3番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、終始13番手を追走。直線では上がり2位の末脚を繰り出したが上位争いには加われず9着に終わった。

6月28日、中6週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた3戦目は、松若風馬騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（阪神芝1800m 外回り曇/良）に53kgの軽斤量で出走。18頭立ての13番人気で14番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、15番手を追走し、4コーナーは14番手で通過。直線では上がり4位タイの末脚を繰り出したが上位には食い込めず11着に終わった。

7月13日、中1週で馬体重を前走から8kg絞って迎えた4戦目は、藤懸貴志騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（中京芝2000m 曇/稍重）に出走。17頭立ての15番人気で大外17番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは12番手で通過。直線では力感溢れるフットワークでゴールまで走り切り、3着に入り込んだ。

7月26日、中1週で迎えた5戦目は、3歳未勝利（中京芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で藤懸貴志騎手（1戦0勝）。18頭立ての6番人気で7番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線で前を交わして先頭に立つと、鮮烈な末脚を弾けさせて、最後は2着のヒロキセキに1馬身1/4の差をつけて初勝利を挙げた。

8月17日、中2週で迎えた6戦目は、3歳以上500万下の筑後川特別（小倉芝2000m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は3戦連続で藤懸貴志騎手（2戦1勝）。11頭立ての9番人気で7番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線では速い脚を使えず11着に終わった。

10月18日、中8週で馬体重を前走から16kg増やして迎えた7戦目は、3歳以上500万下（福島芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で藤懸貴志騎手（3戦1勝）。16頭立ての10番人気で9番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線ではグイグイと末脚を伸ばして難なく抜け出し、最後は2着のセフィーロに3馬身半の差をつけて2勝目を掴み取った。

11月8日、中2週で迎えた8戦目は、ハンデ戦で3歳以上1000万下の磐梯山特別（福島芝2600m 曇/良）に出走。鞍上は5戦連続で藤懸貴志騎手（4戦2勝）。14頭立ての3番人気に推されて6番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線ではスパッと切れる脚で猛追したが、抜け出したイルミナティに半馬身届かず2着に敗北した。

12月21日、中5週で迎えた9戦目は、3歳以上1000万下の名古屋日刊スポーツ杯（中京芝2200m 晴/重）に出走。鞍上は6戦連続で藤懸貴志騎手（5戦2勝）。9頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。果敢に端をきり、リードを2馬身以上キープして、遅いペースで一団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では持ち前の優れたスタミナでしぶとく走り抜いたが、マテンロウボスに交わされて2馬身差の2着に敗北した。

4歳（2015年）

1月17日、中3週で迎えた10戦目は、4歳以上1000万下の恋路ケ浜特別（中京芝2000m 晴/稍重）に出走。鞍上は7戦連続で藤懸貴志騎手（6戦2勝）。10頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では猛烈な末脚を弾けさせて先頭を奪い、最後は2着のファシーノに1馬身1/4の差をつけて制した。

2月1日、中1週で迎えた11戦目は、ハンデ戦で4歳以上1600万下の松籟ステークス（京都芝2400m 外回り晴/良）に出走。鞍上は8戦連続で藤懸貴志騎手（7戦3勝）。13頭立ての3番人気に推されて6番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では持ち味のファイティングスピリットで最後まで奮闘したが、勝ったアドマイヤスピカにねじ伏せられて3馬身半差の2着に敗北した。

3月14日、中5週で迎えた12戦目は、戸崎圭太騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で4歳以上1600万下のサンシャインステークス（中山芝2500m 曇/良）に出走。13頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の大外を通りながら4コーナーを2番手で通過。直線では迫力満点の伸び脚で驀進したが、勝ったヴァーゲンザイルにねじ伏せられて1馬身3/4差の2着に敗北した。

5月9日、中7週で迎えた13戦目は、ハンデ戦で4歳以上1600万下の緑風ステークス（東京芝2400m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で戸崎圭太騎手（1戦0勝）。18頭立ての1番人気に推されて15番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて、馬場の外目を通りながら4コーナーを9番手で通過。直線では力強い脚捌きでゴールまで頑張ったが、5着に終わった。

5月24日、中1週で迎えた14戦目は、ハンデ戦で4歳以上1600万下の烏丸ステークス（京都芝2400m 外回り晴/良）に出走。鞍上は藤懸貴志騎手（8戦3勝）。13頭立ての3番人気に推されて4番ゲートからスタート。前に出て、落ち着いたペースでレースを引っ張る。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は脚勢が悪くなり9着に敗れた。

9月5日、約3か月半の休み明けで迎えた15戦目は、藤田伸二騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下の日高特別（札幌芝2000m 晴/稍重）に出走。16頭立ての3番人気に推されて1番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを7番手で通過。直線では天稟の敢闘精神でゴールまで力走したが、5着に終わった。

9月26日、中2週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた16戦目は、横山典弘騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下の九十九里特別（中山芝2500m 曇/稍重）に出走。11頭立ての3番人気で5番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線ではジワジワと長く脚を使ってゴールまで走り切ったが、3着に終わった。

10月18日、中2週で馬体重を前走から6kg戻して迎えた17戦目は、3歳以上1000万下の鳴滝特別（京都芝2200m 外回り晴/良）に出走。鞍上は藤懸貴志騎手（9戦3勝）。11頭立ての4番人気で1番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では迫力満点の伸び脚で驀進したが、伸びてきたグリュイエール決め手に屈して3/4馬身差の2着となった。

11月7日、中2週で迎えた18戦目は、ハンデ戦で3歳以上1000万下のフルーツラインカップ（福島芝2600m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で藤懸貴志騎手（10戦3勝）。16頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを2番手で通過。直線では僅かずつ前との差を詰めて先頭に立ち、最後は2着のディスキーダンスをクビ差振り切って1着ゴールを果たした。

12月26日、中6週で迎えた19戦目は、3歳以上1600万下のグレイトフルステークス（中山芝2500m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で藤懸貴志騎手（11戦4勝）。13頭立ての3番人気に推されて9番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では終いが甘くなり、3着に終わった。

5歳（2016年）

1月9日、中1週で迎えた20戦目は、4歳以上1600万下の迎春ステークス（中山芝2200m 外回り晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で藤懸貴志騎手（12戦4勝）。14頭立ての3番人気に推されて12番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線に入ると、前で粘るサムソンズプライドを交わし去り、最後は2馬身半の差をつけて1着ゴールを果たした。

1月24日、中1週で迎えた21戦目は、G2のアメリカジョッキークラブカップ（中山芝2200m 外回り晴/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は5戦連続で藤懸貴志騎手（13戦5勝）。16頭立ての6番人気で13番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線ではじわりじわりと長く脚を使ってゴールまで力闘したが、5着に終わった。

3月12日、中6週で迎えた22戦目は、ハンデG3の中日新聞杯（中京芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は6戦連続で藤懸貴志騎手（14戦5勝）。18頭立ての5番人気で16番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では天賦の負けじ心を発揮してゴールまで勇戦し、4着に入った。

4月10日、中3週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた23戦目は、福島民報杯（福島芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は7戦連続で藤懸貴志騎手（15戦5勝）。16頭立ての2番人気に推されて大外16番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では天稟の負けん性を発揮してゴールまで力走したが、3着に終わった。

5月1日、中2週で迎えた24戦目は、丸山元気騎手を鞍上に迎えて、G1の天皇賞（春）（京都芝3200m 外回り晴/良）に出走。G1級競走への出走は初となった。18頭立ての17番人気で12番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。最後は脚勢が鈍り17着に終わった。

7月10日、中9週で迎えた25戦目は、ハンデG3の七夕賞（福島芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は藤懸貴志騎手（16戦5勝）。16頭立ての4番人気に推されて7番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを4番手で通過。直線では脚が上がってしまい10着に敗れた。

11月19日、約4か月半の休養明けで馬体重を前走から22kg増やして迎えた26戦目は、ハンデ戦でオープンのアンドロメダステークス（京都芝2000m 曇/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で藤懸貴志騎手（17戦5勝）。18頭立ての5番人気で12番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて、馬場の外目を通りながら4コーナーを10番手で通過。直線では長くいい末脚でゴールまで走り切ったが、6着に終わった。

12月18日、中3週で迎えた27戦目は、ディセンバーステークス（中山芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で藤懸貴志騎手（18戦5勝）。14頭立ての6番人気で3番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを7番手で通過。直線では全く伸びず9着に敗れた。

6歳（2017年）

1月5日、中2週で迎えた28戦目は、武豊騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦でオープンの万葉ステークス（京都芝3000m 外回り晴/良）に出走。12頭立ての4番人気で9番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを3番手で通過。直線ではあとひと押しが利かず、4着に終わった。

1月22日、中1週で迎えた29戦目は、石川裕紀人騎手を鞍上に迎えて、G2のアメリカジョッキークラブカップ（中山芝2200m 外回り晴/良）に出走。17頭立ての12番人気で15番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを12番手で通過。直線では鋭い脚を使えず14着に終わった。