ワンダーワイル（1989年生、母ラブリースター）

ワンダーワイル（1989年3月27日）は、日本の競走馬。牡馬。毛色は黒鹿毛。種牡馬のフオテイテン（当時5歳）と交配したラブリースターが11歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道浦河郡浦河町、生産者は（有）信岡牧場。戦績は、中央平地30戦4勝2着8回、地方14戦0勝2着1回。主な勝ち鞍は1996年の5歳以上900万下。

経歴

デビュー前

領家政蔵厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（1991年）

11月3日、デビュー戦は原田聖二騎手を鞍上に据えて、3歳新馬（京都芝1400m 晴/良）に出走。馬体重は438kg。18頭立ての5番人気で2番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを8番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭をうかがい、最後は2着のヤマニンドリーマーを半馬身振り切って初白星を挙げた。

11月24日、中2週で迎えた2戦目は、3歳500万下のカトレア賞（中京芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で原田聖二騎手（1戦1勝）。9頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを4番手で通過。直線ではゴールまでジンワリと伸びたが、3着に終わった。

12月7日、中1週で迎えた3戦目は、2歳オープンのシクラメンステークス（阪神芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で原田聖二騎手（2戦1勝）。9頭立ての6番人気で3番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを6番手で通過。直線では決め手が足りず6着に終わった。

3歳（1992年）

1月19日、中5週で迎えた4戦目は、武豊騎手を鞍上に迎えて、3歳G3のシンザン記念（京都芝1600m 外回り曇/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。16頭立ての3番人気に推されて1番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、馬場の外目を回って12番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを10番手で通過。直線では上がり4位の末脚を繰り出したが上位争いには絡めず7着に敗れた。

4歳（1993年）

8月7日、約19か月の休み明けで迎えた5戦目は、4歳以上500万下の洞海特別（小倉芝1200m 曇/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は原田聖二騎手（3戦1勝）。12頭立ての7番人気で7番ゲートからスタート。息の入らないペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では速い脚を使えず6着に終わった。

5歳（1994年）

2月26日、約7か月の休み明けで迎えた6戦目は、田島信行騎手を鞍上に迎えて、5歳以上500万下（小倉芝1200m 曇/良）に出走。12頭立ての4番人気で9番ゲートからスタート。タフなペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを7番手で通過。直線では卓出した伸び脚で猛追したが、抜け出したミスアミーゴを差し切れず、3馬身差の2着となった。

3月19日、中2週で迎えた7戦目は、植野貴也騎手を鞍上に迎えて、5歳以上500万下（小倉芝1800m 晴/良）に54kgの軽斤量で出走。14頭立ての3番人気に推されて12番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線ではしぶとく脚を伸ばしたが、抜け出したダイイチヨシノにハナ差届かず2着に惜敗した。

8月14日、約5か月の休み明けで迎えた8戦目は、内山正博騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下の有田特別（小倉芝1200m 晴/良）に出走。11頭立ての5番人気で9番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では末脚がパッとせず5着に敗れた。

8月28日、中1週で迎えた9戦目は、4歳以上500万下（小倉芝1700m 晴/稍重）に54kgの軽斤量で出走。鞍上は植野貴也騎手（1戦0勝）。11頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。先手を取り、緩いペースで一団を先導。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。直線に入ると、前で粘るナナヨーボーイを交わし去り、最後は1馬身半の差をつけて久しぶりに白星を挙げた。

9月17日、中2週で迎えた10戦目は、4歳以上500万下（中京芝1700m 曇/稍重）に54kgの軽斤量で出走。鞍上は2戦連続で植野貴也騎手（2戦1勝）。13頭立ての1番人気に推されて12番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では鋭い脚を使えず5着に敗れた。

10月1日、中1週で迎えた11戦目は、菊沢隆仁騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下の二本松特別（福島芝1800m 曇/良）に出走。9頭立ての2番人気に推されて大外9番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを6番手で通過。直線では末脚のキレが鈍く9着に敗れた。

10月23日、中2週で迎えた12戦目は、渡辺薫彦騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（阪神芝1200m 晴/良）に53kgの軽斤量で出走。16頭立ての6番人気で13番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、12番手を追走し、4コーナーは13番手で通過。直線では他馬と同じような脚勢になり9着に敗れた。

11月5日、中1週で迎えた13戦目は、小林久晃騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（東京芝1600m 曇/良）に53kgの軽斤量で出走。12頭立ての6番人気で10番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり、馬場の大外を通りながら4コーナーを7番手で通過。直線では見せ場なく8着に敗れた。

6歳（1995年）

2月12日、約3か月半の休養明けで迎えた14戦目は、菊地昇吾騎手を鞍上に迎えて、5歳以上500万下（京都ダート1200m 小雨/良）に53kgの軽斤量で出走。ダート戦への出走は初となった。14頭立ての4番人気で12番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは、馬場の外目を通りながら2番手で通過。直線では圧倒的な末脚を弾けさせて先頭に立ち、最後は2着のカミノビッドを半馬身振り切って3勝目を奪取した。

2月26日、中1週で迎えた15戦目は、5歳以上900万下（京都ダート1400m 曇/良）に53kgの軽斤量で出走。鞍上は2戦連続で菊地昇吾騎手（1戦1勝）。10頭立ての3番人気で4番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では持ち味のファイティングスピリットで最後まで奮戦したが、勝ったフミノオリオンに詰め切れず、3馬身差の2着となった。

6月25日、約4か月の休養明けで迎えた16戦目は、5歳以上900万下（中京芝1700m 曇/良）に出走。鞍上は武豊騎手（1戦0勝）。13頭立ての2番人気に推されて8番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線ではジワジワと長く脚を使ってゴールまで走り切ったが、4着に終わった。

7月8日、中1週で迎えた17戦目は、幸英明騎手を鞍上に迎えて、5歳以上900万下の穂高特別（中京芝1800m 曇/良）に出走。11頭立ての3番人気で7番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では見所を作れず7着に敗れた。

7月29日、中2週で迎えた18戦目は、石橋守騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で4歳以上900万下の不知火特別（小倉芝1800m 晴/良）に54kgの軽斤量で出走。10頭立ての6番人気で1番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを5番手で通過。直線では素晴らしい伸び脚で追い上げたが、勝ったコンクラーベに詰め切れず、3馬身半差の2着となった。

8月12日、中1週で迎えた19戦目は、ハンデ戦で4歳以上900万下のTVQ杯（小倉芝1800m 曇/重）に54kgの軽斤量で出走。鞍上は2戦連続で石橋守騎手（1戦0勝）。13頭立ての5番人気で12番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを6番手で通過。直線では矢のような伸び脚で追い上げたが、勝ったスリリングアワーに詰め切れず、3馬身差の2着となった。

9月16日、中4週で迎えた20戦目は、4歳以上900万下（京都芝1800m 外回り雨/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で石橋守騎手（2戦0勝）。10頭立ての4番人気で5番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では目立つような脚を使えず4着に敗れた。

10月1日、中1週で迎えた21戦目は、金折知則騎手を鞍上に迎えて、4歳以上900万下（京都ダート1200m 雨/良）に53kgの軽斤量で出走。10頭立ての3番人気で3番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では矢のような伸び脚で猛追したが、抜け出したテイエムイナズマを差し切れず、1馬身半差の2着となった。

10月15日、中1週で迎えた22戦目は、4歳以上900万下（京都ダート1400m 晴/良）に53kgの軽斤量で出走。鞍上は2戦連続で金折知則騎手（1戦0勝）。15頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを3番手で通過。直線では迫力満点の伸びを見せたが、伸びてきたヒナニンギョウ決め手に屈してアタマ差の2着に甘んじた。

7歳（1996年）

3月24日、約5か月半の休み明けで迎えた23戦目は、増沢由貴子騎手を鞍上に迎えて、5歳以上900万下（中山芝1600m 外回り曇/良）に53kgの軽斤量で出走。13頭立ての4番人気で9番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを7番手で通過。最後は脚勢が衰えて12着に敗れた。

4月14日、中2週で迎えた24戦目は、西谷誠騎手を鞍上に迎えて、5歳以上900万下（阪神ダート1200m 晴/良）に54kgの軽斤量で出走。16頭立ての4番人気に推されて7番ゲートからスタート。息の入らないペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを12番手で通過。直線では速い脚を使えず6着に敗れた。

4月28日、中1週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた25戦目は、的場均騎手を鞍上に迎えて、5歳以上900万下（京都ダート1800m 晴/良）に出走。16頭立ての4番人気に推されて4番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを5番手で通過。直線では印象的な伸び脚で猛追したが、抜け出したミナミグレートにクビ差届かず2着に惜敗した。

5月11日、中1週で馬体重を前走から6kg戻して迎えた26戦目は、田原成貴騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で5歳以上900万下の御池特別（京都ダート1400m 曇/良）に出走。15頭立ての1番人気に推されて10番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、15番手を追走していたが、徐々に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを12番手で通過。直線では上がり2位の末脚を繰り出したが上位には食い込めず8着に敗れた。

5月26日、中1週で迎えた27戦目は、福永祐一騎手を鞍上に迎えて、5歳以上900万下（中京ダート1700m 晴/良）に53kgの軽斤量で出走。13頭立ての3番人気に推されて大外13番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線では見せ場を作れず10着に敗れた。

6月8日、中1週で迎えた28戦目は、5歳以上900万下の三河特別（中京ダート1700m 曇/良）に出走。鞍上は内山正博騎手（1戦0勝）。16頭立ての12番人気で11番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線ではいい脚を見せられず6着に終わった。

6月30日、中2週で迎えた29戦目は、5歳以上900万下（阪神ダート1800m 晴/重）に54kgの軽斤量で出走。鞍上は西谷誠騎手（1戦0勝）。8頭立ての4番人気で4番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線で前を交わして先頭に立つと、一完歩ずつ着実に終いの脚を伸ばして、最後は2着のカミノロイヤルに1馬身半の差をつけて久しぶりに勝利を挙げた。

7月21日、中2週で迎えた30戦目は、4歳以上900万下の天草特別（小倉ダート1700m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は石橋守騎手（3戦0勝）。13頭立ての4番人気で6番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを4番手で通過。直線では脚を伸ばせず6着に敗れた。

8歳（1997年）

5月25日、約10か月半の休養明けで馬体重を前走から11kg減らして迎えた31戦目は、牧野孝光騎手を鞍上に迎えて、A1（荒尾ダート1500m 晴/良）に出走。10頭立ての6番人気で9番ゲートからスタート。9着に終わった。

6月8日、中1週で迎えた32戦目は、大阿蘇賞（荒尾ダート2000m 雨/不良）に出走。鞍上は2戦連続で牧野孝光騎手（1戦0勝）。10頭立ての2番人気に推されて9番ゲートからスタート。8着に敗れた。

6月28日、中2週で迎えた33戦目は、A2（荒尾ダート1500m 曇/不良）に出走。鞍上は3戦連続で牧野孝光騎手（2戦0勝）。9頭立ての6番人気で8番ゲートからスタート。5着に終わった。

7月13日、中1週で迎えた34戦目は、A1（荒尾ダート1500m 晴/稍重）に出走。鞍上は4戦連続で牧野孝光騎手（3戦0勝）。9頭立ての7番人気で4番ゲートからスタート。7着に終わった。

8月3日、中2週で迎えた35戦目は、田中隆仁騎手を鞍上に迎えて、大阿蘇賞（荒尾ダート2000m 晴/良）に出走。8頭立ての5番人気で3番ゲートからスタート。最後は、勝ったプラントテイオーから5馬身差の2着となった。

11月9日、約3か月半の休み明けで馬体重を前走から12kg増やして迎えた36戦目は、A1（荒尾ダート1900m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で田中隆仁騎手（1戦0勝）。10頭立ての8番人気で2番ゲートからスタート。3着を確保した。

12月7日、中3週で迎えた37戦目は、サラブレッド大賞典トライアル（荒尾ダート1900m 雨/不良）に出走。鞍上は牧野孝光騎手（4戦0勝）。10頭立ての3番人気で2番ゲートからスタート。7着に敗れた。

12月21日、中1週で迎えた38戦目は、吉田隆三騎手を鞍上に迎えて、A1（荒尾ダート1500m 晴/重）に出走。10頭立ての8番人気で2番ゲートからスタート。6着に終わった。

9歳（1998年）

1月4日、中1週で迎えた39戦目は、古泉悟騎手を鞍上に迎えて、地方重賞のサラブレッド大賞典（荒尾ダート2500m 曇/不良）に出走。10頭立ての6番人気で8番ゲートからスタート。7着に終わった。

1月18日、中1週で迎えた40戦目は、村上忍騎手を鞍上に迎えて、一般A1（荒尾ダート1900m 曇/不良）に出走。8頭立ての7番人気で2番ゲートからスタート。7着に終わった。

2月1日、中1週で迎えた41戦目は、一般A1（荒尾ダート1500m 曇/良）に出走。鞍上は牧野孝光騎手（5戦0勝）。10頭立ての10番人気で9番ゲートからスタート。6着に終わった。

3月8日、中4週で迎えた42戦目は、小田部雪騎手を鞍上に迎えて、耶馬渓賞（中津ダート1760m 晴/良）に出走。8頭立ての7番人気で6番ゲートからスタート。6着に終わった。

3月22日、中1週で迎えた43戦目は、地方重賞のサラブレッドチャンピオン（中津ダート2300m 曇/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で小田部雪騎手（1戦0勝）。8頭立ての8番人気で7番ゲートからスタート。7着に終わった。

4月26日、中4週で迎えた44戦目は、耶馬渓賞（中津ダート1760m 晴/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で小田部雪騎手（2戦0勝）。9頭立ての9番人気で3番ゲートからスタート。8着に終わった。