ヤマニンドリーマー（1989年生、母ヤマニンシヤローム）

ヤマニンドリーマー（1989年5月7日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。毛色は鹿毛。種牡馬のノーアテンシヨン（当時11歳）と交配したヤマニンシヤロームが11歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道新冠郡新冠町、生産者は（株）錦岡牧場。戦績は、中央平地33戦6勝2着2回。1992年のオークス（優駿牝馬）(牝G1)で4着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

浅見国一厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（1991年）

11月3日、デビュー戦は田島良保騎手を鞍上に据えて、3歳新馬（京都芝1400m 晴/良）に出走。馬体重は460kg。18頭立ての3番人気に推されて9番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを4番手で通過。直線では矢のような伸びを見せたが、伸びてきたワンダーワイル決め手に屈して半馬身差の2着に敗北した。

11月23日、中2週で迎えた2戦目は、3歳新馬（京都芝1800m 外回り曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で田島良保騎手（1戦0勝）。11頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では強烈な末脚を炸裂させて先頭に躍り出て、最後は2着のナリタフジヒメに2馬身半の差をつけて初勝利を挙げた。

12月14日、中2週で迎えた3戦目は、3歳500万下の千両賞（阪神芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で田島良保騎手（2戦1勝）。16頭立ての3番人気に推されて14番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを5番手で通過。直線では末脚がパッとせず10着に敗れた。

3歳（1992年）

1月25日、中5週で迎えた4戦目は、3歳オープンの若駒ステークス（京都芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で田島良保騎手（3戦1勝）。9頭立ての5番人気で8番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では末脚が冴えず6着に敗れた。

3月8日、中5週で迎えた5戦目は、河内洋騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定4歳500万下の桃花賞（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。12頭立ての3番人気に推されて2番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始12番手を追走。直線では今一つ末脚が切れず6着に敗れた。

3月21日、中1週で迎えた6戦目は、田原成貴騎手を鞍上に迎えて、4歳500万下のさわらび賞（阪神芝1600m 曇/稍重）に出走。16頭立ての10番人気で大外16番ゲートからスタート。速いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを5番手で通過。直線では力強いフットワークでゴールまで走り切り、4着に入り込んだ。

4月11日、中2週で迎えた7戦目は、安田隆行騎手を鞍上に迎えて、4歳500万下の君子蘭賞（阪神芝1600m 曇/良）に出走。18頭立ての4番人気に推されて6番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを16番手で通過。直線では上がり4位の伸び脚を披露したが上位には割り込めず7着に敗れた。

4月25日、中1週で迎えた8戦目は、岸滋彦騎手を鞍上に迎えて、4歳500万下の新緑賞（東京芝2200m 晴/良）に出走。15頭立ての10番人気で9番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは、大外に持ち出して9番手で通過。直線では驚異的な末脚を爆発させて先頭をうかがい、最後は2着のホクセイムテキをクビ差振り切って優勝

5月24日、中3週で迎えた9戦目は、横山典弘騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定3歳G1のオークス（優駿牝馬）（東京芝2400m 晴/良）に出走。G1級競走への出走は初となった。18頭立ての7番人気で12番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを15番手で通過。直線ではキレのいい末脚を繰り出し、4着に入った。

4歳（1993年）

2月13日、約9か月の休養明けで馬体重を前走から22kg増やして迎えた10戦目は、千田輝彦騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の5歳以上900万下の八女特別（小倉芝2000m 晴/良）に出走。8頭立ての3番人気で5番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では伸びを欠き5着に敗れた。

3月6日、中2週で迎えた11戦目は、5歳以上900万下の吉野ケ里特別（小倉芝1800m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で千田輝彦騎手（1戦0勝）。15頭立ての3番人気に推されて5番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、終始15番手を追走。直線では切れ味抜群の末脚を発揮したが、4着に終わった。

5月16日、中9週で迎えた12戦目は、5歳以上900万下の金峰山特別（東京芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は岸滋彦騎手（1戦1勝）。13頭立ての2番人気に推されて8番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線では末脚が冴えず7着に敗れた。

6月6日、中2週で迎えた13戦目は、ハンデ戦で5歳以上900万下の秋川特別（東京芝2000m 曇/稍重）に出走。鞍上は横山典弘騎手（1戦0勝）。16頭立ての2番人気に推されて14番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、馬場の外目を回って12番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを14番手で通過。直線では力強い脚捌きでゴールまで走り切ったが、5着に終わった。

7月3日、中3週で迎えた14戦目は、牝馬限定の5歳以上900万下の乙訓特別（京都芝1800m 外回り曇/不良）に出走。鞍上は河内洋騎手（1戦0勝）。9頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では上がり1位の末脚を見せたが上位には割り込めず4着に敗れた。

10月10日、約3か月半の休み明けで馬体重を前走から14kg増やして迎えた15戦目は、武豊騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（京都芝1800m 外回り晴/良）に出走。13頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では強靭な末脚を繰り出したが、3着に終わった。

10月30日、中2週で迎えた16戦目は、4歳以上500万下の精進湖特別（東京芝1800m 雨/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で武豊騎手（1戦0勝）。13頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線では上がり3位の伸び脚を披露したが上位争いには参加できず6着に敗れた。

11月27日、中3週で迎えた17戦目は、4歳以上500万下（京都芝1800m 外回り曇/良）に出走。鞍上は河内洋騎手（2戦0勝）。8頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、馬場の外目を回って6番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを4番手で通過。直線ではぐんぐんと終いの脚を伸ばして先頭を奪い、最後は2着のルーチンベルに1馬身半の差をつけて単勝一倍台の期待に応えた。

12月11日、中1週で迎えた18戦目は、4歳以上900万下（阪神芝2000m 曇/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で河内洋騎手（3戦1勝）。12頭立ての5番人気で2番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では目覚ましい伸び脚で猛追したが、抜け出したセントライトシチーに3/4馬身届かず2着となった。

5歳（1994年）

1月15日、中4週で迎えた19戦目は、ハンデ戦で5歳以上900万下の睦月賞（阪神芝2500m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で河内洋騎手（4戦1勝）。13頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。速いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり、馬場の外目を通りながら4コーナーを8番手で通過。直線では自慢の末脚を爆発させて前にいた7頭を差し切り、最後は2着のパーフェクトゲームに1馬身半の差をつけて4勝目を掴み取った。

2月6日、中2週で迎えた20戦目は、石橋守騎手を鞍上に迎えて、松籟ステークス（阪神芝2500m 晴/良）に出走。8頭立ての3番人気で大外8番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では鋭い末脚を繰り出せず6着に敗れた。

2月26日、中2週で迎えた21戦目は、牝馬限定戦の伊良湖ステークス（中京芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は河内洋騎手（5戦2勝）。12頭立ての5番人気で11番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを9番手で通過。直線ではゴールまでジワジワと伸びたが、4着に終わった。

3月27日、中3週で迎えた22戦目は、難波ステークス（阪神芝2200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で河内洋騎手（6戦2勝）。16頭立ての5番人気で7番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線では鋭い脚を使えず13着に敗れた。

4月23日、中3週で迎えた23戦目は、松永幹夫騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦の晩春ステークス（東京芝1800m 曇/良）に出走。16頭立ての11番人気で大外16番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、14番手を追走し、4コーナーは13番手で通過。直線ではピリッとした末脚を使えず11着に終わった。

5月15日、中2週で迎えた24戦目は、岡部幸雄騎手を鞍上に迎えて、緑風ステークス（東京芝2400m 雨/良）に出走。10頭立ての6番人気で3番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭をうかがい、最後は2着のキングファラオをハナ差振り切って5勝目をつかんだ。

6月11日、中3週で迎えた25戦目は、ハンデ戦のジューンステークス（東京芝2400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で岡部幸雄騎手（1戦1勝）。8頭立ての圧倒的1番人気に推されて大外8番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを3番手で通過。直線では鮮烈な末脚を炸裂させて先頭に躍り出て、最後は2着のテンジンショウグンに1馬身3/4の差をつけて圧倒的人気に応えた。

10月23日、約4か月半の休み明けで迎えた26戦目は、ハンデ戦でオープンの東京スポーツ杯（東京芝2400m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で岡部幸雄騎手（2戦2勝）。8頭立ての6番人気で6番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では他馬と同じ脚勢になってしまい5着に終わった。

11月19日、中3週で迎えた27戦目は、ハンデG2のアルゼンチン共和国杯（東京芝2500m 晴/良）に52kgの軽斤量で出走。鞍上は横山典弘騎手（2戦0勝）。14頭立ての8番人気で11番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線ではジワジワとしか伸びず7着に終わった。

12月10日、中2週で迎えた28戦目は、ハンデG2の鳴尾記念（阪神芝2500m 晴/良）に52kgの軽斤量で出走。鞍上は岸滋彦騎手（2戦1勝）。9頭立ての9番人気で1番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線では他馬と同じ脚勢になってしまい6着に終わった。

6歳（1995年）

1月22日、中5週で迎えた29戦目は、G2のアメリカジョッキークラブカップ（中山芝2200m 外回り雨/良）に出走。鞍上は武豊騎手（2戦0勝）。10頭立ての10番人気で6番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線ではジワジワとしか伸びず7着に終わった。

2月19日、中3週で迎えた30戦目は、ハンデG2の目黒記念（東京芝2500m 晴/良）に51kgの軽斤量で出走。鞍上は横山典弘騎手（3戦0勝）。12頭立ての11番人気で5番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり、馬場の外目を通りながら4コーナーを6番手で通過。最後は力尽きて12着に終わった。

3月12日、中2週で迎えた31戦目は、G2の阪神大賞典（京都芝3000m 外回り小雨/良）に出走。鞍上は松永幹夫騎手（1戦0勝）。11頭立ての9番人気で9番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では決め手が足りず6着に終わった。

4月8日、中3週で迎えた32戦目は、ハンデ戦でオープンの大阪城ステークス（京都芝2400m 外回り晴/良）に52kgの軽斤量で出走。鞍上は2戦連続で松永幹夫騎手（2戦0勝）。11頭立ての5番人気で1番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、終始11番手を追走。直線では今ひとつ伸びが無く10着に敗れた。

4月23日、中1週で迎えた33戦目は、G1の天皇賞（春）（京都芝3200m 外回り曇/重）に出走。鞍上は3戦連続で松永幹夫騎手（3戦0勝）。18頭立ての18番人気で5番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、終始18番手を追走。直線では鋭い末脚を繰り出せず17着に終わった。