カノヤザクラ（2004年生、母ウッドマンズシック）

カノヤザクラ（2004年3月31日）は、日本の競走馬。牝馬。馬名の意味は「冠名＋桜」。毛色は栗毛。種牡馬のサクラバクシンオー（当時15歳）と交配したウッドマンズシックが11歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道沙流郡門別町、生産者は（有）浜本牧場。戦績は、中央平地27戦6勝2着2回。2008年のセントウルステークス(G2)に勝利した他、2009年のスプリンターズステークス(G1)で3着に入るなど、重賞3勝を挙げた。

経歴

デビュー前

橋口弘次郎厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2006年）

10月1日、デビュー戦は上村洋行騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（中京芝1200m 小雨/良）に出走。馬体重は524kg。12頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線に入ると、前で粘るブループレミアムを次元の違う末脚で交わし去り、最後は5馬身の差をつけて初勝利を挙げた。

10月22日、中2週で迎えた2戦目は、安藤勝己騎手を鞍上に迎えて、2歳500万下のかえで賞（京都芝1400m 晴/良）に出走。11頭立ての1番人気に推されて10番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では一歩一歩確実に差を詰めて先頭をうかがい、最後は2着のゼットカークをクビ差振り切って制した。

11月5日、中1週で迎えた3戦目は、小牧太騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定2歳G3のファンタジーステークス（京都芝1400m 外回り晴/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。14頭立ての4番人気で11番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを12番手で通過。直線では鋭い末脚を繰り出せず6着に敗れた。

12月17日、中5週で迎えた4戦目は、牝馬限定2歳G3のフェアリーステークス（中山芝1200m 外回り晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は上村洋行騎手（1戦1勝）。16頭立ての3番人気に推されて7番ゲートからスタート。極端なハイペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では速い脚を持続できず、5着に終わった。

3歳（2007年）

3月10日、約3か月の間隔を開けて迎えた5戦目は、3歳G3のファルコンステークス（中京芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で上村洋行騎手（2戦1勝）。16頭立ての5番人気で1番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では上々の伸びを見せたが、勝ったアドマイヤホクトに詰め切れず、2馬身差の2着となった。

4月8日、中3週で迎えた6戦目は、牝馬限定3歳G1の桜花賞（阪神芝1600m 外回り晴/良）に出走。G1級競走への出走は初となった。鞍上は3戦連続で上村洋行騎手（3戦1勝）。18頭立ての12番人気で12番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを8番手で通過。直線では末脚にキレが無く9着に終わった。

5月12日、中4週で迎えた7戦目は、3歳オープンの葵ステークス（京都芝1400m 外回り晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で上村洋行騎手（4戦1勝）。12頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では一完歩ずつ着実に末脚を伸ばして先頭に立ち、最後は2着のアドマイヤヘッドをクビ差振り切って3勝目をつかんだ。

8月12日、約3か月の休み明けで迎えた8戦目は、ハンデG3の北九州記念（小倉芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で上村洋行騎手（5戦2勝）。16頭立ての3番人気に推されて10番ゲートからスタート。非常に速いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを3番手で通過。直線では詰めが甘くなり、5着に終わった。

9月9日、中3週で迎えた9戦目は、G2のセントウルステークス（阪神芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は6戦連続で上村洋行騎手（6戦2勝）。16頭立ての7番人気で7番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを8番手で通過。直線では持ち前の勝負根性でしぶとく走り抜いたが、勝ったサンアディユに詰め切れず、5馬身差の2着となった。

11月23日、約2か月半の間隔を開けて迎えた10戦目は、G3の京阪杯（京都芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は7戦連続で上村洋行騎手（7戦2勝）。18頭立ての2番人気に推されて13番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、馬場の外目を回って終始11番手を追走。直線では力強いフットワークでゴールまで走り切ったが、3着に終わった。

12月23日、中3週で迎えた11戦目は、尾張ステークス（中京芝1200m 晴/重）に出走。鞍上は8戦連続で上村洋行騎手（8戦2勝）。16頭立ての1番人気に推されて13番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線ではじわりじわりと長く脚を使ってゴールまで頑張ったが、4着に終わった。

4歳（2008年）

1月19日、中3週で迎えた12戦目は、淀短距離ステークス（京都芝1200m 曇/良）に出走。鞍上は9戦連続で上村洋行騎手（9戦2勝）。15頭立ての1番人気に推されて10番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを7番手で通過。直線では強靭な末脚を披露したが、5着に終わった。

5月24日、約4か月の休み明けで迎えた13戦目は、藤岡佑介騎手を鞍上に迎えて、テレビ愛知オープン（中京芝1200m 雨/良）に出走。16頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、終始14番手を追走。直線ではジリ脚になってしまい12着に敗れた。

6月15日、中2週で迎えた14戦目は、ハンデG3のCBC賞（中京芝1200m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で藤岡佑介騎手（1戦0勝）。18頭立ての5番人気で10番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、終始12番手を追走。直線では力強いフットワークでゴールまで頑張ったが、5着に終わった。

7月20日、中4週で迎えた15戦目は、G3のアイビスサマーダッシュ（新潟芝1000m 曇/良）に出走。鞍上は小牧太騎手（1戦0勝）。18頭立ての2番人気に推されて大外18番ゲートからスタート。最後は、2着のシンボリグランに半馬身の差をつけて待望の重賞初制覇を果たした。

9月14日、中7週で迎えた16戦目は、G2のセントウルステークス（阪神芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で小牧太騎手（2戦1勝）。16頭立ての3番人気に推されて4番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では一歩一歩確実に終いの脚を伸ばして先頭に立ち、最後は2着のシンボリグランに1馬身1/4の差をつけて重賞2勝目を挙げた。

10月5日、中2週で迎えた17戦目は、G1のスプリンターズステークス（中山芝1200m 外回り曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で小牧太騎手（3戦2勝）。16頭立ての5番人気で7番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始14番手を追走。直線では上がり2位の末脚を見せたが上位争いには加われず7着に敗れた。

11月1日、中3週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた18戦目は、G2のスワンステークス（京都芝1400m 外回り晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で小牧太騎手（4戦2勝）。16頭立ての6番人気で4番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では末脚が冴えず9着に敗れた。

5歳（2009年）

6月14日、約7か月半の休み明けで迎えた19戦目は、武幸四郎騎手を鞍上に迎えて、ハンデG3のCBC賞（中京芝1200m 晴/良）に出走。17頭立ての7番人気で4番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では切れる脚を使えず11着に敗れた。

7月19日、中4週で迎えた20戦目は、G3のアイビスサマーダッシュ（新潟芝1000m 曇/重）に出走。鞍上は小牧太騎手（5戦2勝）。18頭立ての3番人気に推されて17番ゲートからスタート。最後は、2着のアポロドルチェに1馬身半の差をつけて連覇達成

8月16日、中3週で迎えた21戦目は、ハンデG3の北九州記念（小倉芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で小牧太騎手（6戦3勝）。16頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。緩みのないペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを4番手で通過。直線ではジワジワと長く脚を使ってゴールまで力走したが、3着に終わった。

9月13日、中3週で迎えた22戦目は、G2のセントウルステークス（阪神芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で小牧太騎手（7戦3勝）。15頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では力感溢れる脚捌きでゴールまで走り切ったが、4着に終わった。

10月4日、中2週で迎えた23戦目は、G1のスプリンターズステークス（中山芝1200m 外回り晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で小牧太騎手（8戦3勝）。16頭立ての8番人気で12番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、馬場の外目を回って13番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを10番手で通過。直線では強靭な末脚を発揮し、3着に入った。

6歳（2010年）

3月28日、約6か月の休み明けで迎えた24戦目は、G1の高松宮記念（中京芝1200m 曇/良）に出走。鞍上は5戦連続で小牧太騎手（9戦3勝）。18頭立ての12番人気で7番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、終始13番手を追走。直線では脚が残っておらず15着に終わった。

4月10日、中1週で迎えた25戦目は、牝馬限定G2の阪神牝馬ステークス（阪神芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は6戦連続で小牧太騎手（10戦3勝）。18頭立ての10番人気で1番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線ではゴールまでジワジワと伸び、3着に入り込んだ。

6月13日、中8週で迎えた26戦目は、ハンデG3のCBC賞（京都芝1200m 雨/稍重）に出走。鞍上は7戦連続で小牧太騎手（11戦3勝）。18頭立ての6番人気で大外18番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始3番手を追走。最後は勢いを失って10着に敗れた。

7月18日、中4週で迎えた27戦目は、G3のアイビスサマーダッシュ（新潟芝1000m 晴/良）に牝馬ながら57kgの斤量を背負って出走。鞍上は8戦連続で小牧太騎手（12戦3勝）。18頭立ての2番人気に推されて11番ゲートからスタート。10着に敗れた。