ユーワパンジー（1987年生、母キタノベンチヤー）

ユーワパンジー（1987年3月25日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。毛色は黒鹿毛。種牡馬のトレボロ（当時8歳）と交配したキタノベンチヤーが13歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道浦河郡荻伏村、生産者は（有）市川ファーム。戦績は、中央平地35戦2勝2着4回。主な勝ち鞍は1990年の4歳以上500万下。

経歴

デビュー前

新関力厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（1989年）

6月17日、デビュー戦は細川英二騎手を鞍上に据えて、3歳新馬（札幌ダート1000m 曇/良）に出走。馬体重は416kg。8頭立ての6番人気で大外8番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では天資の敢闘精神でゴールまで力戦し、3着に入り込んだ。

7月1日、中1週で迎えた2戦目は、3歳新馬（札幌ダート1000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で細川英二騎手（1戦0勝）。6頭立ての2番人気で4番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線ではしぶとく脚を伸ばしたが、勝ったドラゴンラリーに詰め切れず、約10馬身差の2着に敗れた。

7月15日、中1週で迎えた3戦目は、3歳未勝利（函館芝1200m 晴/良）に出走。芝レースへの出走は初となった。鞍上は3戦連続で細川英二騎手（2戦0勝）。9頭立ての5番人気で3番ゲートからスタート。凄まじいハイペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では今一つ末脚が弾けず4着に敗れた。

7月29日、中1週で迎えた4戦目は、3歳未勝利（函館ダート1000m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で細川英二騎手（3戦0勝）。6頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では持ち前の忍耐力で最後まで脚を伸ばしたが、勝ったアタックホープに詰め切れず、1馬身1/4差の2着に敗れた。

10月28日、約3か月の休養明けで馬体重を前走から16kg増やして迎えた5戦目は、東信二騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（東京ダート1200m 曇/良）に出走。8頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では末脚を伸ばせず5着に敗れた。

11月19日、中2週で迎えた6戦目は、3歳未勝利（東京ダート1400m 晴/稍重）に出走。鞍上は細川英二騎手（4戦0勝）。9頭立ての3番人気で1番ゲートからスタート。息の入らないペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では上がり2位の伸び脚を披露したが上位争いには絡めず4着に敗れた。

11月25日、連闘で迎えた7戦目は、牝馬限定の3歳未勝利（東京ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で細川英二騎手（5戦0勝）。6頭立ての2番人気で2番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では持ち前の優れたスタミナでしぶとく走り抜いたが、抜け出したチェリーロマンスを捕まえ切れず、クビ差の2着に甘んじた。

12月17日、中2週で迎えた8戦目は、3歳未勝利（中山ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で細川英二騎手（6戦0勝）。10頭立ての3番人気で1番ゲートからスタート。忙しいペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では脚が残っておらず5着に敗れた。

3歳（1990年）

1月7日、中2週で迎えた9戦目は、4歳未勝利（中山ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で細川英二騎手（7戦0勝）。13頭立ての6番人気で12番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では勝負根性が光る走りを見せたが、勝ったトキツイーグルにねじ伏せられて6馬身差の2着となった。

1月13日、連闘で迎えた10戦目は、牝馬限定の4歳未勝利（中山ダート1800m 小雨/良）に出走。鞍上は5戦連続で細川英二騎手（8戦0勝）。10頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。逃げを打ち、少々速いペースでレースを進める。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。直線では末脚が続かず、3着に終わった。

2月4日、中2週で迎えた11戦目は、牝馬限定の4歳未勝利（東京ダート1400m 小雨/不良）に出走。鞍上は6戦連続で細川英二騎手（9戦0勝）。14頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。ハイペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを4番手で通過。直線では力強いフットワークでゴールまで走り切ったが、3着に終わった。

2月25日、中2週で迎えた12戦目は、牝馬限定の4歳未勝利（中山ダート1800m 曇/重）に出走。鞍上は7戦連続で細川英二騎手（10戦0勝）。11頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線に入ると、前で粘るブランドストレートを目の覚めるような末脚で交わし去り、最後は1馬身1/4の差をつけて待望の初勝利を挙げた。

3月24日、中3週で迎えた13戦目は、4歳500万下（中山ダート1800m 曇/良）に出走。鞍上は8戦連続で細川英二騎手（11戦1勝）。7頭立ての5番人気で1番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線ではジリ脚になってしまい6着に終わった。

4月22日、中3週で迎えた14戦目は、的場均騎手を鞍上に迎えて、4歳500万下（東京ダート1400m 小雨/重）に出走。7頭立ての6番人気で3番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線ではジリジリとしか伸びず7着に終わった。

5月20日、中3週で迎えた15戦目は、4歳500万下（東京芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は細川英二騎手（12戦1勝）。8頭立ての7番人気で2番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを8番手で通過。直線では末脚が冴えず6着に終わった。

6月10日、中2週で迎えた16戦目は、加藤和宏騎手を鞍上に迎えて、4歳500万下（東京芝1600m 曇/稍重）に出走。10頭立ての7番人気で大外10番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、馬場の外目を回って2番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを4番手で通過。最後は脚勢が悪くなり9着に終わった。

7月7日、中3週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた17戦目は、4歳以上500万下（札幌ダート1700m 曇/重）に出走。鞍上は的場均騎手（1戦0勝）。12頭立ての9番人気で9番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを4番手で通過。直線では切れる脚を使えず5着に終わった。

7月21日、中1週で迎えた18戦目は、4歳以上500万下（札幌ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で的場均騎手（2戦0勝）。10頭立ての5番人気で7番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを先頭で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のハグミートウショウに約10馬身の大差をつけて2勝目を挙げた。

7月28日、連闘で迎えた19戦目は、安田富男騎手を鞍上に迎えて、4歳以上900万下のおおぞらステークス（札幌ダート1700m 晴/良）に出走。12頭立ての7番人気で5番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを7番手で通過。直線では伸びが劣勢になり8着に終わった。

4歳（1991年）

1月6日、約5か月半の休み明けで馬体重を前走から20kg増やして迎えた20戦目は、坂井千明騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の5歳以上900万下（中山ダート1800m 晴/良）に出走。14頭立ての9番人気で6番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを5番手で通過。直線では鋭い脚を使えず8着に終わった。

1月19日、中1週で迎えた21戦目は、根本康広騎手を鞍上に迎えて、5歳以上900万下（中山ダート1800m 晴/良）に出走。11頭立ての7番人気で2番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを8番手で通過。直線では脚が残っておらず9着に終わった。

2月2日、中1週で迎えた22戦目は、5歳以上900万下の節分賞（東京ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は坂井千明騎手（1戦0勝）。8頭立ての8番人気で6番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では末脚が振るわず8着に終わった。

3月3日、中3週で迎えた23戦目は、5歳以上900万下（中山ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は的場均騎手（3戦1勝）。16頭立ての14番人気で4番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、14番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて、馬場の外目を通りながら4コーナーを11番手で通過。直線では全く伸びず12着に終わった。

3月17日、中1週で馬体重を前走から12kg減らして迎えた24戦目は、田面木博公騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で5歳以上900万下の白井特別（中山ダート1800m 晴/重）に50kgの軽斤量で出走。13頭立ての12番人気で12番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は失速してしまい10着に終わった。

3月30日、中1週で迎えた25戦目は、5歳以上900万下の勝浦特別（中山ダート1800m 曇/稍重）に出走。鞍上は坂井千明騎手（2戦0勝）。9頭立ての9番人気で3番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では末脚がパッとせず7着に終わった。

4月14日、中1週で迎えた26戦目は、5歳以上900万下（中山ダート1800m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で坂井千明騎手（3戦0勝）。10頭立ての9番人気で2番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では末脚がパッとせず5着に終わった。

10月20日、約6か月半の休養明けで馬体重を前走から16kg増やして迎えた27戦目は、堀井雅広騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（東京ダート1600m 曇/良）に出走。8頭立ての4番人気で3番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線ではいいところがなく7着に敗れた。

11月2日、中1週で迎えた28戦目は、牝馬限定の4歳以上500万下（東京ダート1700m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で堀井雅広騎手（1戦0勝）。8頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では鋭い脚を使えず6着に敗れた。

11月24日、中2週で迎えた29戦目は、岡部幸雄騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（東京ダート1600m 曇/良）に出走。16頭立ての9番人気で15番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始12番手を追走。直線ではスパッと切れる脚を使えず9着に終わった。

12月14日、中2週で迎えた30戦目は、本間忍騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（中京ダート1700m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。16頭立ての7番人気で2番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線では今一つ伸び切れず8着に敗れた。

5歳（1992年）

1月11日、中3週で迎えた31戦目は、5歳以上500万下（中山ダート1800m 晴/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で本間忍騎手（1戦0勝）。16頭立ての14番人気で1番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを6番手で通過。直線では末脚に勢いがなく7着に終わった。

1月25日、中1週で迎えた32戦目は、牝馬限定の5歳以上500万下（中山ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で本間忍騎手（2戦0勝）。11頭立ての8番人気で9番ゲートからスタート。敢然と端を奪い、ミドルペースでレースを進める。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では余力が残っておらず7着に終わった。

2月8日、中1週で迎えた33戦目は、5歳以上500万下（東京ダート1600m 曇/良）に出走。鞍上は4戦連続で本間忍騎手（3戦0勝）。16頭立ての13番人気で4番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では他馬と同じような脚勢になり8着に終わった。

2月22日、中1週で迎えた34戦目は、5歳以上500万下（東京ダート1600m 曇/良）に出走。鞍上は5戦連続で本間忍騎手（4戦0勝）。16頭立ての14番人気で2番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは12番手で通過。直線ではいい脚を見せられず15着に終わった。

3月7日、中1週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた35戦目は、牝馬限定の5歳以上500万下（中山ダート1800m 晴/稍重）に出走。鞍上は6戦連続で本間忍騎手（5戦0勝）。16頭立ての12番人気で2番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では見せ場を作れず7着に終わった。