シスタートウショウ（1988年生、母コーニストウシヨウ）

シスタートウショウ（1988年5月25日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。1991年にJRA賞最優秀3歳牝馬を受賞した。毛色は栗毛。種牡馬のトウシヨウボーイ（当時15歳）と交配したコーニストウシヨウが12歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道静内郡静内町、生産者はトウショウ産業（株）トウショウ牧場。戦績は、中央平地12戦4勝2着2回。1991年の桜花賞(牝G1)に勝利した他、1991年のオークス（優駿牝馬）(牝G1)で2着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

鶴留明雄厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（1990年）

12月8日、デビュー戦は角田晃一騎手を鞍上に据えて、3歳新馬（京都芝1600m 晴/良）に出走。馬体重は480kg。9頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線に入ると、前で粘るバンブーパッションを次元の違う末脚で交わし去り、最後は1馬身3/4の差をつけて初勝利を挙げた。

3歳（1991年）

1月5日、中3週で馬体重を前走から16kg減らして迎えた2戦目は、4歳500万下の福寿草特別（京都芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で角田晃一騎手（1戦1勝）。15頭立ての1番人気に推されて14番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを4番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭に躍り出て、最後は2着のスナークホワイトに2馬身半の差をつけて2勝目を手に入れた。

3月10日、中8週で迎えた3戦目は、牝馬限定3歳オープンのチューリップ賞（中京芝1700m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で角田晃一騎手（2戦2勝）。13頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを2番手で通過。直線では驚異的な末脚を炸裂させて先頭を奪い、最後は2着のスカーレットブーケに2馬身半の差をつけて負け無しの3連勝を決めた。

4月7日、中3週で迎えた4戦目は、牝馬限定3歳G1の桜花賞（京都芝1600m 外回り曇/稍重）に出走。G1級競走への出走は初となった。鞍上は4戦連続で角田晃一騎手（3戦3勝）。18頭立ての4番人気に推されて15番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々に進出して、馬場の大外を通りながら4コーナーを先頭で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭を奪い、最後は2着のヤマノカサブランカに2馬身の差をつけて桜の女王の称号を獲得した。

5月19日、中5週で迎えた5戦目は、牝馬限定3歳G1のオークス（優駿牝馬）（東京芝2400m 曇/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は5戦連続で角田晃一騎手（4戦4勝）。20頭立ての1番人気に推されて17番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、18番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを15番手で通過。直線では矢のような伸び脚で追い上げたが、抜け出したイソノルーブルにハナ差届かず2着に甘んじた。

4歳（1992年）

12月12日、約19か月の休み明けで馬体重を前走から20kg増やして迎えた6戦目は、ポートアイランドステークス（阪神芝1600m 晴/良）に牝馬ながら58kgの斤量を背負って出走。鞍上は6戦連続で角田晃一騎手（5戦4勝）。16頭立ての2番人気に推されて13番ゲートからスタート。息の入らないペースでレースが進む中、馬場の外目を回って11番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを6番手で通過。直線では伸びが鈍く8着に敗れた。

12月20日、連闘で迎えた7戦目は、牝馬限定のハンデG3のサンケイスポーツ杯阪神牝馬特別（阪神芝2000m 雨/稍重）に牝馬ながら57.5kgの斤量を背負って出走。鞍上は7戦連続で角田晃一騎手（6戦4勝）。16頭立ての2番人気に推されて10番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始10番手を追走。直線では天稟の闘争本能でゴールまで力走したが、5着に終わった。

5歳（1993年）

1月24日、中4週で迎えた8戦目は、G2の日経新春杯（京都芝2200m 外回り曇/良）に出走。鞍上は8戦連続で角田晃一騎手（7戦4勝）。12頭立ての5番人気で8番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを6番手で通過。直線ではじわじわとしか伸びず6着に敗れた。

3月14日、中6週で迎えた9戦目は、G2の中山記念（中山芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は9戦連続で角田晃一騎手（8戦4勝）。14頭立ての3番人気に推されて10番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを2番手で通過。直線ではしぶとく伸び続けたが、勝ったムービースターにねじ伏せられて1馬身1/4差の2着に敗北した。

5月16日、中8週で迎えた10戦目は、G1の安田記念（東京芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は10戦連続で角田晃一騎手（9戦4勝）。16頭立ての5番人気で4番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では力強い脚捌きでゴールまで頑張り、4着に入った。

7月11日、中7週で迎えた11戦目は、G2の高松宮杯（京都芝2000m 晴/良）に牝馬ながら57kgの斤量を背負って出走。鞍上は11戦連続で角田晃一騎手（10戦4勝）。14頭立ての3番人気に推されて1番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを10番手で通過。直線ではゴールまでジワジワと伸びたが、5着に終わった。

9月19日、中9週で迎えた12戦目は、G3のオールカマー（中山芝2200m 外回り曇/良）に出走。鞍上は12戦連続で角田晃一騎手（11戦4勝）。13頭立ての2番人気に推されて9番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを5番手で通過。直線では上がり1位の末脚を繰り出したが上位争いには参加できず5着に敗れた。