アングルティール（2015年生、母グローリーブラッド）

アングルティール（2015年4月9日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。馬名の意味は「飲み込む(仏)。ライバル達を飲み込んで倒してしまうイメージ」。毛色は黒鹿毛。種牡馬のディープインパクト（当時13歳）と交配したグローリーブラッドが15歳のときに産んだ6番仔が本馬である。産地は北海道新冠郡新冠町、生産者は株式会社ノースヒルズ。戦績は、中央平地10戦1勝2着2回。主な勝ち鞍は2020年の十日町特別(1勝クラス)。

経歴

デビュー前

橋口慎介厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2017年）

11月12日、デビュー戦はM.デムーロ騎手を鞍上に据えて、牝馬限定の2歳新馬（京都芝1600m 晴/良）に出走。馬体重は420kg。14頭立ての2番人気に推されて11番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線ではいいところがなく7着に敗れた。

12月2日、中2週で迎えた2戦目は、松山弘平騎手を鞍上に迎えて、2歳未勝利（阪神芝1400m 晴/良）に出走。18頭立ての8番人気で5番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、終始16番手を追走。直線では上がり1位タイの伸び脚を披露したが上位争いには加われず7着に敗れた。

3歳（2018年）

1月20日、中6週で迎えた3戦目は、武豊騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳未勝利（京都芝1600m 晴/稍重）に出走。16頭立ての4番人気に推されて7番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では力感溢れる脚運びでゴールまで頑張ったが、3着に終わった。

2月17日、中3週で迎えた4戦目は、3歳未勝利（京都芝1600m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で武豊騎手（1戦0勝）。16頭立ての4番人気に推されて12番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを7番手で通過。直線では息の長い末脚を発揮したが、4着に終わった。

3月10日、中2週で迎えた5戦目は、3歳未勝利（阪神芝1400m 晴/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で武豊騎手（2戦0勝）。16頭立ての5番人気で大外16番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、12番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線では息の長い末脚を繰り出したが、5着に終わった。

3月24日、中1週で迎えた6戦目は、3歳未勝利（阪神芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で武豊騎手（3戦0勝）。17頭立ての1番人気に推されて9番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線に入ると、前で粘るディヴィナラインを驚異的な末脚で3/4馬身差し切って未勝利戦を制した。

8月18日、約5か月の休養明けで迎えた7戦目は、牝馬限定の3歳以上500万下（小倉芝1200m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は5戦連続で武豊騎手（4戦1勝）。18頭立ての3番人気に推されて17番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始12番手を追走。直線では力感溢れる脚捌きでゴールまで走り切ったが、4着に終わった。

9月8日、中2週で迎えた8戦目は、鮫島克駿騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（阪神芝1400m 雨/重）に出走。15頭立ての5番人気で2番ゲートからスタート。忙しいペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線ではゴールまでジンワリと伸びたが、4着に終わった。

9月29日、中2週で迎えた9戦目は、3歳以上500万下（阪神芝1400m 曇/重）に出走。鞍上は武豊騎手（5戦1勝）。18頭立ての5番人気で14番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線では見事な伸び脚で猛追したが、抜け出したムーンチャイムにクビ差届かず2着に惜敗した。

12月15日、約2か月半の間隔を開けて迎えた10戦目は、3歳以上500万下（中京芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は鮫島克駿騎手（1戦0勝）。18頭立ての3番人気に推されて15番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線では見事な伸び脚で猛追したが、抜け出したメモリーコロネットにクビ差届かず2着に惜敗した。

4歳（2019年）

1月13日、中3週で迎えた11戦目は、4歳以上500万下（京都芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は武豊騎手（6戦1勝）。16頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを8番手で通過。直線では他馬と同じような脚勢になり8着に敗れた。

3月9日、中7週で迎えた12戦目は、牝馬限定の4歳以上500万下（中京芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は鮫島克駿騎手（2戦0勝）。14頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では目を引く伸び脚で猛進したが、伸びてきたビーカーリー決め手に屈して半馬身差の2着に敗北した。

3月24日、中1週で迎えた13戦目は、4歳以上500万下（中京芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は武豊騎手（7戦1勝）。17頭立ての1番人気に推されて14番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では天稟の負けん性を発揮してゴールまで力走したが、6着に終わった。

5月12日、中6週で迎えた14戦目は、4歳以上500万下の三条特別（新潟芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は鮫島克駿騎手（3戦0勝）。11頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。最後は脚が止まってしまい8着に敗れた。

7月21日、中9週で迎えた15戦目は、3歳以上1勝クラス（中京芝1400m 曇/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で鮫島克駿騎手（4戦0勝）。15頭立ての7番人気で14番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを10番手で通過。直線では末脚が振るわず13着に敗れた。

10月14日、約3か月の間隔を開けて馬体重を前走から14kg増やして迎えた16戦目は、西村淳也騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳以上1勝クラス（京都ダート1400m 曇/稍重）に出走。ダート戦への出走は初となった。13頭立ての10番人気で12番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、馬場の外目を回って終始5番手を追走。直線では鋭い脚を使えず8着に終わった。

11月30日、中6週で馬体重を前走から8kg絞って迎えた17戦目は、3歳以上1勝クラス（中京芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は鮫島克駿騎手（5戦0勝）。18頭立ての4番人気に推されて8番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線ではじわりじわりと長く脚を使ってゴールまで力闘したが、5着に終わった。

12月15日、中1週で迎えた18戦目は、国分恭介騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1勝クラス（中京芝1200m 晴/良）に出走。18頭立ての4番人気に推されて14番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、馬場の外目を回って終始6番手を追走。直線では持ち前のしぶとさで最後まで脚を伸ばしたが、勝ったナンゴクアイネットにねじ伏せられてハナ差の2着に惜敗した。

5歳（2020年）

1月12日、中3週で迎えた19戦目は、4歳以上1勝クラス（京都芝1200m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で国分恭介騎手（1戦0勝）。12頭立ての5番人気で5番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線では力感溢れるフットワークでゴールまで走り切り、3着に入った。

3月8日、中7週で迎えた20戦目は、4歳以上1勝クラス（中京芝1200m 雨/不良）に出走。鞍上は鮫島克駿騎手（6戦0勝）。18頭立ての1番人気に推されて16番ゲートからスタート。緩みのないペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを7番手で通過。直線では素晴らしい伸び脚で急追したが、抜け出したキルロードを差し切れず、1馬身3/4差の2着に敗北した。

3月29日、中2週で迎えた21戦目は、三浦皇成騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1勝クラス（中京芝1200m 晴/重）に出走。18頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では力感溢れる脚捌きでゴールまで頑張ったが、4着に終わった。

5月24日、中7週で迎えた22戦目は、4歳以上1勝クラス（京都芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は国分恭介騎手（2戦0勝）。16頭立ての4番人気に推されて大外16番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では末脚を伸ばせず11着に敗れた。

7月11日、中6週で迎えた23戦目は、3歳以上1勝クラス（阪神芝1200m 曇/重）に出走。鞍上は鮫島克駿騎手（7戦0勝）。16頭立ての10番人気で14番ゲートからスタート。忙しいペースでレースが進む中、13番手を追走し、4コーナーは12番手で通過。直線ではじりじりとしか伸びず9着に終わった。

9月21日、中9週で迎えた24戦目は、3歳以上1勝クラス（中京芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で鮫島克駿騎手（8戦0勝）。18頭立ての8番人気で16番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、徐々に進出して、馬場の大外を通りながら4コーナーを4番手で通過。直線では持ち前のしぶとさで最後まで脚を伸ばしたが、勝ったシャドウブロッサムにねじ伏せられて2馬身差の2着となった。

9月26日、連闘で迎えた25戦目は、3歳以上1勝クラス（中京芝1400m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で鮫島克駿騎手（9戦0勝）。18頭立ての6番人気で7番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、12番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線では切れ味抜群の末脚を発揮し、3着に入った。

10月24日、中3週で迎えた26戦目は、3歳以上1勝クラスの十日町特別（新潟芝1400m 雨/重）に出走。鞍上は4戦連続で鮫島克駿騎手（10戦0勝）。16頭立ての2番人気に推されて12番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線で前を交わして先頭に立つと、次元の違う末脚を弾けさせて、最後は2着のルクルトに1馬身1/4の差をつけて久しぶりに白星を挙げた。

6歳（2021年）

1月5日、中9週で馬体重を前走から16kg増やして迎えた27戦目は、4歳以上2勝クラス（中京芝1400m 曇/良）に出走。鞍上は5戦連続で鮫島克駿騎手（11戦1勝）。15頭立ての9番人気で2番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線ではジワリジワリと長く脚を使ってゴールまで走り切り、5着に入り込んだ。

1月23日、中2週で迎えた28戦目は、4歳以上2勝クラスの賢島特別（中京芝1400m 雨/重）に出走。鞍上は松山弘平騎手（1戦0勝）。9頭立ての3番人気で2番ゲートからスタート。速いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は垂れてしまい8着に敗れた。

2021年1月27日付で中央競馬の競走馬登録を抹消した。