サチノスイーティー（2003年生、母ペルファヴォーレ）

サチノスイーティー（2003年4月4日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。馬名の意味は「冠名＋果物名」。毛色は鹿毛。種牡馬のカリスタグローリ（当時15歳）と交配したペルファヴォーレが7歳のときに産んだ3番仔が本馬である。産地は北海道沙流郡門別町、生産者は信育成牧場。戦績は、中央平地24戦5勝2着3回、地方5戦1勝2着2回。2006年のアイビスサマーダッシュ(G3)に勝利した他、2007年のオーシャンステークス(G3)で2着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

平井雄二厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（2005年）

10月1日、デビュー戦は鈴来直人騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（中山ダート1200m 晴/良）に出走。馬体重は466kg。16頭立ての13番人気で12番ゲートからスタート。壮絶なハイペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では天与の負けじ魂を発揮して諦めることなく走り切り、4着を確保した。

10月22日、中2週で馬体重を前走から18kg減らして迎えた2戦目は、中舘英二騎手を鞍上に迎えて、2歳未勝利（福島ダート1150m 曇/良）に出走。12頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。ハイペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線で前を交わして先頭に立つと、途轍もない末脚を弾けさせて、最後は2着のトップディアマンテに2馬身半の差をつけて未勝利勝ちを決めた。

11月12日、中2週で迎えた3戦目は、2歳500万下（東京ダート1300m 晴/良）に出走。鞍上は鈴来直人騎手（1戦0勝）。12頭立ての8番人気で9番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では天資の負けじ心を発揮してゴールまで力戦し、4着を確保した。

12月4日、中2週で迎えた4戦目は、牝馬限定2歳G1の阪神ジュベナイルフィリーズ（阪神芝1600m 雨/良）に出走。芝レース、G1級競走への出走及び長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は中舘英二騎手（1戦1勝）。18頭立ての17番人気で10番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は勢いを失って13着に終わった。

3歳（2006年）

2月18日、約2か月半の間隔を開けて馬体重を前走から10kg増やして迎えた5戦目は、3歳500万下（東京ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は鈴来直人騎手（2戦0勝）。16頭立ての9番人気で4番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では上がり3位の末脚を繰り出したが上位争いには加われず6着に終わった。

3月11日、中2週で迎えた6戦目は、3歳500万下（中山ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で鈴来直人騎手（3戦0勝）。16頭立ての4番人気に推されて6番ゲートからスタート。忙しいペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では力感溢れる脚運びでゴールまで走り切ったが、3着に終わった。

3月26日、中1週で迎えた7戦目は、3歳500万下（中山芝1200m 外回り曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で鈴来直人騎手（4戦0勝）。14頭立ての6番人気で9番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では持ち前のタフネスで最後まで脚を伸ばしたが、勝ったスピンオフにねじ伏せられて1馬身差の2着となった。

4月15日、中2週で迎えた8戦目は、牝馬限定3歳500万下の桜草特別（中山芝1200m 外回り晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で鈴来直人騎手（5戦0勝）。7頭立ての4番人気で5番ゲートからスタート。タフなペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では豪快な末脚を炸裂させて先頭を奪い、最後は2着のクリムゾンルージュに1馬身半の差をつけて制した。

7月2日、約2か月半の間隔を開けて迎えた9戦目は、吉田隼人騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下の白河特別（福島芝1200m 曇/重）に出走。15頭立ての8番人気で8番ゲートからスタート。苛烈なペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線では豪脚を爆発させて前にいた7頭を差し切り、最後は2着のジョイントスターズに1馬身の差をつけて3勝目をつかんだ。

7月16日、中1週で迎えた10戦目は、G3のアイビスサマーダッシュ（新潟芝1000m 雨/良）に出走。鞍上は鈴来直人騎手（6戦1勝）。16頭立ての7番人気で13番ゲートからスタート。最後は、2着のマリンフェスタに3馬身の差をつけて3連勝で重賞初制覇を遂げる

8月13日、中3週で迎えた11戦目は、ハンデG3の北九州記念（小倉芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で鈴来直人騎手（7戦2勝）。14頭立ての3番人気に推されて1番ゲートからスタート。ハナに立つ恰好となり、速いペースで馬群を引っ張る。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。最後はタレてしまい13着に敗れた。

9月10日、中3週で迎えた12戦目は、G2のセントウルステークス（中京芝1200m 雨/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で鈴来直人騎手（8戦2勝）。18頭立ての9番人気で6番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを9番手で通過。直線ではゴールまでじわりじわりと伸びたが、6着に終わった。

12月24日、約3か月半の休養明けで馬体重を前走から22kg増やして迎えた13戦目は、芹沢純一騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦でオープンの尾張ステークス（中京芝1200m 晴/良）に出走。16頭立ての9番人気で8番ゲートからスタート。端を奪う恰好となり、平均的なペースで集団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では天性の負けじ魂を発揮してゴールまで力闘し、3着を確保した。

4歳（2007年）

1月7日、中1週で迎えた14戦目は、村田一誠騎手を鞍上に迎えて、ハンデG3のガーネットステークス（中山ダート1200m 晴/不良）に出走。16頭立ての7番人気で11番ゲートからスタート。壮絶なハイペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線ではあとひと押しが足りず、5着に終わった。

2月4日、中3週で迎えた15戦目は、ハンデG3のシルクロードステークス（京都芝1200m 晴/良）に52kgの軽斤量で出走。鞍上は吉田隼人騎手（1戦1勝）。16頭立ての6番人気で2番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを7番手で通過。直線では天稟の闘志でゴールまで力走したが、5着に終わった。

3月3日、中3週で迎えた16戦目は、G3のオーシャンステークス（中山芝1200m 外回り曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で吉田隼人騎手（2戦1勝）。16頭立ての10番人気で12番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線ではしぶとく伸び続けたが、勝ったアイルラヴァゲインにねじ伏せられて3/4馬身差の2着となった。

3月25日、中2週で迎えた17戦目は、G1の高松宮記念（中京芝1200m 晴/重）に出走。鞍上は3戦連続で吉田隼人騎手（3戦1勝）。18頭立ての9番人気で3番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では脚が上がってしまい14着に敗れた。

4月14日、中2週で迎えた18戦目は、吉田豊騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦でオープンの京葉ステークス（中山ダート1200m 晴/重）に出走。14頭立ての6番人気で13番ゲートからスタート。主導権を握る形となり、苛烈なペースで馬群を牽引。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。直線で前を交わして先頭に立つと、不屈の闘争本能で渋太く粘り込んで、最後は2着のニシノコンサフォスに1馬身3/4の差をつけて5勝目をつかんだ。

5月3日、中2週で迎えた19戦目は、Jpn3のかきつばた記念（名古屋ダート1400m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は2戦連続で吉田豊騎手（1戦1勝）。11頭立ての3番人気で2番ゲートからスタート。先手を奪う恰好となり、で集団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では持ち前のタフネスで最後まで脚を伸ばしたが、メイショウバトラーに交わされて1馬身半差の2着となった。

7月15日、中9週で迎えた20戦目は、G3のアイビスサマーダッシュ（新潟芝1000m 晴/重）に出走。鞍上は3戦連続で吉田豊騎手（2戦1勝）。18頭立ての4番人気に推されて9番ゲートからスタート。5着に終わった。

5歳（2008年）

9月27日、約14か月半の休み明けで馬体重を前走から10kg増やして迎えた21戦目は、秋山真一郎騎手を鞍上に迎えて、エニフステークス（阪神ダート1400m 晴/良）に出走。16頭立ての6番人気で11番ゲートからスタート。先頭に立つ形となり、リードを2馬身以上確保して、少々速いペースでレースを進める。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では持ち前の豊富なスタミナで最後まで踏ん張ったが、アイスドールに半馬身交わされて2着となった。

10月25日、中3週で迎えた22戦目は、ハンデ戦でオープンの室町ステークス（京都ダート1200m 曇/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で秋山真一郎騎手（1戦0勝）。16頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。先手を奪い、若干速いペースで一団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではやや伸びを欠き、5着に終わった。

11月8日、中1週で迎えた23戦目は、ハンデ戦でオープンの京洛ステークス（京都芝1200m 曇/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で秋山真一郎騎手（2戦0勝）。18頭立ての4番人気に推されて13番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始3番手を追走。最後は脚勢が鈍り10着に敗れた。

6歳（2009年）

6月28日、約7か月半の休養明けで迎えた24戦目は、柴山雄一騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦でオープンのバーデンバーデンカップ（福島芝1200m 晴/良）に出走。16頭立ての8番人気で12番ゲートからスタート。速いペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを5番手で通過。最後は垂れてしまい12着に敗れた。

7月19日、中2週で迎えた25戦目は、G3のアイビスサマーダッシュ（新潟芝1000m 曇/重）に出走。鞍上は吉田豊騎手（3戦1勝）。18頭立ての11番人気で6番ゲートからスタート。17着に終わった。

7歳（2010年）

6月4日、約10か月半の休み明けで馬体重を前走から15kg増やして迎えた26戦目は、杉村一樹騎手を鞍上に迎えて、らくのうマザーズ特別（荒尾ダート1500m 曇/良）に出走。9頭立ての圧倒的1番人気に推されて5番ゲートからスタート。最後は、2着のセントバニヤンに1馬身半の差をつけてファンの高評価に応えた。

10月8日、約4か月の休養明けで馬体重を前走から9kg絞って迎えた27戦目は、吉田隆二騎手を鞍上に迎えて、有明海特別（荒尾ダート1500m 曇/稍重）に出走。9頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。8着に敗れた。

10月29日、中2週で迎えた28戦目は、荒尾そーにゃ速かスプリント（荒尾ダート950m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で吉田隆二騎手（1戦0勝）。10頭立ての圧倒的1番人気に推されて6番ゲートからスタート。5着に敗れた。

12月5日、中4週で迎えた29戦目は、佐賀つーつらつースプリント（佐賀ダート900m 晴/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で吉田隆二騎手（2戦0勝）。10頭立ての3番人気で3番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では目覚ましい伸び脚で追い上げたが、勝ったギオンゴールドに詰め切れず、3馬身差の2着となった。