カノン（2000年生、母ツキノメガミ）

カノン（2000年5月8日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「月面のクレーターの名」。毛色は鹿毛。種牡馬のダンスインザダーク（当時7歳）と交配したツキノメガミが10歳のときに産んだ5番仔が本馬である。産地は北海道勇払郡早来町、生産者はノーザンファーム。戦績は、中央平地19戦5勝2着4回。主な勝ち鞍は2004年のセイユウメモリアル(1000万下)。

経歴

デビュー前

サンデーサラブレッドクラブにて総額1,800万円（45万×40口）で一口馬主が募集された。

田中清隆厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（2002年）

11月9日、デビュー戦はO.ペリエ騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。馬体重は482kg。14頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では力感溢れるフットワークでゴールまで頑張ったが、4着に終わった。

11月23日、中1週で迎えた2戦目は、2歳新馬（中山芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続でO.ペリエ騎手（1戦0勝）。13頭立ての3番人気に推されて11番ゲートからスタート。端を奪う形となり、平均ペースで馬群を引っ張る。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では矢のような伸びを見せたが、マイネヌーヴェルに交わされて1馬身差の2着に敗北した。

3歳（2003年）

5月10日、約5か月半の休み明けで迎えた3戦目は、嘉藤貴行騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（新潟ダート1800m 晴/稍重）に出走。ダート戦への出走及び長時間の輸送競馬は初となった。10頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線ではもうワンパンチ足りず、3着に終わった。

5月24日、中1週で迎えた4戦目は、3歳未勝利（新潟芝1800m 外回り晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は2戦連続で嘉藤貴行騎手（1戦0勝）。15頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では異次元の末脚を炸裂させて先頭に立ち、最後は2着のマーベルプリンセスを半馬身振り切って初白星を挙げた。

6月7日、中1週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた5戦目は、3歳500万下（東京芝1600m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で嘉藤貴行騎手（2戦1勝）。18頭立ての1番人気に推されて17番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では一際目立つ伸び脚で猛追したが、抜け出したオンワードミシェルにクビ差届かず2着に甘んじた。

8月24日、約2か月半の間隔を開けて馬体重を前走から16kg戻して迎えた6戦目は、3歳以上500万下（新潟芝1800m 外回り晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で嘉藤貴行騎手（3戦1勝）。18頭立ての4番人気に推されて14番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では脚色がやや鈍り、5着に終わった。

9月20日、中3週で迎えた7戦目は、3歳以上500万下（中山芝1800m 雨/良）に出走。鞍上は5戦連続で嘉藤貴行騎手（4戦1勝）。12頭立ての2番人気に推されて大外12番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では持ち前の粘り強さでしぶとく脚を伸ばしたが、抜け出したハウンドコップに半馬身届かず2着に敗北した。

10月4日、中1週で迎えた8戦目は、3歳以上500万下（中山ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は6戦連続で嘉藤貴行騎手（5戦1勝）。16頭立ての2番人気に推されて9番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線ではあとひと押しが足りず、3着に終わった。

10月25日、中2週で迎えた9戦目は、武豊騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（東京芝2000m 曇/良）に出走。14頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では豪快な末脚を弾けさせて先頭に立ち、最後は2着のウォーライクトニーをクビ差振り切って1着ゴールを果たした。

11月30日、中4週で迎えた10戦目は、3歳以上1000万下のオリエンタル賞（東京芝2000m 曇/不良）に出走。鞍上は2戦連続で武豊騎手（1戦1勝）。15頭立ての3番人気に推されて6番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では脚が上がってしまい9着に敗れた。

12月21日、中2週で迎えた11戦目は、D.バルジュー騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下の香取特別（中山芝1800m 晴/良）に出走。16頭立ての5番人気で5番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを8番手で通過。直線では伸びが劣勢になり10着に敗れた。

4歳（2004年）

5月1日、約4か月半の休み明けで馬体重を前走から12kg増やして迎えた12戦目は、岡部幸雄騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で4歳以上1000万下の石和特別（東京芝1800m 晴/良）に54kgの軽斤量で出走。12頭立ての7番人気で4番ゲートからスタート。逃げる恰好となり、落ち着いたペースでレースを牽引。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。直線では天資の闘争心でゴールまで力戦し、4着を確保した。

5月16日、中1週で迎えた13戦目は、蛯名正義騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1000万下（東京芝1800m 雨/稍重）に出走。12頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。敢然と先頭に立ち、落ち着いたペースでレースを引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では一完歩ずつ前との差を詰めて、最後は2着のピサノデュエルを3/4馬身振り切って制した。

7月11日、中7週で迎えた14戦目は、3歳以上1000万下のセイユウメモリアル（福島芝2000m 曇/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で蛯名正義騎手（1戦1勝）。8頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。ハナを切る形となり、後続との差を5馬身以上保って、平均ペースで馬群を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のスズノマーチに5馬身の差をつけて4勝目を挙げた。

9月26日、約2か月半の間隔を開けて迎えた15戦目は、3歳以上1000万下の習志野市制施行50周年記念（中山芝1800m 曇/稍重）に出走。鞍上は岡部幸雄騎手（1戦0勝）。7頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は脚勢が悪くなり5着に敗れた。

6歳（2006年）

1月15日、約16か月の休養明けで迎えた16戦目は、4歳以上1000万下の東雲賞（中山芝2000m 晴/重）に出走。鞍上は嘉藤貴行騎手（6戦1勝）。11頭立ての9番人気で2番ゲートからスタート。端を奪う恰好となり、平均的なペースで集団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では持ち味のファイティングスピリットで最後まで奮戦したが、コスモテナシャスにクビ差交わされて2着となった。

2月5日、中2週で迎えた17戦目は、後藤浩輝騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1000万下（東京芝1800m 晴/良）に出走。14頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。主導権を握り、若干緩いペースで一団を牽引。先頭のまま2馬身以上のリードを保って4コーナーを通過。直線では不屈の闘魂で渋太く粘り込んで、最後は2着のプリモスターに3馬身半の差をつけて久しぶりに勝ち星を挙げた。

2月25日、中2週で迎えた18戦目は、柴田善臣騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1600万下の御堂筋ステークス（阪神芝2500m 晴/良）に出走。13頭立ての3番人気に推されて8番ゲートからスタート。果敢にハナを奪い、リードを2馬身以上保って、少し速いペースで一団を先導。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。直線では余力が残っておらず11着に敗れた。

5月6日、中9週で迎えた19戦目は、4歳以上1600万下の府中ステークス（東京芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は嘉藤貴行騎手（7戦1勝）。9頭立ての7番人気で5番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では末脚にキレが無く7着に終わった。