スズノマーチ（2000年生、母サイレントプレアー）

スズノマーチ（2000年2月20日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「冠名＋行進曲」。毛色は栗毛。種牡馬のティンバーカントリー（当時8歳）と交配したサイレントプレアーが9歳のときに産んだ2番仔が本馬である。産地は北海道千歳市、生産者は社台ファーム。戦績は、中央平地37戦6勝2着4回。2003年の弥生賞(G2)で2着に入った他、2005年のエプソムカップ(G3)に勝利するなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

当歳のとき、社台ファ-ムから「セレクトセールサラブレッド当歳」に上場され、小紫芳夫によって3,150万円で落札された。

藤沢和雄厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（2002年）

12月7日、デビュー戦はO.ペリエ騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（中山芝1800m 曇/良）に出走。馬体重は478kg。16頭立ての3番人気に推されて4番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では切れ味抜群の末脚を披露したが、3着に終わった。

12月22日、中1週で迎えた2戦目は、2歳新馬（中山芝1600m 外回り曇/重）に出走。鞍上は2戦連続でO.ペリエ騎手（1戦0勝）。16頭立ての1番人気に推されて11番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを4番手で通過。直線では異次元の末脚を弾けさせて先頭をうかがい、最後は2着のナイキアライブを半馬身振り切って初勝利を挙げた。

3歳（2003年）

2月1日、中5週で迎えた3戦目は、3歳500万下のこぶし賞（京都芝1600m 曇/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は3戦連続でO.ペリエ騎手（2戦1勝）。16頭立ての3番人気に推されて12番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線ではぐんぐんと末脚を伸ばして先頭に立ち、最後は2着のマイジョーカーをクビ差振り切って勝利をモノにする

3月9日、中4週で迎えた4戦目は、横山典弘騎手を鞍上に迎えて、3歳G2の弥生賞（中山芝2000m 晴/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。11頭立ての4番人気で4番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを6番手で通過。直線では持ち前のしぶとさで最後まで脚を伸ばしたが、抜け出したエイシンチャンプにハナ差届かず2着に惜敗した。

4月20日、中5週で迎えた5戦目は、3歳G1の皐月賞（中山芝2000m 小雨/良）に出走。G1級競走への出走は初となった。鞍上は2戦連続で横山典弘騎手（1戦0勝）。18頭立ての6番人気で7番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、14番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを18番手で通過。直線では上がり4位の末脚を繰り出したが上位争いには絡めず9着に敗れた。

6月1日、中5週で迎えた6戦目は、北村宏司騎手を鞍上に迎えて、3歳G1の日本ダービー（東京優駿）（東京芝2400m 曇/重）に出走。18頭立ての16番人気で6番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを9番手で通過。最後は脚を失くしてしまい17着に終わった。

9月21日、約3か月半の休養明けで馬体重を前走から10kg増やして迎えた7戦目は、田中勝春騎手を鞍上に迎えて、3歳G2のセントライト記念（中山芝2200m 外回り雨/不良）に出走。14頭立ての5番人気で大外14番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを10番手で通過。直線ではいいところがなく13着に敗れた。

11月8日、中6週で迎えた8戦目は、川原正一騎手を鞍上に迎えて、カシオペアステークス（京都芝1800m 外回り晴/良）に出走。13頭立ての5番人気で11番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では全く伸びず5着に敗れた。

12月13日、中4週で迎えた9戦目は、師走ステークス（中山ダート1800m 晴/稍重）に出走。ダート戦への出走は初となった。鞍上はO.ペリエ騎手（3戦2勝）。9頭立ての2番人気に推されて大外9番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを4番手で通過。直線では力強い脚捌きでゴールまで走り切ったが、3着に終わった。

4歳（2004年）

5月9日、約5か月の休養明けで馬体重を前走から10kg増やして迎えた10戦目は、D.オリヴァー騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦でオープンのサウジアラビアロイヤルカップ（東京ダート1600m 雨/良）に出走。12頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。最後は力尽きて11着に敗れた。

6月19日、中5週で迎えた11戦目は、岡部幸雄騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下の雄国沼特別（福島芝1800m 曇/良）に出走。11頭立ての1番人気に推されて大外11番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では持ち前の忍耐力で最後まで脚を伸ばしたが、抜け出したマイネルバンガードに半馬身届かず2着に敗北した。

7月11日、中2週で迎えた12戦目は、3歳以上1000万下のセイユウメモリアル（福島芝2000m 曇/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で岡部幸雄騎手（1戦0勝）。8頭立ての圧倒的1番人気に推されて5番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線ではしぶとさが光る走りを見せたが、勝ったカノンに詰め切れず、5馬身差の2着に敗北した。

7月24日、中1週で迎えた13戦目は、3歳以上1000万下の駒ケ岳特別（函館芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で岡部幸雄騎手（2戦0勝）。8頭立ての1番人気に推されて大外8番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを5番手で通過。直線では持ち前のタフネスで最後まで脚を伸ばしたが、抜け出したレオワールドにアタマ差届かず2着に甘んじた。

8月15日、中2週で迎えた14戦目は、3歳以上1000万下の日高特別（札幌芝2000m 雨/良）に出走。鞍上は4戦連続で岡部幸雄騎手（3戦0勝）。12頭立ての2番人気に推されて9番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを8番手で通過。直線では決め手が足りず8着に敗れた。

9月26日、中5週で迎えた15戦目は、藤田伸二騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下のHTB賞（札幌芝1800m 晴/良）に出走。13頭立ての4番人気で8番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは、馬場の外目を通りながら6番手で通過。直線ではいいところがなく7着に敗れた。

10月2日、連闘で迎えた16戦目は、3歳以上1000万下の道新スポーツ賞（札幌芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で藤田伸二騎手（1戦0勝）。14頭立ての2番人気に推されて8番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを3番手で通過。直線で前を交わして先頭に立つと、グングンと末脚を伸ばして、最後は2着のウイングランツに1馬身半の差をつけて久方ぶりに白星を挙げた。

12月19日、約2か月半の間隔を開けて迎えた17戦目は、3歳以上1600万下のオリオンステークス（阪神芝2000m 晴/良）に出走。鞍上はO.ペリエ騎手（4戦2勝）。8頭立ての4番人気で7番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では鋭く末脚を伸ばして先頭をうかがい、最後は2着のメガスターダムをハナ差振り切って4勝目を収める

5歳（2005年）

2月5日、中6週で迎えた18戦目は、D.バルジュー騎手を鞍上に迎えて、白富士ステークス（東京芝2000m 晴/良）に出走。13頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを8番手で通過。直線では鋭い末脚を繰り出せず5着に敗れた。

3月12日、中4週で迎えた19戦目は、岩田康誠騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦でオープンの大阪城ステークス（阪神芝2000m 曇/良）に出走。12頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では上がり2位タイの末脚を見せたが上位には届かず5着に敗れた。

4月10日、中3週で迎えた20戦目は、エイプリルステークス（中山芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は北村宏司騎手（1戦0勝）。12頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは、馬場の外目を通りながら2番手で通過。直線に入ると、前で粘るハスラーを上がり1位タイの末脚で交わし去り、最後は1馬身3/4の差をつけて勝利を手に入れた。

5月15日、中4週で迎えた21戦目は、ハンデG3の新潟大賞典（新潟芝2000m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で北村宏司騎手（2戦1勝）。16頭立ての2番人気に推されて大外16番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、終始13番手を追走。直線では上がり3位タイの末脚を繰り出したが上位争いには絡めず6着に敗れた。

6月12日、中3週で迎えた22戦目は、G3のエプソムカップ（東京芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で北村宏司騎手（3戦1勝）。17頭立ての4番人気に推されて1番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線ではぐいぐいと末脚を伸ばして先頭をうかがい、最後は2着のグランリーオをクビ差振り切って待望の重賞初制覇を果たした。

8月21日、中9週で迎えた23戦目は、G2の札幌記念（札幌芝2000m 雨/良）に出走。鞍上は4戦連続で北村宏司騎手（4戦2勝）。14頭立ての5番人気で13番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを8番手で通過。直線では伸びあぐねて11着に敗れた。

10月9日、中6週で迎えた24戦目は、G2の毎日王冠（東京芝1800m 曇/稍重）に出走。鞍上は5戦連続で北村宏司騎手（5戦2勝）。17頭立ての12番人気で5番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを6番手で通過。直線では見所を作れず12着に終わった。

11月5日、中3週で迎えた25戦目は、カシオペアステークス（京都芝1800m 外回り晴/良）に出走。鞍上は6戦連続で北村宏司騎手（6戦2勝）。12頭立ての5番人気で2番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では上がり3位の末脚を見せたが上位には届かず5着に敗れた。

11月26日、中2週で迎えた26戦目は、G3の京阪杯（京都芝1800m 外回り晴/良）に出走。鞍上は7戦連続で北村宏司騎手（7戦2勝）。18頭立ての10番人気で14番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では最後まで息が続かず12着に終わった。

6歳（2006年）

6月11日、約6か月半の休養明けで迎えた27戦目は、G3のエプソムカップ（東京芝1800m 雨/重）に出走。鞍上は8戦連続で北村宏司騎手（8戦2勝）。18頭立ての13番人気で13番ゲートからスタート。ハイペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。最後は脚色が鈍り18着に終わった。

6月25日、中1週で迎えた28戦目は、福島テレビオープン（福島芝1800m 曇/良）に出走。鞍上は9戦連続で北村宏司騎手（9戦2勝）。15頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では鋭い脚を使えず6着に敗れた。

11月4日、約4か月半の休み明けで馬体重を前走から12kg増やして迎えた29戦目は、カシオペアステークス（京都芝1800m 外回り晴/良）に出走。鞍上は岩田康誠騎手（1戦0勝）。13頭立ての7番人気で8番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では末脚に勢いがなく5着に敗れた。

11月26日、中2週で迎えた30戦目は、塚田祥雄騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦でオープンのアンドロメダステークス（京都芝2000m 小雨/良）に出走。12頭立ての6番人気で4番ゲートからスタート。主導権を握る形となり、スローペースで馬群を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では終いの伸びを欠き、4着に終わった。

12月16日、中2週で迎えた31戦目は、ディセンバーステークス（中山芝1800m 曇/良）に出走。鞍上は北村宏司騎手（10戦2勝）。11頭立ての3番人気で1番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では決め手が足りず、4着に終わった。

7歳（2007年）

2月3日、中6週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた32戦目は、ハンデG3の小倉大賞典（小倉芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は塚田祥雄騎手（1戦0勝）。15頭立ての11番人気で3番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを10番手で通過。直線では伸びが劣勢になり12着に終わった。

3月4日、中3週で馬体重を前走から10kg絞って迎えた33戦目は、ハンデG3の中京記念（中京芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で塚田祥雄騎手（2戦0勝）。16頭立ての13番人気で9番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は脚が止まってしまい14着に終わった。

3月18日、中1週で迎えた34戦目は、東風ステークス（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は北村宏司騎手（11戦2勝）。16頭立ての8番人気で9番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを13番手で通過。直線では目立つような脚を使えず10着に敗れた。

6月10日、約3か月の間隔を開けて迎えた35戦目は、G3のエプソムカップ（東京芝1800m 曇/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で北村宏司騎手（12戦2勝）。18頭立ての17番人気で15番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを10番手で通過。最後は脚勢が悪くなり18着に終わった。

9月23日、約3か月半の休み明けで迎えた36戦目は、中舘英二騎手を鞍上に迎えて、G2のオールカマー（中山芝2200m 外回り曇/良）に出走。16頭立ての11番人気で7番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを5番手で通過。直線では最後まで息が続かず15着に終わった。

12月8日、約2か月半の間隔を開けて迎えた37戦目は、柴田善臣騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦でオープンの師走ステークス（中山ダート1800m 晴/良）に54kgの軽斤量で出走。16頭立ての12番人気で8番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを11番手で通過。直線では末脚に勢いがなく16着に終わった。