キングスエンブレム（2005年生、母スカーレットレディ）

キングスエンブレム（2005年2月12日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「王の紋章」。毛色は青毛。種牡馬のウォーエンブレム（当時6歳）と交配したスカーレットレディが11歳のときに産んだ4番仔が本馬である。産地は北海道勇払郡早来町、生産者はノーザンファーム。戦績は、中央平地23戦6勝2着3回、地方4戦0勝。2010年のシリウスステークス(ハンデG3)に勝利した他、2010年のみやこステークス(G3)で2着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

サンデーサラブレッドクラブにて総額1億円（250万×40口）で一口馬主が募集された。

石坂正厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2007年）

11月4日、デビュー戦は武豊騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（京都芝2000m 晴/良）に出走。馬体重は458kg。8頭立ての圧倒的1番人気に推されて9番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、徐々に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを2番手で通過。直線に入ると、前で粘るグローリーシーズを凄まじい末脚で交わし去り、最後は1馬身1/4の差をつけて初勝利を挙げた。

12月8日、中4週で迎えた2戦目は、2歳500万下のエリカ賞（阪神芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で武豊騎手（1戦1勝）。9頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線ではゴールまでジンワリと伸びたが、3着に終わった。

3歳（2008年）

1月6日、中3週で迎えた3戦目は、福永祐一騎手を鞍上に迎えて、3歳500万下の福寿草特別（京都芝2000m 晴/良）に出走。14頭立ての3番人気に推されて3番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線では目覚ましい伸び脚で猛進したが、伸びてきたブラックシェル決め手に屈して3/4馬身差の2着に敗北した。

1月26日、中2週で迎えた4戦目は、3歳オープンの若駒ステークス（京都芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は武豊騎手（2戦1勝）。9頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では力感溢れる脚運びでゴールまで頑張ったが、3着に終わった。

3月2日、中4週で迎えた5戦目は、3歳オープンのすみれステークス（阪神芝2200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で武豊騎手（3戦1勝）。11頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線で前を交わして先頭に立つと、猛烈な末脚を炸裂させて、最後は2着のモンテクリスエスに1馬身の差をつけて先頭ゴールを果たした。

3月22日、中2週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた6戦目は、3歳オープンの若葉ステークス（阪神芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で武豊騎手（4戦2勝）。8頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では脚が残っておらず5着に敗れた。

9月21日、約6か月の休み明けで馬体重を前走から6kg戻して迎えた7戦目は、3歳G2のセントライト記念（中山芝2200m 外回り雨/稍重）に出走。重賞競走への出走及び長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は4戦連続で武豊騎手（5戦2勝）。18頭立ての3番人気に推されて2番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを3番手で通過。直線では脚が残っておらず7着に敗れた。

10月25日、中4週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた8戦目は、和田竜二騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で3歳以上1600万下の古都ステークス（京都芝2200m 外回り曇/良）に出走。14頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では末脚にキレが無く6着に敗れた。

4歳（2009年）

4月5日、約5か月半の休み明けで迎えた9戦目は、4歳以上1600万下の難波ステークス（阪神芝1800m 外回り晴/良）に出走。鞍上は武豊騎手（6戦2勝）。16頭立ての3番人気に推されて2番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線では切れる脚を使えず9着に敗れた。

5月3日、中3週で迎えた10戦目は、4歳以上1600万下の上賀茂ステークス（京都ダート1800m 曇/良）に出走。ダート戦への出走は初となった。鞍上は2戦連続で武豊騎手（7戦2勝）。16頭立ての3番人気に推されて9番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを4番手で通過。直線では驚異的な末脚を爆発させて先頭に躍り出て、最後は2着のテイエムザエックスに2馬身半の差をつけて勝利を手中に収めた。

5歳（2010年）

3月14日、約10か月半の休み明けで迎えた11戦目は、4歳以上1600万下の甲南ステークス（阪神ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で武豊騎手（8戦3勝）。14頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを4番手で通過。直線では余力が残っておらず10着に敗れた。

4月11日、中3週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた12戦目は、内田博幸騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で4歳以上1600万下の阪神スプリングプレミアム（阪神ダート2000m 晴/良）に出走。16頭立ての4番人気に推されて8番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では余力が残っておらず11着に敗れた。

9月12日、約5か月の休み明けで迎えた13戦目は、3歳以上1600万下のオークランドレーシングクラブトロフィー（阪神ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は福永祐一騎手（1戦0勝）。10頭立ての3番人気で2番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを7番手で通過。直線に入ると、前で粘るドリームライナーを鬼脚で交わし去り、最後は2馬身の差をつけて久しぶりの一戦を制した。

10月2日、中2週で迎えた14戦目は、ハンデG3のシリウスステークス（阪神ダート2000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で福永祐一騎手（2戦1勝）。12頭立ての1番人気に推されて9番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを3番手で通過。直線では一歩一歩確実に終いの脚を伸ばして先頭をうかがい、最後は2着のラヴェリータを3/4馬身振り切って初の重賞タイトルを手に入れた。

11月7日、中4週で迎えた15戦目は、G3のみやこステークス（京都ダート1800m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で福永祐一騎手（3戦2勝）。16頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では物凄い伸び脚で猛追したが、抜け出したトランセンドを差し切れず、1馬身1/4差の2着に敗北した。

12月5日、中3週で迎えた16戦目は、G1のジャパンカップダート（阪神ダート1800m 晴/稍重）に出走。G1級競走への出走は初となった。鞍上は4戦連続で福永祐一騎手（4戦2勝）。16頭立ての3番人気に推されて2番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを8番手で通過。直線では見せ場なく9着に敗れた。

6歳（2011年）

4月10日、約4か月の休養明けで迎えた17戦目は、ハンデG3のマーチステークス（阪神ダート1800m 晴/稍重）に出走。鞍上は5戦連続で福永祐一騎手（5戦2勝）。16頭立ての3番人気に推されて6番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを8番手で通過。直線ではジリジリとしか伸びず8着に敗れた。

5月2日、中2週で迎えた18戦目は、Jpn2のダイオライト記念（船橋ダート2400m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は6戦連続で福永祐一騎手（6戦2勝）。14頭立ての3番人気に推されて12番ゲートからスタート。かなりのハイペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では生来の闘争本能でどうにかこうにかゴールまで走り切ったが、5着に終わった。

5月22日、中2週で迎えた19戦目は、秋山真一郎騎手を鞍上に迎えて、G2の東海ステークス（京都ダート1900m 曇/不良）に出走。14頭立ての8番人気で3番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを9番手で通過。直線ではピリッとした末脚を使えず8着に終わった。

10月1日、約4か月半の休養明けで馬体重を前走から10kg増やして迎えた20戦目は、N.ピンナ騎手を鞍上に迎えて、ハンデG3のシリウスステークス（阪神ダート2000m 晴/良）に出走。12頭立ての4番人気で5番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを4番手で通過。直線ではスパッとキレる脚で追い上げたが、抜け出したヤマニンキングリーを捕まえ切れず、2馬身半差の2着となった。

11月6日、中4週で迎えた21戦目は、G3のみやこステークス（京都ダート1800m 曇/稍重）に出走。鞍上は福永祐一騎手（7戦2勝）。15頭立ての8番人気で大外15番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、14番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを6番手で通過。直線では伸びが鈍く7着に敗れた。

12月10日、中4週で迎えた22戦目は、岩田康誠騎手を鞍上に迎えて、ベテルギウスステークス（阪神ダート2000m 曇/良）に出走。12頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では鬼脚を爆発させて突き抜け、最後は2着のインバルコに5馬身の差をつけて勝利を手中に収めた。

7歳（2012年）

1月25日、中6週で迎えた23戦目は、Jpn1の川崎記念（川崎ダート2100m 晴/不良）に出走。鞍上は2戦連続で岩田康誠騎手（1戦1勝）。12頭立ての4番人気で10番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では脚を伸ばせず7着に敗れた。

12月24日、約11か月の休養明けで迎えた24戦目は、尾島徹騎手を鞍上に迎えて、Jpn2の名古屋グランプリ（名古屋ダート2500m 晴/重）に出走。11頭立ての5番人気で1番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを6番手で通過。直線では末脚を伸ばせず10着に敗れた。

8歳（2013年）

2月11日、中6週で馬体重を前走から13kg減らして迎えた25戦目は、Jpn3の佐賀記念（佐賀ダート2000m 晴/稍重）に出走。鞍上は福永祐一騎手（8戦2勝）。12頭立ての3番人気に推されて1番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始3番手を追走。直線では切れ味のいい末脚を繰り出したが、3着に終わった。

5月5日、約3か月の間隔を開けて迎えた26戦目は、ハンデ戦でオープンのブリリアントステークス（東京ダート2100m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で福永祐一騎手（9戦2勝）。14頭立ての8番人気で13番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。最後は垂れてしまい12着に終わった。

5月18日、中1週で迎えた27戦目は、池添謙一騎手を鞍上に迎えて、G3の平安ステークス（京都ダート1900m 晴/良）に出走。16頭立ての14番人気で4番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。最後は脚色が鈍り13着に終わった。