クロスキャスト（1987年生、母ブライトホウヨウ）

クロスキャスト（1987年3月23日）は、日本の競走馬。牡馬。毛色は鹿毛。種牡馬のキヤタオラ（当時13歳）と交配したブライトホウヨウが12歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道沙流郡門別町、生産者は（有）豊洋牧場。戦績は、中央平地17戦4勝、地方33戦2勝。1989年の京成杯3歳ステークス(G2)で3着に入った他、1990年の菜の花ステークス(オープン)に勝利するなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

二本柳俊夫厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（1989年）

7月9日、デビュー戦は杉浦宏昭騎手を鞍上に据えて、3歳新馬（函館芝1200m 晴/良）に出走。馬体重は500kg。6頭立ての5番人気で5番ゲートからスタート。速いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では末脚を伸ばせず4着に終わった。

7月30日、中2週で迎えた2戦目は、3歳新馬（函館ダート1000m 晴/良）に出走。ダート戦への出走は初となった。鞍上は2戦連続で杉浦宏昭騎手（1戦0勝）。5頭立ての2番人気で5番ゲートからスタート。逃げを打つ恰好となり、平均的なペースで集団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のトウホーライトに7馬身の差をつけて初勝利を挙げた。

9月16日、中6週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた3戦目は、2歳オープンの芙蓉ステークス（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で杉浦宏昭騎手（2戦1勝）。7頭立ての6番人気で1番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを5番手で通過。直線ではスパッと切れる脚を使えず3着に終わった。

10月21日、中4週で馬体重を前走から6kg戻して迎えた4戦目は、3歳400万下のプラタナス賞（東京ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で杉浦宏昭騎手（3戦1勝）。5頭立ての圧倒的1番人気に推されて3番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線に入ると、前で粘るウイナーズパレスを猛烈な末脚で交わし去り、最後は2馬身半の差をつけて圧倒的支持に応えた。

11月12日、中2週で迎えた5戦目は、2歳G2の京成杯3歳ステークス（東京芝1400m 晴/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は5戦連続で杉浦宏昭騎手（4戦2勝）。9頭立ての5番人気で大外9番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線ではゴールまでジンワリと伸びたが、3着に終わった。

12月2日、中2週で迎えた6戦目は、2歳オープンのすずかけステークス（中山芝1200m 外回り晴/良）に出走。鞍上は6戦連続で杉浦宏昭騎手（5戦2勝）。7頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線ではグイグイと末脚を伸ばして先頭を奪い、最後は2着のタップオンスターに2馬身の差をつけて3勝目を奪取した。

12月17日、中1週で迎えた7戦目は、2歳G1の朝日杯3歳ステークス（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。G1級競走への出走は初となった。鞍上は7戦連続で杉浦宏昭騎手（6戦3勝）。15頭立ての3番人気に推されて5番ゲートからスタート。息の入らないペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線ではもうワンパンチ足りず、4着に終わった。

3歳（1990年）

1月14日、中3週で迎えた8戦目は、古川寛和騎手を鞍上に迎えて、3歳G3の京成杯（中山芝1600m 外回り曇/良）に出走。9頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。端に立つ恰好となり、少し緩いペースで集団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線に入ると、馬群に飲まれ4着に沈んだ。

2月3日、中2週で迎えた9戦目は、3歳オープンのヒヤシンスステークス（東京芝1400m 晴/稍重）に出走。鞍上は杉浦宏昭騎手（7戦3勝）。7頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では鋭い脚を使えず4着に敗れた。

2月25日、中2週で迎えた10戦目は、3歳オープンのクロッカスステークス（中山芝1600m 外回り雨/重）に出走。鞍上は2戦連続で杉浦宏昭騎手（8戦3勝）。8頭立ての2番人気に推されて大外8番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線ではいい脚を見せられず6着に敗れた。

3月24日、中3週で迎えた11戦目は、3歳オープンの菜の花ステークス（中山芝1200m 外回り曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で杉浦宏昭騎手（9戦3勝）。6頭立ての3番人気で4番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では強烈な末脚を炸裂させて先頭に立ち、最後は2着のレイクキャッスルに2馬身の差をつけて4勝目を獲得した。

4月14日、中2週で迎えた12戦目は、3歳G3のクリスタルカップ（中山芝1200m 外回り曇/稍重）に出走。鞍上は4戦連続で杉浦宏昭騎手（10戦4勝）。10頭立ての1番人気に推されて11番ゲートからスタート。タフなペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では伸びが劣勢になり8着に敗れた。

5月4日、中2週で迎えた13戦目は、3歳オープンの菖蒲ステークス（東京芝1400m 雨/良）に出走。鞍上は5戦連続で杉浦宏昭騎手（11戦4勝）。13頭立ての4番人気で6番ゲートからスタート。忙しいペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線ではゴールまでジンワリと伸び、3着に入った。

6月3日、中3週で迎えた14戦目は、3歳G2のニュージーランドトロフィー4歳ステークス（東京芝1600m 曇/良）に出走。鞍上は6戦連続で杉浦宏昭騎手（12戦4勝）。16頭立ての10番人気で3番ゲートからスタート。タフなペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを10番手で通過。直線では末脚に勢いがなく15着に終わった。

9月29日、約4か月の休養明けで馬体重を前走から10kg増やして迎えた15戦目は、オータムスプリントステークス（中山芝1200m 外回り曇/良）に出走。鞍上は古川寛和騎手（1戦0勝）。11頭立ての9番人気で10番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線では全く伸びず10着に終わった。

10月13日、中1週で迎えた16戦目は、神無月ステークス（東京ダート1600m 雨/稍重）に出走。鞍上は杉浦宏昭騎手（13戦4勝）。14頭立ての7番人気で4番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを6番手で通過。最後は減速してしまい13着に敗れた。

11月3日、中2週で迎えた17戦目は、G3の根岸ステークス（東京ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で杉浦宏昭騎手（14戦4勝）。16頭立ての9番人気で1番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。最後は減速してしまい16着に終わった。

4歳（1991年）

2月11日、約3か月半の休養明けで馬体重を前走から20kg増やして迎えた18戦目は、安藤勝己騎手を鞍上に迎えて、白銀ハンデ（笠松ダート1900m 晴/重）に出走。9頭立ての3番人気で6番ゲートからスタート。7着に敗れた。

3月1日、中2週で迎えた19戦目は、ブラッドストーン特別（名古屋ダート1900m 曇/重）に出走。鞍上は2戦連続で安藤勝己騎手（1戦0勝）。7頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。最後は、2着のタイツクバに3/4馬身の差をつけて優勝

3月21日、中2週で迎えた20戦目は、名古屋大賞典（名古屋ダート1900m 晴/重）に出走。鞍上は3戦連続で安藤勝己騎手（2戦1勝）。11頭立ての3番人気で6番ゲートからスタート。8着に敗れた。

4月3日、中1週で迎えた21戦目は、浜口楠彦騎手を鞍上に迎えて、東海大賞典（笠松ダート1900m 晴/良）に出走。10頭立ての5番人気で2番ゲートからスタート。5着に敗れた。

5月3日、中3週で迎えた22戦目は、内沢信昭騎手を鞍上に迎えて、東海桜花賞（中京(地)芝2000m 晴/良）に出走。12頭立ての6番人気で7番ゲートからスタート。12着に敗れた。

5月10日、連闘で迎えた23戦目は、中京短距離特別（中京(地)芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は安藤勝己騎手（3戦1勝）。7頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。4着に敗れた。

5月29日、中2週で迎えた24戦目は、東海クラウン（笠松ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で安藤勝己騎手（4戦1勝）。8頭立ての4番人気で2番ゲートからスタート。8着に敗れた。

6月12日、中1週で迎えた25戦目は、ローレル争覇（笠松ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で安藤勝己騎手（5戦1勝）。10頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。9着に敗れた。

7月7日、中3週で迎えた26戦目は、東海クラウン（笠松ダート1600m 雨/良）に出走。鞍上は4戦連続で安藤勝己騎手（6戦1勝）。9頭立ての6番人気で7番ゲートからスタート。8着に終わった。

7月24日、中1週で迎えた27戦目は、サマーカップ（笠松ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は浜口楠彦騎手（1戦0勝）。9頭立ての4番人気で2番ゲートからスタート。9着に敗れた。

10月23日、約3か月の休養明けで馬体重を前走から10kg増やして迎えた28戦目は、東川公則騎手を鞍上に迎えて、東海クラウン（笠松ダート1800m 晴/良）に出走。7頭立ての6番人気で3番ゲートからスタート。6着に終わった。

11月8日、中1週で迎えた29戦目は、東海クラウン（笠松ダート1800m 雨/重）に出走。鞍上は2戦連続で東川公則騎手（1戦0勝）。9頭立ての7番人気で2番ゲートからスタート。6着に終わった。

11月23日、中1週で迎えた30戦目は、いろり火特別（笠松ダート1600m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で東川公則騎手（2戦0勝）。8頭立ての8番人気で4番ゲートからスタート。5着に終わった。

12月31日、中4週で迎えた31戦目は、椎名廣明騎手を鞍上に迎えて、大晦日特別（川崎ダート1600m 晴/良）に出走。11頭立ての6番人気で1番ゲートからスタート。10着に敗れた。

5歳（1992年）

3月6日、中8週で馬体重を前走から21kg増やして迎えた32戦目は、小林照男騎手を鞍上に迎えて、マーチハンデ特別（川崎ダート1600m 曇/重）に出走。8頭立ての6番人気で2番ゲートからスタート。8着に終わった。

3月20日、中1週で馬体重を前走から16kg絞って迎えた33戦目は、ダイオライト記念（船橋ダート2400m 曇/重）に出走。鞍上は2戦連続で小林照男騎手（1戦0勝）。12頭立ての11番人気で10番ゲートからスタート。12着に終わった。

5月14日、中7週で迎えた34戦目は、中京短距離特別（中京(地)芝1200m 曇/重）に出走。鞍上は内沢信昭騎手（1戦0勝）。9頭立ての3番人気で5番ゲートからスタート。5着に敗れた。

6月12日、中3週で迎えた35戦目は、パール特別（名古屋ダート1900m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で内沢信昭騎手（2戦0勝）。11頭立ての4番人気で6番ゲートからスタート。10着に敗れた。

7月23日、中5週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた36戦目は、津野総夫騎手を鞍上に迎えて、清流特別（三条ダート1600m 晴/良）に出走。8頭立ての5番人気で大外8番ゲートからスタート。5着に終わった。

8月19日、中3週で迎えた37戦目は、妙高特別（三条ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で津野総夫騎手（1戦0勝）。6頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。最後は、2着のウイルライドオンに2馬身半の差をつけて久しぶりに勝ち星を挙げた。

9月4日、中1週で迎えた38戦目は、千葉進騎手を鞍上に迎えて、長月特別（三条ダート1600m 雨/良）に出走。8頭立ての5番人気で2番ゲートからスタート。7着に終わった。

9月29日、中3週で迎えた39戦目は、清秋特別（新潟(地)ダート1600m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で千葉進騎手（1戦0勝）。9頭立ての5番人気で4番ゲートからスタート。5着に敗れた。

10月11日、中1週で迎えた40戦目は、豊栄記念（新潟(地)ダート1800m 晴/重）に出走。鞍上は3戦連続で千葉進騎手（2戦0勝）。11頭立ての11番人気で10番ゲートからスタート。11着に終わった。

10月25日、中1週で迎えた41戦目は、深秋特別（新潟(地)ダート1600m 雨/不良）に出走。鞍上は津野総夫騎手（2戦1勝）。10頭立ての6番人気で1番ゲートからスタート。7着に終わった。

11月2日、連闘で迎えた42戦目は、向山牧騎手を鞍上に迎えて、霜月特別（新潟(地)ダート1700m 曇/重）に出走。8頭立ての8番人気で3番ゲートからスタート。8着に終わった。

11月15日、中1週で迎えた43戦目は、晩秋特別（新潟(地)ダート1700m 晴/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で向山牧騎手（1戦0勝）。10頭立ての9番人気で9番ゲートからスタート。7着に終わった。

6歳（1993年）

6月13日、約7か月の休み明けで馬体重を前走から16kg減らして迎えた44戦目は、水無月特別（新潟(地)ダート1600m 曇/稍重）に出走。鞍上は津野総夫騎手（3戦1勝）。9頭立ての8番人気で5番ゲートからスタート。8着に終わった。

6月28日、中1週で迎えた45戦目は、五十嵐剛紹騎手を鞍上に迎えて、金北山特別（新潟(地)ダート1700m 晴/良）に出走。8頭立ての8番人気で1番ゲートからスタート。8着に終わった。

7月11日、中1週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた46戦目は、文月特別（三条ダート1700m 晴/重）に出走。鞍上は津野総夫騎手（4戦1勝）。9頭立ての7番人気で8番ゲートからスタート。7着に終わった。

8月18日、中4週で馬体重を前走から11kg戻して迎えた47戦目は、松川史朗騎手を鞍上に迎えて、妙高特別（三条ダート1700m 曇/重）に出走。9頭立ての7番人気で8番ゲートからスタート。9着に終わった。

12月12日、約4か月の休養明けで迎えた48戦目は、高橋隆騎手を鞍上に迎えて、一般B1イ（新潟(地)ダート1700m 曇/重）に出走。10頭立ての9番人気で9番ゲートからスタート。10着に終わった。

7歳（1994年）

1月3日、中2週で迎えた49戦目は、一般B1イ（新潟(地)ダート1700m 雨/不良）に出走。鞍上は松川史朗騎手（1戦0勝）。10頭立ての9番人気で大外10番ゲートからスタート。10着に終わった。

4月21日、約3か月半の休養明けで迎えた50戦目は、大沢健司騎手を鞍上に迎えて、春暖特別（三条ダート1600m 晴/良）に出走。8頭立ての8番人気で3番ゲートからスタート。4着に終わった。