アドマイヤテレサ（2000年生、母ヒード）

アドマイヤテレサ（2000年3月3日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。馬名の意味は「冠名＋マザー・テレサより」。毛色は鹿毛。種牡馬のエリシオ（当時7歳）と交配したヒードが12歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道勇払郡早来町、生産者はノーザンファーム。戦績は、中央平地19戦5勝2着1回。2003年の阪神牝馬ステークス(牝G2)で4着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

松田博資厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2002年）

11月3日、デビュー戦は高田潤騎手を鞍上に据えて、牝馬限定の2歳新馬（京都芝1200m 晴/良）に出走。馬体重は468kg。18頭立ての8番人気で4番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、17番手を追走し、4コーナーは16番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて前にいた15頭をごぼう抜きし、最後は2着のレンドフェリーチェに1馬身半の差をつけて初白星を挙げた。

12月1日、中3週で迎えた2戦目は、武豊騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定2歳G1の阪神ジュベナイルフィリーズ（阪神芝1600m 曇/良）に出走。G1級競走への出走は初となった。18頭立ての4番人気に推されて2番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、16番手を追走し、4コーナーは、馬場の外目を通りながら15番手で通過。直線では今一つ末脚が切れず11着に敗れた。

3歳（2003年）

2月1日、中8週で迎えた3戦目は、3歳500万下のこぶし賞（京都芝1600m 曇/良）に出走。鞍上は高田潤騎手（1戦1勝）。16頭立ての7番人気で5番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、13番手を追走し、4コーナーは12番手で通過。直線では上がり1位の末脚を繰り出したが上位には食い込めず7着に敗れた。

2月23日、中2週で迎えた4戦目は、3歳500万下のつばき賞（京都芝2000m 曇/重）に出走。鞍上は2戦連続で高田潤騎手（2戦1勝）。16頭立ての5番人気で10番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、徐々に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを3番手で通過。直線では見せ場なく7着に敗れた。

3月8日、中1週で迎えた5戦目は、牝馬限定3歳G3のチューリップ賞（阪神芝1600m 晴/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で高田潤騎手（3戦1勝）。16頭立ての7番人気で11番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、終始10番手を追走。直線ではじりじりとしか伸びず9着に敗れた。

4月5日、中3週で迎えた6戦目は、安藤勝己騎手を鞍上に迎えて、3歳500万下（阪神芝1600m 曇/重）に出走。16頭立ての3番人気に推されて5番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、終始12番手を追走。直線では自慢の末脚を弾けさせて前にいた11頭をごぼう抜きし、最後は2着のフジノフォアマンに2馬身の差をつけて2勝目をつかんだ。

5月4日、中3週で迎えた7戦目は、柴田善臣騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定3歳オープンのスイートピーステークス（東京芝1800m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。18頭立ての3番人気に推されて10番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線ではゴールまでジンワリと伸びたが、5着に終わった。

6月15日、中5週で迎えた8戦目は、3歳1000万下のエーデルワイスステークス（東京芝1600m 曇/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で柴田善臣騎手（1戦0勝）。13頭立ての5番人気で大外13番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、馬場の外目を回って9番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを7番手で通過。直線ではスパッと切れる脚を使えず6着に敗れた。

10月25日、約4か月半の休み明けで迎えた9戦目は、牝馬限定の3歳以上1000万下の久多特別（京都芝1400m 外回り曇/良）に出走。鞍上は安藤勝己騎手（1戦1勝）。12頭立ての2番人気に推されて10番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では目を引く伸び脚で猛進したが、伸びてきたイシノミューズ決め手に屈して3/4馬身差の2着に敗北した。

11月16日、中2週で迎えた10戦目は、3歳以上1000万下の宝ケ池特別（京都芝1400m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で安藤勝己騎手（2戦1勝）。10頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを4番手で通過。直線に入ると、前で粘るダブルネームを上がり2位タイの末脚でクビ差だけ差し切って1着ゴールを果たした。

12月21日、中4週で迎えた11戦目は、牝馬限定G2の阪神牝馬ステークス（阪神芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で安藤勝己騎手（3戦2勝）。16頭立ての7番人気で10番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線では力感溢れる脚運びでゴールまで頑張り、4着に入った。

4歳（2004年）

2月1日、中5週で迎えた12戦目は、牝馬限定G3の京都牝馬ステークス（京都芝1600m 外回り晴/良）に52kgの軽斤量で出走。鞍上は武豊騎手（1戦0勝）。16頭立ての3番人気に推されて9番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始11番手を追走。直線では目立つような脚を使えず11着に敗れた。

2月14日、中1週で迎えた13戦目は、ハンデ戦で4歳以上1600万下のバレンタインステークス（東京芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は高田潤騎手（4戦1勝）。16頭立ての6番人気で1番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを13番手で通過。直線ではキレのある末脚を発揮したが、5着に終わった。

7月10日、約5か月の休養明けで馬体重を前走から22kg増やして迎えた14戦目は、ハンデ戦で3歳以上1000万下の皆生特別（阪神芝1600m 晴/稍重）に出走。鞍上は安藤勝己騎手（4戦2勝）。9頭立ての5番人気で3番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを2番手で通過。直線では終いの伸びを欠き、3着に終わった。

7月31日、中2週で迎えた15戦目は、3歳以上1000万下の九州スポーツ杯（小倉芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で安藤勝己騎手（5戦2勝）。8頭立ての1番人気に推されて大外8番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを3番手で通過。直線では一完歩ずつ着実に終いの脚を伸ばして先頭をうかがい、最後は2着のエリモハリアーを半馬身振り切ってファンの支持に応えた。

8月22日、中2週で迎えた16戦目は、牝馬限定の3歳以上1000万下の西海賞（小倉芝1800m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で安藤勝己騎手（6戦3勝）。9頭立ての圧倒的1番人気に推されて3番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の大外を通りながら4コーナーを3番手で通過。直線では鬼脚を爆発させて先頭をうかがい、最後は2着のエメラルドアイルを3/4馬身振り切って断然人気に応えた。

9月20日、中3週で迎えた17戦目は、ハンデ戦で3歳以上1600万下の大阪スポーツ杯（阪神芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は高田潤騎手（5戦1勝）。11頭立ての4番人気で7番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、馬場の外目を回って5番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを2番手で通過。直線では見せ場なく6着に敗れた。

10月17日、中3週で迎えた18戦目は、横山典弘騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定G3の府中牝馬ステークス（東京芝1800m 晴/良）に出走。16頭立ての7番人気で14番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、16番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを14番手で通過。直線では上がり2位の末脚を繰り出したが上位には割り込めず9着に敗れた。

11月13日、中3週で迎えた19戦目は、秋山真一郎騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で3歳以上1600万下の清水ステークス（京都芝1600m 外回り晴/良）に出走。10頭立ての6番人気で4番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では他馬と同じ脚色になってしまい5着に終わった。