エスユーシルバー（2006年生、母グレースペニー）

エスユーシルバー（2006年3月28日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「冠名＋父名の一部」。毛色は鹿毛。種牡馬のシルバーチャーム（当時12歳）と交配したグレースペニーが9歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道沙流郡門別町、生産者は藤本友則。戦績は、中央平地5戦0勝、地方36戦7勝2着6回。主な勝ち鞍は2010年の一般B2八。

経歴

デビュー前

高橋祥泰厩舎（美浦）へ入厩。

3歳（2009年）

6月28日、デビュー戦は石橋脩騎手を鞍上に据えて、3歳未勝利（福島ダート1700m 晴/良）に出走。馬体重は522kg。15頭立ての9番人気で4番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では他馬と同じ脚色になってしまい7着に終わった。

7月11日、中1週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた2戦目は、3歳未勝利（福島ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で石橋脩騎手（1戦0勝）。15頭立ての9番人気で10番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを12番手で通過。直線では他馬と同じ脚勢になってしまい7着に終わった。

8月9日、中3週で馬体重を前走から8kg絞って迎えた3戦目は、柴田善臣騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（新潟芝2000m 雨/良）に出走。芝レースへの出走及び長時間の輸送競馬は初となった。18頭立ての15番人気で15番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、終始5番手を追走。最後は勢いを失って14着に終わった。

9月6日、中3週で迎えた4戦目は、五十嵐雄祐騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（新潟ダート1800m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。15頭立ての15番人気で2番ゲートからスタート。タフなペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを12番手で通過。直線では末脚が振るわず14着に終わった。

9月13日、連闘で馬体重を前走から14kg減らして迎えた5戦目は、3歳未勝利（中山ダート1800m 晴/重）に出走。鞍上は2戦連続で五十嵐雄祐騎手（1戦0勝）。8頭立ての6番人気で大外8番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを6番手で通過。直線ではゴールまでジンワリと伸び、3着に入り込んだ。

10月19日、中4週で馬体重を前走から17kg戻して迎えた6戦目は、阿部英俊騎手を鞍上に迎えて、一般C2二（盛岡ダート1400m 曇/良）に出走。10頭立ての圧倒的1番人気に推されて4番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では持ち前の優れたスタミナでしぶとく走り抜いたが、抜け出したファブリックパネルを捕まえ切れず、5馬身差の2着に敗北した。

11月3日、中1週で迎えた7戦目は、菅原勲騎手を鞍上に迎えて、一般C2二（水沢ダート1400m 曇/稍重）に出走。10頭立ての圧倒的1番人気に推されて2番ゲートからスタート。でレースが進む中、5番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを先頭で通過。直線では、そのまま渾身の走りで粘り込んで、最後は2着のシンメイガルダンに3馬身の差をつけて初白星を挙げた。

11月15日、中1週で迎えた8戦目は、一般C2一（水沢ダート1400m 曇/不良）に出走。鞍上は2戦連続で菅原勲騎手（1戦1勝）。8頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始2番手を追走。直線では持ち前の優れたスタミナでしぶとく走り抜いたが、抜け出したエリモリーガルを捕まえ切れず、3/4馬身差の2着に敗北した。

11月23日、連闘で迎えた9戦目は、一般C2一（水沢ダート1400m 小雨/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で菅原勲騎手（2戦1勝）。10頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。でレースが進む中、6番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを3番手で通過。直線では持ち前の優れたスタミナでしぶとく走り抜いたが、抜け出したヴィーナスゴスペルを捕まえ切れず、クビ差の2着に甘んじた。

11月30日、連闘で迎えた10戦目は、一般C2一（水沢ダート1400m 晴/稍重）に出走。鞍上は4戦連続で菅原勲騎手（3戦1勝）。10頭立ての3番人気で6番ゲートからスタート。でレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線に入ると、前で粘るトウカイエクセルを上がり0位の末脚で半馬身差し切って1着ゴールを果たした。

12月21日、中2週で迎えた11戦目は、一般C1七（水沢ダート1400m 小雪/不良）に出走。鞍上は5戦連続で菅原勲騎手（4戦2勝）。9頭立ての圧倒的1番人気に推されて3番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では持ち前の優れたスタミナでしぶとく走り抜いたが、抜け出したヴィーナスゴスペルを捕まえ切れず、1馬身半差の2着に敗北した。

12月31日、中0週で迎えた12戦目は、一般C1六（水沢ダート1400m 小雪/不良）に出走。鞍上は6戦連続で菅原勲騎手（5戦2勝）。8頭立ての圧倒的1番人気に推されて大外8番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では、そのまま渾身の走りで粘り込んで、最後は2着のコウヨウティアラに7馬身の差をつけて圧倒的支持に応えた。

4歳（2010年）

10月18日、約9か月半の休養明けで馬体重を前走から19kg増やして迎えた13戦目は、一般B2八（盛岡ダート1600m 晴/稍重）に出走。鞍上は阿部英俊騎手（1戦0勝）。10頭立ての4番人気で2番ゲートからスタート。でレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では今一つ伸び切れず8着に敗れた。

10月30日、中1週で迎えた14戦目は、関本浩司騎手を鞍上に迎えて、一般B2九（水沢ダート1600m 曇/良）に出走。10頭立ての3番人気で8番ゲートからスタート。でレースが進む中、4番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを2番手で通過。直線では見せ場を作れず4着に敗れた。

11月23日、中2週で迎えた15戦目は、気仙スギレース（水沢ダート1600m 曇/稍重）に出走。鞍上は阿部英俊騎手（2戦0勝）。10頭立ての3番人気で7番ゲートからスタート。でレースが進む中、8番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを2番手で通過。直線では末脚を持続できず、3着に終わった。

12月6日、中1週で迎えた16戦目は、奥州市伝統産業会館レース（水沢ダート1600m 曇/不良）に出走。鞍上は2戦連続で阿部英俊騎手（3戦0勝）。10頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。でレースが進む中、9番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを2番手で通過。直線では矢のような伸び脚で追い上げたが、勝ったシャイニーハリアーに詰め切れず、1馬身3/4差の2着に敗北した。

12月13日、連闘で迎えた17戦目は、山本聡哉騎手を鞍上に迎えて、一般B2八（水沢ダート1600m 曇/重）に出走。10頭立ての3番人気で2番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始2番手を追走。直線に入ると、前で粘るミスターガッテンを次元の違う末脚で交わし去り、最後は3馬身の差をつけて4勝目を掴み取った。

12月27日、中1週で迎えた18戦目は、師走賞（水沢ダート1600m 曇/不良）に出走。鞍上は2戦連続で山本聡哉騎手（1戦1勝）。10頭立ての3番人気で3番ゲートからスタート。でレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを4番手で通過。直線ではいいところがなく6着に敗れた。

5歳（2011年）

5月15日、約4か月半の休養明けで馬体重を前走から15kg増やして迎えた19戦目は、がんばろう陸前高田（盛岡ダート1600m 晴/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で山本聡哉騎手（2戦1勝）。10頭立ての10番人気で9番ゲートからスタート。でレースが進む中、6番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを9番手で通過。直線ではジワジワとしか伸びず9着に終わった。

5月28日、中1週で馬体重を前走から10kg絞って迎えた20戦目は、栗駒山レース（盛岡ダート1600m 曇/稍重）に出走。鞍上は阿部英俊騎手（4戦0勝）。10頭立ての7番人気で大外10番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始8番手を追走。直線では切れる脚を使えず9着に終わった。

6月11日、中1週で迎えた21戦目は、ジューンカップ（盛岡ダート1000m 曇/良）に出走。鞍上は菅原勲騎手（6戦3勝）。10頭立ての6番人気で3番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始8番手を追走。直線では上がり2位タイの末脚を見せたが上位争いには参加できず6着に終わった。

6月25日、中1週で迎えた22戦目は、せんまや夜市30周年記念レース（盛岡ダート1600m 曇/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で菅原勲騎手（7戦3勝）。10頭立ての6番人気で2番ゲートからスタート。でレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では末脚にキレが無く9着に終わった。

7月10日、中1週で迎えた23戦目は、玉山区夏まつりレース（盛岡ダート1600m 曇/良）に出走。鞍上は阿部英俊騎手（5戦0勝）。10頭立ての8番人気で1番ゲートからスタート。でレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では速い脚を使えず6着に終わった。

7月24日、中1週で迎えた24戦目は、宮古薬師塗漆工芸館レース（盛岡ダート1600m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で阿部英俊騎手（6戦0勝）。10頭立ての5番人気で9番ゲートからスタート。でレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線ではゴールまでジワジワと伸びたが、3着に終わった。

8月6日、中1週で迎えた25戦目は、オーガストカップ（盛岡ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で阿部英俊騎手（7戦0勝）。9頭立ての6番人気で4番ゲートからスタート。でレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線ではピリッとした末脚を使えず8着に終わった。

8月22日、中1週で迎えた26戦目は、黒沢川せせらぎ公園レース（盛岡ダート1600m 小雨/不良）に出走。鞍上は4戦連続で阿部英俊騎手（8戦0勝）。10頭立ての7番人気で3番ゲートからスタート。でレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では今一つ末脚が弾けず5着に終わった。

9月4日、中1週で迎えた27戦目は、一般B2二（盛岡ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で阿部英俊騎手（9戦0勝）。10頭立ての8番人気で9番ゲートからスタート。でレースが進む中、9番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを7番手で通過。直線では上がり2位タイの末脚を見せたが上位には食い込めず6着に終わった。

9月17日、中1週で迎えた28戦目は、北上みちのく民俗村レース（盛岡ダート1600m 小雨/良）に出走。鞍上は6戦連続で阿部英俊騎手（10戦0勝）。9頭立ての4番人気で4番ゲートからスタート。でレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線ではピリッとした末脚を使えず7着に敗れた。

10月3日、中1週で迎えた29戦目は、菅原辰徳騎手を鞍上に迎えて、一般B2二（盛岡ダート1800m 曇/良）に出走。9頭立ての6番人気で2番ゲートからスタート。でレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線ではジリジリとしか伸びず9着に終わった。

10月29日、中3週で迎えた30戦目は、全日本わんこそば選手権レース（盛岡ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は山本聡哉騎手（3戦1勝）。10頭立ての9番人気で2番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始5番手を追走。直線では今一つ末脚が切れず4着に終わった。

11月12日、中1週で迎えた31戦目は、鏡岩レース（盛岡ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は阿部英俊騎手（11戦0勝）。10頭立ての9番人気で大外10番ゲートからスタート。でレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では脚が残っておらず10着に終わった。

11月28日、中1週で迎えた32戦目は、菅原俊吏騎手を鞍上に迎えて、一般B2三（盛岡ダート1600m 小雨/不良）に出走。10頭立ての8番人気で5番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始8番手を追走。直線では他馬と同じような脚勢になり5着に終わった。

12月26日、中3週で迎えた33戦目は、南郷家全騎手を鞍上に迎えて、一般B2四（水沢ダート1600m 曇/不良）に出走。10頭立ての5番人気で5番ゲートからスタート。でレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では他馬と同じ脚勢になってしまい5着に敗れた。

6歳（2012年）

1月3日、連闘で迎えた34戦目は、斎藤雄一騎手を鞍上に迎えて、一般B2五（水沢ダート1600m 小雪/不良）に出走。10頭立ての7番人気で3番ゲートからスタート。でレースが進む中、9番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを5番手で通過。直線では上がり1位の末脚を繰り出したが上位争いには絡めず4着に終わった。

4月7日、約3か月の休養明けで馬体重を前走から20kg増やして迎えた35戦目は、村上忍騎手を鞍上に迎えて、一般C2十六（水沢ダート1300m 小雪/稍重）に出走。10頭立ての1番人気に推されて大外10番ゲートからスタート。でレースが進む中、4番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを2番手で通過。直線に入ると、前で粘るウインベルフラワーを驚異的な末脚で交わし去り、最後は2馬身半の差をつけて断トツの支持に応えた。

4月15日、連闘で迎えた36戦目は、一般C2十（水沢ダート1300m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で村上忍騎手（1戦1勝）。9頭立ての圧倒的1番人気に推されて2番ゲートからスタート。でレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では弾けるような伸び脚で急追したが、抜け出したアルマダにハナ差届かず2着に甘んじた。

4月22日、連闘で迎えた37戦目は、一般C2八（水沢ダート1400m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で村上忍騎手（2戦1勝）。9頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。でレースが進む中、6番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを先頭で通過。直線では異次元の末脚を弾けさせて突き抜け、最後は2着のマイネルビジューに4馬身の差をつけて6勝目を手にした。

4月30日、連闘で迎えた38戦目は、一般C2四（水沢ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で村上忍騎手（3戦2勝）。9頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。でレースが進む中、6番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを3番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて悠々と抜け出し、最後は2着のタケショウナイトに3馬身の差をつけて1着ゴールを果たした。

5月6日、連闘で迎えた39戦目は、高橋悠里騎手を鞍上に迎えて、一般C2一（水沢ダート1400m 小雨/重）に出走。10頭立ての5番人気で7番ゲートからスタート。でレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線ではじりじりとしか伸びず5着に敗れた。

5月14日、連闘で迎えた40戦目は、一般C2一（水沢ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は斎藤雄一騎手（1戦0勝）。10頭立ての5番人気で7番ゲートからスタート。でレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では目立つような脚を使えず8着に敗れた。

5月28日、中1週で迎えた41戦目は、苧環レース（盛岡ダート1400m 小雨/稍重）に出走。鞍上は高橋悠里騎手（1戦0勝）。10頭立ての5番人気で1番ゲートからスタート。でレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線ではジリジリとしか伸びず4着に敗れた。