スイートシャリマー（1988年生、母スイートジャンヌ）

スイートシャリマー（1988年4月22日）は、日本の競走馬。牝馬。毛色は鹿毛。種牡馬のシンボリルドルフ（当時7歳）と交配したスイートジャンヌが8歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道静内郡静内町、生産者はシンボリ牧場。戦績は、中央平地37戦4勝2着5回、地方7戦0勝2着1回。主な勝ち鞍は1994年の織姫賞(900万下)。

経歴

デビュー前

藤沢和雄厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（1990年）

8月11日、デビュー戦は柴田政人騎手を鞍上に据えて、牝馬限定の3歳新馬（函館芝1000m 晴/稍重）に出走。馬体重は452kg。12頭立ての4番人気で6番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では上がり3位タイの末脚を見せたが上位には届かず5着に敗れた。

8月26日、中1週で迎えた2戦目は、郷原洋行騎手を鞍上に迎えて、3歳新馬（函館芝1200m 曇/不良）に出走。9頭立ての5番人気で大外9番ゲートからスタート。極端なハイペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では末脚のキレが鈍く8着に敗れた。

10月14日、中6週で迎えた3戦目は、牝馬限定の3歳未勝利（東京芝1600m 晴/稍重）に出走。鞍上は柴田政人騎手（1戦0勝）。9頭立ての5番人気で5番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、馬場の外目を回って終始4番手を追走。直線では他馬と同じ脚色になってしまい4着に敗れた。

3歳（1991年）

4月6日、約6か月の休養明けで迎えた4戦目は、4歳未勝利（中山芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で柴田政人騎手（2戦0勝）。18頭立ての6番人気で9番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを2番手で通過。直線では力感溢れる脚運びでゴールまで頑張り、4着に入った。

4月27日、中2週で迎えた5戦目は、4歳未勝利（東京芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で柴田政人騎手（3戦0勝）。11頭立ての3番人気で4番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線ではゴールまでジワジワと伸びたが、3着に終わった。

6月15日、中6週で迎えた6戦目は、岡部幸雄騎手を鞍上に迎えて、4歳未勝利（福島芝1800m 晴/良）に出走。15頭立ての圧倒的1番人気に推されて14番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、徐々に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを5番手で通過。直線では自慢の末脚を炸裂させて先頭に躍り出て、最後は2着のブラックエンペラーに1馬身半の差をつけて初白星を挙げた。

7月7日、中2週で迎えた7戦目は、橋本広喜騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の4歳500万下（福島芝1700m 晴/良）に50kgの軽斤量で出走。14頭立ての6番人気で7番ゲートからスタート。緩みのないペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを9番手で通過。直線では強靭な末脚を繰り出し、3着に入った。

9月29日、約3か月の間隔を開けて迎えた8戦目は、4歳以上500万下（中山芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で橋本広喜騎手（1戦0勝）。11頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では天稟の闘争本能でゴールまで力走したが、4着に終わった。

11月3日、中4週で迎えた9戦目は、4歳以上500万下（東京芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は柴田政人騎手（4戦0勝）。9頭立ての1番人気に推されて大外9番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では今一つ伸び切れず4着に敗れた。

11月17日、中1週で迎えた10戦目は、大塚栄三郎騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（福島芝2000m 曇/良）に出走。14頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の大外を通りながら4コーナーを2番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭に立ち、最後は2着のシマノワールドを半馬身振り切って2勝目を奪取した。

12月14日、中3週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた11戦目は、4歳以上900万下（中山芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は柴田政人騎手（5戦0勝）。12頭立ての11番人気で8番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを7番手で通過。直線ではピリッとした末脚を使えず6着に終わった。

4歳（1992年）

5月3日、約4か月半の休み明けで迎えた12戦目は、牝馬限定の5歳以上900万下（東京芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で柴田政人騎手（6戦0勝）。11頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では末脚がパッとせず9着に敗れた。

5月16日、中1週で迎えた13戦目は、坂本勝美騎手を鞍上に迎えて、5歳以上900万下の金北山特別（新潟芝2000m 外回り曇/稍重）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。10頭立ての7番人気で1番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを3番手で通過。直線では脚が上がってしまい8着に終わった。

5月31日、中1週で迎えた14戦目は、5歳以上900万下の’92ダービースタリオンズステークス（東京芝2400m 曇/重）に出走。鞍上は2戦連続で坂本勝美騎手（1戦0勝）。9頭立ての8番人気で8番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では伸びが劣勢になり7着に終わった。

8月2日、中8週で迎えた15戦目は、4歳以上500万下（札幌芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は橋本広喜騎手（2戦0勝）。12頭立ての5番人気で10番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の大外を通りながら4コーナーを5番手で通過。直線では非凡な末脚を繰り出し、3着に入った。

8月22日、中2週で迎えた16戦目は、4歳以上500万下（函館芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で橋本広喜騎手（3戦0勝）。12頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、徐々に進出して、馬場の大外を通りながら4コーナーを5番手で通過。直線では切れ味のいい末脚を発揮したが、3着に終わった。

9月13日、中2週で迎えた17戦目は、牝馬限定の4歳以上500万下の富里特別（中山芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は柴田政人騎手（7戦0勝）。10頭立ての2番人気に推されて8番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では今一つ伸び切れず6着に敗れた。

10月4日、中2週で迎えた18戦目は、4歳以上500万下の松川浦特別（福島芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は橋本広喜騎手（4戦0勝）。7頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線ではしぶとさが光る走りを見せたが、伸びてきたエアインハート決め手に屈して3/4馬身差の2着に敗北した。

10月11日、連闘で迎えた19戦目は、牝馬限定の4歳以上500万下の勿来特別（福島芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は坂本勝美騎手（2戦0勝）。8頭立ての圧倒的1番人気に推されて4番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では決め手に欠いて5着に敗れた。

11月1日、中2週で迎えた20戦目は、4歳以上500万下の霊山特別（福島芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は橋本広喜騎手（5戦0勝）。11頭立ての1番人気に推されて9番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを5番手で通過。直線では力感溢れるフットワークでゴールまで頑張ったが、3着に終わった。

11月22日、中2週で迎えた21戦目は、4歳以上500万下の福島放送賞（福島芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は坂本勝美騎手（3戦0勝）。14頭立ての2番人気に推されて9番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを2番手で通過。直線では逸出した伸びを見せたが、勝ったサンナイスホーラーにねじ伏せられて1馬身3/4差の2着に敗北した。

5歳（1993年）

5月2日、約5か月半の休み明けで迎えた22戦目は、牝馬限定の5歳以上500万下（新潟芝2000m 外回り雨/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で坂本勝美騎手（4戦0勝）。9頭立ての3番人気で8番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では鋭い脚を使えず6着に敗れた。

5月16日、中1週で迎えた23戦目は、菊沢隆徳騎手を鞍上に迎えて、5歳以上500万下（新潟芝2000m 外回り晴/良）に出走。10頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを3番手で通過。直線ではシャープな伸び脚で猛進したが、勝ったホクセイストークにねじ伏せられて3/4馬身差の2着に敗北した。

5月30日、中1週で迎えた24戦目は、5歳以上500万下（東京芝1800m 曇/良）に出走。鞍上は橋本広喜騎手（6戦0勝）。17頭立ての5番人気で1番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、16番手を追走していたが、徐々に進出して、馬場の大外を通りながら4コーナーを12番手で通過。直線では息の長い末脚を繰り出したが、6着に終わった。

6月26日、中3週で迎えた25戦目は、5歳以上500万下（福島芝2000m 雨/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で橋本広喜騎手（7戦0勝）。16頭立ての4番人気に推されて12番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを4番手で通過。直線では力強い脚捌きでゴールまで頑張ったが、3着に終わった。

7月3日、連闘で迎えた26戦目は、牝馬限定の5歳以上500万下（福島芝1800m 曇/重）に出走。鞍上は3戦連続で橋本広喜騎手（8戦0勝）。11頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の大外を通りながら4コーナーを2番手で通過。直線では脚勢がやや衰え、3着に終わった。

8月14日、中5週で迎えた27戦目は、4歳以上500万下（函館芝1800m 曇/稍重）に出走。鞍上は4戦連続で橋本広喜騎手（9戦0勝）。11頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線ではピリッとした末脚を使えず6着に敗れた。

8月22日、連闘で迎えた28戦目は、4歳以上500万下（函館芝1800m 雨/不良）に出走。鞍上は5戦連続で橋本広喜騎手（10戦0勝）。13頭立ての5番人気で2番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、12番手を追走し、4コーナーは13番手で通過。直線では上がり3位タイの伸び脚を披露したが上位争いには参加できず5着に敗れた。

9月4日、中1週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた29戦目は、4歳以上500万下（函館芝2000m 雨/不良）に出走。鞍上は6戦連続で橋本広喜騎手（11戦0勝）。9頭立ての4番人気で6番ゲートからスタート。タフなペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを5番手で通過。直線では上がり2位の末脚を繰り出したが上位争いには絡めず4着に敗れた。

10月3日、中3週で馬体重を前走から10kg絞って迎えた30戦目は、4歳以上500万下の松川浦特別（福島芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は坂本勝美騎手（5戦0勝）。10頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを4番手で通過。直線ではシャープな伸び脚で猛進したが、伸びてきたモガミピューマ決め手に屈してクビ差の2着に甘んじた。

10月10日、連闘で迎えた31戦目は、牝馬限定の4歳以上500万下の勿来特別（福島芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で坂本勝美騎手（6戦0勝）。14頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。忙しいペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを4番手で通過。直線では矢のような伸び脚で追い上げたが、逃げるハッピーホリデーに3/4馬身届かず2着に敗北した。

10月30日、中2週で馬体重を前走から12kg増やして迎えた32戦目は、牝馬限定の4歳以上500万下の相馬特別（福島芝1800m 小雨/良）に出走。鞍上は3戦連続で坂本勝美騎手（7戦0勝）。14頭立ての1番人気に推されて大外14番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、馬場の外目を回って7番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では伸びが鈍く12着に敗れた。

6歳（1994年）

5月1日、約6か月の休み明けで迎えた33戦目は、牝馬限定の5歳以上500万下（新潟芝2000m 外回り曇/良）に出走。鞍上は4戦連続で坂本勝美騎手（8戦0勝）。12頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを8番手で通過。直線では力感溢れる脚捌きでゴールまで走り切ったが、3着に終わった。

5月15日、中1週で迎えた34戦目は、5歳以上500万下（新潟芝2000m 外回り曇/良）に出走。鞍上は5戦連続で坂本勝美騎手（9戦0勝）。13頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では強烈な末脚を爆発させて先頭をうかがい、最後は2着のスズカブルボンを半馬身振り切って久々に美酒を浴びた。

5月28日、中1週で迎えた35戦目は、牝馬限定の5歳以上900万下の是政特別（東京芝1800m 曇/稍重）に出走。鞍上は橋本広喜騎手（12戦0勝）。11頭立ての5番人気で1番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では鋭い末脚を繰り出せず6着に敗れた。

6月18日、中2週で迎えた36戦目は、5歳以上900万下の栗子特別（福島芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は岡部幸雄騎手（1戦1勝）。9頭立ての3番人気で3番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線ではゴールまでジンワリと伸びたが、3着に終わった。

7月9日、中2週で迎えた37戦目は、5歳以上900万下の織姫賞（福島芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は坂本勝美騎手（10戦1勝）。8頭立ての6番人気で1番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では長く末脚を持続させて、最後は2着のシーザースネイチャをハナ差振り切って4勝目を手中に収めた。

8月14日、中4週で迎えた38戦目は、小林俊彦騎手を鞍上に迎えて、一般（水沢ダート1800m 晴/良）に出走。ダート戦への出走は初となった。5頭立ての3番人気で3番ゲートからスタート。最後は、勝ったウットマンから1馬身半差の2着となった。

9月10日、中3週で迎えた39戦目は、草地保隆騎手を鞍上に迎えて、一般（水沢ダート1800m 曇/稍重）に出走。8頭立ての3番人気で1番ゲートからスタート。8着に敗れた。

9月23日、中1週で迎えた40戦目は、一般（水沢ダート1800m 雨/不良）に出走。鞍上は小林俊彦騎手（1戦0勝）。8頭立ての4番人気で4番ゲートからスタート。6着に敗れた。

10月9日、中1週で迎えた41戦目は、三野宮通騎手を鞍上に迎えて、ドリーマーカップ（盛岡ダート1750m 晴/良）に出走。8頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。6着に敗れた。

11月5日、中3週で迎えた42戦目は、一般（盛岡ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は小林俊彦騎手（2戦0勝）。8頭立ての3番人気で2番ゲートからスタート。6着に敗れた。

11月20日、中1週で迎えた43戦目は、関本浩司騎手を鞍上に迎えて、一般（水沢ダート1800m 晴/良）に出走。8頭立ての8番人気で4番ゲートからスタート。競走中止となった。

12月18日、中3週で迎えた44戦目は、畠山信一騎手を鞍上に迎えて、一般（水沢ダート1800m 晴/不良）に出走。8頭立ての6番人気で3番ゲートからスタート。8着に終わった。