スピークソフトリー（2009年生、母サイレント）

スピークソフトリー（2009年4月9日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。馬名の意味は「穏やかに話す」。毛色は鹿毛。種牡馬のアルカセット（当時9歳）と交配したサイレントが9歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道沙流郡門別町、生産者はダーレー・ジャパン・ファーム（有）。戦績は、中央平地23戦4勝2着2回。主な勝ち鞍は2014年の岡崎特別(1000万下)。

経歴

デビュー前

11歳のとき、パカパカファームから「ジェイエス繁殖馬セールサラブレッド繁殖牝馬」に上場され、ノーザンファームによって1,595万円で落札された。

千田輝彦厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2011年）

11月27日、デビュー戦は北村友一騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（京都芝1400m 晴/良）に出走。馬体重は480kg。16頭立ての8番人気で1番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、終始14番手を追走。直線では上がり2位タイの伸び脚を披露したが上位争いには加われず8着に敗れた。

3歳（2012年）

2月4日、中9週で迎えた2戦目は、武幸四郎騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳未勝利（京都芝1600m 晴/良）に出走。16頭立ての12番人気で5番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、15番手を追走し、4コーナーは14番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭をうかがい、最後は2着のマーチャンテイマーを3/4馬身振り切って初白星を挙げた。

3月3日、中3週で迎えた3戦目は、牝馬限定3歳G3のチューリップ賞（阪神芝1600m 外回り晴/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は2戦連続で武幸四郎騎手（1戦1勝）。14頭立ての7番人気で3番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線ではもうひと伸びが足りず、5着に終わった。

5月20日、約2か月半の間隔を開けて馬体重を前走から10kg増やして迎えた4戦目は、牝馬限定の3歳500万下（京都芝1600m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で武幸四郎騎手（2戦1勝）。14頭立ての1番人気に推されて13番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線ではあとひと押しが足りず、3着に終わった。

6月23日、中4週で迎えた5戦目は、3歳以上500万下（阪神芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で武幸四郎騎手（3戦1勝）。18頭立ての5番人気で2番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを5番手で通過。直線では長くいい脚を使ってゴールまで頑張り、4着に入った。

8月25日、中8週で迎えた6戦目は、3歳以上500万下（札幌芝1500m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で武幸四郎騎手（4戦1勝）。14頭立ての1番人気に推されて9番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを2番手で通過。直線に入ると、前で粘るタツストロングを豪快な末脚で半馬身差し切って2勝目を挙げた。

9月16日、中2週で迎えた7戦目は、牝馬限定3歳G2のローズステークス（阪神芝1800m 外回り晴/良）に出走。鞍上は6戦連続で武幸四郎騎手（5戦2勝）。10頭立ての6番人気で2番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを8番手で通過。直線では切れる脚を使えず9着に終わった。

4歳（2013年）

1月6日、約3か月半の休み明けで馬体重を前走から14kg増やして迎えた8戦目は、4歳以上1000万下（京都芝1400m 外回り晴/良）に出走。鞍上は7戦連続で武幸四郎騎手（6戦2勝）。16頭立ての4番人気に推されて13番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、終始12番手を追走。直線では上がり4位の末脚を繰り出したが上位争いには参加できず11着に敗れた。

1月27日、中2週で迎えた9戦目は、ハンデ戦で4歳以上1000万下の知立特別（中京芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は8戦連続で武幸四郎騎手（7戦2勝）。11頭立ての4番人気で1番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。最後は一杯になって11着に敗れた。

7月21日、約6か月の休み明けで馬体重を前走から10kg減らして迎えた10戦目は、3歳以上500万下（中京芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は9戦連続で武幸四郎騎手（8戦2勝）。18頭立ての6番人気で2番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを6番手で通過。直線では力強い脚捌きでゴールまで頑張ったが、5着に終わった。

8月11日、中2週で馬体重を前走から6kg戻して迎えた11戦目は、3歳以上500万下のマカオジョッキークラブトロフィー（小倉芝1200m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は10戦連続で武幸四郎騎手（9戦2勝）。18頭立ての3番人気に推されて2番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では鬼脚を炸裂させて先頭をうかがい、最後は2着のジーピークロスをクビ差振り切って制した。

11月3日、約3か月の間隔を開けて迎えた12戦目は、3歳以上1000万下（京都芝1200m 雨/良）に出走。鞍上は11戦連続で武幸四郎騎手（10戦3勝）。15頭立ての4番人気で5番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始14番手を追走。直線では決め手が足りず9着に敗れた。

12月1日、中3週で迎えた13戦目は、牝馬限定の3歳以上1000万下の鳥羽特別（中京芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は12戦連続で武幸四郎騎手（11戦3勝）。18頭立ての5番人気で17番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、12番手を追走し、4コーナーは13番手で通過。直線では逸出した伸び脚で追い上げたが、抜け出したヤマニンプチガトーを差し切れず、1馬身差の2着となった。

5歳（2014年）

1月25日、中7週で迎えた14戦目は、4歳以上1000万下の中京スポニチ賞（中京芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は13戦連続で武幸四郎騎手（12戦3勝）。18頭立ての1番人気に推されて15番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、14番手を追走し、4コーナーは13番手で通過。直線ではシャープな伸び脚で猛追したが、抜け出したエーシンシャラクにクビ差届かず2着に甘んじた。

2月16日、中2週で馬体重を前走から12kg減らして迎えた15戦目は、4歳以上1000万下の帆柱山特別（小倉芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は14戦連続で武幸四郎騎手（13戦3勝）。18頭立ての1番人気に推されて11番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線では力感溢れる脚捌きでゴールまで頑張ったが、3着に終わった。

3月30日、中5週で迎えた16戦目は、4歳以上1000万下の岡崎特別（中京芝1200m 雨/不良）に出走。鞍上は15戦連続で武幸四郎騎手（14戦3勝）。18頭立ての1番人気に推されて16番ゲートからスタート。かなり厳しいペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを11番手で通過。直線では別次元の末脚を炸裂させて先頭をうかがい、最後は2着のワールンガをクビ差振り切って優勝

5月17日、中6週で迎えた17戦目は、4歳以上1600万下の彦根ステークス（京都芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は16戦連続で武幸四郎騎手（15戦4勝）。16頭立ての6番人気で13番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、終始14番手を追走。直線では上がり4位の末脚を繰り出したが上位には食い込めず11着に敗れた。

6月21日、中4週で迎えた18戦目は、3歳以上1600万下の水無月ステークス（阪神芝1200m 曇/良）に出走。鞍上は17戦連続で武幸四郎騎手（16戦4勝）。16頭立ての7番人気で8番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、13番手を追走し、4コーナーは14番手で通過。直線では上がり3位の末脚を繰り出したが上位には届かず10着に敗れた。

9月6日、約2か月半の間隔を開けて迎えた19戦目は、ハンデ戦で3歳以上1600万下の北九州短距離ステークス（小倉芝1200m 曇/良）に52kgの軽斤量で出走。鞍上は18戦連続で武幸四郎騎手（17戦4勝）。16頭立ての9番人気で大外16番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、馬場の外目を回って終始12番手を追走。直線では目立つような脚を使えず12着に終わった。

9月27日、中2週で迎えた20戦目は、杉原誠人騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1600万下のセプテンバーステークス（新潟芝1200m 晴/良）に出走。18頭立ての12番人気で14番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始16番手を追走。直線では上がり1位タイの伸び脚を披露したが上位争いには絡めず7着に終わった。

12月7日、中9週で迎えた21戦目は、鮫島良太騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で3歳以上1600万下のクロフネカップ（中京芝1200m 晴/良）に52kgの軽斤量で出走。18頭立ての5番人気で12番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線ではパワフルな末脚を繰り出し、3着に入った。

6歳（2015年）

1月18日、中5週で迎えた22戦目は、4歳以上1600万下の長篠ステークス（中京芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で鮫島良太騎手（1戦0勝）。18頭立ての7番人気で1番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを11番手で通過。直線では他馬と同じような脚色になり9着に敗れた。

3月15日、中7週で迎えた23戦目は、松田大作騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1600万下のトリトンステークス（中京芝1200m 曇/良）に出走。18頭立ての7番人気で大外18番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始14番手を追走。直線では決め手が足りず12着に敗れた。