プレストウィック（2011年生、母フーラクサ）

プレストウィック（2011年4月24日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「スコットランドの町名」。毛色は芦毛。種牡馬のダイワメジャー（当時10歳）と交配したフーラクサが11歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道安平町、生産者はノーザンファーム。戦績は、中央平地35戦6勝2着4回、海外1戦0勝。2017年のステイヤーズステークス(G2)で3着に入った他、2017年の丹頂ステークス(オープンハンデ)に勝利するなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

シルクホースクラブにて総額2,000万円（4万×500口）で一口馬主が募集された。

武藤善則厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（2013年）

7月21日、デビュー戦は勝浦正樹騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（函館ダート1700m 晴/良）に出走。馬体重は526kg。10頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では他馬と同じ脚勢になってしまい4着に敗れた。

8月11日、中2週で馬体重を前走から14kg減らして迎えた2戦目は、2歳未勝利（函館ダート1700m 曇/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で勝浦正樹騎手（1戦0勝）。10頭立ての5番人気で6番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では他馬と同じような脚色になり5着に敗れた。

11月10日、約3か月の休み明けで馬体重を前走から12kg戻して迎えた3戦目は、中舘英二騎手を鞍上に迎えて、2歳未勝利（福島ダート1700m 曇/良）に出走。15頭立ての4番人気で9番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では鋭い脚を使えず10着に敗れた。

11月30日、中2週で馬体重を前走から12kg絞って迎えた4戦目は、石橋脩騎手を鞍上に迎えて、2歳未勝利（中山ダート1800m 晴/良）に出走。16頭立ての5番人気で9番ゲートからスタート。忙しいペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを10番手で通過。直線では脚を伸ばせず12着に敗れた。

3歳（2014年）

2月10日、中9週で馬体重を前走から24kg戻して迎えた5戦目は、木幡初広騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（東京ダート2100m 晴/不良）に出走。16頭立ての11番人気で1番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを6番手で通過。最後はスピードが落ちてしまい12着に終わった。

4月13日、中8週で迎えた6戦目は、3歳未勝利（中山芝2200m 外回り晴/良）に出走。芝レースへの出走は初となった。鞍上は中舘英二騎手（1戦0勝）。18頭立ての12番人気で7番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを7番手で通過。直線では末脚に勢いがなく10着に終わった。

5月4日、中2週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた7戦目は、田中勝春騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（東京芝2300m 晴/良）に出走。12頭立ての9番人気で大外12番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では持ち前のスタミナでしぶとく走り抜いたが、勝ったアンプラグドにねじ伏せられて3馬身差の2着となった。

5月24日、中2週で馬体重を前走からさらに10kg減らして迎えた8戦目は、津村明秀騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（新潟芝2400m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。16頭立ての4番人気に推されて3番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを先頭で通過。直線では不屈の闘志で渋太く末脚を持続させて、最後は2着のトゥインクルをハナ差振り切って待望の初白星を挙げた。

9月6日、約3か月半の休み明けで馬体重を前走から14kg戻して迎えた9戦目は、M.エスポジート騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下の燕特別（新潟芝2200m 晴/良）に出走。15頭立ての4番人気で8番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを先頭で通過。直線に入ると、粘りを欠いて6着に沈んだ。

10月19日、中5週で馬体重を前走から10kg絞って迎えた10戦目は、3歳以上500万下の蔵王特別（福島芝2600m 晴/良）に出走。鞍上は津村明秀騎手（1戦1勝）。13頭立ての2番人気に推されて12番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では鮮烈な末脚を炸裂させて先頭に躍り出て、最後は2着のマルクナッテに2馬身半の差をつけて先頭ゴールを果たした。

11月8日、中2週で迎えた11戦目は、ハンデ戦で3歳以上1000万下の磐梯山特別（福島芝2600m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で津村明秀騎手（2戦2勝）。14頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では伸びが続かず、4着に終わった。

12月7日、中3週で迎えた12戦目は、3歳以上1000万下（中山芝2500m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で津村明秀騎手（3戦2勝）。14頭立ての3番人気に推されて大外14番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では末脚のキレが鈍く6着に敗れた。

4歳（2015年）

4月4日、約4か月の休み明けで馬体重を前走から18kg増やして迎えた13戦目は、ハンデ戦で4歳以上1000万下の安房特別（中山芝2500m 曇/良）に54kgの軽斤量で出走。鞍上は4戦連続で津村明秀騎手（4戦2勝）。12頭立ての7番人気で7番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、徐々に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを4番手で通過。直線では持ち前のタフネスでしぶとく走り抜いたが、伸びてきたディスキーダンス決め手に屈してハナ差の2着となった。

4月19日、中1週で馬体重を前走から14kg絞って迎えた14戦目は、4歳以上1000万下の奥の細道特別（福島芝2600m 曇/良）に出走。鞍上は5戦連続で津村明秀騎手（5戦2勝）。16頭立ての1番人気に推されて大外16番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では伸びが甘くなり、4着に終わった。

5月31日、中5週で馬体重を前走から8kg戻して迎えた15戦目は、C.ルメール騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1000万下の青嵐賞（東京芝2400m 晴/良）に出走。18頭立ての4番人気に推されて12番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを7番手で通過。直線では末脚に勢いがなく9着に敗れた。

6月21日、中2週で迎えた16戦目は、三浦皇成騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（函館芝2000m 晴/良）に出走。14頭立ての1番人気に推されて大外14番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、徐々に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを4番手で通過。直線では見事な伸び脚で驀進したが、伸びてきたヤマニンアルゴシー決め手に屈してハナ差の2着に甘んじた。

7月12日、中2週で迎えた17戦目は、岩田康誠騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下の八雲特別（函館芝2000m 晴/良）に出走。8頭立ての圧倒的1番人気に推されて7番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを3番手で通過。直線では持ち前のしぶとさで最後まで脚を伸ばしたが、逃げるオールステイを差し切れず、1馬身1/4差の2着に敗北した。

9月26日、約2か月半の間隔を開けて迎えた18戦目は、3歳以上500万下（中山芝2000m 曇/稍重）に出走。鞍上は津村明秀騎手（6戦2勝）。17頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では力強い脚捌きでゴールまで走り切ったが、5着に終わった。

10月24日、中3週で馬体重を前走から20kg減らして迎えた19戦目は、3歳以上500万下の萬代橋特別（新潟芝2400m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で津村明秀騎手（7戦2勝）。13頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを6番手で通過。直線ではパワフルな末脚を発揮したが、3着に終わった。

11月14日、中2週で迎えた20戦目は、3歳以上500万下（福島芝2600m 雨/重）に出走。鞍上は3戦連続で津村明秀騎手（8戦2勝）。16頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では天資のガッツでゴールまで力戦したが、3着に終わった。

5歳（2016年）

2月14日、約3か月の休み明けで馬体重を前走から20kg増やして迎えた21戦目は、4歳以上500万下（小倉芝2600m 曇/稍重）に出走。鞍上は4戦連続で津村明秀騎手（9戦2勝）。16頭立ての4番人気に推されて大外16番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線ではやや伸びを欠き、4着に終わった。

2月28日、中1週で迎えた22戦目は、4歳以上500万下（小倉芝2600m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で津村明秀騎手（10戦2勝）。13頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線ではグイグイと終いの脚を伸ばして先頭をうかがい、最後は2着のタガノグリズリーを半馬身振り切って久しぶりに勝利を挙げた。

4月17日、中6週で迎えた23戦目は、4歳以上1000万下の奥の細道特別（福島芝2600m 雨/稍重）に出走。鞍上は6戦連続で津村明秀騎手（11戦3勝）。15頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを4番手で通過。直線では長くいい末脚でゴールまで頑張ったが、3着に終わった。

5月8日、中2週で迎えた24戦目は、H.ボウマン騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1000万下（東京芝2000m 晴/良）に出走。9頭立ての3番人気で4番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線ではグングンと末脚を伸ばして先頭をうかがい、最後は2着のエニグマバリエートをアタマ差振り切って1着ゴールを果たした。

6月25日、中6週で迎えた25戦目は、ハンデ戦で3歳以上1600万下のグリーンステークス（阪神芝2400m 外回り小雨/重）に出走。鞍上はC.ルメール騎手（1戦0勝）。15頭立ての5番人気で1番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを6番手で通過。直線では豪脚を爆発させて先頭をうかがい、最後は2着のトルークマクトを3/4馬身振り切って制した。

9月4日、中9週で迎えた26戦目は、ハンデ戦でオープンの丹頂ステークス（札幌芝2600m 曇/良）に54kgの軽斤量で出走。鞍上は2戦連続でC.ルメール騎手（2戦1勝）。13頭立ての2番人気に推されて8番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを4番手で通過。直線ではジワリジワリと長く脚を使ってゴールまで走り切ったが、4着に終わった。

11月6日、中8週で迎えた27戦目は、石川裕紀人騎手を鞍上に迎えて、ハンデG2のアルゼンチン共和国杯（東京芝2500m 晴/良）に54kgの軽斤量で出走。重賞競走への出走は初となった。15頭立ての11番人気で10番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線では末脚を伸ばせず10着に終わった。

12月3日、中3週で迎えた28戦目は、戸崎圭太騎手を鞍上に迎えて、G2のステイヤーズステークス（中山芝3600m 内2周曇/良）に出走。13頭立ての7番人気で5番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを5番手で通過。直線ではゴールまでジンワリと伸びたが、4着に終わった。

6歳（2017年）

2月18日、約2か月半の間隔を開けて馬体重を前走から14kg増やして迎えた29戦目は、ハンデG3のダイヤモンドステークス（東京芝3400m 曇/良）に54kgの軽斤量で出走。鞍上は2戦連続で戸崎圭太騎手（1戦0勝）。15頭立ての5番人気で11番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを8番手で通過。直線ではジワジワと長く脚を使ってゴールまで力走したが、5着に終わった。

5月6日、約2か月半の間隔を開けて馬体重を前走から18kg絞って迎えた30戦目は、メトロポリタンステークス（東京芝2400m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で戸崎圭太騎手（2戦0勝）。13頭立ての5番人気で11番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、終始11番手を追走。直線ではキレのある末脚を披露し、3着に入った。

8月5日、約3か月の休み明けで迎えた31戦目は、K.ティータン騎手を鞍上に迎えて、札幌日経オープン（札幌芝2600m 晴/良）に出走。10頭立ての3番人気で1番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは、馬場の外目を通りながら5番手で通過。直線では末脚に勢いがなく6着に敗れた。

9月3日、中3週で迎えた32戦目は、ハンデ戦でオープンの丹頂ステークス（札幌芝2600m 晴/良）に54kgの軽斤量で出走。鞍上はC.ルメール騎手（3戦1勝）。14頭立ての2番人気に推されて11番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを4番手で通過。直線では一完歩ずつ着実に終いの脚を伸ばして先頭をうかがい、最後は2着のアングライフェンをアタマ差振り切って6勝目をマークした。

11月5日、中8週で迎えた33戦目は、V.シュミノー騎手を鞍上に迎えて、ハンデG2のアルゼンチン共和国杯（東京芝2500m 晴/良）に出走。16頭立ての6番人気で6番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、13番手を追走し、4コーナーは14番手で通過。直線では上がり3位タイの末脚を見せたが上位には届かず9着に敗れた。

12月2日、中3週で迎えた34戦目は、G2のステイヤーズステークス（中山芝3600m 内2周晴/良）に出走。鞍上は2戦連続でV.シュミノー騎手（1戦0勝）。10頭立ての3番人気で7番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では力強い脚捌きでゴールまで頑張ったが、3着に終わった。

7歳（2018年）

2月17日、約2か月半の間隔を開けて迎えた35戦目は、ハンデG3のダイヤモンドステークス（東京芝3400m 晴/良）に出走。鞍上は戸崎圭太騎手（3戦0勝）。14頭立ての4番人気で3番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて、馬場の外目を通りながら4コーナーを3番手で通過。直線では終いの伸びを欠き、5着に終わった。