ギベオン（2015年生、母コンテスティッド）

ギベオン（2015年2月20日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「ナミビアで発見された隕石の名で、発見場所の名」。毛色は鹿毛。種牡馬のディープインパクト（当時13歳）と交配したコンテスティッドが7歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道千歳市、生産者は社台ファーム。2018年のNHKマイルカップ(G1)で2着に入った他、2021年の金鯱賞(G2)に勝利するなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

社台サラブレッドクラブにて総額1億円（250万×40口）で一口馬主が募集された。

藤原英昭厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2017年）

12月17日、デビュー戦はC.デムーロ騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（阪神芝1800m 外回り晴/良）に出走。馬体重は516kg。10頭立ての圧倒的1番人気に推されて大外10番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭に立ち、最後は2着のミアグアを3/4馬身振り切って初勝利を挙げた。

3歳（2018年）

2月17日、中8週で馬体重を前走から12kg減らして迎えた2戦目は、C.ルメール騎手を鞍上に迎えて、3歳500万下のフリージア賞（東京芝2000m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。11頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では鮮烈な末脚を弾けさせて先頭をうかがい、最後は2着のマイネルファンロンを3/4馬身振り切って2勝目を収める

3月24日、中4週で迎えた3戦目は、D.バルジュー騎手を鞍上に迎えて、3歳G3の毎日杯（阪神芝1800m 外回り晴/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。10頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では持ち前の粘り強さで最後まで脚を伸ばしたが、勝ったブラストワンピースに詰め切れず、2馬身差の2着に敗北した。

5月6日、中5週で迎えた4戦目は、M.デムーロ騎手を鞍上に迎えて、3歳G1のNHKマイルカップ（東京芝1600m 晴/良）に出走。G1級競走への出走は初となった。18頭立ての2番人気に推されて9番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では勝負根性が光る走りを見せたが、伸びてきたケイアイノーテック決め手に屈してクビ差の2着に甘んじた。

9月17日、約4か月半の休養明けで迎えた5戦目は、戸崎圭太騎手を鞍上に迎えて、3歳G2のセントライト記念（中山芝2200m 外回り曇/良）に出走。15頭立ての3番人気に推されて1番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。最後は失速してしまい13着に敗れた。

12月8日、約2か月半の間隔を開けて迎えた6戦目は、ハンデG3の中日新聞杯（中京芝2000m 晴/良）に出走。鞍上はC.デムーロ騎手（1戦1勝）。14頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では次元の違う末脚を爆発させて先頭に立ち、最後は2着のショウナンバッハをハナ差振り切って重賞ウィナーの称号を掴み取った。

4歳（2019年）

3月10日、約3か月の休養明けで迎えた7戦目は、丸山元気騎手を鞍上に迎えて、G2の金鯱賞（中京芝2000m 雨/稍重）に出走。13頭立ての6番人気で7番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線ではいいところがなく6着に敗れた。

3月30日、中2週で迎えた8戦目は、蛯名正義騎手を鞍上に迎えて、ハンデG3のダービー卿チャレンジトロフィー（中山芝1600m 外回り曇/良）に出走。16頭立ての4番人気に推されて5番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では天授の闘志でゴールまで頑張ったが、5着に終わった。

6月1日、中8週で迎えた9戦目は、福永祐一騎手を鞍上に迎えて、G3の鳴尾記念（阪神芝2000m 晴/良）に出走。9頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線では上がり2位の伸び脚を披露したが上位争いには参加できず4着に敗れた。

10月6日、約4か月の休養明けで迎えた10戦目は、岩田望来騎手を鞍上に迎えて、G2の毎日王冠（東京芝1800m 曇/良）に出走。10頭立ての6番人気で2番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線ではいいところがなく7着に終わった。

11月30日、中7週で迎えた11戦目は、L.デットーリ騎手を鞍上に迎えて、G3のチャレンジカップ（阪神芝2000m 晴/良）に出走。12頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では切れる脚を使えず9着に敗れた。

5歳（2020年）

1月5日、中4週で迎えた12戦目は、S.フォーリー騎手を鞍上に迎えて、ハンデG3の日刊スポーツ賞中山金杯（中山芝2000m 晴/良）に出走。17頭立ての4番人気に推されて9番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では脚が残っておらず10着に敗れた。

3月15日、中9週で迎えた13戦目は、G2の金鯱賞（中京芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は福永祐一騎手（1戦0勝）。12頭立ての7番人気で7番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線ではキレのある末脚を発揮し、4着を確保した。

5月10日、中7週で迎えた14戦目は、ハンデG3の新潟大賞典（新潟芝2000m 外回り曇/良）に出走。鞍上は岩田望来騎手（1戦0勝）。16頭立ての4番人気に推されて3番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線では末脚がパッとせず13着に敗れた。

6月14日、中4週で馬体重を前走から22kg減らして迎えた15戦目は、G3のエプソムカップ（東京芝1800m 曇/不良）に出走。鞍上は戸崎圭太騎手（1戦0勝）。18頭立ての11番人気で3番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを4番手で通過。最後は垂れてしまい11着に終わった。

12月12日、約6か月の休養明けで迎えた16戦目は、ハンデG3の中日新聞杯（中京芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は岩田望来騎手（2戦0勝）。18頭立ての10番人気で5番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを15番手で通過。直線では上がり3位タイの末脚を見せたが上位には割り込めず14着に終わった。

6歳（2021年）

1月30日、中6週で迎えた17戦目は、白富士ステークス（東京芝2000m 晴/良）に59kgの斤量を背負って出走。鞍上は戸崎圭太騎手（2戦0勝）。13頭立ての7番人気で3番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では見せ場なく5着に敗れた。

3月14日、中5週で迎えた18戦目は、西村淳也騎手を鞍上に迎えて、G2の金鯱賞（中京芝2000m 晴/重）に出走。10頭立ての10番人気で5番ゲートからスタート。先手を取り、平均的なペースで一団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では不撓の闘争本能で渋太く持ち堪えて、最後は2着のデアリングタクトをクビ差振り切って2つ目の重賞タイトルを手に入れた。

4月25日、中5週で迎えた19戦目は、G2の読売マイラーズカップ（阪神芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で西村淳也騎手（1戦1勝）。15頭立ての6番人気で16番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では今一つ伸び切れず7着に敗れた。

6月6日、中5週で迎えた20戦目は、G1の安田記念（東京芝1600m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で西村淳也騎手（2戦1勝）。14頭立ての11番人気で2番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では切れる脚を使えず9着に終わった。

9月5日、約3か月の休養明けで迎えた21戦目は、ハンデG3の農林水産省賞典新潟記念（新潟芝2000m 外回り晴/良）に出走。鞍上は岩田望来騎手（3戦0勝）。17頭立ての10番人気で8番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを5番手で通過。最後は垂れてしまい17着に終わった。

7歳（2022年）

2月8日、約5か月の休養明けで馬体重を前走から12kg減らして迎えた22戦目は、Jpn3の佐賀記念（佐賀ダート2000m 晴/良）に出走。ダート戦への出走は初となった。鞍上は西村淳也騎手（3戦1勝）。11頭立ての4番人気で9番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを5番手で通過。直線では見せ場なく6着に敗れた。

3月13日、中4週で迎えた23戦目は、G2の金鯱賞（中京芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で西村淳也騎手（4戦1勝）。13頭立ての12番人気で2番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では伸びが劣勢になり5着に終わった。

6月4日、約3か月の間隔を開けて迎えた24戦目は、G3の鳴尾記念（中京芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で西村淳也騎手（5戦1勝）。10頭立ての7番人気で5番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では見せ場なく4着に終わった。

6月26日、中2週で迎えた25戦目は、G1の宝塚記念（阪神芝2200m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で西村淳也騎手（6戦1勝）。17頭立ての17番人気で大外17番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを8番手で通過。直線では末脚を伸ばせず10着に終わった。

7月17日、中2週で迎えた26戦目は、池添謙一騎手を鞍上に迎えて、ハンデG3の函館記念（函館芝2000m 雨/重）に出走。16頭立ての6番人気で13番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを15番手で通過。直線では末脚が振るわず16着に敗れた。

12月10日、約5か月の休養明けで迎えた27戦目は、ハンデG3の中日新聞杯（中京芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は西村淳也騎手（7戦1勝）。18頭立ての7番人気で8番ゲートからスタート。端に立つ形となり、やや遅いペースで馬群を牽引。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後はバテてしまい13着に敗れた。

2022年12月18日付で中央競馬の競走馬登録を抹消した。