ケイアイノーテック（2015年生、母ケイアイガーベラ）

ケイアイノーテック（2015年4月7日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「冠名+水上の(仏)」。毛色は鹿毛。種牡馬のディープインパクト（当時13歳）と交配したケイアイガーベラが10歳のときに産んだ2番仔が本馬である。産地は北海道新冠郡新冠町、生産者は隆栄牧場。2018年のNHKマイルカップ(G1)に勝利した他、2018年のニュージーランドトロフィー(G2)で2着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

平田修厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2017年）

6月3日、デビュー戦は福永祐一騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（阪神芝1600m 外回り晴/良）に出走。馬体重は450kg。10頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では目の覚めるような末脚を弾けさせて先頭に躍り出て、最後は2着のバイオレントブローに2馬身の差をつけて初白星を挙げた。

11月11日、約5か月半の休養明けで馬体重を前走から22kg増やして迎えた2戦目は、川田将雅騎手を鞍上に迎えて、2歳G2のデイリー杯2歳ステークス（京都芝1600m 外回り晴/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。9頭立ての3番人気で5番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線ではジワリジワリと長く脚を使ってゴールまで力走したが、3着に終わった。

12月17日、中4週で迎えた3戦目は、幸英明騎手を鞍上に迎えて、2歳G1の朝日杯フューチュリティステークス（阪神芝1600m 外回り晴/良）に出走。G1級競走への出走は初となった。16頭立ての5番人気で5番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始10番手を追走。直線では力感溢れるフットワークでゴールまで走り切り、4着に入った。

3歳（2018年）

2月10日、中7週で迎えた4戦目は、3歳500万下のこぶし賞（京都芝1600m 雨/稍重）に出走。鞍上は福永祐一騎手（1戦1勝）。14頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。タフなペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを4番手で通過。直線では矢のような伸びを見せたが、勝ったパクスアメリカーナにねじ伏せられて1馬身半差の2着に敗北した。

3月11日、中3週で迎えた5戦目は、3歳500万下（阪神芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は川田将雅騎手（1戦0勝）。9頭立ての圧倒的1番人気に推されて5番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のナリタハーデスに4馬身の差をつけて断トツの支持に応えた。

4月7日、中3週で馬体重を前走から12kg減らして迎えた6戦目は、戸崎圭太騎手を鞍上に迎えて、3歳G2のニュージーランドトロフィー（中山芝1600m 外回り曇/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。15頭立ての1番人気に推されて14番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、馬場の外目を回って8番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを5番手で通過。直線では迫力十分の伸びを見せたが、伸びてきたカツジ決め手に屈してアタマ差の2着に甘んじた。

5月6日、中3週で迎えた7戦目は、藤岡佑介騎手を鞍上に迎えて、3歳G1のNHKマイルカップ（東京芝1600m 晴/良）に出走。18頭立ての6番人気で11番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、17番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて、馬場の外目を通りながら4コーナーを15番手で通過。直線では自慢の末脚を炸裂させて先頭をうかがい、最後は2着のギベオンをクビ差振り切って3歳マイル王の座を奪取した。

10月7日、約5か月の休養明けで馬体重を前走から10kg増やして迎えた8戦目は、G2の毎日王冠（東京芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で藤岡佑介騎手（1戦1勝）。13頭立ての4番人気で2番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを5番手で通過。直線では末脚が冴えず5着に敗れた。

11月18日、中5週で馬体重を前走からさらに12kg増やして迎えた9戦目は、G1のマイルチャンピオンシップ（京都芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で藤岡佑介騎手（2戦1勝）。18頭立ての9番人気で大外18番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。最後はバタバタになってしまい11着に敗れた。

12月22日、中4週で迎えた10戦目は、G2の阪神カップ（阪神芝1400m 曇/稍重）に出走。鞍上は4戦連続で藤岡佑介騎手（3戦1勝）。16頭立ての3番人気に推されて13番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、馬場の外目を回って終始8番手を追走。直線では他馬と同じ脚勢になってしまい6着に敗れた。

4歳（2019年）

1月27日、中4週で迎えた11戦目は、G3の根岸ステークス（東京ダート1400m 晴/良）に58kgの斤量を背負って出走。ダート戦への出走及び長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は5戦連続で藤岡佑介騎手（4戦1勝）。16頭立ての7番人気で4番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線では決め手に欠いて10着に敗れた。

4月21日、約3か月の間隔を開けて迎えた12戦目は、A.シュタルケ騎手を鞍上に迎えて、G2のマイラーズカップ（京都芝1600m 外回り晴/良）に出走。10頭立ての6番人気で9番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では上がり2位タイの末脚を繰り出したが上位争いには加われず6着に終わった。

6月2日、中5週で迎えた13戦目は、G1の安田記念（東京芝1600m 曇/良）に出走。鞍上は幸英明騎手（1戦0勝）。16頭立ての10番人気で1番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、13番手を追走し、4コーナーは12番手で通過。直線では上がり3位タイの伸び脚を披露したが上位争いには絡めず7着に終わった。

10月6日、約4か月の休養明けで迎えた14戦目は、G2の毎日王冠（東京芝1800m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で幸英明騎手（2戦0勝）。10頭立ての7番人気で1番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。最後は減速してしまい9着に終わった。

10月27日、中2週で迎えた15戦目は、G1の天皇賞（秋）（東京芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で幸英明騎手（3戦0勝）。16頭立ての14番人気で3番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、14番手を追走し、4コーナーは15番手で通過。直線では上がり4位の末脚を繰り出したが上位争いには参加できず9着に終わった。

11月30日、中4週で迎えた16戦目は、G3のチャレンジカップ（阪神芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で幸英明騎手（4戦0勝）。12頭立ての6番人気で6番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて、馬場の外目を通りながら4コーナーを10番手で通過。直線では上がり1位タイの伸び脚を披露したが上位争いには絡めず7着に敗れた。

5歳（2020年）

2月9日、中9週で迎えた17戦目は、津村明秀騎手を鞍上に迎えて、G3の東京新聞杯（東京芝1600m 晴/良）に出走。16頭立ての8番人気で15番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、16番手を追走し、4コーナーは15番手で通過。直線では上がり1位の末脚を繰り出したが上位争いには参加できず11着に敗れた。

4月4日、中7週で迎えた18戦目は、ハンデG3のダービー卿チャレンジトロフィー（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で津村明秀騎手（1戦0勝）。16頭立ての6番人気で11番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、14番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを12番手で通過。直線では力感溢れるフットワークでゴールまで頑張り、4着に入った。

5月16日、中5週で迎えた19戦目は、石橋脩騎手を鞍上に迎えて、G2の京王杯スプリングカップ（東京芝1400m 雨/稍重）に出走。13頭立ての8番人気で3番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを11番手で通過。直線では上がり2位の末脚を見せたが上位には食い込めず6着に終わった。

6月7日、中2週で迎えた20戦目は、G1の安田記念（東京芝1600m 晴/稍重）に出走。鞍上は津村明秀騎手（2戦0勝）。14頭立ての11番人気で8番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の大外を通りながら4コーナーを7番手で通過。直線では天稟の負けじ魂を発揮してゴールまで力走し、5着に入り込んだ。

7月19日、中5週で迎えた21戦目は、岩田望来騎手を鞍上に迎えて、ハンデG3のトヨタ賞中京記念（阪神芝1600m 外回り晴/良）に出走。18頭立ての3番人気に推されて7番ゲートからスタート。厳しいペースでレースが進む中、終始12番手を追走。直線では力感溢れるフットワークでゴールまで頑張ったが、4着に終わった。

10月24日、約3か月の休み明けで迎えた22戦目は、G2の富士ステークス（東京芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は津村明秀騎手（3戦0勝）。12頭立ての6番人気で9番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始11番手を追走。直線ではキレのいい末脚を発揮し、3着に入った。

11月22日、中3週で迎えた23戦目は、G1のマイルチャンピオンシップ（阪神芝1600m 外回り曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で津村明秀騎手（4戦0勝）。17頭立ての10番人気で3番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、17番手を追走し、4コーナーは16番手で通過。直線では鋭い末脚を繰り出せず13着に終わった。

6歳（2021年）

1月5日、中5週で迎えた24戦目は、ハンデG3のスポーツニッポン賞京都金杯（中京芝1600m 曇/良）に出走。鞍上は藤岡佑介騎手（5戦1勝）。16頭立ての5番人気で1番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、16番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを13番手で通過。直線では見せ場を作れず15着に敗れた。

2021年1月27日付で中央競馬の競走馬登録を抹消した。

8月21日、G.ボス騎手を鞍上に迎えて、G1のウィンクスステークス（オーストラリア・ロイヤルランドウィック芝1400m）に出走。14頭立ての4番人気で4番ゲートからスタート。4着に終わった。

9月11日、G1のマカイビーディーヴァステークス（オーストラリア・フレミントン芝1600m）に出走。12頭立ての7番人気で9番ゲートからスタート。7着に終わった。

10月2日、鞍上はG.ボス騎手（1戦0勝）。7頭立ての4番人気で6番ゲートからスタート。4着に敗れた。

11月6日、G1のマッキノンステークス（オーストラリア・フレミントン芝2000m）に出走。10頭立ての4番人気で6番ゲートからスタート。4着に敗れた。